青識亜論氏による「オープンレター」への「呪い」は二度刺す

本件は、署名者数ではなく署名人の名前と肩書きを掲載したことが問題だった派。政治的なリコールなどではないため、厳密な本人認証など必要はない。ただ、ネット署名の個人認証方法 を真面目に考えてみると中々難しい。

名前と肩書きを利用するのであれば、それを掲載した責任がある。にも拘わらず、本件が明るみになるまで「オープンレター」には問い合わせ先がなかった。また、発起人の記載はあるものの管理者や文責が不明なのも気になる。たとえば、津田大介さんなんかは名前を連ねているだけだろう。Twitter などを見るに、実質的には小宮友根さんが管理しているようである。

名前と肩書きが必須の賛同フォーム

「オープンレター」を読むと「研究・教育・言論・メディア」に関わる人の多くが賛同したことを示したかったろう。そのため賛同のフォームでは「肩書き」が必須となっていた。

フォームを見る限り、Googleアカウントは必須であるが、アカウントやメールアドレスは回答に含まれない形式になっています。
必須項目は「名前」と「肩書き」で、メールアドレスとコメントは任意。当初、肩書きは「所属」だったようだ。

「オープンレター」は研究・教育・言論・メディアに関わる人へのメッセージで、また、そのような人々が賛同していること示すために、フォームには「肩書き」を求めたのだろう。「オープンレター」に説得力を持たせるために賛同者の名前と肩書きを掲載したと考えられる。それならばメールアドレスの入力は必須にしておいた方が良かったのでは?

Change.org は、登録したメールアドレスに認証メールが送られてきて、あらためて認証することで賛意を表明する仕組みになっている。もちろん、メールアドレスさえあれば水増しは可能である。「オープンレター」でもメールアドレスの入力を必須にしたところで、なりすましは可能であるものの、ある程度はいたずらなどの抑止効果が見込めるだろう。

賛同した人を列挙するなら、賛同者に SNS などの投稿を同時に行わせるなども考えられるだろうか。ただし、「オープンレター」の性質上、その賛同者に攻撃が集まる可能性もある。
どちらにせよ、名前と肩書きを利用するならば、本人確認をせよとまでは言わないが、本人確認ができる担保をとっておくのが責任だろうしリスク回避だろう。つまり、「オープンレター」側は他人の名前と肩書きを使うのに、その扱いが非常に杜撰である。

青識亜論氏の呪い

「オープンレター」側が、フォームを機械的に掲載していたわけではなく、ある程度選別したのも本件の杜撰さを浮き彫りにしている。

青識亜論氏は「オープンレター」に賛同の意を表し、フォームに記入もしていたが、賛同者一覧には掲載されていない。
「オープンレター」の管理者は、以下のように賛同者をチェックし、掲載の可否を決定している旨を記載している。

賛同者(4月10日21:00時点1264名。形式上の不備やいたずら目的、レターの趣旨に反することが疑われる署名については対応を検討するため、掲載順は前後することがあります 。)

いたずら目的と思われるもの、特定個人への告発を目的とするものなど、本レターについて呼び掛け人側が意図した趣旨とは異なる根拠で賛同をしているものが少数あり、こうした署名については掲載を見送りました。

「オープンレター」の賛同者として青識亜論氏を記載するか否かに関わらず、氏が賛同したと述べた時点でネットバトル的には青識亜論氏は優位に立てるが、「オープンレター」側には不利にしか働かない。まさに呪いである。
そして、結果的にこの「呪い」が遅れて効果が発揮するあたりも、青識亜論氏の恐ろしさだ。ただ、これは「呪い」でもあり「オープンレター」側に名前を記載することへの「警告」でもあった。その点にまで考えを巡らせることができなかった「オープンレター」側の落ち度でもある。

ガジェット系のクラファンは時期が悪い

長々とした記事の最後に私なりに見極め方を紹介しますが、リスクが高いのがクラファンです。

ものによってはサプライズ

クラウドファンディングの予定が計画通り進まないのはよくあることです。
私は、ゲームやガジェットの他に鞄類へ出資します。鞄の場合は出荷が遅れても、逆にサプライズプレゼント感があって楽しいです。そもそも、鞄などは実質的に受注生産に近いのでしょう。募集数以上は受け付けないケースが多いです。

衣服類は興味がありますが、サイズが博打なので手を出したことはありません。ヒートジャケットなど寒い冬に役立ちそうが、出荷が遅れると次のシーズンまでタンスの肥やしになってしまうのも躊躇する理由です。

