みんなもゲームのRTA見よう!

YouTubeニコニコ動画でゲームのRTAを見ています。2019年に入り、ゼルダの伝説のブレスオブザワイルドのRTAが30分を切り、スーパーマリオオデッセイのRTAは1時間を切りそうな状況が続いています。共に、1時間弱で楽しめるコンテンツなので見所を紹介していきます。

とうとう30分を切ったブレスオブザワイルド

  • Amiiboあり
    • rasenurns
    • 29m 46s
  • Amiibo 無し
    • sketodara01417
    • 31m 01s 160ms

2019年1月2日、ついにゼルダの伝説ブレスオブザワイルドのRTAAmiibo有りで30分を切りました。2018年の3月に40分台を切ってから実に9ヶ月後の達成です。Amiiboなしも30分台が目前となっています。

ブレスオブザワイルドというか、ゼルダの伝説RTAにはバグ技(glitch)がつきものです。時のオカリナは様々なバグやそれを実行するためのセットアップが多く、そのためRTAのレギュレーションも細かく分かれています。一例として 【RTA】ゼルダの伝説時のオカリナ All Dungeons(オールダンジョン)in 1:18:46【Part1】 - ニコニコ動画 を紹介します。
ブレスオブザワイルドでは、着地時のダメージをキャンセルするバグ技や、シールドによる小ジャンプなどが駆使されてきました。ビタロックで停止させたオブジェクトで移動する「stasis launch」はバグ技というか、仕様でしょう。そのオブジェクトにぶつかってパラセールのスピードをかせぐのはバグ技になりますが。
30分台までの’RTAとしては、【RTA】ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド Any% 40:58 Part1【字幕解説】 - ニコニコ動画 が解説もわかりやすくおすすめです。

ブレスオブザワイルドのRTAにおける30分切りには、2018年後半に発見された二つのバグ技が大きく貢献しています。

一つは、2018年8月末に発見された、縦サーフィンで壁を抜ける「Shield Skew Clip」。壁をすり抜けることで、はじまり塔を起動することなく、祠に侵入できるようになりました。これにより、回生の祠からの脱出、はじまりの塔の起動や、そこまでのイベントを諸々すっ飛ばせます。以前は、回生の祠でゼルダ姫がリンクに語りかけるシーンがそれなりの尺であったため、セリフ読み上げの速いドイツ語でのプレイが推奨されてきました。現在は、ゼルダ姫が語りかけるシーンが減少したため、ドイツ語以外でのタイムロスの影響は軽微になっています。ただし、ロードの関係から Wii U 版の方が早く、RTA勢は Wii U 版でプレイしています。

もう一つが、2018年10月に発見された、敵に吹っ飛ばしもらって超高速で移動する「Bullet time Bounce(BtB)」。これにより、従来から利用されてきた「stasis launch」よりも速く移動できるようになりました。あまりも超高速で移動するため、オブジェクトのロードが間に合いません。使用できる場所は限られますが、祠の扉がロードされる前に侵入する、なんてことも可能です。「BtB」によるぶっ飛びでも、はじまりの大地ではパラセールを取得していないため落下時のダメージをキャンセルする技も健在です。

現在の世界記録保持者であるrasenurns氏は「Shield Skew Clip」と「BtB」の精度を高めることで30分切りを達成しました。ガノン戦はあまり得意ではないようで、その辺が最適化されると28分台も可能かも知れません。ただし「Shield Skew Clip」と「BtB」しっかりとキメないとガノン戦すら辿り着けないため、そんな簡単な話ではありませんけど。

Amiiboを使うと攻撃力アップ食材を入手できたり、金属の箱を呼び出せるため、使用しない場合よりもおよそ30秒ほど早いと言われています。現在のsketodara01417氏によるAmiiboなしの記録は、ギリギリ31分を切れませんでしたが、31分切りは可能でしょう。また、rasenurns氏と比較すると「BtB」による祠間の移動に若干のロスがあるため、恐らくAmiiboなしでも30分は切れそうです。

