Rokid Max のために GALAXY S22 を買ってしまった

昨年末に Rokid Max と Station を購入したのですが、 DP Alt モードに対応したスマホでの使用感が気になって仕方がなかったので、GALAXY S22 を買っちゃいました。

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ゲオの初売りで4万6千円だったんですよ・・・・・・

年末から5万5千円の未使用品を購入するか迷っていたところで、ゲオの初売りで4万6千円まで値下がりしていたので手を出してしまいました。
予備のスマホとしても使えますし!(言い訳)

2022年のモデルで、そろそろ S24 が発表されるので二世代前の型落ちにはなるため在庫処分したいのでしょう。
それでもスペックは十分高いですし、2026年まで OS のアップデートに対応しているので、後3年くらいは問題無く使えそう。
au 系のため OS のアップデートが遅いのが気になりますが・・・・・・。

shiromcom.exblog.jp

Rokid Max との相性は良いが・・・・・・

Rokid Station は Google ビデオ以外はダウンロードできませんが、S22 なら Amazon Prime の動画をダウンロードして Rokid Max で再生可能。電車内や出先での動画視聴が捗ります。
操作感も Station はモッサリしているので、きびきびした S22 の方が快適。
3DOF に対応した Rokid AR も使えますが、3DOF の必要性を感じませんでした。

GALAXY は Rokid Max を外部ディスプレイとして DeX モードを利用できるのが利点。
利点なのですが、DeX モードの日本語入力環境は相変わらずダメなので、テキスト入力には向かない。

変換候補を外部ディスプレイに表示できるようになり、以前よりはマシになっていますが快適な入力環境とは言えない。
Samsun キーボードから変更できなくなる場合もあるため、使い勝手がよろしくない。

galaphone.net

Rokid Station の必要性

S22 での Rokid Max は快適ではありますが、それは S22 を Rokid Max 専用にしているからです。
S22 から Rokid Max へ給電している関係で、S22 のバッテリーがモリモリ減ります。スマホ的に利用するバッテリーの余裕はありません。
スマホを二台持ちすることを考えると Rokid Station の意義が見えてきます。
Amazon Prime の動画をダウンロードできないのは Rokid Station の問題というか、Android TV の仕様の問題ですし。

Rokid Max に手を出した

ゲームや動画用にメガネ型ディスプレイが欲しかったので、Rokid Max と、それに接続して Android TV として利用できる Rokid Station を購入しました。
6 m 先に 215 インチ相当の画面と謳われていますが、個人的にはデスクに24インチ相当のディスプレイを置いたサイズ感。それでも、それをいつでもどこでも、どのような体勢でも利用できるのは便利です。

Rokid Max | XR対応製品 | 製品 | NTTドコモ

細かい仕様などや数あるメガネ型ディスプレイから Rokid Max を選んだ理由は後回しにして、先ずはファーストインプレッションから。

動画を見るのに最適でゲームにも悪くはない

画面は明るく、屋外でも使えなくはないくらいです。使うことはないと思いますが。
部屋の中なら輝度の高さもあって、はっきりを見えます。また、専用のシェードを装着すれば黒い背景に画面を映せるので、明るい場所でもくっきり見えるようになります。個人的には、あまり必要性を感じませんが。


用途としては、動画を見るのが最も向いてると感じました。簡単な作業をしながら動画を見れるのもいい感じ。
ゲームも大迫力で、3D ゲームならかなりの奥行きを感じ、立体感があります。「アーマードコア6」は大迫力でした。「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」への没入感が高いです。

ちなみに、メガネの左右に別々の映像を投影できるので 3D コンテンツにも対応しています。ただ、遠くに見えるディスプレイに 3D コンテンツが見える感じ。3D コンテンツを楽しむなら MetaQuest などの VR ゴーグルの方が迫力や没入感が明らかに上です。

テキストには不向き

一方で、テキストや漫画を読むのには向いていません。Rokid Max に投影された画面の端が見づらいためです。画面いっぱいに漫画などを映しても端っこが読みづらい。特に、紙面が元の漫画は画面端へ誘導し、ページをめくらせるコマ割りになっているのでさらに辛い。

