AOKZOE A1 で Steam VR を起動できた

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AOKZOE A1 は、CPU として Ryzen 7 6800U が搭載されています。GPU は CPU 内蔵の Radeon 680Mで、GTX 1650 Max-Q や GTX1050Ti と同程度の処理能力を備えています。GTX1050Ti は PC で VR を利用できるギリギリのスペックのため、AOKZOE A1 でも行けるのでは?と試して見ました。

ヘッドセットとしては Meta Quest を利用しました。Oculus Rift 用のアプリケーションを AOKZOE A1 にインストールし、有線での Quest Link や 無線での Air Link を試しましたが、Meta Quest を認識できませんでした。Quest Link は癖があるため、スペックが足りていても接続できないことがありますが、Air Link も不可だったため、AOKZOE A1 では Oculus Rift 用のアプリケーション経由では VR を利用できないようです。

それもそのはず、SteamVR Performance Test を実施すると「起動不可」との判定。一縷の望みをかけて Home | Virtual Desktop を利用したら Steam VR を起動できました。

www.moguravr.com

Virtual Desktop は有料アプリですが、Oculus Rift 用のアプリより動作が軽く使い勝手が良いです。PC のデスクトップ画面を VR ヘッドセットに大写しできるのが魅力的。
Skyrim VR は問題無く起動でき、Half-Life: Alyx はスペック不足の警告が出ましたが動作可能でした。CPU が i7-7700HQ で GPU として GTX 1060 6GB を搭載しているノート PC でプレイした際はロード時間が長かったのですが、AOKZOE A1 では特に気になることもなく。テクスチャーの質としても、AOKZOE A1 の方が良かったです。AOKZOE A1 は GPU 性能こそ GTX1060 6GB に及びませんが、CPU は i7-7700HQ の倍くらいの性能です。メモリ速度や SSD の読み込み速度も影響して相です。
ただし、Half-Life: Alyx をプレイはできるが快適というわけでもなく、PC VR を楽しむならスペックの良い PC の購入をお勧めします。個人的に VR に関する所感としては、PC よりも VR ヘッドセットの性能が足りていないと感じます。より高い解像度に、リフレッシュレートに視野角などが必要に感じています。
一方で、Ryzen 7 6800U なら UMPC のようにヘッドセットに組み込めそうです。近い将来に、スタンドアローンで PC VR を楽しめるヘッドセットの登場するかも?と思うとワクワクします。