シームレスな GALAXY Z Fold2

※このエントリーは文章の執筆、リンクの吟味と貼り付け、写真の挿入を含め*1、GALAXY Z Fold2 と、Lenovoトラックポイントキーボード II で行いました。

やってしまいました

スマートフォンサイズながら、開けばさながらベゼルなし iPad mini みたいな GALAXY Z Fold2 を買ってしまいました。色んなことがシームレスにつながっていくので快適です。
Unihertz Jelly 2 が年内に届いていたら我慢できたが、届かなかったので我慢できなかった。

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GALAXY Z Fold2の箱

SIM フリー版にするか、国内版にするかで悩んで、お高いけれども保証が受けられる国内版にしました。au のショップには売っていないので、GALAXY Harajuku まで行きました。不要不急!

au では契約したくないので、SIM フリー化を希望したら、手数料に2万円かかかるとのこと。au の直営店で自分でやろうと思ったら、店員から100日以降でないと信用情報に傷がつくと言われ、結局手数料を支払ったのですが、一括購入したらその期間必要ないじゃん・・・・・・。

もともとは、Surface Duo の方が気になっていたのですが、カメラがダメダメっぽいのでスルー。第二世代ではカメラがよくなるかもとの噂もありますが、国際展開が遅れているし、Surface Neo の開発も音沙汰がないしであまり期待できません。Surface Pro 同様に第三世代までは「見」で行くことに。

Fold シリーズも、第三世代は S ペンに対応なんて憶測もあります。一方で、画面サイズが小さくとの噂もあり、それが本当なら Fold2 の方が個人的には欲しいです。

個人的な予算事情として、来年の夏以降に PC を買い換えようと思っているので、その後に発表される 次世代の GALAXY Fold や Surface Duo まで購入するのは厳しいってのはあります。

ざっくり感想

二画面端末やら、折りたたみ端末などの思いを書き連ねながら、GALAXY Z Fold2 を購入するまでの経緯や、数日使った感想などを述べていきます。

GALAXY Z Fold2 のキーワードはシームレスです。

キーワードはシームレス

閉じればスマートフォン、開けばタブレットとシームレスに移行できるのが  GALAXY Fold ならで、唯一無二*2。手元にあるスマートフォンタブレットみたいに使えるのは思っている以上に快適です。

二画面端末と違って、画面も文字通りシームレス。

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閉じてツイ廃
開けば読書が捗る

一番の目的は漫画を見開き表示でよむこと。次がマルチタスクで、どちらも期待以上でした。そして、閉じた状態では普通のスマートフォンっぽくなるのも使い勝手がいい。第一世代の GALAXY Fold はサブディスプレイが小さかったのですが、Z Fold2 は縦長のスマートフォンといった風情。ツイ廃にはぴったりです。

さらにさらに、完全に開かず、少しだけ開き折り目のついた状態での使い道も色々あって面白い。
この辺も第一世代の Fold では、少しだけ開いた状態をキープできず、さらにノッチがあるので実用できる画面も小さかったのですが、Z Fold2 で改善されました。

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GALAXY Z Fold2 と iPad mini に葬送のフリーレンの見開きページ

iPad mini で漫画の見開き表示を読める人なら、GALAXY Z Fold2 でも問題ないでしょう。小説などのテキストなら文庫本を開くように読めます。また、Perfect Viewer のように、縦画面でも見開き表示できるアプリなら漫画でも折り目をつけて見開き表示できます。少し小さいですけどね。パカパカ楽しいです。

マルチタスクも楽々

画面も広く、そこらの人権のないノート PC 以上の 12 GB ものメモリがあるので、マルチタスクも楽々です。

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左に chrome、右に Twitter が備わり最強に見える

左にはてなブックマーク、右に Twitter とか、左に調べ物用の Google 検索を表示しつつ、右にテキストアプリなどなど、閲覧、物書き、調べ物などストレスなくこなせます。キーボードを表示して尚、十分な作業領域を確保できます。

外付けキーボードとしては、ThinkPad トラックポイント キーボード II との相性が抜群で、作業が捗ります。

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外付けキーボードで執筆中
高い、重い、厚い

デメリットを上げるなら、まず値段。国内正規版なら約26万円。SIM フリー版は 20万円前後とお安いですが、国内での保証は一切受けられません*3

次に、重さ。約 280 g とタブレットとしては、iPad mini よりもわずかに軽いですが、スマートフォンとしてはおよそ二台分。重量級の iPhone 12 Pro Max よりも 100 g も重い。W-ZERO3 の 230 g よりも重いんですね・・・・・・。

そして厚さ。開いた状態では、約 7 mm と薄いですが、閉じた状態では約 17 mm にもなります。まぁ、約 26 mm の W-ZERO3 よりは全然薄いです。Advanced/W-ZERO3[es] と同じくらいの厚さなので、往年の折りたたみ端末電話よりは薄いのでは?