ゲームなどは「支援」するつもりで出資しています。

R-Type Final 2 に出資した際は「支援」のつもりでした。2020年末のリリース予定が2021年4月に延期されても特に気になりませんでした。通常のゲームでも発売延期はあることです。

しかし、プロダクトをリターンとして提供しているクラファンでは、「支援」というわけにも行きません。また、ガジェット系は遅れたら困る場合が多々あります。特に、スマートフォンタブレットなどは OS が古くなると困ります。ただ、届けばいい方で私は遭遇したことがありませんが、出資したけどリターンが得られず返金対応すらなされないケースもあります。本稿では、私の体験談を交えつつ、失敗したクラファンをいくつか紹介してみます。

詳しくないプロダクトには出資しない

ニッチなアイテムを手に入れられるのがガジェット系クラファンの魅力ですが、今は時期が悪いです。現在はコロナの影響などからサプライチェーンの混乱が続いており、元々の半導体不足も合わさって、小規模グループやスタートアップでは部品の調達もままなりません。クラファンは予定通りに進まないものと割り切っても、かなりの遅れを覚悟しましょう。

これとは別に、日本のクラファンサイトで出資する際に気をつけたいポイントがあります。日本のサイトではスタートアップによる開発よりも、海外クラファンなどの共同購入なことが多いです。英語を使わないですむメリットはありますが、中には AliExpress などで販売されている商品を高額で転売する悪質なケースもあります。充電器やモバイルバッテリーなどは、Amazon楽天ですら同等の製品が見つかる場合があるので、出資前にはよくよく確認しましょう。

要するに「詳しくないプロダクトには出資しない」ことに尽きます。

詳しくても見極めは非常に難しいです。プロダクトが動作している動画があったとしても安心はできません。それを大量生産し出荷するには開発するよりも困難な場合があります。当初の予想よりも遥かに多い出資金を集めて大成功と思いきや、生産や供給が追いつかず出荷がままならないクラファンも見かけます。
クラファンの魅力には「先行」もありますが、計画は遅れるものです。仮に出荷が遅れたとしても、そのクラファンでしか手に入らないプロダクトなら出資を検討してもいいでしょう。
「安さ」も魔性です。クリエイターは多くの出資金を集めるためや、先行販売の特典として安く提供しようとします。しかし、あまりに安すぎると生産どころか開発費すら捻出できずプロジェクトを継続できなくなります。

日本のクラファンは Aliexpress で検索しろ

日本のクラファンサイトとして有名なのは、CAMPFIRE、GREEN FUNDING、Makuake、machiya あたりでしょうか。 Kibidango はマイナーな気がします。
これらのサイトで募集されているガジェット系のクラファンは、海外で実施されているクラファンの共同購入並行輸入なケースがほとんどです。共同購入のための資金調達=ファンディングではありますが、応援や支援よりも実質的には返品不可の通販に近いです。

電源アダプターやモバイルバッテリーなどを開発しているスタートアップやグループもありますが、Amazon などで似たような性能の製品が販売されているケースが多く、「応援」の気持ちでも無い限りわざわざ出資するほどの魅力は感じません。

AliExpress などで販売されている中華製品を転売しているケースもあります。あからさまな高額で転売していたり、売れ残りを覚しき製品を売っていたりと悪質なケースもあります。AliExpress や Amazon楽天で似たような製品がないかを確認しましょう。

GREEN FUNDING では 2020年にもなって Android 5.1 な大画面タブレットをクラファンしていました。Android 5.1 のサポートは 2018年3月に終了しています。
案の定、AliExpress で同じ型のタブレットが販売されていました。なんと、2014 年に製造された製品です。Soc も OS も古いのも納得です。AliExpress では 150 ドルで販売されていましたが、該当するクラファンでは 4万2千円で出資を募集していました。ぼったくりですね。

海外の方がリスクは高い

Kickstarter や Indiegogo などの海外クラファンサイトで募集されていたリターンを、日本のクラファンサイトで募集している場合もよくあります。
海外のクラファンサイトでも、Kickstarter で募集して Indiegogo で先行販売するケースや、その逆も見かけます。
共同購入が主の日本のクラファンサイトと違って、Kickstarter や Indiegogo の方がリスクが高いです。日本語で対応してくれませんし。

先行販売ならリターンを得られる可能性は高いですが、あまりうま味がありません。ローリスク、ローリターンですね。例えば、GPD WIN3*1、ONEXPLAYER*2、AYA NEO*3 などのゲーミング UMPC や、Unihertz *4によるスマートフォンなどは確実にリターンが見込めます。ただし、Unihertz の Jelly2 に関しては日本向け端末が税関トラブルのため配送が1ヶ月程遅れてしまいましたが。

