8 インチでスタンド付きの AOKZOE A1 は絶妙な使い勝手

またしても AOKZOE A1 の感想。届いてから2週間くらいになります。

重量が 730 g ですが、サイズが大きく重さが分散しているため、思った以上に重さを感じません。さすがに、寝っ転がって上に持ち上げるのはつらいですが、うつ伏せになったり、仰向けなら腹に置いたりすれば、寝っ転がりながら PC ゲームをプレイできます。

電車のロングシートでプレイしましたが、カバンなどを腕に抱えて、それを支えに持つと安定します。当初は、家で楽しむことを想定してましたが、思ってた以上に持ち歩いても楽しそうなデバイスです。
持ち歩くならケースは必須でしょう。純正のケースはサイズ感がピッタリなのです、ピッタリ過ぎて取り出しにくいです。取り外し用の紐などを付けるとよいでしょう。

また、ピッタリ過ぎるためスリープモードのまましまうと、稀にケース内で電源ボタンが押され、本体が起動することがあります。すると、ケース内で本体がアッツアツになります。本体寿命を縮めそうなので、必ずシャットダウンしてしまっています。
AOKZOE A1 の寸法(285×125×21~47mm)が HHKB (294×120×40mm)と同じくらいなので、HHKB 用のケースがちょうどよいかもしれません。

8インチは絶妙

画面サイズがちょうど Fire HD 8 と同じありながら、より解像度が高いので Amazon プライムビデオなどを楽しむのも悪くないサイズ感です。スタンドにより本体のみで自立できるので、テーブルのわきに立てかけてビデオを楽しめるのが地味に便利です。ただ、有機 EL 版でない Switch くらいに「へにゃい」ので、反対側にもう一つあると安定したのに、と思います。

たきなかわいいよ、たきな

スタンドがあるおかげで、外付けキーボードさえ用意すれば、テキスト編集もストレスなくこなせます。ThinkPad トラックポイント・キーボード II なら、トラックポイントでマウスカーソルを操作できて、便利です。本記事は AOKZOE A1 と ThinkPad トラックポイント・キーボード II で書いてます。
折りたたみ式スマートフォンである GALAXY Z Fold 2 は、PCライクに使用できるのですが、日本語変換ウィンドウが常に画面下に出たり、キーボードのカーソルキーが利かなかったり、Chrome拡張機能が使えなかったりと、ちょっとした不便さがあるんですよね。個人的に、スマホタブレットは情報出力用のガジェットではないと感じます。

Windows 11 なので、Kindle ストアのみですが、Android のアプリも利用できます。Windows でも Kindle を利用できますが、やはり Android 版の方が使い勝手はよいです。

ゲームを遊ぶうえでも 8 インチくらいがちょうどよく思います。PC 用のゲームは大きな画面でプレイすることを意識して作られているため、UI などの文字が小さいことがままあります。8インチなら潰れることなく視認できるサイズ感です。

AMD 6800U 搭載のハンドヘルドゲーミングPCが続々!

lastline.hatenablog.com

AOKZOE A1 や GPD Win Max 2 に続いて、AMD 6800U が搭載されたゲーム機が続々とリリースされる予定です。
基本的には性能はほぼ変わらず、指紋認証がついていたり、トラックパッドが付いていたりと細かな違いがありますが、大きな違いは画面サイズになでしょう。
AYANEO は 2 と GEEK とランナップが多いですが、どれも 7 インチです。AOKZOE A1 よりも一回り小さく、有機 EL タイプの Switch と同じサイズとなります。
GPD Win 4 はコンパクトにまとまりながらキーボードも搭載され夢が詰まっていますが、画面サイズは 6インチと他のハンドヘルドゲーミングPCよりもさらに小さいです。有機 EL でない Switch か、Switch Lite の間くらいで、平均的なスマートフォンのディスプレイと同じサイズでしょう。

コントローラー脱着式の ONEXPLAYER 2 が気になりますが、画面サイズも 8.6 インチと AOKZOE A1 よりも大きいため、重くなりそうです。マグネット式のキーボードもリリースされるようですが、お値段もお高くなりそう。

RSR ではゲーム内解像度を思いっきり下げろ

ハンドヘルドゲーミング PC において、6800U の利点は省電力でありながら、それなりのパフォーマンスを示すことです。さらに、RSR に対応しているのも魅力的です。ゲームを低い解像度に設定して、それをいい感じに拡大して高解像度に近づける技術です。

AOKZOE A1 は、ネイティブランドスケープではないため、RSR が適用されているか確認するのがやっかいなのですが、SEKIRO や ELDEN RING では有効になっていました。
RSR が適用されているかは、Alt + R にて AMD Software を起動すれば確認できるのですが、Alt を使用するゲームが多いので、他のショートカットキーを割り当ててほしいです。

RSR を有効にするには、AMD Software を起動し、ゲームのタブから各ゲーム毎に RSR の有効化を選択します。ゲーム自体が SRR に対応している場合は、SRR を利用しましょう。
RSR を有効化したら AMD Software 経由でゲームを起動します。本体の解像度が 1920×1200 なら、1680×1050 以下に設定すれば自動的に適用されます。
1280×800 ではなくて、960×600 くらいまで下げると違いがよくわかります。動きの激しいゲームなら、960×600 まで下げて 1920×1200 にアップスケールしたほうがフレームレートも安定します。ただ、8インチのディスプレイに 60 FPS 張り付きが必須かと問われれば疑問ですけど。30 から 40 FPS くらいで十分に感じます。

アクション主体なら必ずしも高解像度は必要ないため、AYANEO GEEK のように 1280 × 800 でも十分な気がします。日本の代理店は扱わないようですが、INDIEGOGO なら為替レートによりますが、10万円から12万円で購入可能です。

ただし、フォントの綺麗さは解像度によるため、テキスト主体のゲームをプレイするなら高解像度のディスプレイをお勧めします。RSR であっても SEKIRO や ELDEN RING のフレーバーテキストは文字がジャギジャギします。

2Dライクゲーム向き

AOKZOE A1 では、主に Bloodstained: Ritual of the Night をプレイしていますが、サイズ感がちょうどよいです。R-TYPE FINAL 2 のように、3DCG ベースの 2D ライクゲームを遊ぶのに適していると感じます。共に Switch 版がありますが、マシンパワーがここともとないです。R-TYPE FINAL 2 は PC 版と Switch 版の両方を持っていますが、Switch 版はカクカクするのため、ほとんどプレイしていません。

6800U 搭載のハンドヘルドゲーミングPCは続々リリース予定です。AOKZOE A1 はコストパフォーマンスがよさそうです。個人的には、ONEXPLAYER 2 が気になりますが、脱着式の機構により重量もお値段も嵩みそうなところが気になります。