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W-ZERO3Advanced/W-ZERO3[es]、GALAXY Z Fold2 を上から
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W-ZERO3Advanced/W-ZERO3[es]、GALAXY Z Fold2 を横から

wena3 で通知を確認できるようになったので、重さなどのデメリットをカバーできそうです。また、Z Fold2 はおサイフケータイに対応してませんが、その点も wena3 で Suica が使えるのでカバーできています。

耐久性は通常のスマホと比べれば難があり、防水防塵でもありません。
その他に、ケースなどの選択肢はほぼなく、また 折りたたみの特殊端末のため、ランチャーアプリがほぼ対応していません。まぁ、GALAXY の One UI で、大きな不満はないですが。

二台持ちすればいいのでは?

スマートフォンタブレットを二台持てばいい」ってのは真っ当な考えです。その方が安いし。iPhone Pro Max に、iPad Pro のセルラーモデルであっても、128 GB ならお釣りが来ます*4。マジックキーボードを購入してトントンと行ったところでしょうか。iPad mini ならさらにお安い。 

しかし、GALAXY Z Fold2 を実際に手にしてみるとスマートフォンからタブレットサイズへとシームレスに移行できるのはめちゃくちゃに快適。二つの端末を所有していても、常にその二つを持ち歩くわけじゃあないんです。
端末二台分よりも、GALAXYZ Z Fold2 のみの方が軽いですし。

ベッドでゴロゴロ Twitter やってて、ふと大きな画面で  Kindle で本を読みたいなと思えば、その手に持っているスマートフォンを開くだけ。
電車で立ちながらスマートフォンを使っていたら、席が空いて座れたので、少し大きな画面で YouTube でも見たいなと思えば、そのまま開けばいい。
スマートフォンをしまってタブレットを取り出すってのは結構な手間です。

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折りたたみスタイルだと、机に置いてブラウジングが捗る"

また、二台持ちも効率が良さそうで微妙にかゆいところに手が届かないことがあります。たとえば、情報のやりとりにラグがあります。特にコピペは、端末間で共有できる機能があるものの、単一端末内で完結できた方がシームレスで便利です。

左にはてなブックマークアプリを起動しつつ、右に chrome を表示しおけば、「外部ブラウザ」で記事を開けば右側の chrome で閲覧できます。調べ物に向いてます。

さらに、5つのアプリをピクチャー・イン・ピクチャーのように起動できます。動画などはピクチャー・イン・ピクチャーが見やすいです。意味はありませんがニコニコ動画やプライムビデオも同時視聴できる表示領域とメモリがあります。

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マルチウィンドウの限界に挑戦

使用しないときは、小さな丸いアイコンとして保持でき、必要なときだけ開けます。一時的ショートカットみたいな感じ。
思い立ったら手に持った端末で色んなことができる。2005年12月14日に発売された W-ZERO3 を使っていた時の願いにまた一つ近づきました。

W-ZERO3 カテゴリーの記事一覧 - 最終防衛ライン3

二画面でいいのでは?

前述のように、二画面搭載の Surface Duo の方がずっと気になっていました。

二画面端末には夢があります。

二画面電子書籍端末の夜は明けなかった

2004年にニンテンドーDSが発売されましたが、その前年となる2003年にパナソニックから電子書籍端末として「シグマブック」が発売されています。画面はコレステリック液晶のためコントラストが悪く、温度にも弱い欠点はありますが*5、画面焼けが生じにくく、漫画を読めるほどの解像度がありました。普及に至らなかった要因は端末の完成度の低さもありますが、あまりにもコンテンツが足りませんでした。

MobileHackerz再起動日記: 今だから褒めるシグマブックの話

本のように折った状態で見開き表示できる電子書籍端末は、私の知る限り多くありません。画面が二枚に増え、ソフトウェアも特別仕様が必要などコストの問題もありますが、そもそも文章を読むだけなら見開きである必然性がないのです。特に横書きでは。画集などは大きな画面で見た方がつなぎ目を気にする必要がありません。実質的に、日本の漫画を読むくらいしか二画面にするメリットがありません。

二画面の電子書籍端末としては「全巻一冊 北斗の拳」と、その関連商品くらいしかないと思います。

二画面端
二画面端末の夜は明ける?