さらなる更新は、新たなバグ技が登場しないと無理でしょう。ブレスオブザワイルドが発売された当初から、パラセール取得前にはじまりの台地を抜け出す方法が模索されていますが、ガノン討伐につなげられる抜け道は見出されていません。パラセールを手に入れない限り、はじまりの台地以外には地面判定が出現しないようで、仮にガノンまで辿り着けても討伐はできません。最近のゲームにおいて、メモリ書き換え等のバグ技が発見される可能性は非常に低いです。リンクのさらなる高速移動、あるいは敵に大ダメージを与える方法などが発見されないかぎり、大幅な更新はないでしょう。

スーパーマリオオデッセイにおける1時間の壁

スーパーマリオオデッセイのRTAは1時間切り目前です。現在の世界記録保持者である、Chaospringle氏が1時間0分台に突入してから徐々に記録が縮められていますが、なかなか超えられない状況が続いています。最適な動きを続けられれば1時間切りも可能でしょうが、20秒以上の更新には、新たなルートの発見が必須でしょう。1時間00分台への到達は「壁抜け」が大きく貢献しています。壁抜けによる新ルートの発見も模索されているので、1時間切りは新規ルートによってなされるでしょう。

1時間1分台までは、NicroVeda氏が記録を更新しづけていましたが、壁抜けを利用した新ルートになってからは振るっていないようです。現在のルートではChaospringle氏が1時間切りに一番近いプレイヤーではないでしょうか。

マリオオデッセイは、ステージ毎に所定の数のムーンを集めることで、次のステージへ進めます。最終面に到達するために必要なムーンの総数も決まっています。つまり、ステージをすっ飛ばすことはできないため、大幅な更新はなさそうです。
RTAとしては、短時間で取得できるムーンを効率的なルートで集める必要があります。テンポ良くムーンが取得されていく様はRTAの見所です。基本的には、マップをぐるっと一周してワープ無しでスタート地点に戻ってくるのが最適なルートとなります。ただし、特定のイベントをこなすとスタート地点に戻ってくることもあるので、そちらを利用した方が早いステージもあります。
特定のムーンは取得時にムービーが流れるため避けて通りたいところですが、ゲーム進行に必須なケースがほとんどです。ただし、「最初のムーン」など幾つかのムーンを取得せずに進めるようになりました。

その他のRTA動画とか。

普段は、ニコニコ動画の解説付きRTA動画を見ています。多くのRTAは極まりすぎているので、プレイ済みのゲームであっても、予備知識がないと見所がさっぱりわからないのですよね。その点で、解説動画はうれしいです。

【ロマサガ2 RTA 37:46】SFC実機サブフレームリセット技利用【VOICEROID実況】 - ニコニコ動画 などは、解説を見てもロマサガ2RTAおよび、サブフレームリセットを含むバグ技に精通していないとさっぱりですね。
バグ技を駆使するとある種の儀式めいてきます。最終的に「お祈り」が必要となるのも儀式めいてきます。【バグありRTA】METALMAX2 20:54.00 - ニコニコ動画 などは儀式がすぎます。RTA中に他のゲームのRTA動画を流すってどうなの。バグの詳細は 【TAS】メタルマックス2 3:05【更新】 - ニコニコ動画 なども参考にすると、なんとなく理解できるかと思いますが、それでも意味不明です。
ちなみに、祈祷力に関しては 【ゆっくり】バーニングファイトRTA デューク 19分51秒39 【更新】 - ニコニコ動画 がおすすめ。バーニングファイトに関してはRTA動画ではありませんが、【ゆっくり】バーニングファイト ダフィーバグ考察 - ニコニコ動画 はもっと評価されるべき。

栗城さんの死に対してNHKが無自覚すぎる

2019年1月14日にNHKで、2018年5月21日にエベレストで亡くなった栗城史多さんの追悼番組をやっていたが、NHKがあまりにも無自覚で、ひどい構成であった。