画面中央付近でテキスト入力などの作業なら、できなくはないって感じ。

本レビューは、PC やら iPad Air などの機器に Rokid Max をつなげて書いていますが、文章全体のチェックをするときに目線がとっちらかります。

画面端を見るのがつらい

画面端が見えづらい要因としては、まず画面端が歪んで見えてしまうこと。これは視力によるところが大きいです。両目とも 1.5 ならほぼ歪まないと思います。
画面端を見るの辛い主因は、頭動かしても Rokid Max の画面が追随するためです。

人間は大きなモニターを見る場合、注目したいポイントへ目線と共に頭も動かしているはずです。Rokid Max は頭を動かすと画面も一緒についてくるため、目線を動かすことでしか画面端を視認できません。

これが結構な負担になります。PC のアプリケーションの多くは、画面上部にメニューが並んでいますが、そこを見るのがつらい。スマートフォンだと、これが下になりますが、どちらにせよ端っこです。

すみっこが見えづらいので、画面端に情報がまとめられたゲームは向いてないかもしれません。
アーマードコア6だと、画面端にある敵や自機の体力、残段数などが確かに確認しづらいです。これは、迫力とトレードオフな気もしますが。
スプラトゥーンだと、目線が常に中央のエイムに固定されるため、エイムはしやすく感じました。私は、通常の画面だと頭が動いてしまうようでエイムが安定しないんですよね……。ただし、中央に強制的にフォーカスされるため周囲がとても見えづらくなり、索敵能力が下がります。スプラトゥーンにしてもアーマードコアにしても一長一短ですね。

画面が常に目に前にあるので、目線を外すこともできません。その点でも、動画コンテンツを全集中してみるのに適しています。ただ、人によっては酔いそうな挙動なのです。

音質は悪くはないが音圧が弱い

音はメガネのツルから出ますが、音圧が弱いです。コンテンツや接続する機器や周囲の環境にもよりますが音が小さく聞こえづらい場面もあります。
開放型としては音質も悪くはないと思いますが、そもそもの音圧が低いので気になるならワイヤレスイヤホンの利用を推奨します。
開放型なので、音を大きくすると音漏れがより激しくなるので仕方ないでしょうが。

接続に難あり

Rokid Max は要するに DP Alt モードに対応した外付けディスプレイです。そのため、DP Alt モードに対応した機器がないとなにもできません。

最も手軽なのは DP Alt モードに対応したスマートフォンタブレットに接続すること。DP Alt モード に対応した Android なら専用アプリをインストールすれば 3DoF モードも使えるようですが,私は Pixel Fold なので残念ながら非対応。

Switch に接続するには、Switch 本体に電力を供給しながら映像出力できるアダプターが必要です。Rokid Hub があれば可能なのですが、在庫がないようで手に入りません。

DP Alt モードに対応したノート PC なら接続するだけで外部モニターとして利用可能。そうでない場合は、Rokid Max に給電しながら HDMI などの映像入力を USB−C 経由で出力できるアダプターが必要です。これがあまりない。USB−C ハブに給電しながら HDMI 出力できるのですが、HDMI の入力には対応してないんですよね。
私は Amazon で給電可能な HDMI to USB-C コネクタを購入しました。めでたくデスクトップ PC の映像を Rokid Max に出力できました。

良くも悪くも Android TV な Rokid Station

DP Alt モードに対応した機器を持っていないなら Rokid Station は必須でしょう。
Rokid Station を Rokid Max に接続すれば Android TV として使用できます。これなら、Chromecast で スマートフォンなどのディスプレイを投影できます。
ただ、Chromecast は無線接続なため遅延が大きく、ゲームをプレイするのはまず無理だと思います。Bluetooth キーボードをスマホに接続して、テキスト入力を試してみましたが、ポインターが遅延するので、まじ無理ぃって感じです。

Rokid Station の Android TV は、なぜか Netflix に非対応ですが、それを除けば大手の映像サブスクには対応しています。私は、YouTubeAmazon Prime くらいしか利用しないので困りません。
ただ、Android TV なので Amazon Prime のビデオをダウンロードできないのが残念。Google TV ならダウンロードできるのですが……。