出荷が大幅に遅れた事例

コロナで届かない Astro Slide

QWERTYキーボード付きのスマートフォンである Astro Slide は、2020年3月に Indiegogo でクラファンが開始され、2021年3月に出荷予定でしたが、コロナの影響で未だに出荷されていません。一応、2021年11月頃から出荷予定とのアナウンスはありましたが、また延期しているようです。
開発元の Planet Computers は、過去に Gemini PDA などのクラファンを成功させてはいますが、コロナの影響までは読み切れなかったのでしょう。
日本では Makuake で先行販売的なクラファンが始まっており 2022年4月に出荷予定ですが果たして間に合うのでしょうか。

クラファンではないけど、なかなか出荷されないレトロゲーム互換機

クラファンではありませんが、ゲームボーイ互換機である Analogue Pocket は予約開始から出荷まで1年半もかかっています。レトロゲーム互換機の場合は、出荷が遅れても OS などが古くなって困るなんてことはないですが、届くまでやきもきしますよね。

初代 PS やセガサターンに対応するとされる Polymega は 2018 年の発売予定から遅れに遅れ、2021年の9月に先行予約が始まり11月から発送され始めています。一般販売はいつになるのやら。

海外クラファン発なのに後発の日本のクラファンの方が先に届いた Vinpok Split

Indiegogo で 2018年10月に開始されたモバイルディスプレイ Vinpok Split のクラファンは日本円にして3億5千万円もの出資金を集め大成功を収めました。
USB-C 一本で接続できる13から15インチのモバイルディスプレイは 2017年頃から市場に出回り始めましたが、価格が4万円と高く重くタッチパネル式ではありませんでした。2018年から徐々にタッチパネル式が3万円前後と熟れた価格で販売され始めますが、スタンド付属してなかったり、あってもがイケてなかったり、ディスプレイが厚かったりと、モバイルとしてはやや使い勝手がよくありませんでした。

そんな中に、2018年末に15インチのタッチパネル式で 650 g と比較的軽く薄い、3万円前後と値段もお手頃な Vinpok Split は画期的で、多くの出資金を集めたのも納得です。カバーを兼ねたスタンドもスタイリッシュで人気を集めたポイントでしょう。

しかしながら、2018年12月の発送予定には間に合いませんでした。2019年2月から徐々に発送され始めますが大人数の出資者がいる中で、そのペースは遅々たるものでした。そんな中、同月に日本の GREEN FUNDING でクラファンが開始されます。出荷予定は同年5月となっていましたが、Indiegogo の出荷が進まない中で可能なのか?

ところが、そんな心配をよそに Indiegogo の出資者に行き渡る前に GREEN FUNDING でのクラファン分は予定通りの5月には出荷されてしまいました。Indiegogo での出資者にしてみればたまったものではありません。
しかも、2019年の中頃から似たような形式でカバーがスタンドになったモバイルディスプレイが市場に出回り始めます。しかも安価。Indiegogo で出資した人には踏んだり蹴ったりです。

計画が頓挫し、返金もされない事例

リターンが届けばいい方で、中には計画が暗礁に乗り上げ返金すらされないクラファンもあります。

消えた4億円 Zano drone

小型のドローンである Zano drone は 2014 年に Kickstarter で4億円もの出資機を集めましたが、延期を繰り返し、最終的には開発グループが 2015 年末に破産申告し、頓挫してしまいました。返金などの対応はなされていないようです。

頓挫した Zano drone でしたが、Micro Drone 3.0+ などのクラファンを成功させてきた Extreme Fliers が 2018 年に ZANO 資産を買い取ります。復活の兆しか!?と思っていたら、この Extreme Fliers もとんでもないことをしでかします。

継続中とアナウンスしているが見通しのたたない Micro Drone 4.0

Extreme Fliers は Micro Drone 3.0+ の次期モデルとして Micro Drone 4.0 のクラファンを Indiegogo にて 2019年1月から開始しました。約1億8千万円もの資金を獲得し大成功を収め、同年6月に出荷予定でしたが、2年が経過した2022年1月現在でも出荷されていません。

Indiegogo のページには ”This campaign is under review. It is not accepting contributions.” と記載され出資は停止されていますが、返金などの対応はなされていません。Extreme Fliers は 2021年12月に告知を行っていますが、具体的な報告は一切無いままです。