番組では、インターネット上の匿名の批判や期待するファンの声によって、栗城さんが追い込まれたのではないか、と締めくくっていた。そこには、NHKを含むメディアやスポンサーの視点が感じられなかった。NHKは彼をしばし好意的かつ無批判に取り上げてきた。そして、今回の番組でも彼に近しい立場での映像がまとめあげられている。つまり、NHKも彼の支援者である。インターネットの声が彼を追い詰めたのならば、NHKも共犯者であろう。しかし、番組においてNHKはずっと傍観者の立場であり続け、メディアやスポンサーへの内省はまったくみられなかった。

栗城さんの最期の挑戦は無謀というより他にない。エベレストの北壁ルートは非常に難易度が高いとされる。それなのに、さらに難易度の高い単独無酸素に挑んでいた。しかも栗城さんは2012年のシシャパンマ挑戦の際に指に凍傷を追い、翌年の2013年にはその影響で9指を切断している。これを無謀といわず、なんというのか。

栗城さんの登山レベルに関しては、登山ライターである森山憲一氏の文春の記事が的確だろう。森山氏は栗城さんに直接会って、彼の挑戦が如何に無謀かを説いたそうだが、物別れに終わっている。

2010年のインタビューから読み解くと、栗城さんは挑戦が無謀であると説かれるほど燃えるタイプであったようだ。最初の挑戦となるマッキンリーも、山岳部の先輩から何度も諭されている。運良くマッキンリーの登頂に成功したことで、栗城さんは無理だとされる挑戦に打ち勝てるイメージを自分の内にも外にも確立していったように思われる。

2007年頃から、ヒマラヤへの挑戦を目指している。ちょうどその頃、電波少年などで知られる土屋プロデューサーが栗城さんを見出した。ニートでも引きこもりでもないのに、「ニートアルピニスト、初めてのヒマラヤ」なる企画名をつけたのは土屋プロデューサーである。この企画を経ることで、栗城さんは全国的に名が知られるようになった。この企画においてチョ・オユーに登頂したことで、支援者やスポンサーが得られやすくなったであろう。


栗城さんが単独無酸素に拘った理由は、彼の掲げる「冒険の共有」にあるのかもしれない。エベレストであっても、十分な支援を受けてのノーマルルートの登頂は可能であっただろう。ただし、ノーマルルートを目指す人は非常に多い。絵面としては「挑戦感」が薄くなってしまう。誰でも登れる感は、栗城さん自身も支援者も望むものではないだろう。「無酸素」に拘ったのも、実況するためだったのだろうと思われる。指を失ったのも「冒険の共有」のためにカメラを操作するために手袋を外したからだとも言われている。「冒険の共有」のための演出が、彼を無謀な挑戦に向けていたように思われる。

先の森山氏の記事にもあるように2015年以降はその「冒険の共有」もうまく行っていなかったようだ。NHKの番組で流れた、亡くなる直前の栗城さんが、キャンプ地でスタッフに激昂している映像は、彼自身が追い詰められている様に見えた。
栗城さんは指を失った2012年からしばらく挑戦をしていない。2015年に挑戦を再開してからは、森山氏が指摘するようにアンコントロールな状態にあったように思われる。このような状態に至ったのはNHKが指摘するようにインターネットにおける批判も一因だろう。先に挙げたように、栗城さんは批判されればされるほど、無理な挑戦を目指すタイプであるし、支援者やスポンサーはそのような彼に期待をしていた。また「冒険の共有」を標榜する以上、インターネットからの応援も、番組が指摘するように、栗城さんを追い詰めたとも想像できる。
番組は、インターネットの批判者が、あるいはファンが彼を追い詰めたという論調であった。しかし、彼を物理的にかつ金銭的に支援するスポンサーがいなければ、彼は挑戦を続けられない。彼自身が、テレビ的な誇張により無謀とされる困難に挑戦することで自身をプロデュースしていたし、そして周囲もそれを求めていた。そのような彼を後押したのはメディアである。特に、NHKは彼を何度か特集している。これにより、支援者やスポンサーが得やすくなった側面はあるだろう。そのようなNHKが自己を内省することなく、栗城さんの死はインターネットの闇であるかのような構成の番組を放映することが信じられない。