これまでに、いくつかの二画面 Android 端末がリリースされてきました。2011年に Sony から 二画面の Tablet P が、最近では、ZTE MZ-01K や LG の Thin Q シリーズなどが二画面のAndroid 端末として発売されています。Surface Duo もそうですが、これらの二画面端末に求められているのは電子書籍ではなくデュアルタスクです。

LG GX8 Thin Q は漫画を見開き表示する端末として不向きです。端末が縦長なのもありますが、画面を横に二つ並べた見開き状態では縦画面と認識されるため、多くの電子書籍アプリで見開き表示ができないのです。

Surface Duo が気になっていたが・・・・・・

見開き用の電子書籍端末としては、画面比が 3:2 で縦持ちのまま Kindle を見開き表示できる Surface Duo が現状では最高峰でしょう。また、マルチタスクで作業をする場合でも、マイクロソフト Edge や Office なら左右に別々のウィンドウを立ち上げたり、左にメニューウィンドウ、右に作業ウィンドウといった使い方ができるため、GALAXY Z Fold2 より作業効率がよさそうです。

さらに、Surface Pen が使えるので、お絵かき用としても使い勝手がいいようです。ただ、私はこれまでに iPadSurface を電子ノートとして使ってきましたが、書き味がずっと気に入らず、最近になって紙のノートに回帰したのもあり、ペンの重要度は低いです。個人的な事情はさておき、Z Fold2 も S ペン が使えると便利な局面はありそうです。

Surface Duo の弱点としては、一枚の画面で通常のスマートフォンのように使うには、幅が広すぎること。ファブレットくらいの大きさで、海外 YouTuber のレビューを見ていると「pocketable でない」と述べられています。

また、二画面なので二枚を大きな画面として使うにはまたがるベゼルが邪魔です。その点、GALAXY Z Fold2 なら画面もシームレスです。

Surface Duo の二画面 UI はまだまだ洗練されていないようで、バグの報告も多いです。気になる日本キーボードの使い勝手ですかま、日本語のレビューが少ないので、全容がよく分かりません。Windows 8 や 10 の仮想キーボードから予想するに、あまり期待ができません。

ただ、これらはまだ我慢できるレベルだと思います。Surface Duo を購入するに至らなかった最大の理由はカメラです。セルフィー用と思われる画面側に 11MP のカメラがとりあえずついています。なぜ、外側にもつけなかったのか。レビューを見聞しても、ソフトのできが悪く使い方が分からない、使っているとイライラするなど酷評しかありません。ハード的にもソフト的にも全く洗練されていません。

私は、iPhone 4s 以降、スマートフォン選びではカメラを重視してきたので、あまり妥協したくはありません。その点、GALAXY Z Fold2 は 一世代前になりますが、GALAXY Note 10 と同クラスのカメラが搭載されています。折り曲げた状態だとスタンドがなくても、カメラを固定できるのがお役立ちです。セルフタイマーで撮影できるし、ナイトモードもきれいに撮影できます。

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2倍望遠で近所のカモを撮影

そもそも、Surface Duo の日本発売の音沙汰がまったくありません。さらに、二画面端末に対応した Windows 10X が搭載されるはずの Neo の情報が全く更新されない。そんなんだから、ThinkPad X1 Fold が中途半端になるんですよ。

折りたたみにも夢がある

折りたたみ端末は夢でした。そろそろ、巻き取り式のスマートフォンも発売されるらしい。

折りたたみのスマートフォンは、GALAXY Fold の他に、同時期に HUAWEI から Mate X が発売されました。ちなみに、世界初は Flex Pie のはず。かつての折りたたみ携帯電話のように開くタイプとして、モトローラから razr が、サムスンから Z Flip が販売されています。

第一世代である GALAXY Fold はサブディスプレイが小さく、折り目がペラペラで、開いた際のノッチが大きいのが気になっていました。外折りの HUAWEI MATE X に期待していたのですが、Google が使えなくなったので諦めざる得ません。

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本のように少し開いて電子書籍を読む

第二世代の Z Fold2 は画面が大きくなり、折りたたみ機構も改善され、ノッチがなくなりました。また、Fold が発売から一年経過したことで、折りたたみ機構の耐久性が示されたことも購入の後押しとなりました。