日本では、Makuake で約5,600万円の資金を集めました。一応、返金のアナウンスはありましたが、実際に返金されたのかは不明です。

返金対応をアナウンスするも、集めた資金は手元にない

明確に計画が失敗したと述べるクラファンも中にはあります。返金をアナウンスするものの、出資金は手元にないわけで・・・・・・。

一応返金した Triggertrap Ada

Triggertrap Ada: Modular Camera Trigger by Triggertrap » It’s the end of the road. We failed. — Kickstarter
スマートフォン経由でハイスピード撮影ができる Triggertrap Ada は、2013年10月に Kickstarter でクラファンが開始され、約4,000万円の資金を集めることに成功しました。しかし、2015年3月に、当初の予定により制作コストが大幅に増加したため、リリースを断念するとのアナウンスがありました。同時に返金にも応じましたが、集めたお金を開発費として既に使っているため、全額での返金とはなりませんでした。

開発は継続するも Kickstarter からは離れることをアナウンスした Cryamore

Cryamore は2013年1月に Kickstarter でクラファンを開始したアクションRPGで 2,500万円の資金集めました。しかし、ゲームは一向に完成せず、クラファン開始から8年後の2021年2月に、制作者の心情を吐露する形で Kickstarter でのリリースをキャンセルするとの告知がありました。開発そのものは継続するそうです。

同時に返金のアナウンスがありましたが、Kickstarter のコメント欄を確認した限りでは、まだ返金はされていないようです。開発者は Twitter で2022年の4月までには返金するとツイートしているようですが・・・・・・。

私の体験談

以上のように、過去にクラファンを成功させたクリエイターであっても、大幅な遅れや頓挫などのリスクがつきまといます。
見極めは難しいですが、私の体験談が一助になればと思い紹介します。

どうなる? TopJoy Butterfly

TopJoy Butterfly は 2021年9月に Kickstarter でクラファンが始まりました。私は、開始前から注目しており、価格の安さと、この手の端末にしては多いストレージとメモリに惹かれて開始当日に出資したのですが、最終的にはキャンセルしました。

TopJoy Butterfly は Display Electronic Slurry (DES) という E-Ink と同様な反射式のディスプレイが搭載されており、電子書籍を閲覧するのに向いた端末です。E-Ink は Kindle paperwhite に使われており、最近では Boox *5がカラーの E-Ink 端末をリリースしています。

DES そのものは全く新しい技術というわけではありませんが、電子書籍端末に搭載予定なのは TopJoy Butterfly と同じく Kickstarter で出資を募っている Reinkstone R1 くらいしかありません。共にカラー DES をディスプレイとし、スタイラスペンでの入力に対応し、OS は Android 11 です。非常に良く似たプロダクトですが、TopJoy Butterfly は約 8 インチ、Reinkstone R1 は 10インチとディスプレイのサイズが違い、開発元も異なります。ただし、 DES の供給元は同じようです。

私は、8インチくらいの電子書籍を閲覧でき、スタイラスペン対応の Android 端末を探していたので TopJoy Butterfly は魅力的でした。この手の電子書籍端末はストレージが 32 GB なのですが、TopJoy Butterfly は 64GB の Pro 版があるのです。しかも価格は 300 ドル未満。
ただ、半導体不足とクリエイターの不信感と DES では期待するパフォーマンスが得られそうにないので出資を取りやめました。当初の発送予定は2021年11月でしたが、現在は2022年3月以降とアナウンスされています。Boox Nova Air を購入しましたが、TopJoy Butterfly をキャンセルして正解でした。

広報担当のへの不信感

クリエイターを信用できなくなった要因はいくつかあるのですが、ひとつは元々予定になかった Pro 版をクラファン開始直後に追加したことです。出資者の意見を取り入れた点では評価できるのですが、半導体が不足しているのに、当初の予定になかったプロダクトを急遽投入して果たして順調に出荷ができるでしょうか。しかも、その Pro 版も最初は500台限定だったのが、順次台数が増えていき、最終的には900台となりました。出資開始は9月で出荷予定は11月と2ヶ月しかないのに、どうやって部品を調達するつもりなのでしょうか。

もうひとつは、クリエイターによるアナウンスやデモ動画の公開は頻繁に行われるものの、微妙に出資者が期待したものとは違っていた点です。出資者が知りたいことをコメントすると、それに対してクリエイターから返答はあるものの、デモ動画の内容は少しずれていました。知りたいことが微妙に分からない動画でした。恐らく広報と開発担当の関係性に起因しているのでしょう。開発担当として、完成品ではなくもっとブラシュアップするつもりなので、途中の製品を見せたくない。広報としては、現段階でも出資者の要望に応えられるプロダクトに見える。結果的に、出資者の知りたいことから絶妙に外れたデモ動画ができあがる。つまり、広報と開発との連携が上手く行っていない。