Rokid Station の操作性は悪くはないです。動画視聴なら十分な操作性。ただ、所詮は Android TV なのでブラウジングには不向きです。Bluetooth でキーボードやマウスを接続すれば操作性も改善できますが、まともなブラウザとして Sleipnir しかありません。

動画コンテンツを楽しむにも、ゲームをするにも、仕事をするにも、DP Alt モード対応のスマートフォンの方が気軽でいいですね。Galaxy Z Fold 2 なら可能だったのですが、でも Z Fold シリーズの画面比率は嫌なんですよ……。
そもそも、テキストくらいなら Pixel Fold で編集した方が手軽です。

ケーブルの取り回しが面倒

ケーブルがとても邪魔に感じます。例えば、iPadApple Pencil をくっつけて立てかける場合、USB ポートは右にあります。Rokid Max は左のツルの末端にケーブルを挿すポートがあるので、どこかでクロスしてしまい煩わしい。
無線で接続できれば……と思いますが、そうするとメガネ型ディスプレイ本体が重くなりますし、遅延も厳しいでしょう。
それでも、USB−C ケーブル一本で繋がるだけマシではあります。

問題は Rokid Station です。コネクタ形状が USB−C ではなく専用ケーブルが必要なため、わざわざ付け替える必要があります。Rokid Station の充電用コネクタが USB−C なため混同を避けるためなのかは不明ですが面倒です。

視度調整のある Rokid Max

そろそろ、数あるメガネ型ディスプレイから Rokid Max を選んだ理由を述べていきましょう。

メガネ型ディスプレイとして代表的なのは XREAL Air、VITURE One、Rokid Max の3つでしょう。それぞれ微妙に仕様が異なっており、その違いは XREAL Air・VITURE One・Rokid Max。サングラス型ディスプレイ3種を「外付け機器」視点で比べる(西田宗千佳) | テクノエッジ TechnoEdge によくまとめられています。

XREAL Air は手軽に利用できそうですが、視度調整がありません。また、Pixel シリーズは DP Alt モードに対応していないので、XREAL Air だと使い勝手が悪そう。
視度調整のある VITURE One はミラーキャストに対応してますが、Pixel シリーズは非対応。ネックバンドも重そうです。そうすると Chromecast が使える Rokid Station との組合せになるわけです。
私は、近視で Pixel Fold を所有しているので視度調整がある Rokid Max と Chromecast が使える Rokid Station にしました。

なのですが、視度調整してもボヤけて見えます……。
私の視力は左右が大体 +6.0 なので、Rokid Max の視度調整にギリギリ収まっているはず。なのですが、残念ながらボヤッと見ます。乱視が入っているのが大きそう。
動画を見る分にはそこまで気になりませんが、映画の字幕など文字を読むのは厳しい感じ。
仮に乱視がなくても視度調整を利用する場合は、画面端などは歪みが大きいので文字を読むのは辛いでしょう。

メガネ on メガネも行ける!

残念に思って試しに「メガネ on メガネ」してみると意外と悪くない。メガネ on メガネでも、微妙にピントが合ってませんでしたが、それも視度調整で対応可能。少々重いですが、MetaQuest 等に比べると全然軽いです。
Oculus Quest を所持しており、バーチャルデスクトップの構築を目指しましたが、本体の重さと解像度の足りなさがネックでした。映画を見たりゲームをする分には大画面を楽しめますが、テキストの編集などをするには圧倒的に解像度が足りない。そして、周囲が見えないのも結構困る。MetaQuest でどうなっているかは分かりませんが、MR や AR として使うにはカメラの解像度が足りなさそうです。そして、やはり重い。

