「エルフ夫とドワーフ嫁」の作者により婚活レポマンガは自分のとって答え合わせだったんだが

違う意味で注目されちゃったなぁという感想。

書き上げてくれありがとう

[第1話]エルフ夫とドワーフ嫁 - 小松良佳 | 少年ジャンプ+

ジャンプ+でインディーズ連載されていた「エルフ夫とドワーフ嫁」が最終回を迎えました。最終回のはてなブックマークにて作者である小松良佳さんの 小松良佳の作品一覧 - ジャンプルーキー! が「発掘」され話題になりました。

「エルフ夫とドワーフ嫁」は、はてなブックマークでは注目されていましたが、ジャンプ+での人気はまずまずといってところで単行本化までは至らなかったようです。作者がはてなブックマークのユーザー層と年齢が近く、その年代に馴染み深いファンタジー RPG を背景にした結婚に至るまでが描かれたマンガなので然もありなん。

個人的にはお伽噺に落とし込まれた部分も詳しく描いて欲しかったですが、漫画制作裏話 - ジャンプルーキー! を読んでからは、子育てとの両立は難しく、書き上げてくれありがとうと伝えたくなりました。

エッセイマンガは難しい

婚活レポである 絵描きの婚活レポ - ジャンプルーキー! も「発掘」されました。
id:whkr さんが 『エルフ夫とドワーフ嫁』の感想と『絵描きの婚活レポ』における失礼について - whkr’s diary にて怒りを表明して悪い意味でも話題となりました。

[B! 漫画] 『エルフ夫とドワーフ嫁』の感想と『絵描きの婚活レポ』における失礼について - whkr’s diary

エッセイ漫画は素人でも手を出しやすいが、創作漫画以上に第三者の目を通してから発信しないと危ない - Togetter で述べられるようにエッセイマンガは本当に難しい。
島袋全優さんは「腸よ鼻よ」の闘病エッセイで注目された漫画家です。実際、「腸よ鼻よ」はかなり配慮して描かれているように感じます。基本的には作者本人である「全優」を貶める・・・・・・もとい、謙譲表現で描くことに徹しています。一番最初に登場するヤブ・・・・・・無能・・・・・・能力の足りない医者がイケメンに描かれているのも配慮しているからでしょう。・・・・・・イケメンか?キラキラして描かれてるからイケメンでいいんですよね?全優先生!

閑話休題

絵描きの婚活レポ - ジャンプルーキー! は配慮した描き方ができたのでは?とは思います。一方で「婚活」は選別がどうしても絡んでくるので難しいところではあります。

個人的には、絵描きの婚活レポ 9話 - ジャンプルーキー! に登場するタヌキさん(アライグマじゃないよね?)を作者がお断りした理由は英語や図形が苦手だからではなく、パズルを解こうとしない姿勢ではなかったかと感じます。また、ボートに乗ろうとしたことも関係してくるでしょう。
「エルフ夫とドワーフ嫁」を読む限り、作者はかなりのパズル好きのようです。また、ルポの描写から子ども向けのパズルで、英語が分からなくても解けるような難易度だったと思われます。作者との好みや価値観の違いもありますが、簡単なパズルを解こうとしない姿勢は子どもに対する姿勢にも通じると思います。
そこには学習障害などが潜んでいるのかも知れません。ただ、個人的には婚活において学齢も加味されるはずでしょうから、作者とそこまで大きく学歴の違う人とマッチングする可能性は低いのでは?とも感じます。

個人的には [B! 漫画] 『エルフ夫とドワーフ嫁』の感想と『絵描きの婚活レポ』における失礼について - whkr’s diary で作者や作品を貶めるコメントがかなり醜悪だなぁと感じました。id:whkr さんの述べたいことが伝わってないわけで。

婚活レポマンガは答え合わせだった

言いたいことはタイトルに込めているのですが、私にとって件の婚活レポマンガは「エルフ夫とドワーフ嫁」での答え合わせでした。
「エルフ夫とドワーフ嫁」はニッコリムの小箱のような優しさの中に冒険心と探究心がつまった作品で、挿入されるお伽噺を絵本で読んでみたいと思っていました。一方で、ドワーフ嫁となるキオナさんのエルフ夫となるカーシャさんへの思いや態度に引っかかりがありました。特に警戒心が強い点。作中でもその理由が描かれていますが、個人的にはあまり納得できずモヤモヤが残っていました。このモヤモヤは、婚活レポマンガを読むことで作者の感じ方や考え方の背景が分かることで解決しました。まさに 絵描きの婚活レポ - ジャンプルーキー! は、その答えでもあります。

単行本が Kindle や電子初期でもいいので出てほしいです。でも、できればこのマンガは紙で読みたいですね。