クリエイターが Google Play のインストール方法に関して、明確にしなかったのも気になりました。しばらくしてプリインストールではなく、Kindle Fire のように apk でインストールするとのコメントがクリエイターからありました。クリエイターは、この点をあまり公にしたくないように感じました。先のよう Kickstarter での広報と開発担当との意思疎通が上手く行っていないからでしょう。

DES への諦め

DES の信頼性も微妙でした。TopJoy Butterfly と同じ DES を採用する Reinkstone R1 の方が先にクラファンが開始されていましたが、こちらの告知やコメント欄に不穏な空気がありました。Reinkstone R1 も11月出荷予定でしたが、現在も出荷されておりません。TopJoy Butterfly も Reinkstone R1 も共に、DES の最適化を行っているとのアナウンスが気になります。最適化に関してはリリースしてからも可能でしょう。さっさとプロダクトを出会して、その後にアップデートで対応することも可能です。そうしないのは DES の生産が間に合わないか、マスプロダクトとしてリリースするには、そもそも調整不足だった可能性が考えられます。

私としては、カラー表示は必須ではなく、むしろ白黒でいいからスタイラスペンが不便なく使える程度にはリフレッシュレートを上げて欲しかったのですが、現状の DES はスタイラスペン向きのリフレッシュレートは実現できないでしょう。
半導体不足に、クリエイターへの不信感と、DES も自分が求める方式ではなさそうなので一旦は出資したもののキャンセルしました。

価格面から見ると、E-Ink で先行する Boox の Nova3 Color が 5万円くらいなので、TopJoy Butterfly の 300 ドル未満ってのは安すぎますね。

後悔した SmartPad

Androidタブレットかつモバイルディスプレイでも使える SmartPad の 4K モデルに出資したのですが、出荷の遅れをくらい、実際に届いた製品はやや期待外れでした。

半導体不足の影響で7月出荷予定だったのが12月末に届きました。クリエイターからのアナウンスが全くなく、なぜか LinkedIn 経由で開発者を知る人からコメント欄にアナウンスがあるという謎の事態に。広報と生産と開発と、それを統括する人の連携が取れていないのでしょう。

主にビデオを閲覧しつつ、PC につないで 4K でゲームができればなと考えていました。Soc の関係で Amazon Prime が SD 画質なのは予想通りでしたが、YouTube などは 4K 60FPS で閲覧できます。ただ、期待していた外部ディスプレイは 4K で接続すると 30 FPS でしか出力できません。30 FPS だと、ゲームは快適にプレイできないので残念です。FHD なら 60 FPS で動作するのですが・・・・・・。

このプロダクトも TopJoy Butterfly と同様に、4K モデルが 380 ドルと安すぎましたね。4K のモバイルディスプレイが3万円くらいです。
Soc などスペックの違いはあるものの、似たようなコンセプトである Phoenix Note*6 が 460ドルからで、Lenovo の Yoga Tab 13*7 は8万円です。ただ、この二つは FHD なので、こちらを手に入れても自分的には コレジャナイ プロジェクトです。SmartPad 4K は画面の大きい Android タブレットとしては唯一無二なのですが、モバイルディスプレイに期待していただけに・・・・・・。

まとめにかえて私なりのクラファン鉄則

詳しくないプロダクトには手を出さない

クラファンは高額転売など魔窟です。Amazon のような通販ですら魔窟です。あまりよく知らないプロダクトに出資するべきではありません。

大成功の裏には大失敗の影

多くの出資金を集めているクラファンに乗っかるのも要注意です。仮に成功しても、出資が遅いほど出荷が遅れます。Switch や PS5 ですら安定供給するのは難しいのです。追加募集しているクラファンは要注意です。

安さは魔性

クリエイターは資金を調達するために安く提供しようとしがちです。しかし、そうすると計画が上手く行かないときに首が回らなくなる可能性があります。特に、現在は計画していた半導体が、計画通りの価格で、計画の数量だけ手に入るか不透明です。

本当に「先行」できるか

「先行」もクラファンの魅力ではありますが、計画に遅れはつきものです。遅れた結果「先行」しないこともあります。似たような製品が一般販売されるとか、あるいはもっと進んだ製品が出るとか。
ニッチだと遅れても「先行」していることもありますが、スマートフォンタブレットの場合は OS が古くなって使い勝手が悪くなることも。