ケーブルの取り回しの面倒くささはあるものの、Rokid Max なら気軽に外部ディスプレイを持ち出せるのがいい感じです。

ファーストインプレッションのまとめ

長所と短所をまとめるつ、向いてるコンテンツとそうでないものを上げておきます。

  • 長所
    • DP Alt モード対応機器にケーブル一本で接続できる。
    • 高輝度で解像度も高く、120 Hz のリフレッシュレートに対応。
    • 視度調整で +6.0 まで対応。
    • Rokid Station で Android TV を利用できる。
  • 短所
    • DP Alt モードに対応してない機器の接続に難あり。
    • 音圧が低く、聞き取りづらいケースも。
    • ケーブルの取り回しが煩雑。
    • 画面端を見たり、ピントを合わせるのが難しいので作業には不向き。
    • Rokid Max も Station も本体が結構熱くなる。
  • 一長一短なところ
    • VR ゴーグルに比べると軽いがメガネとしては重い。普段メガネを利用してない人だと、メガネが下がってくるのが気になるかも。
    • 一応 3D コンテンツも投影可能だが、迫力はない。
    • 近視や乱視がひどい場合は、コンタクトやインサートレンズの併用か、メガネ on メガネ推奨。ただし、インサートレンズは在庫なし。
  • 向いてるコンテンツ
    • 動画
    • ゲーム
  • 不向きなコンテンツ
    • テキストや漫画の閲覧
  • できなくはないが、おすすめはしない
    • テキスト編集

本体の不満点ではないのですが、付属のケースに Rokid Station とそのケーブルを2本入れると結構ギュウギュウになります。その点でも、Rokid Station のケーブルを独自規格にして欲しくなかった。シェードを入れなければ余裕はあるんですが。

約7万円の価値はあるか

Rokid Max に限らず、メガネ型ディスプレイを買う価値はあるでしょうか。
メガネ型ディスプレイがニッチ過ぎるので、そもそもレビューが少ないです。

XREAL Air は出回ってしばらく経つので、メガネ型ディスプレイの中では、そこそこレビューを見ますが、VITURE One、Rokid Max は情報が全然ない。Rokid Max は日本でもクラファンをやっていたそうですが、出資者数が 150 名なので、情報が出回るはずもなく。YouTuber でのレビューもありますが、この手のガジェットは動画で解説されても全然伝わってこない。公式の情報が少なすぎて細かい仕様や使い勝手が全然わからない。
docomo から発売されたことで、ようやく Rokid Max のレビューが増えてきたかなぁ?という印象。

この手のグラス型ディスプレイの使い勝手は、実際に手に入れて評価している 電気メガネ | 8796.jp管理日誌 が最も参考になりますが、そんな方ですら以下のような評価。

XREAL Air 2シリーズ、VITURE One、Rokid Maxが出そろって「なんか面白そうだからどれか買おう」とか思ってる人に全部持ってるぼくができるアドバイス

やめとけ

以上です。
https://twitter.com/8796n/status/1735556919669260559

仰るとおり、価格面を考えたらもっとまともなディスプレイを購入できます。方向性は少し違いますが、Meta Quest 3 が買える価格帯。
メガネ型グラスは AR を売りにしてますが、メガネのレンズ部分がディスプレイになっているだけで、全然 AR 要素はありません。まだ Meta Quest 3 の方が AR を楽しめるでしょう。最近発表された、Rokid Max Pro は AR として結構いい線を行ってるみたいですが、いつ手に入るのやら。Rokid Max がようやく日本で手に入りやすくなった段階なので、まだまだ先になりそう。

工夫次第で面白そうな使い方ができそう

メガネ on メガネの利用ですが、手元は見えるので Rokid Max でコンテンツを楽しみながらスマホの画面もチラ見できます。手元が中心の作業なら、ながら視聴も可能。例えば、洗濯物をたたみながら。
また、輝度を低くすれば画像が透けて見えるので、PC などのディスプレイに映像を映しながら作業をするのもわりかしいい感じです。

所有している機器次第で使い勝手がかなり変わりそう。私が所有している機器で面白うな使い方ができそうなのは、ゲーミング UMPC である AOKZOE A1。上下に USB‐C ポートがあるので、上部で充電しつつ、下部に Rokid Max を接続してゲームを楽しめます。



持ち運び用の LOOX WL1 はタブレット型の PC なので、結構自由な使い方ができそうで楽しみです。出張先で使ってみますかね。

FMV LOOX WL1 は自由だ - 最終防衛ライン3

差し当たって、iPad Air で本レビューを完成させましたが、これはこれでありかもしれませんね。

SwitchBot スマートロックでキーレス生活(ただし持ち歩いてはいる)

