改定版:3Dモデルや結晶構造をOculus Questで見る

3Dモデルや結晶構造をOculus Questで見る - 最終防衛ライン3 がそこそこ参照にされているようです。そこで紹介している以外にも3Dモデルを見る方法はあるので、改めてまとめておきます。

Oculus Quest のみなら Sketchfab - Publish & find 3D models online 、Oculus Link が使えるなら Blender XR | MARUI-PlugIn がお勧めです。共に無料で利用できます。

有料ではありますが、モデリングソフトの Home - Gravity Sketch を使うのもアリです。クロスバイに対応しているので、Oculus Quest および Oculus Link 経由で Rift版の両方が利用できます。

Oculus Quest のみで閲覧する方法

Sketchfab にアップロードしてブラウザ経由で見る

OculusQuestでSketchfabのモデルを見る方法とその際の注意点(追記あり) - Qiita
Sketchfab Community Blog - Sketchfab runs on the new untethered Oculus Quest VR Headset

恐らく、最も簡単なのは Sketchfab - Publish & find 3D models online にアップロードして、Oculus Quest のブラウザ経由で見る方法です。Supported 3D File Formats – Sketchfab Help Center にあるように、OBJ の他、Blenderなど多くのフォーマットに対応しているのも強みです。
ただし、VR空間内を「テレポート」で移動するため、オブジェクトを掴んで傾けるなどといったことはできません。視点の自由度が非常に低いです。3Dビュワーモードも利用できますが、それだと通常のディスプレイで見るのとあまり代わらないです。

Amazon Sumerian でVR空間を構築しブラウザで見る」

Oculus Questを買ったのでAmazon SumerianでVR世界に飛び込んでみた | Developers.IO

オブジェクトを掴んだりしたい場合は Amazon Sumerian(VR および AR アプリケーションの構築と実行)| AWS を利用するのも手です。ブラウザ上でVR空間を構築し、その中に3Dモデルを配置します。オブジェクトを掴むなどのアクションを設定できます。構築したVRを公開すれば、ブラウザ経由でアクセスできます。

Sketchfab よりも自由度が高いですが、その代わり自分で色々と設定する必要もあります。
どちらを使うにしても Oculus Quest はブラウザの使い勝手がよくないのでVR用のリンクを確認するのが一手間かかり面倒です。

gravity sketch を使う

Home - Gravity SketchVR用のモデリングソフトで、OBJ ファイルのインポートにも対応しています。VR空間内で、拡大縮小、視点の移動などができるので、オブジェクトを様々な方向から確認できます。クラウド経由でインポートしたファイルをアプリ経由でダウンロードできるので、ブラウザ経由よりも手間がかかりません。
ただし、有料なのと、大きなサイズのファイルは読み込みができません。

ちなみに、Sketchfab - Publish & find 3D models online とも連携できます。

gravity sketch を使う

gravity sketch は有料ですが、クロスバイに対応しているので購入すれば Oculus Quest 用 と Rift 用の両方を利用できます。Oculus Link で Rift 版を使えばよりクリアに、より大きなファイルも扱えます。
ただし、Oculus Link が利用できるなら無料で閲覧する方法があります。

Blender XR を使う

Blender XR | MARUI-PlugIn

Oculus Link が利用できるなら、Blender XR を使うのが最も簡単だと思います。Blender なら様々なファイルをインポートできます。ただし、現在のところバージョンは 2.8 です。

Chimera X で結晶構造を見る

UCSF ChimeraX Home Page

蛋白質構造データバンクである PDB ファイルや結晶構造データベースの CIF ファイルなど見る場合は、Chimera X がお勧めです。VR内で、原子や分子の選択、原子間の距離などを確認できます。

OBJファイルをインポートできるので、一般的な3Dモデルも扱えますが、それならBlender XR の方が適しているでしょう。

Oculus Home にインポートする

MMDモデルをOculus Homeにインポートして夢の俺部屋作り!【動画あり、モデル配布】 - VRゲーム情報【VR POWER】

3Dモデルを Oculus Home に GLB ファイルでインポートすることも可能です。ただし、ファイルサイズは 15MB まで。
インポートすれば Oculus Home 内で自由に動かすことができます。拡大縮小も可能ですが、メートルスケールでインポートしないと、初期サイズが大きすぎたり、小さすぎたりしてオブジェクトが見えないこともあるので注意が必要。

インポートするのが手間なので、自分で作った3Dモデルを Oculus Home 内に配置するならありですが、閲覧が目的ならお勧めしません。

Unity を使う

【Oculus Quest】VRの世界で動くキャラを眺めて触りたい!設定方法まとめ | あまげー!!

Unity で VR空間を作れば、自分の好みで色々できます。できますが、3Dモデルを見たいだけならあまりも手間がかかりすぎます。目的が違ってくるでしょう。