森山氏のように、彼に直接忠告する人はいたが、その声は彼には届かなかったし、むしろ彼を奮い立たせるだけだったのかもしれない。指を失って再挑戦してからは、引くに引けない状況になっていたように思える。
多くの支援者の協力を受けて、単独無酸素でない道もあったのではないかと思う。「冒険の共有」としては、その方が正しいとも思える。しかし、彼が確立していった挑戦者というスタイルが、それを許さなかったのだろう。
インターネットの声が彼を追い詰めたとするならば、メディアや支援者、そしてスポンサーも彼を死に追いやって点を明言するべきであったと思う。

追記 2019年1月17日

ブックマークのコメントにて紹介されていた、かつて栗城さんに同行しドキュメンタリーを制作した方のブログを紹介しておく。
自分の「夢」を人に語るな | チェ・キタラの「隅っこまで照らすな!」

2018年に買って満足したものと残念だったものを3点ずつ

2018年に買って良かったものは、間違いなく Pixel3 XL と Surface GO Advanced LTE なのですが、感想は散々書いたので、詳しくはリンク先をご覧下さい。日傘も良い買い物でした。ただ、失ってしまったので、夏に向けて新しいのを物色するつもりです。

折角なので、レビューを書こうと思って忘れていたものを、満足したもの残念だったもの交えて紹介したいと思います。

買って満足したもの3点

エレコム カメラバッグ ボディバッグ off toco

ガジェットが増えてしまったので、小さいけれども色々入るバッグを探していました。
メインの収納部位には、財布にモバイルバッテリーなどが納められますし、背面にはスマホやUSBケーブル、側面にクレジットカードなどと色々収納できて便利です。

ちょっと残念なのは金具の塗装が直ぐに剥がれてしまったこと。安い塗装をするくらいなら、何も塗らない方がよかったと思います。

Bluetooth Switch コントローラー DinoFire

スプラトゥーン2は Switch の Proコンでプレイしていたのですが、左スティックの調子がすぐに悪くなります。何度か分解修理したのですが、とうとう反応がイマイチになってしまいました。スティックを倒しても動かない、あるいは触っていないのに勝手にキャラが動くなどは対人ゲームでは致命的です。
新しい Proコンを買うにも、恐らく同じ現象が再発するでしょう。安くはない買い物なのでちゅうちょしていました。そこで、非純正品に手を出してみました。
Amazon でいくつかレビューを読み、またアナログスティックが下側にあるコントローラーに決めました。RZ と LZ の遊びが大きすぎるのですが、スプラトゥーン2の場合は連射系のブキでなければ問題ないと感じました。勝率にも変化がないので、いい買い物だったと思います。

Ticwatch E

レビューを書こうと思って忘れていました。ASUS の ZenWatch3 を使用していたのですが、バッテリーが一日持たなくなってきたので購入しました。
Ticwatch E のバッテリーはまぁそこそこに。むしろ、本体が軽いことのの方がメリットが大きかったです。
Wear OS もそれなりに熟れてきました。以前のバージョンは左右にスワイプすると盤面が変更されるという、非常に使い勝手の悪いものでしたが、現在は左にスワイプするとアシスタントが、右にスワイプするとアクティビティが表示されるようになり利便性が向上しました。

SKAGEN の Falster 2 のデザインが気になってはいるのですが、Qualcomm Wear 2100 と最新でないため躊躇しています。Fossil Sport は Wear 3100 なのですが最新チップのためだけに購入するほどではないなと。

残念だったもの3点

AMORNO の左右分離型ワイヤレスイヤホン

完全分離型のワイヤレスイヤホンが欲しくて購入したのですが、2時間程度しか連続再生できないのは耐えられませんでした。また、接触不良のため充電ケースにイヤホンを入れても充電されない不良品に当たったのも心証が悪いです。クレームを入れたら新し商品を送ってきたので、実働時間が倍にはなったのですが、結局 AVIOT TE-D01b に出資してしまいました。