最後に

何度も書きますが*8、現在は半導体不足やサプライチェーンの混乱があるためガジェット系のクラファンに出資するにはリスクが高いです。ガジェット系でなくてもリスクが高いでしょう。
クリエイターがアメリカやヨーロッパのグループであっても、実際の生産は中国の場合が多いです。中国の電力が逼迫しているとか、Google が使えないなどの事情も重なって、さらにリスクが上がっているように思います。

ゲームなどのクリエイターへの支援や、ちょっとしたグッズなどお気楽なクラファンに出資して、忘れた頃に届くセルフサプライズあたりで緩く楽しむのがいい気がします。

最近だと、NIID による CACHE って鞄が思いのほかよかったですね。
後、Switch 向けのアクセサリを主に販売している GENKI *9 は痒いと所に手の届く製品を先行して開発してくるので気に入っています。日本では Makuake*10 などで展開してますが広報も気合い入ってます。また、Switchドックが壊れた際には保証期間内だったので交換にて対応して頂きました。次も応援したい!と思えます。

【12/31(金)】「敷居の部屋の転進」が出るぞー【東地区K-33b】

12/31(金)東地区K-33b

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当日の売り子担当なので、告知だ!

Web カタログURL:https://webcatalog-free.circle.ms/m/Circle/15717352
2日目 12/31(金)東地区K-33b

サークル敷居亭の新刊「敷居の部屋の転進」が出るぞ!内容はなんとほぼ二年越しで温めた内容だ!
まんだらけ書店でも委託予定ですが、コミケならイベント価格で500円です。コミケ99は入場制限がありますが、参加できるかは是非この機会に。

「当同人誌はブンケイさんのインタビューを元に敷居亭のたいとくが編集を行っており、実際の個人や企業の見解とは大きく異なる場合があります。ご了承下さい」

ブンケイさんへのインタビュー

敷居亭の面々が2020年2月にブンケイさんへインタビューする機会を得まして、その内容を文字起こしのが「敷居の部屋転進」になります。B6版で約60Pなので、なかなかのボリュームです。
また、同内容をくらふとさんが要約した漫画24Pも同時掲載です。構成・要約力がすごい。漫画の内容をより詳しく読みたい方は、是非文字起こしもご一読を。

くらふとさんの新刊は、DLsite, FANZA, BOOTH で配信中です!(既刊もあるよ)

ブンケイさんは元バンダイナムコゲームス、現在はブシロードのプロデューサー*1。面子の関係でアイマスが中心となりますが、その他にはブシロードTCG やプロレス、ナムコ時代のアーケードゲームのお話しもあって内容は盛りだくさん。ゲーム実況やら、VTuber も話題になりますが、現在はインタビューの2020年2月当時とは様相が変わっててびっくりしますね。
ゲームのバランス調整の考え方は、他のゲーム開発者の方々とも通じるものがあります。ゲームデザインはよく目にしますが、宣伝のお話しは他ではなかなか聞けないで、興味のある方は是非!

ブンケイさんは、プロジェクトも所属も変遷しておられますが、芯は同じで進んで行っている感じが「転進」であり、人生とオタクの先輩として見倣っていきたいなと。
「敷居の部屋の転進」は、これからのオタ活として2019年の夏に出した「敷居の部屋の旋回」の続編でして、オタクの先輩であるブンケイさんにお話しを伺ったという経緯なのですが、コロナでコミケが開催されないなど色々ありまして2021年の年末に刊行とあいなりました。「敷居の部屋の旋回」も含めて、既刊もあるはず(在庫担当でないので知らない)。
lastline.hatenablog.com

アケマスやニコマスの話も面白かったですが、個人的にはアーケード版のリッジレーサーの開発はなかなか知れない内容なのでは!?この辺、メディアが深掘りして欲しい!

*1:広報とかゲーム実況もしている

2021年に買って良かった 1,500 から 40,000 円くらいのもの5点

2021年に買って良かった 1,500 円から 40,000 円くらいまでのものを紹介。アフィリエイトの収益は多分、はてなに入ります。

一番良かったのは、OMEN by HP 30L Desktop なんですけどね。
lastline.hatenablog.com

【ケーブルホルダー】 Anker Magnetic Cable Holder 【1,500円くらい】

ケーブル類をまとめるために購入。自宅に二つ、職場にも一つと三つも買いました。
磁石で張り付いているだけなので、取り外しが簡単でありながら、ケーブル類をまとめられます。
ホルダーも色々なところに貼り付けられるので使い勝手がいいです。

