Pixel Fold のファースト・インプレッションをお届けします

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待ちに待った Pixel Fold!

発売日がなかなか決まらなかった Pixel Fold ですが、無事に発売日である7月27日に入手できました。噂されている頃から気になっていたので感慨深いです。
性能や Android としての使い勝手は Galaxy Z Fold シリーズの方が優れていますが、画面比としては Pixel Fold の方が漫画などを読みやすく、大変満足しています。

届いた翌日なので細かい部分はまだ分かりませんが、ファースト・インプレッションとして Pixel Fold でレビューを書きつつお送りします。GALAXY Z Fold 2 では ATOK を利用しましだが、Pixel Fold では Gbord に切り替えました。Pixel Fold や Tablet に最適化されているののか、使い勝手が良いです。

Pixel Fold ではてなブログアプリを立ち上げる。Gbord のスプレッドキーボードが便利です。

漫画を見開きで読める嬉しさ

Galaxy Z Fold 2 を使用していましたが、サブ、メインディスプレイともに画面比に不満がありました。
細長いサブディスプレイは Twitter には適していますが、通常のウェブサイトの画像や YouTube などの動画を表示するには狭すぎます。メインディスプレイも縦長なので、漫画を見開きで読むには横にする必要があります。端末を開いてから横向きにと、二手かかるのがやや億劫でした。
Pixel Fold なら、サブディスプレイは通常のスマートフォンのように使えます。横向きにすれば YouTube を見るのにちょうどいいサイズ感です。
開けば、そのまま漫画を見開きで読めます。しかも、ちょっとだけ折り曲げるとちょうど紙の漫画を開いたように読めるのが嬉しすぎます。このために買ったようなものです。


(ちなみに、写真中のマンガは 立ち飲みご令嬢 - 松本明澄 / 1軒目 ポテサラとナマコ | コミックDAYS

ただ、このサイズ感は人によっては小さすぎるかも。iPad mini で見開きを読めるなら、Pixel Fold や Z Fold のサイズ感はちょうどいいです。

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開けば、スマートフォンからタブレットとへ

メインディスプレイが横長なので2つのアプリを表示しても幅が十分にあります。また、アプリによってはタブレットモードを利用できます。Z Fold も利用可能ですが端末を開いてから回転させる必要がありました。
Pixel Fold だとサブディスプレイは普通のスマホ、開いてメインはタブレットのように使えるのが気にいっています。Z Fold はサブは細長い、メインは大きなスマートフォンといった感じ。

ただし、Z Fold シリーズなら3画面まで拡張でき、さらにポップアップ表示も可能です。3画面を利用することをほぼありませんでしたが、SNSYouTube をポップアップ表示すると便利でした。
Galaxy シリーズの ONE UI は痒いところに手が届きます。たとえば、エッジパネルハンドルは2画面利用に便利です。
個人的には Pixel シリーズの UI も好きで、アプリの切り替えでスクリーンショットGoogle レンズを利用できるのが何かと便利。Google Discover を多用するので、左スワイプでサクッと確認できるも便利です。

ただしPixel Fold は、一部のアプリは開いたメインディスプレイに最適化されていません。Twitter などは全画面表示されません。ただ、TwitterChrome で開き Web アプリをインストールすれば、WEB 版と同じレイアウトで利用できます。Facebook なども同様です。

GALAXY Z Fold 2 と Pixel Fold

拡張性が低い

Windows と連携も可能ですが、Windows 上でアプリを使えないのが残念でした。
外部ディスプレイへの出力にも対応していません。Z Fold なら DeX モードがあり、外部ディスプレイや PC と接続してデスクトップモードを利用できます。 拡張性はさすがの Galaxy といったところ。
個人的にはラップトップ PC の方が作業しやすいので、Z Fold 2で、DeX モードを使う機会はあまりありませんでしたが。

また、ペンを使うなら Z Fold 3 以降でしょう。特に 5 では S Pen がスリムになりケースへの収まりが良くなりました。本体に内蔵こそできませんが、ひとつの最適解でしょう。Pixel Fold も昔ながらのペン先がシリコン製のスタイラスペンなら使えますが、パームリジェクションなどには対応してないので使い勝手は悪いです。

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充電に難あり

バッテリー持ちは使い始めたのでまだ分かりません。はてなブログアプリで2時間ほど更新し続けて11%程度しか減ってないので悪くはなさそうです。ただし、充電に少々難があります。

就寝時に旧型の Pixel Stand で充電したのですが、朝起きたら 65% で止まっていました。Twitter 検索してみると、40度くらいでサーマルスロットリングが発動し充電が停止するとの情報がありました。
Pixel 7 Pro と充電速度を比較した YouTube の先行レビューにて、Pixel Fold は30分くらいに謎の変曲点がありました。おそらく熱を持ち始め、充電速度が低下したと考えられます。
「充電→発熱→充電停止→放熱→充電再開」のサイクルを繰り返すのでしょう。

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私は、堅牢性の高い Spigen のケースを使用しているため熱を逃しにくく放熱が進まず、充電そのものが停止したと思われます。有線での充電に切り替えても残りパーセントが全く増えません。そこで、サーキュレーターで風を充電すると急速充電が再開されました。
充電環境にも左右されそうです。放熱しやすいようにカメラ側を上に向けたり、カバーを開いたりと、放熱する工夫が求めらそう。つまり、ワイヤレス充電だと熱が篭もりがち。

Pixel Stand 2 には冷却機構が搭載されていますが、少々お高いので、USB 扇風機を試してみます。
夏の暑い時期にモバイルバッテリーで給電しながらの使用も控えた方が良いでしょう(これは Pixel Fold に限りませんが)

2台持ちをやめる

Z Fold 2 は FeliCa に対応していないので電子決済用に Jelly 2 を併用していました。ただ、Jelly 2 のアップデートに伴い、Wi-Fi がまともに使えなくなったので困ってました。そこで、Pixel Fold を機に2台持ちをやめて1台体制に。Z Fold 2 よりも Pixel Fold の方がスリムなものあり色々とすっきりしました。
また、Jelly 2 用の SIM を解約して、Pixel Fold の eSIM へスライド。物理 SIM は docomo で、eSIM は au 系なので通信障害でも安心感があります。

はてさて、約5万円分のストアクレジットをどうしたものかね。
引き続き長期レビューもやる予定なのでご期待ください。