Nintendo Switch対応ワイヤレスイヤホンアダプター「GENKI」

GENKI: Bluetooth Audio for the Nintendo Switch by Human Things — Kickstarter
GENKI
Nintendo Switch をワイヤレスイヤホンで利用したかったので、出資しましたがやはり遅延が気になりました。40 ms の遅れはスプラトゥーンでは致命的でした。
ただし、Nintendo Switch 意外にも利用できるので使い道を見出してあげたい・・・・・・。

スマートリモコン Home Mate

就寝時のエアコンの温度調整などを細かく設定したかったので購入したのですが、設定が反映されないことがままありました。そもそも、エアコンのリモコンが Home Mate に微妙に対応していないので、逐一設定する必要があり面倒です。外出先からエアコンを操作できたりと便利ではあるのですが、家電同士の通信規格が揃ってからの方が便利そうで、ちょっと買う時期がが早かったかなぁとも。
勢いで購入してしまったので、もう少々下調べするべきでした。

AIのおかげで長くつき合えそうなPixel3 XL

Pixel3 XL を使用して一ヶ月が経過したので、改めてレビューでも。メモリ関係以外は非常に満足しています。

Google Payはやっぱり便利ですが、未だに改札口で反応させることができないことがあります。慣れの問題だとは思うのですが、丁度良い位置と角度で読み取り機に当てるのが難しく感じます。

電池の持ちは正直良く分かりません。職場でも家でも使っていないときはワイヤレス充電器に立てかけているので、大体いつも100%に近いのです。外出時もモバイルバッテリーを持っていきますし、有線での充電速度も速いので今のところ電池がなくて困ったことはないです。

メモリ4GBはやはり足りないのでは

最初に大きな不満点を述べるならば、メモリ周りが貧弱なことでしょう。稀に良くスタックします。以前使用していた、HUAWEI P9 ではあまりなかったので残念です。しない時は全然安定しているが故の「稀に良くある」。このスタックは Essential Phone でも稀に頻発するので Android 9 そのものに不具合があるのでしょう。つまり、メモリが 4GB 以上あっても解決しない可能性も考えられます。今後のアップデートに期待したい。

メモリが4GBしかないせいか、Pokemon GO をプレイ中にカメラを立ち上げて、Pokemon GO に戻ると、アプリケーションがほぼ間違いなく再起動されます。これは二台持ちしている Essential Phone で Pokemon GO をプレイして、Pixel3 XL で写真を撮れば解決する問題ではあるのですが、ここにもメモリ不足が見えて残念です。

ただし、メモリが増えたから解決する問題でもないのかもしれません。なにしろ、カメラの処理にハードウェアもソフトウェアも全振りしてるようなので、増えた分だけカメラの処理に喰われそうです。

カメラの満足度が非常に高い

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カメラに全振りしてるだけあって、カメラの満足度が非常に高いです。電源カメラを二度押しすればカメラをさっと起動できるで、気軽に写真撮影ができます。ちなみに、長押しすると電源を切るか再起動、もしくはスクリーンショットを撮影できます。また、Google フォトに無制限でアップロードできるので、容量を気にせず撮影できるのも気楽です。

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丸の内にある国際展示場の天井を撮影しましたが、結構細かいディティールまで再現されており、2倍程度ならデジタルスームでも劣化も少ないです。

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シングルカメラなのにポートレートモードが抜群です。ポートレートモードで撮影しておけば、それなりのスナップ写真が撮れてしまいます。忘年会で写真を撮りまくっていましたが、薄暗い居酒屋でもいい感じの写真になりました。また、人物以外にも適用できるのも使い勝手がいいです。ただし、ソフトウェアによる処理なので、複雑なものに対しては、おかしなボケ具合になります。たとえば、くまもんのランタンの写真では、配線が消えてしまっています。ボケの不具合は iPhone XS でも Mate 20 Pro でも発生するので、現在のスマートフォンの限界でしょう。