先述のように Windows としては ThinkPad X1 Fold が一般販売されました。この端末、非常に気になるので実機を触ってみたくはありますが、予算があっても買うか?、と問われると現時点では微妙だと感じます。GIZMODO の「この端末だからできることがない」とのレビューが的確で、私にもイメージできません。Lenovo は早弁ができるなどおふざけ紹介動画を公開してますが、本当にそれくらいにしか用途が思いつかない。

個人的には電子書籍が思いつくのですが、Windows 版の Kindle の使い勝手がよくありません。Surface シリーズで使おうと思って何度も挫折しています。Windows での電子書籍としては、BookLive の評判が良いのですが、そのためだけに Kindle から乗り換えるのも手間です。

また、本体が 960 g とモバイル端末としては重量級です。キーボードを含めれば 1.1 kg になり、電源などを含めれば重さはかさみます。形状としても、さっと取り出して使うには不向きです。開けば 13 インチになりますが、1 kg 前後の端末として考えると現在ではやや重い部類です。二画面で使うにも、Windows なら元々可能です。また、私は Windows でのペン入力を諦めてしまったので、その点でも魅力がありません。

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Phomemo プリンターとノートでブログのネタ作り

というわけで Windows 10X がリリースされていない、現時時点での折りたたみ Windows 端末って微妙だよねと。もう少し画面が大きいとか、巻き取り式でコンパクトになるとかだったら便利かもしれないんだけど。

時には Chromebook のように

GALAXY Z Fold2 は、iPad mini 程度の表示領域で、PC と違って立ち上がりを気にせずタスクをこなせます。スマートフォンで処理するには作業領域が狭く億劫だけど、そのだめだけに PC を開くのが面倒なタスクに向いています。

Chromebook でいいのでは?

使い勝手としては Chromebook っぽいのでしょう。

まさに、そのような用途として、LenovoIdeaPad Duet を検討していました。タブレットのように利用できます。しかし、日本では日本語キーボード版しか販売されてないため、迷いに迷って購入には至りませんでした。キーボードだけ別売りにしてくれよぅ。
海外版を入手する手もありますが、そうすると途端にお買い得感が薄れます。

また、重さも購入を躊躇するポイントでした。本体のみは 450 g と許容範囲ですが、スタンドカバーを加えると 690 g、キーボードも含めると 920 g と、750 g の Surface Go よりも重いくせに、できることは少ないっていう。

キーボード付きのお安い Chromebook もありますが、Yoga タイプであっても重く、タブレットのように利用するのは厳しいです。それなら、Surface GO を使います。そもそも、処理速度も記録容量も微妙な端末が多いんですよねぇ・・・・・・。

GALAXY Z Fold2 を Chromebook様に使うなら、外付けキーボードがあった方が便利です。ThinkPad トラックポイント キーボード II は Android に接続すると F9、F10、F11、F12 がそれぞれ、戻る、ホーム、アプリ検索、アプリ一覧として機能するので、色々と捗ります。

スマートフォンで二画面は狭い

Android は 7 ("N"ougat) 以降、iPhone は iOS11.0 以降で、二画面表示に対応しているのですが、イマイチ使使い勝手がよくありません。

多くのスマートフォンのアプリが縦画面表示前提で作られているため、二画面表示すると縦が詰まって情報量が減ってしまいます。そこに、キーボード表示させるとキーボードしか見えなくなります。一方のウィンドウで情報を表示しつつ、もう片方でそれを参照しつつ入力なんてことは、できなくないがすさまじく面倒でした。そもそも、二つのアプリを同時に起動できるほどのスペックがない端末がほとんどです。

その点、GALAXY Fold ならスマートフォンの縦画面を二つ並べて表示でき、メモリも十分。メールを見ながら、カレンダーで予定を確認しつつ、入力のためにキーボードを表示させても十分なスペースがあります。

GALAXY のクセが強い

サムスンは長年 Android スマートフォンをリリースしてきただけあって、GALAXY Z Fold2 にも搭載されている One UI は優れているのですが、Pixel シリーズを使ってきた身としては細かな違いが気になります。

デフォルトのナビゲーションは GALAXY おなじみの右に「戻る」があるタイプです。Android 10 で搭載されたジェスチャーナビゲーションにも設定できますが、アプリ一覧は左右スワイプでページ送りのままです。ジェスチャーナビゲーションの動きに合わせるならば、下にスクロールでアプリ一覧を見たい所存。