【小型充電器 】Anker Nano II 45W 【3,500円くらい】

30W と迷いましたが、プラグが折りたためる 45W を購入。60 W までは必要無い。
主に Surface GO を充電するのに使っています。アダプターの体積が大幅に減り、鞄のスペースも増え、軽くなりました。スマートフォンも充電できるので万能。おしむらくは USB ポートが一つしかないところ。

最近、Anker から 40 W で二口がでましたが、プラグが折りたためないのが残念です。

ルーター】 Buffalo AirStation WSR-5400AX6S 【16,000円くらい】

記事もしましたが、大元の回線速度が早くなり、自宅内のネットワーク事情も劇的に改善されました。

回線は元々 IPv6 IPoE で、古いルーターでも対応していたのですが、新しい方が最適化されているのかもしれません。
IoT 機器などの導入で接続機器数が激増していました。自宅内の通信を交通整理するために、CPU もメモリもあるルーターが必要だったのだろうと思います。

記事がバズったのも、ある意味で買って良かった。

骨伝導ヘッドセット】 Aftershock OPENCOMM 【20,000円くらい】

Web会議に最適な OpenComm - 最終防衛ライン3
AfterShokz OPENCOMM ビジネスモデル 骨伝導ヘッドセット – AfterShokzJP

セールで15,000円まで値が下がることも。
突発性の難聴を機に購入しましたが、骨伝導ヘッドセット購入以降は、再発していません。オープンイヤーで耳を塞がないのがいいのでしょう。
音楽重視なら Aeropex で、お手頃価格な OPENMOVE もあります。私は、主にウェブ会議に使いたかったのでマイクが口元に近い OPENCOMM にしました。ウェブ会議にゲームと公私を問わずほぼ毎日使っています。
眼鏡を装着しても、それほど違和感がなく、マスクをしても問題ありません。

話しかけられても直ぐに反応でき、宅配便のインターホンも聞こえるので、回りの音を聞きたい場合は本当に重宝します。

電車などで音楽を聞くには不向きです。電車など騒音が気になる場所で音楽を楽しむならノイズキャンセリング付きのイヤホンをおすすめします。

【除加湿器】 SHARP KC-HD70-W 【40,000円前後】

超音波式の加湿器を使っていたら液晶タブレットが故障したというツイートを読んでの購入。

「超音波式加湿器の影響で液タブが故障」トラブルが話題 原因は水道水のカルキ 注意点を加湿器メーカーに聞いた - ねとらぼ

除湿機も欲しかったので、両方付いている除加湿器を購入しました。ただ、探してみると除湿と加湿が両方できる機器はほとんどありませんでした。SHARP の他にはダイキンくらい。それぞれ個別に購入した方が値段が安く、性能もよいです。さらに、除加湿器になると大きくなり場所を取ります。
個人的には、夏に除加湿器、冬に加湿器を使い、それぞれ置く場所は変わらないのなら、一緒になっている方が助かります。空気清浄機としても使えるし。

性能は申し分なく、夏はガンガン除湿されますし、冬もきちんと加湿器してくれます。洗濯物の部屋干しもできて、部屋を閉め切れば結構乾きます。ただし、音が結構うるさいので、私は就寝前に洗濯物と除加湿器を VR 用の部屋にぶち込んでいます。厚手のバスタオルは一晩では流石に乾ききれませんが、空気清浄機でもあるので部屋干しの嫌な臭いは付きにくいです。

ルーターを新調したら回線速度が三倍になった

Wi-Fiルーターおすすめ by 妻 · GitHub で紹介されていた、Buffalo の ”ルーター担当が「あのモンスター」と呼ぶ、コスパルーター2021” を購入しました。ルーターを新調したら、回線速度が 200 Mbps から 600 Mbps と三倍になりました。

性能には満足しているのですが、解せなかったのは本体の色は黒なのに、付属しているドダイがシャンパンゴールドだったこと。本体の別カラーとしてシャンパンゴールドがあるので、そちらのドダイを入れ間違えたのかな?と思ったのですが、Amazon などの製品写真を見るに、本体が黒ならドダイはシャンパンゴールド、逆に本体がシャンパンゴールドならドダイは黒になっているみたい。謎の色アクセントです。

価格.com - バッファロー AirStation WSR-5400AX6S/NMB [マットブラック] 価格比較

TP-LINK の ”Buffaloを越えてみせるとTPがぶっこんできた最終爆弾2021” と迷ったのですが、 Amazon に「5 GHz 帯が頻繁に途切れる」とのレビューがあったので、Buffalo の「あのモンスター」にしました。価格コムでも似たようなクチコミがあり、5 GHZ 帯の途切れは個体差があるようです。
この不具合の他に、サイズが大きいのも気になりました。幅が 27 cm もあるのではデカい。その点、Buffalo のあのモンスターは長さが約 17 cm とコンパクトです。