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夜景モードも素晴らしく、手持ちでも問題なく撮影できます。年末年始はイルミネーションがあちこちにあるので、大活躍でした。スマートフォンの手持ちで、光の筋が写り込むのは、正直ずるいと思います。恐ろしいのが、星空を撮影できる点で、肉眼では見えづらい等級の星の光まで取り込んでいました。

Dxomark は iPhone XR と同じ 101 でしたが、このスコアは夜景モードを加味していません。実際の所は iPhone XR よりは高いんじゃないかなぁと信じたい。

残念なのは、逆光時にレンズ由来の白いゴーストが映り込むシチュエーションが多いことです。逆光自体には強いのですが、夜景モードだとそのゴーストがより強調されるケースがあります。

AIはなにかと役に立つ

Pixel3 では様々なシチュエーションで AI が動いていますが、結構痒いところに手が届く働きをみせてくれます。顕著に気がつくのは、アプリの履歴を表示したとき。アプリの履歴と共に画面下部に AI がお勧めするアプリを挙げてくれるのですが、これが結構当たっています。ホーム画面には必要最低限のアプリのみを配置すれば十分です。

Google アシスタントもさらに使い勝手が良くなりました。特に、本体をギュッと握って起動できるアクティブセンスが便利です。「OK Google」と呼びかけることでも反応しますが、やはり物理的に起動できた方が確実性が高いです。特に、片手で操作したい際に Pixel3 XL を握ってアシスタントを起動し音声で操作できるのが便利です。ただし、若干日本語に最適化されいません。Pixel3 のライトを点灯したい場合は「懐中電灯 を オン」と命令しなければなりません。「ライト」だと、アシスタントと連動する筈のルームライトの制御だと認識しているようです。

検索バーが下に配置されているので、すぐさま検索が可能です。アシスタントの「最近」の項目から検索履歴なども網羅的に閲覧できるのも、使い勝手が良いです。検索しまくっているとフィードに反映され、ニュースや話題を勝手に収集してくれるので、さらに捗るというサイクルが生じます。

検索とGoogleアシスタントの使い分けができるのが地味に便利です。Googleレンズを起動したり、音声で検索したりする場合はギュッと握ればいいですし、テキストベースならば検索バーをタップするだけです。

Pixel Stand のめざましディスプレイですっきり目覚める

Pixel Stand を購入しましたが、満足度が高いです。Pixel Stand ならではの機能がいくつかありますが、「めざましディスプレイ」が特に気に入っています。アラームが鳴る前に Pixel3 の画面がサンライトイエローに光るので、朝日を浴びたような心地で目覚めることができます。

Pixel3 本体を Stand に置くと自動で「マナーモード」に切り替わるようにも設定できますが、この「マナーモード」は日本で一般的に浸透した通知音をならさない「マナーモード」ではなく、ほぼ全ての通知をオフにする機能なので使っていません。代わりに就寝時にはアンビエントモードに切り替えるようにしています。これなら、枕元で時間をチェックできますし、まぶしくもありません。旅先の宿でも利用したい機能です。

ところで、Pixel Stand の設定を変える方法が少々分かりづらいです。Stand を利用していないときは、「設定」の「接続済みの端末」から「以前接続されていたデバイス」から変更できます。少々、深いところにあるので見つけづらいです。

その他の満足したところ

フロントデュアルスピーカーの音も大きく音質も良いので満足しています。YouTubeニコニコ動画を見るときなどに重宝しています。画面の大きな、XL にして良かったと思える瞬間です。

顔認証は画面を見だけで認証されるので楽なのです、冬はマスクをすることが多いので、その他の認証の方が役に立つころがあります。また、ずっと背面指紋認証の端末をつかってきたので、こちらの方が慣れています。個人的には、机の上に置いて使うのでなければ背面の方が便利だと思います。また、背面指紋認証で通知を呼び出せるのも地味に助かります。