また、ホーム画面を左にスワイプしたら、GALAXY daily ではなく、Google の Home を表示したいとか、画面を閉じた際はホーム画面を自動で回転しないでほしいとか細かくカスタマイズしたいケースがあります。

GALAXY 専用のアプリ推しなのも微妙で、当所はパスワードの自動入力として、GALAXY Pass しか選択できなかったのがマジで困りました。Z Fold2 の画面を生かして、パスワードを保存している chrome との二画面で入力をがんばったのですが、バックアップ用の Dropbox Password の認証をしたら、自動入力から「Google」が選択できるようになってました。

通常の Android ならランチャーアプリでカスタマイズできますが、残念ながらその多くが GALAXY Z Fold2 に対応していません。これは、Surface Duo も同じですが、こんな変態仕様かつ出荷台数が限られるスマホのために、わざわざアプリを対応させないでしょう。

キーボードも困りもので、標準の GALAXY キーボードのできも悪くはないのですが、縦画面で QWERTY キーボードを出すと狭すぎます。微妙に Fold 用にカスタマイズされていません。

フリック入力のみなら、GALAXY キーボードでいいんですが、QWERTY キーボードと共存したり、外付けキーボードなどの対応も今ひとつです。

とりあえず、ATOK のサイズを適宜調整しながら使用していますが、可能ならば閉じた状態、開いた状態、マルチウィンドウ時などなど、それぞれでキーボードの配置やサイズが自動で切り替わるようになってほしい。

文句は多いですが、One UI まわりの完成度は高くアプリランチャーや画面キャプチャーなどの各種ツールを呼び出せる「エッジパネル」とかは便利です。また、GALAXY は デスクトップみたいに使える DeX が使え、Windows との連携がやりやすいので使い勝手がいいです。

Windows ともシームレス

GALAXY シリーズの一部端末と Surface Duo は「スマホ同期」を経由すると Windows 上で Android アプリを起動できます。

私の使用しているアプリの多くは、PC でも使えるものがほとんどですが、最近手書きノート生活を始めて導入した モバイルプリンターである Phomemo を Windows から使えるのが助かっています。

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Phomemo プリンターと B6 ノート

Phomemo は別記事で紹介する予定ですが、スマートフォン用のプリンターです。レシートみたいに文字や図表を印刷でき、裏面がシールになっているので紙などに貼り付けられます。ノート整理に最適です。ただ、アプリがスマートフォン用しかないので、Windows で作業している際に印刷したいものがあっても、その手順が煩わしかったのです。

Windows 内にある印刷したい図表を何らかの方法でスマートフォンに転送し、スマートフォンから印刷する必要がありました。GALAXY の一部端末や Surface Duo なら「スマホ同期」経由で印刷できます。たったそれだけのことなんですが、ここにもシームレスが現れてきます。

モニターにつなげば、PC みたいに使える DeX モードも便利。Switch や Surface  Go を外部ディスプレイに表示するために購入した GENKI Dock がさらに役立ちそう。リモート会議が増えたので、あまり機会はないですが、GALAXY Z Fold2 と GENKI Dock でプレゼントとかやってみたいところ。

ケースなどは少ない

GALAXY Z Fold2 に限らず、Android あるあるですが、ケースなどの種類は少ないです。ちなみに、保護フィルムは、最初から貼り付けられています。

普段使いするなら保護用のケースはつけたいです。そして、この大きさならスマホリングもつけておきたい。GALAXY の公式で販売してるアラミド繊維製のカバーは良さそうなんですが、値段が高くサブディスプレイ側を保護できないのが残念です。

とりあえず、Amazonスマホリング付きのケースを探してみたのですが、ワイヤレス充電ができませんでした。そこで、薄めのケースに薄めのスマホリングを組み合わせたら、いい具合になりました。

Cavor のリング付きケース

ケースとしては頑丈そうで、スマホリングの具合もよく、スタンドにもなるので使い勝手がよいです。

ただし、 Qi 充電に対応と謳いながら、全く充電せきません。三台あるワイヤレス充電器で試して、どれもダメだったのでカバーの問題でしょう。

また、サブディスプレイ側に高さがあるため、指が干渉し画面端をスワイプするジェスチャーがやりにくいのも気になりました。QWERTY キーボードの左端が反応しないのも困りものです。"Q"は兎も角"A"が入力できないのはありえないです。

