スプラトゥーン3のフェスの色分けが最悪だった件

ポケットモンスター スカーレット・バイオレットの発売に合わせて、スプラトゥーン3にて御三家の属性である「草・炎・水」に分かれてフェスが開催されました。前回のお題である「グー・チョキ・パー」に続いて2回目のフェスとなります*1

フェスはお祭り感があって楽しいのですが、色覚異常のため「段色覚サポート」をオンにしてプレイしている私には最悪の色使いでした。どうやら、今回の「草・炎・水」は色覚異常で無い人にも最悪の色だったようで……。

3色対応が難しいのは分かるけど……

スプラトゥーン 3 のフェスは、2 とは異なり三つの陣営に分かれています。新たに追加された トリカラバトル では、まさに三つ巴の戦いを繰り広げることとなります。面白い試みではあるのですが、前夜祭の頃から防御側が不利と判明しているのに未だに抜本的な調整がなされていないのが残念です。
個人的にトリカラバトルは好きなのですが、色覚異常を持つ私にとっては色分けが最悪でした。スプラトゥーンには「色覚サポート」機能がありますが、それを導入しても見分けづらくプレイに支障をきたしました。

「グー・チョキ・パー」と「草・炎・水」共に、色は異なるのですが見分けづらい色の組合せがありました。色で対戦するゲームなのに、味方の塗りなのか、敵の塗りなのか分からない。特に辛かったのがボムの色を瞬時に区別できないこと。ただでさえ視認が難しいキューバンとかジゴクです。味方がいるであろう方向からボムが飛んできたので、大丈夫だろうと思ってたら、敵のボムでしたからの爆死コンボを喰らいまくりました。ダメ絶対!!だろう運転!!

さらに、最悪なのがトリカラバトル。中間で1位だった陣営が防御側、それ以外が攻撃側に分かれます。見分けづらい色同士が攻撃側になれば、フレンドファイヤの可能性はあるものの、マシだったのですが、何の因果か二回とも見分けづらい色が攻撃と防御に分かれる事態に。根本的に運営に色分けのセンスがありません。
あまりにも酷いと感じたので Twitter の SplatoonJP にクレームを入れました。その甲斐あってか「グー・チョキ・パー」のフェスが開催された後となる 10月26日の Ver. 1.2.0 にてイカのように、トリカラバトルでの色が調整されたとのアナウンスがありました。

トリカラバトルで、色覚サポートがONのときのインクの色を調整しました。

しかし「草・炎・水」は更に見分けづらくなりました。調整とはなんだったのか。本当に、色覚異常の人に確認を取っているのでしょうか。バグの多さからも、テストプレイしているかすら疑わしいです。

3色に対応するのが難しいのは分かるのですが、それならプレイヤーが色を固定できるように設定した欲しかったです。スプラトゥーンの色覚サポートも、青色を見分けるのが困難な人には対応していないので、現状では万全とは言えませんし。

「グー・チョキ・パー」での色分け

「グー・チョキ・パー」では、グーが青色、チョキが黄色、パーが赤色でした。色覚サポートを導入すると、グーが青色、チョキが黄色、パーがピンクだったのですが、このピンクが曲者で青色と見分けるのが困難でした。
私は青色のグーだったので、黄色のチョキと当たれば問題はないのですが、投票率が高いのはピンクのパーなので、必然的にピンクと戦う確率が上がります。
トリカラバトルでは、防御側が青色で、攻撃側が黄色とピンクでした。つまり、見分けづらい青色とピンクが戦う羽目に……。

「草・炎・水」での色分け

「草・炎・水」では、草が緑色、炎が赤色、水が青色でした。色覚サポートをオンにすると、草が黄色で、炎が水色、水が紫色となります。例によって、私は紫色の水チームで、投票率が次に高いのが水色の炎なため、紫色と水色で戦う頻度が高かったです。そもそも、この紫色は「暗い青色」にしか見えないので、マップで見ると自分のチームが塗れてるのかどうかすら分かりません。水色とコントラストは異なりますが、やはりボムは見分けられません。また、例によって防御側が紫の水チームで、攻撃側が水色と黄色となってしまいました。どうして……。