ボタン一つで鍵の開け閉め

日々の「鍵を取り出してドアに挿し開けて仕舞う」という一連の動作を省きたくて SwitchBot スマートロックを導入しました。かれこれ2か月くらい自宅の鍵を使っていません。用心のため、鍵は常に持ち歩いていますが。

鍵の開け閉めは指紋認証パッドで行っています。ワンタッチでスムーズですが、かかる時間は鍵を使う場合とほぼ同じか、むしろ遅いくらいです。それでも鍵を取り出してからの一連の動作がなくなったのが本当に快適です。

ドアの建付けが悪い、というか部屋の密閉性が高いのも理由のひとつ。外からはドアを押さえつけながら、内からは引きながら施錠・開錠する必要があり、両手が忙しい。スマートロックならボタン一つで鍵を開け閉めできるので、ドアに力をかけることに集中できます。

ちなみに、スマートロックの導入は、施錠を忘れるとか、そういう理由ではないです。

SwitchBot Hub が決め手

スマートロックとしては、QrioSESAME などもあります。リモート操作は必須ではないけども、あると便利そうです。ただ、この二社の製品は Wi-Fi モジュールが必要です。また、リモート操作のためだけに Wi-Fi モジュールを買うのも、なんだかもったいない。というわけで、スマートリモコンとしても使える SwitchBot Hub に決めました。
SwitchBot Hub2ならエアコンや部屋の電気をリモート操作できます。勢いで、カーテンの自動開閉ボットも買ってしまいました。寝室に遮光カーテンを使っているので、朝の目覚めがよいです。

その他の理由として、Qrioソニーの子会社なので、継続性が心配。SESAMEWi-Fi モジュールが人気過ぎて、ずっと売り切れなのです。

SwitchBot Hub2は、湿度表示にも対応しているのが嬉しい。Nature Remo を使っていましたが、安いモデルなので湿度表示に対応していない。除湿・加湿対応のエアコンなので、湿度表示に対応したスマートリモコンが欲しかった、というのもあります。
ちなみに、古い Nature Remo は寝室のエアコン用に継続して利用中。

ダメなところ

取付が大変

便利なスマートロックですが、取り付けが面倒です。サムターンの軸をきちんと合わせる必要があるのに、貼り付けは両面テープなので、簡単にはやり直せない。
取り付けてみたらサムターンがうまく回らず両面テープをはがす羽目になりました。仮止めできる取り付け方法を提案していただきたい。

そもそも両面テープは賃貸向きではありません。購入した住宅なら、ねじ止めすることも可能ですが、その場合は後付けする必要がないように思います。

電池が馴染みの無い規格

電池が CR2 という規格なのもいけてない。180日程度持つとされていますが、ちょっと短いと思います。電池が切れても鍵で施錠と解錠はできるので、鍵さえ忘れなければ閉め出されることはないです。ただ、電池が切れたときに限って鍵を忘れちゃいそうな気もする。

スマートフォンと連携させても、使い勝手は鍵と同じ

スマートフォンNFC タグを連動して使ってみましたが、取り出すものが鍵からスマートフォンに変わっただけ。一連の煩わしさは解消されませんね。NFC カードの利用も同様。一応、緊急用に NFC カードも財布に入れてはいますが、今のところ使用したことはありません。

生成 AI の支援で作成されたブラックジャックはブラックジャックっぽいけども

生成 AI の支援で描かれたブラックジャックを読んだんだけど・・・・・・。

TEZUKA2023

www3.nhk.or.jp
www3.nhk.or.jp
www.itmedia.co.jp

生成 AI によるブラックジャックの新作プロジェクト「TEZUKA2023」は、2023年の6月12日に発表されました。
ブラックジャック好きとしては興味のあるプロジェクトでしたが、先行プロジェクトである「TEZUKA2020」で作成された「ぱいどん」のこともあり、あまり期待していませんでした。というか11月20日の発表まで忘れていました。

「ぱいどん」は手塚治虫っぽいキャラクターで、話の展開も手塚治虫が現代を知っていたら描きそうな内容ではあります。ただ、ストーリーはどこかで読んだような話で、やはり手塚治虫ではないなぁという印象。生成 AI が支援したのはプロットやキャラクターデザインで、ネームやコマ割りの実際のマンガ制作は人間が行っているのもあるでしょう。