価格.com - TP-Link Archer AX73 価格比較

2015年のルーター

OnHubを二週間くらい使ってみて - 最終防衛ライン3
GoogleのWi-Fiルーター「OnHub」の性能&潜在能力はどれほどなのか? - GIGAZINE

GoogleWi-Fi ルーターである OnHub を使っていました。2015年の9月に購入しているので、6年前のルーターになります。5 GHz に対応しており、単一の SSID で 2.4 GHz と自動的に切り替えて接続してくれるので便利に使っていたのですが、なんかネット回線が遅い。集合住宅だと夜の8時くらいに遅くなることはありますが、それにしたって遅い。OnHub ではルーターの回線速度を測定できますが、端末側から測定するとその速度に到達しません。ルーターで 200 Mbps 出てるのに、端末からは 100 Mbps を越えればいい方。酷いときは、20 Mbps を下回ります。接続機器が多いのも一因でしょうが、それにしたって速度が下がりすぎ。

Wi-Fi6 など新しい規格が出てきて対応端末も増えてきたので、Amazonブラックフライデーにかこつけて、Buffalo の「あのモンスター」を購入しました。ちなみに、特に安くはなっていませんでしたけど、ポイント還元率がいつもより高いからいいのだ。

回線速度が劇的に改善

ルーターを新調したら、回線速度が 600 Mbps になりました。ping も jitter も 10 ms 未満と速い。しかも、Wi-Fi6 対応のスマートフォンから測ると少し落ちますが、それでも 400 Mbps でます。対応していない端末でも、100 から 200 Mbps は安定して出る。交換前だと、スマートフォン側からは調子がよくて 100 Mbps、悪いと 20 Mbps 行かないこともあったので、劇的に改善しました。さっさと交換すればよかったです。Oculus Quest で 4K 動画を途切れなく再生できるようになりました。

接続機器が多すぎる

ルーターの新調を躊躇っていた理由に、接続機器が多すぎることがありました。ガジェット好きなので、PC やスマートフォンタブレットが異常に多いのは仕方ないにしても、最近は Google Home などのスマート家電を使っているので、これらの端末の扱いがめちゃくちゃ面倒だなと。
ちなみに、PC が5台、スマートフォンが3台、タブレットが4台、スマート家電が6台*1もあります。

SSID を引き継ぐ

PC などは、使うときに新たに SSID を設定すればいいですが、Google Home などはルーターの変更と共に設定しないと生活のクオリティが下がります。その癖、設定はスマートフォンを経由する必要があって再設定が面倒極まりない。
Twitter で面倒くさいと呟いたら、以下の二点を解決策として提案されました。

  1. OnHub をアクセスポイントとして使う。
  2. SSID と暗号機キーを OnHub と同じものにする。

OnHub をアクセスポイントとして使うのはありですが、置くスペースがすこしやっかい。SSID に関しては若干抵抗がありましたが、説明書に「無線引っ越し機能」で SSID と暗号キーを引き継ぐ機能があったので、吹っ切れました。

OnHub は 2.4 GHz と 5 GHz を同一の SSID で利用できましたが、Buffaloの「あのモンスター」は、それぞれ別の SSID が割り当てられます。OnHub では自動的に切り替わるので便利でしたが、一方で Oculus Quest と PC を無線でリンクする場合は 5 GHz に固定したかったので不便でもありました。

古い端末は 2.4 GHz のみしか対応していませんし、またスマート家電類は速い回線速度も必要無いので、「あのモンスター」の 2.4 GHz を、OnHub の SSID と同一にしました。
結果的に、どのスマート家電も特に再設定することなく問題なく動作しています。また、5 GHz 帯に早く通信したい端末を選別できるのもいいですね。
今後も秘伝のタレのように、SSID と暗号機キーを引き継いでいこうと思います。

ネットワークの改善

ルーターを新調したら回線速度が 200 Mbps から 600 Mbps に改善しました。無線端末ベースで比較すると、10 から 100 Mbps くらいだったのが、200 から 400 Mbps と倍以上速くなりました。
Wi-Fi6 など新しい方式による速度改善もあったでしょう。また、スマート家電の導入で端末の数が増えてルーターに負担をかけていた可能性もあります。新しいルーターの方がスペックが上なので、この負荷が緩和され、ネットワークがスムーズになったのかもなと。

*1:Google HomeChrome Cast、Fire Stick、Nature Remo、スマートプラグ、ルンバ