【Anker Solix PS60】防災用にポータブル電源とソーラーパネルを買ってみた【Solix PS60】

停電に不安を感じる時代

今年に入ってから災害を身近に感じる。
正月の能登半島地震は他人事だったが、8月に出た「南海トラフ地震臨時情報に伴う政府としての特別な注意の呼びかけ」は地域に入っていた。その後の9月の下旬に能登は大雨でも被災した。ともかく備えておきたい。

現代は、以前よりも電気に依存する生活になっている。これまでに、数日間の停電を経験したことがあるけれども、いずれもスマートフォンなんてなかった時代の話だ。現在だと、スマートフォンの電源が切れるのは死活問題に思える。そこで、心の安寧を得るために Anker のポータブル電源とソーラーパネルを購入した。

Anker Solix C300 with Solix PS60 Compact

Anker Solix C300 Portable Power Station with Anker Solix PS60 Compact Portable Solar Panel | ポータブル電源とソーラーパネルセットの製品情報 – Anker Japan 公式オンラインストア

購入したのは、Anker Solix C300 with Solix PS60 Compact。

購入にあたり検討した条件は以下の4つ。

  1. サイズ:小型で持ち運びが楽
  2. 容量:スマートフォンタブレットが10回程度充電できる
  3. オプション:安心のためソーラーパネルもつけたい
  4. 重要:回収サービスに対応している

車を所有しておらず、賃貸住まいで引越しも多いためコンパクトなのが望ましい。
スマートフォンが充電できればいいので、大きな電源は必要ない。
非常時に調理する場合、ポータブル電源では非効率すぎる。また、高い電圧が必要になるためサイズも大きくなる。料理はカセットボンベに任せた方がよい。

選定の際に重要視したのは、メーカーが回収サービスを行っていること。バッテリーやポータブル電源は自治体によって回収方法が大きく異なる。膨らんでしまったモバイルバッテリーは回収しれくれない自治体が多い。ポータブル電源もメーカーが回収していると安心だ。

今回検討した中では以下の三社はが回収サービスを実施していた。

  1. Anker モバイルバッテリー/ポータブル電源回収サービス – Anker Japan 公式オンラインストア
  2. Jackery無償回収・リサイクルサービス – Jackery Japanh
  3. EcoFlow製品 無料回収サービス「エコリサイクルサービス」開始のお知らせ - EcoFlow(エコフロー)公式ブログ

個人的には、この中だと Anker が安心だと感じた。

もともと Anker 521 Portable Power Station (PowerHouse 256Wh) with Anker Solix P – Anker Japan 公式オンラインストア を検討しており、セールを待っていた。そうこうする内に Anker 521 よりも容量が大きめの Anker Solix C300 *1が発表される。発表当時は単体での販売だったが、いずれソーラーパネルとのセットが販売されるだろうと踏んでいたら、Solix PS100 よりコンパクトな Solix PS60 Compact とのセットが売り出された。

定価は Anker 521 with Anker Solix PS100 よりも安い 49,990 円。さらに 25% OFF の 37,493 円だった。Anker Solix C300 単体が 34,990 円 のためかなりお買い得。そりゃ、売り切れますわ。

スペックやサイズ感

Solix C300 は、容量 288 Wh のポータブル電源。iPhone 15*2 なら19回、タブレットなら13回ほど充電できる。
Solix PS60 Compact は最大出力 60 W のポータブルソーラーパネルで、Solix C300 を最短5時間半で充電可能。

Solox C300 と NINTENDO Switch有機EL版)

Solix C300 のサイズは思っていたよりもコンパクト。高さがちょうど Switch くらい。重さは 4.8 kg なので、いざという時に気軽に持ち運べるものの、車なしのキャンプに持っていくのはきついだろう。
定格 300 W(瞬間最大 600 W)で 300 Wならパススルー充電にも対応している。UPS 的にも利用可能だが、私の所有している PC は定格 750W なため無理なのだった。

Solox P60 と iPad Air

Solix P60 Compact は折りたたんだ状態なら A4 一枚程度。iPad Air よりも一回り大きい。見た目はカジュアルなバッグ。重さは 1.8 kg だが、サイズがコンパクトなためズッシリとした重みを感じる。

ソーラーパネルで充電してみる

Solix C300 を Solix PS60 Compact で充電してみた。購入時は 29 % で 100 % になるまで二日がかりで11時間もかかってしまった。ただ、初日はソーラーパネルの出力が最大でも 25 W だったが、二日目に置き方を工夫したら 35 W(それ以上)で発電できた。
最適な条件なら、6時間くらいで充電できそうだ。

初日

マンションのベランダで充電。天気は快晴だが、ソーラーパネル前面に日光を当てることができず。昼頃は安定して 25 W で発電できた。25 W なら1時間に 8% 程度充電できた。7% あればスマートフォンを一回充電できるため、25 W も発電できれば十分だろう。

時間 出力 容量
7時 2W 29%
8時 12W 29%
9時 22W 30%
10時 21W 36%
11時 26W 43%
12時 26W 51%
13時 24W 59%
17時 2W 71%

二日目

天気は初日と同様に快晴。
ソーラーパネルの置き方を工夫した。キャンプ用の椅子の上に置くと、10時台に37 W で発電できた。その40分後に 16% 増加し100%に達していた。初日は、25 W なら1時間で 8% 程度充電できていた。確認はできないが、50 W 程度で発電できていたのでは。

Solix P60 on キャンプ椅子
時間 出力 容量
8時 15W 71%
9時 18W 76%
10時 37W 84%
10時40分 不明 100%

スマホの充電用なら Anker Solix PS30 がよさそう

www.youtube.com

Anker 521 with Solix PS100 の購入を迷った理由は、Solix PS100 がでかいこと。また Anker 521 は最大入力値が 65 W のため、最大出力 100 W の Solix PS100 ではオーバースペックなのも気になっていた。
Jackery や EcoFlow では 40 W くらいのソーラーパネルも販売されているが、出力的に心もとなかった。

ただ、今回の検証でスマートフォンの充電なら、30 W もあれば十分そうだ。 Anker Solix PS60 Compact を半分にしたような Anker Solix PS30 なんかちょうどよさそうだ*3

*1:Anker Solix C300 DC の方がコンパクトだが、AC 出力に対応していない。 Anker Solix C300 DC Portable Power Station | ポータブル電源の製品情報 – Anker Japan 公式オンラインストア

*2:3,349mAh

*3:実際は Solix PS30 を二つつなげたのが Solix PS60 Compact だろう