ぱいどん - Wikipedia

11月20日に報道関係者向けに生成 AI によるブラックジャックが発表され、NHK などでもニュースになりました。同じ週の木曜日である22日発売の週刊少年チャンピオンに掲載されました。
近くのコンビニにはそもそも少年チャンピオンが置いていないので Amazon から購入しようと思案していたら26日の日曜日に立ち寄ったコンビニで見かけて購入。

少年チャンピオンを購入したのは、かつて単行本には収録されていなかった「落下物」が掲載されている2003年の40号のはずなので実に20年振りです。
ちなみに、ブラックジャック未収録作品を解説|手塚治虫全巻チャンネル【某】 によると、「落下物」は文庫全集10巻に収録されているようです。

ブラックジャックっぽいのだけど

体のほとんどを人工物に置き換えられたマリアの人工心臓に血腫ができるため、それをブラックジャックが手術するという内容。
マリアとピノコの対比により、人間のアイデンティティーを探求するのは手塚治虫っぽいです。生成 AI のプロジェクトでもあるので、意識して選ばれたプロットなのでしょう。
人工心臓ブラックジャックの恩師である本間丈太郎が解決できなかった本間血腫とも関わり、キリコも登場するのでてんこ盛りな短編となっています。

マリアのあり方を説明する図は手塚治虫っぽいなと感じました。ただ、その親である川村博士のキャラクターが今ひとつ立っていない。スターシステムで既存の手塚治虫のキャラクターを流用した方がブラックジャックっぽいとも感じます。ただ、本作は本間丈太郎にキリコも登場するので、スターシステムを採用すると既存キャラクターが渋滞します。また、プロジェクトとして生成 AI により手塚治虫っぽいキャラクターを作り出す目的もあったでしょうから、スターシステムを採用しなかったのでしょう。

手塚治虫っぽいコマ割りもありつつ、違和感のあるコマもありましたが、これは「ぱいどん」と同じく、ネーム以降は生成 AI が関わっていないのも関与してそうです。

生成 AI とそうでない部分

チャンピオンや NHK の解説によると、生成 AI の作成したプロットを脚本家が取捨選択したり、生成 AI と対話したりして修正していったようです。ただ、最終的には脚本家のみで修正した部分もあり、たとえば、生成 AI が示したプロットでは体のほとんどを機械に置換した人間ではなくアンドロイドだったそうです。また、川村博士が大金を払ってでもブラックジャックを頼ったのは、アンドロイドも人間と同じような関係になる未来のため。つまり、生成 AI でのプロットでは川村博士とマリアは親子ではなかったのです(親子のような関係ではありますが)。

この修正はある程度納得のいくものではあります。
先ず、ブラックジャックにおいて、アンドロイドの手術は目新しくありません。107話「U-18 は知っていた」ではコンピュータを手術しています。コンピュータの他にも、幽霊や宇宙人なども手術しています。また、短編の場合は親子関係にした方が話としてはすっきりします。

一方で、本間血腫にキリコの登場など、短編としては話を盛り込みすぎています。
川村博士がキリコを呼んだ心もちがよく分かりません。楽に死なせてやりたかったのか、自ら手を下したくなかったのか。思い悩むシーンがあってもよかったように感じます。
キリコは何度かブラックジャックに助けられており、人工心臓で生きながらえるのも皮肉的でブラックジャックらしい締め方です。ただ、キリコなしでも人間と機械、命とはなにかといテーマは突きつけられたと思います。それこそ、ブラックジャック本人のアイデンティティーだからです。

その他に 気になゆのは ピノコが しゃべりすぎなよのさ。ピノコがきっかけでブラックジャックが解決策を見出すことはありますが、本作はトリックスター的な役割が強すぎます。

手塚治虫原作

プロジェクトとしては2020年の「ぱいどん」よりもよかったが、結局はプロットとキャラクターの生成のみな点は変わっていません。手塚治虫のマンガを描いたというよりも、手塚治虫原作で他の誰かがブラックジャックを描いたにすぎないと感じました。
プロジェクトとしては、マンガのペン入れまで AI で完了するのを目指してほしいところ。