今回は、モニターを調整し、青の色味を落としてプレイしました。3 から搭載されたメモリープレイヤーを見ながら調整できるのは便利なんですが、そもそも調整が必要なのがおかしいわけで。色覚サポートをオンにした際に、フェスのチーム分けに沿った色にしないで欲しいです。

スプラトゥーンにおける「色覚サポート」とは

私は、赤と緑を見分けづらい色覚異常なので、スプラトゥーンでは色覚サポートをオンにしてプレイしています。通常時は、青色と黄色に固定されるので問題無くプレイできています*2。オンにしない場合は、色々な色の組合せでバトルが行われているようで楽しそうですが、私は赤系統と緑系統が来たら死ねるので色覚サポートをオンにしています。

スプラトゥーンのフェスでは通常時と異なり、プレイヤーが投票した陣営にちなんだ色に固定されます。例えば 2 での「ケチャップ対マヨネーズ」では、お題にちなんだ赤色とクリーム色に固定されていました。色覚サポートをオンにしていると、フェスに関係なく青色と黄色に固定されていました。そのため、フェスの色が見分けづらい場合に、通常色覚のプレイヤーが色覚サポートをオンにする場合がありました。フェスのお題にちなんだ色でのプレイは遊びとしては面白いですが、バトルに勝つことを主眼にすると邪魔な要素です。色分けが見分けづらい場合に、色覚異常で無い人が色覚サポートをオンにするのも、遊び方のひとつでしょう。

「草・炎・水」の色分けは最悪

今回の「草・炎・水」では、色覚異常の人も、そうでない人も全般的に色が見分けづらい状態でした。

色覚異常で無い人が、色覚サポートをオフにした場合、青色が暗すぎるので視認しづらく、一方で緑色や赤色は明るすぎて目が疲れるとの感想がありました。そのため、色覚サポートをオンにしたプレイヤーもいたようです。すると水色を紫色と寒色系が混じってくるので、やはり見分けづらいままという。

色覚異常の人だと、色覚サポートをオフにすると見分けづらい赤色と緑色とのバトルが発生するので論外です。色覚サポートをオンにすると、赤色はなくなり、水色、黄色、紫色となります。この紫色がやっかいで、私は赤色が見分けづらいため、紫色暗い青にしか見えません。色覚異常の人は、コントラストの違いに敏感ではあるのですが、それにしたって紫色が暗すぎます。フェスではステージが夜になり、画面が普段よりも暗いです。暗い画面に寒色系の水色と紫色が入り、しかも紫色が暗いため、見づらくて仕方がありませんでした。

今回のフェスは、色覚異常の人もそうで無い人も色が見分けづらく、Twitter でも色への批判が散見されました。代表的な例として、Splatoon3ブキ研究所さんのツイートを掲載しておきます。本件は Splatoonブキ研究所|note でも記事を執筆されるのではと期待しています。

色分けについて Twitter で荒れた結果「色覚サポートは色覚異常の人のための機能であり、そうでない人が文句を言うのはお門違い」との意見が見られましたが、前述のようにフェスの際に色覚異常で無い人が色覚サポートを入れてプレイするのは割と知られた遊び方でした。運営も認知していると思われます。
また、「色覚異常の人とそうでない人からの見え方を混同して文句を言うべきではない」との意見はもっともらしいのですが、今回のフェスはどちらの見え方の人も不満を述べています。つまりは、運営の色分けのセンスがなく、しかもテストプレイをしたのかすら疑わしいです。色覚異常の人に意見を聞いたりしているのかすら疑問です。

次回に期待したいが……

フェスはランクマッチとは関係ないので、勝ち負けに拘る必要はありません。ただ、負けるよりは勝った方が楽しいです。自分のチームが勝てばスーパーサザエをより多く貰えるので多く勝っておきたいところでもあります。
トリカラバトルの色分けには問題があり、防御側が不利な状況なので、アップデートで対応して欲しいです。しかしながら、スプラトゥーン3にはこれ以外にも問題が山積みかつ、さらに新しいブキや新要素ビックランの登場が控えているので、あまり期待できないなぁというのが正直な感想です。

*1:前夜祭を含めれば3回目

*2:青色と黄色だと、青を見分けるのが困難な人に対応できないのが残念