Bluetoothの接続が良くなったのはうれしい限りです。HUAWEI は強力なバッテリーセーバーが動いているのですが、そのせいか Bluetooth の接続が安定しません。知らない間にスマートウォッチとの接続が切れていたり、Pokemon GO plus との接続がうまくいかなかったりしていました。Pixel3 では快適に利用できています。

AIのおかげで長く付き合えそう

Pixel3 と Mate 20 Pro で悩んだ末、Pixel3 にしましたが、Essential Phone で体験した Android 9 の挙動が気に入ったからってのは大きいです。

カメラ以外にも、Googleアシスタントやスマートバッテリーなど、AIのおかげで利便性がどんどん高まっていくのが、Pixel3 の一番いいところだと思います。
Google フォトで収集されたデータが、画像検索やGoogleレンズに使われていると考えると、Google Homeのおかでてアシスタントの性能がグングンあがりそうです。Googleアカウントにどっぷり使っている人なら、特にお勧めのスマートフォンです。
英語版ではすでに公開されている電話の自動対応も早く日本語に対応して欲しいですね。

さっと取り出してネットに接続できる Surface GO Advanced LTE

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今年の夏 Surface GO が発表され、同時に LTE版は年内に発売されると予告された。ずっとまっていたが、全く音沙汰が無かく、ようやく11月末に Surface GO Advanced LTE がリリースされる。残念ながら法人モデルのみであったが、運良く手に入れることができた。SSD 128GBのモデルが税込みで約9万円である。Officeはバンドルされていないが、Office 365を使用しているので、バンドルされてない方が助かる。暴れるティラノサウルスもすぐに利用できるし。

レビューとしては Surface Go LTE Advancedを2週間ほど使ってみた感想 – KENICHI INOUE を紹介するが、内容は同意ばかりである。

付属品を買い込む

付属品を色々と買い込んだ。純正品は Surface Pen と US配置のタイプカバーを購入。色は本体と合わせてプラチナにした。タイプカバーは Surface GO に限らず Pro においても US配置の方がキー間が詰まっておらず使いやすいと感じる。Surface GO のタイプカバーは小さい割にタッチパッドが大きい。Surface Pro 用と比較してもほぼ同じ大きさである。キーピッチは狭くなるが、その結果全体の幅が狭くなるため剛性があがり、Pro シリーズよりも打ちやすく思える。

その他に、Type-Cハブ と 256GBのマイクロSDカードに、保護フィルムなどを購入した。付属品だけでも3万円以上散在した計算だ。快適に使うための投資と割り切る。

また、過去に Surface Pro3 が2度ほど壊れたので、Microsoft Complete にも加入した。Surface はちょっとした不具合でも、ハードウェアに原因があれば本体の交換となるため、修理に非常にお金がかかる。一年間は保障期間内であるが、Pro3では1年過ぎてから二度も壊れたので、信用がならない。安心のためにも、Microsoft Complete に加入した

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軽くてさっと取り出せる利便性

Surface Pro3を持っているのだが、持ち運ぶ機会が増えたので、出先でさっと取り出せるタブレットPCが欲しかった。この点で、Surface GO はほぼ望み通りのサイズと重さである。顔認証でサインインできるのもスムーズでありモバイル向きだ。ただし、ずーっと検知中で認証できないことが稀に良くある。

Pro3と比較すると、重さは300から400グラム程度しか変わらないのだが、持ち運ぶとその差は大きい。ACアダプターがコンパクトなのも嬉しい。いざとなったらType-Cコネクタから充電もできる。また、軽く小さいため出し入れも楽である。エッジが少し丸まっているのも、手に持った際に優しみを感じる。Pro3 のエッジも特に尖っているわけではないのだが、GO程のアールはなく、本体の重さもあって、長く手に持っていると食い込む感じがして痛かった。