Pixel Fold のヒンジまで保護するケースの紹介

lastline.hatenablog.com
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Pixel Fold を使い始めて4ヶ月

感想はあまり変わらないので、ヒンジを保護するケースを紹介していきます。
Pixel Fold のケースはそもそも少なく、その中でもヒンジを保護するのは限られてきます。
私が購入したのは Spigen と dbrand、GHOSTEK、JEdirect で、常用しているので Spigen と dbrand。
GHOSTEK はヒンジの保護が甘かったので浸かっていません。
JEdirect は安いので、常用しているケースが使えなくなった時用に購入。

Spigen

ヒンジを保護するケースの中では比較的軽め。
電源やボリュームはカバーしないが、その代わり操作しやすい。
Galaxy Z Fold 2 でも使用しており安心感があります。
Amazon で購入できるので、おすすめ。

dbrand

dbrand.com

スタンドがついているタイプ。大きな画面で動画を見るときなどに便利。
ボリュームボタンまでカバーされ安心感はありますが、電源ボタンがやや押しにくく指紋認証の際にも引っかかりがあります。
ただし、重いのが難点。ケース表面がザラザラしているのでホールド感は高いです。
ケースも強固で、コンクリートの上などに落としましたが本体は無事でした。本体の代わりにケースが破損したので買い直しています。

https://store.google.com/jp/product/dbrand_grip_case_skin_pixel_fold?sku=_dbrand_pxfold_grip_skin&hl=ja
グーグルストアからも購入可能。
為替の状況によりますが、現在は送料込みでグーグルストアの方が安く、数日以内に届きます。
dbrand の公式からだと2週間くらいはかかります。公式の利点としてはスキンを選択できること。

GHOSTEK

Pixel Fold Magnetic Wallet Cardholder Case — EXECghostek.com

ヒンジを保護しつつ MagSafe 対応のケース。
dbrand 同様にボリュームボタンまでカバーするタイプですが、電源ボタンにはアクセスしやすい。
一体型のケースでサブディスプレイ側だけ外れる心配が減ります。
ただ、ケースのつながりが緩いためヒンジ部分の保護がやや心許ないです。
ヒンジがグラつくの閉じた際のホールド感が著しく悪い。
薄くて軽いのですが、ヒンジ部分の作りに不満があるため常用していません。
EXEC ではなく AOMIC Slim や COVERT ならヒンジ部分もしっかりと保護されていますが、 MagSafe 非対応なため、選択肢から外れました。

JEdirect

ヒンジを保護するケースの中では、かなり安く、Pixel Fold のケース全体としても安い。
ボリュームボタンをカバーするタイプで、電源ボタンは少し押しにくいが指紋認証は問題なくアクセス可能。
ケースの剛性が高すぎるのに加え、衝撃を緩和するような内部構造がないのが懸念点。
落とすとケースが壊れそうだが、dbrand より安いので買い替えればよいだろう。

感想は特に変わらず、電子書籍が捗る

ようやく読み終えた京極夏彦の「鵼の碑」は、単行本だと 1.2 kg 、ノベルスでも 600 g 近くあるそうなので、300 g の Pixel Fold の方が軽くて快適に読めます。

その他に、ウェブや SNS を利用したり、動画を視聴したりするくらいなので、バッテリーに不満を感じることはありません。
旅行などで写真をたくさん撮影する際は少々心許ない気がします。旅先ではモバイルバッテリーを持ち歩くので、特に問題はありません。
カメラも超広角が少し狭めで、5倍望遠での荒さがやや気になりますが不満は無いです。

ゲームもやらないので処理性能の不満も感じません。
ちなみに、いまだに Pixel Fold からだと Premium に入っていないのに YouTube を広告無しで見られています。Fold シリーズの特典なのでしょうか。

購入直後は、寝る前に Pixel Stand でワイヤレス充電すると、起きても満充電になっていないことがありました。最近は、不注意でしっかりと立てかけていない場合を除けば、そのような問題も起こっていません。充電の不具合は熱の影響と推測されるので、夏以外は問題にならなそうです。