AMD 6800U 搭載の AOKZOE, OneXPlayer Mini, GPD Win4, AYANEO を比較

AMD 6800U を搭載した Handheld Gaming PC が各社から出そろったっぽいのでまとめておきます。
GPUAMD Radeon 680M で、スペック的にはノートPC向けの GTX1050Ti や GTX1060 と同程度と言われています(動作電力に依存しますが)。
ELDEN RING が、解像度 800P、Medium 画質なら 60fps 程度で動作するので、AAA タイトルでも比較的快適にプレイできるようです。

一番期待されているのは、GPD Win4 でしょうか。AYANEO はとにかくラインナップが多く、AYANEO Air をリリースしたばかりです。今後も、GPD Win4 同様にスライド式キーボードを踏査した AYANEO Slide や、ハイエンドの AYANEO NEXT 2 などが登場予定です。
新顔の AOKZOE は OneXPlayer の会社が製造を請け負っているようです。OneXPlayer Mini は筐体そのままに、CPU だけを載せ替えてます。新しい筐体をだすために、AOKZOE を立ち上げたようにも思えます。

比較対象として Steam Deck も掲載しておきます。Zen 2 のカスタムプロセッサーではありますが、OS 側がカスタマイズされているため、Steam のゲームをプレイするなら Steam Deck を買った方が良いでしょう。SD カードの読み込みが比較的早いそうなので、最安の59,800円のモデルで十分だと思われます。64GB の eMMC ですが、SSD にも換装できるようです。

ASCII.jp:Steam Deckを隅々まで観察!さまざまな機能やOSの入れ替えまで網羅(ハード/OS編) (3/5) https://ascii.jp/elem/000/004/100/4100661/3/

GPD WIN Max2 は Handheld するのが厳しそうなので除外しました。流石に、1kg はないです。

Handheld Gaming PC 比較

PC名 AOKZOE OneXPlayer MINI PRO GPD Win4
ディスプレイ 8 inch 1920x1200 7 inch 1920x1200 6 inch 1920x1080
ストレージ 512GB / 1TB / 2TB 512GB / 1TB / 2TB 1TB / 2TB (PCIe 4.0)
メモリ 16GB / 32GB (2TBのみ) 16GB / 32GB (2TBのみ) 16GB / 32GB
バッテリー 48Wh / 65Wh (Pro) 48Wh 45.62Wh
重量 668g / 729g (Pro) 599g 570g
サイズ/mm 282 x 125 x 21 260 x 106 x 23 220 x 92 x 28
価格 $1,099 ― $1,369 $1,199 ― $1,549 未定
発売時期 2022年冬 2022年10月 2022年12月
PC名 AYANEO GEEK (Fantasy Black) AYANEO GEEK (Crystal Purple) AYANEO 2
ディスプレイ 7 inch 1280x800 7 inch 1920x1080 7 inch 1920x1080
ストレージ 512GB 1TB / 2TB 512GB / 1TB / 2TB (PCIe 4.0)
メモリ 16GB 16GB / 32GB 16GB / 32GB (2TBのみ)
バッテリー 50.25Wh 50.25Wh 50.25Wh
重量 685g 665g 680g
サイズ/mm 264.5 x 105.5 x 22.3 264.5 x 105.5 x 22.3 264.5 x 105.5 x 21.5
価格 $949 $1,168 ― $1,369 $1,199 ― $1,249
発売時期 2022年12月 2022年12月 2022年12月
PC名 Steam Deck
ディスプレイ 7 inch 1280x800
ストレージ 64GB (eMMC) / 256GB/ 512GB
メモリ 16GB
バッテリー 40Wh
重量 669g
サイズ/mm 298 x 117 x 49
価格 59,800円 ― 99,800円
発売時期 2022年冬

それぞれの見所

どれも似たり寄ったりの価格帯で、発売時期も OneXPlayer こそ10月ですが他はどれも12月以降。手元に届くのは来年になりそうです。GPD Win4 の価格が不明ですが、キーボード搭載な点を考えると他よりも少し価格が高くなるかも?GPD Win4 と AYANEO 2 の SSD は、 PCIe 4.0 サポートですが、パフォーマンスに大きな差はないように思います。

GPD Win4 が最も軽く PSP を彷彿とさせるデザインです。ただ、ディスプレイが 6 インチと小さいのが気になります。GPD のコンセプトをガン無視ですが、キーボードなしで軽くするかディスプレイを大きくして欲しい。

AYANEO GEEK の Fantasy Black は、Super Earlybird の $799 か Earlybird の $849 で入手できるならお買い得。ただし、不具合が出た場合を考えると、割高でも日本の代理店から購入した方が良いです。ディスプレイの解像度がやや劣りますが、6800U 搭載であっても、1080P で快適にプレイできるゲームは少ないです。元から 800P の方がバッテリーの持ちも良いでしょう。

AYANEO 2 と GEEK は少々重いのが気になります。同じ7インチなら、OneXPlayer MINI PRO の方が 軽く 600g を切ります。筐体も、既に実績のあるモデルなのも安心感があります。
AOKZOE なら同程度の 668g でディスプレイサイズが大きい8インチです。700g を超えますが、バッテリーが 65Wh のモデルもあります。 ただ、筐体も大きく、幅が 28cm と 30 cm 近いです。それでも、Steam Deck よりも短いですが。また、D-pad が十字キーではなく、Xbox Series X/S のような形状なのが気になる所。

Steam Deck の 512GB モデルと比較すると、円安とはいえもう少し頑張れば 6800U 搭載機に届くので悩み所。始めに述べたとおり、Steam Deck を手に入れるなら最安の 64GB モデルがお買い得でしょう。