Cavor のリング付き透明ケース

透明タイプのスマホリング付きのケース。耐久性は不透明タイプよりも 劣りそう。スマホリングの具合はいいです。

Cavor 同様に Qi 充電対応としながら充電できず、サブディスプレイの端も高さがあり指と干渉します。

Lazy otter のケース + DUSUN のスマホリング

サブディスプレイ側の高さもなく、ジェスチャーで指と干渉することもない。サブディスプレイ側の装着感が甘いのが気になりますが、まぁ問題ないでしょう。

DUSUN の薄いスマホリングを装着したら、Qi 充電もできました。ケースの表面がザラザラしているので、そのままではリングの粘着が弱いです。付属の薄い透明シールをケースの裏面のつけると、リングをしっかり固定できました。

スタンドとしては、Cavor の方が安定感がありますが、DUSUN のスマホリングでも問題なく利用できそうです。

すべては Unihertz Jelly 2 が来ないのが悪い

Android 10 端末としては最小となる Unihertz Jelly 2 が年末までに来る予定だったのです。それなのに、税関のトラブルで来年までお預けに。

Jelly 2 の具合を見て GALAXY Z Fold2 をどうしようか悩んでいました。おサイフケータイ対応ですし、小さいのでメールの確認とかにうってつけだなと。ただ、年が明けたら Z Fold2 の国内正規版の在庫がなくなり。また、通知の確認やおサイフケータイなどを wena3 で代替できちゃったのも Z Fold2 を購入してしてしまった理由です。

それは兎も角、Jelly 2 が届く見通しがたたないのは困りもの。

税関にしても、Unihertz にしても、どちらも信用のならない所があります。税関がよく分からない理由で差し止めすることもありますし、Unihertz が詳細不明としているのもいまい一つ信じられません。

これまでの Unihertz 端末とは異なり、Jelly 2 は香港からの個別配送ではなく、日本にまとめて輸入し、国内で個別配送する方式をとっています。おそらく関税の処理方法が違うのでしょう。その辺の事情で、差し戻しになったんじゃないかなと。旧正月前までには届いて欲しい。

まとめに代えてシームレス

高い、重い、厚いデメリットはありますが、様々なシームレスがそれを上回っていると私は感じました。

手に持っているスマートフォンタブレットサイズになるのは、想像以上に便利です。閉じて開いて、本みたいに少し開いてと、用途に応じてシームレスにスタイルを切り替えられます。

スマートフォンながら、マルチタスクをこなす画面領域かつ作業領域となるメモリがあるので、ちょっとしたタスクもささっと処理できます。そこには、二台持ちにはできないシームレスさがあります。

二画面端末とは違って画面もシームレス。ウィンドウ幅を変えたり、大画面で動画を見たりとスムーズです。
Windows とも「スマホ同期」でシームレスにつながって、Android アプリまで起動できる。

ただ、重さと厚さを補うために、スマートウォッチなどを併用した方がいいでしょう。また、ハードとしては非接触決済には対応してますが、おサイフケータイには対応していないので、実質的に日本では非接触決済ができません。この点も何らかの代替が必要です。そのための Jelly 2 だったはずなんですが届かない。まぁ、wena3 があるから ヨシ!

iPad mini くらいのサイズ感の Android タブレットのように使えるのが気に入っています。日本国内だと、性能が微妙な Android タブレットしかなく、Chromebook でも、このサイズ感は手に入りません。

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少し一息

やはり、最大のネックは価格でしょう。16インチの MacBook Pro の安い方が買えちゃいますからね。ただし、唯一無二の端末です。そこに価値を見いだせれば、価格に見合った製品だと思います。

最後に

というわけで、本記事は GALAXY Z Fold2 とトラックポイントキーボードII で書き上げました。マルチウィンドウのおかげで、通常のスマートフォンなら面倒な調べ物やリンクの取得もストレスなくこなせました。記事の執筆中をしながら、Twitter も同時に閲覧可能できたりと、息抜きにも向いている。
短い記事なら、外付けキーボードなしに GALAXY Z Fold2 だけでも更新できそうです。

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最後の仕上げはノートPCライクに

*1:GALAXY Z Fold2 の撮影は Pixel 3 XL だけど、ノーカン

*2:日本国内で販売されている端末として

*3:GALAXY のサポートで確認した

*4:GALAXY Z Fold2 の容量が 256 GB

*5:色の変化で温度を知らせるシールがコレステリック液晶です