LTE内蔵のため、出先でさっとネットに接続できるのは格段に便利である。もちろん、スマートフォンテザリングで代用可能だが、接続には手間も時間もかかる。ちょっとだけネットを利用する程度なら、テザリングを諦めることがしばしあったが、それを我慢する必要がなくなった。また、テザリングではスマートフォンのバッテリーの減りが早くなり、精神衛生上によろしくない。やはり、LTEは内蔵の方が気楽だ。

処理はやはり重く時間もかかる

Pro3に比べて本体は軽くなったが、CPUの処理などは重くなってしまった。視覚効果などを切ってパフォーマンスを向上させると、それなりマシにはなるが、それでも全然遅い。処理速度は遅いが、出先でWord などで原稿を書いたり、 PowerPoint の確認や簡単な修正したりする分には問題ないスペックだ。プレゼン用の図やグラフも、Windowsのアプリケーションで編集できるのは頼もしい。この点が、私が iPad を選べない理由でもある。

法人モデルは、コンシューマと異なりSモードではなく、最初から Windows 10 Pro となっている。そのため、デフォルトで色々なソフトウェアをインストールできる。しかし、処理速度が遅いため、インストール速度も遅い。特に、Dropbox の同期には非常に時間がかかってしまた。

手書きノートとしてサイズ感も書き心地も丁度良い。

Surface GO は手書きノートしてもしっくりくるサイズ感だ。Pro3も手書きのノートとして利用していたが、手に持ってメモを取るのは重く辛かった。また、Surface Pen も Pro3 の頃からはアップグレードされているため、書き心地が向上している。さらに、GOの画面にややザラザラした滑りにくいフィルムを貼ったので、書き心地がよく非常に快適である。現在は OneNote の鉛筆の書き味が好みだ。傾きを検知して書き味に変化をつけられるのも楽しい。ただし、ペンの書き心地に関しては、Apple Pencilの方がより素晴らしいのは否めない。

Pro3 ではペンをホルダーで持ち運んでいたが、GO では新しい Surface Pro と同様に磁石により本体側面にくっつけることができる。当初は落ちないか心配でホルダーを別途購入しようと思っていたが、それは無用であった。本体をかなり振っても全然落ちないので、大丈夫であろう。

拡張性は低いが、Type-Cは優秀

拡張性は低く、コネクタ類は電源アダプタとイヤホンジャックに、Type-Cコネクタしかない。ただし、Type-Cハブさえあれば、大体のことは賄える。
拡張性の低さはPro3も同様で、映像の外部出力がミニディスプレイポートであったため、プレゼン用にアダプターが必須であった。GO では Type-Cハブを利用することになるが、その種類は多く必要な機能を搭載したハブを選択できる。結果的に、一つのハブで必要な拡張機能を網羅できる。

私は、VGAHDMIが必須である。未だに、プロジェクターを利用する際に、VGAでしか接続できないことが多々あるからだ。折角なので有線LANとUSB3.0ポートが付いたものを購入した。結果的に、Pro3よりも拡張性が高くなったように思える。

先述の通り、GOはType-Cコネクタからも充電できるのがうれしい。ただし、それならば充電アダプターの代わりにType-Cを二つ付けて欲しかったのが正直な感想だ。

タブレットとしてはそれなりに

タブレットとしては、Windows 10がそもそも向いていない問題はあるものの、思っていたよりも使い勝手は悪くない。Chromeジェスチャーに対応しており、画面を左にスワイプすれば戻ることができる。ただし、Windows10はソフトウェアキーボードの使い勝手が非常に宜しくない。フリック入力も可能だが、反応が鈍くて使い物にならない。

意外にもWindows用のKindleの使い勝手が向上しており読みやすくなっていた。サイズとしても重さとしても、Fire HD 10と同じくらいである。Kindle用として、Surface GO と Fire HD 10のどちらをメインとするかはまだ分からないが、出先においてSurface GOのみで電子書籍を楽しめるのは荷物が軽くなって助かる。

Pro3と比較して、カメラがそれなりに使えるようになっていた。書類やホワイトボードを取り込む場合、スマートフォンの方が解像度が高いものの、Surface GOのカメラでもそれなりに取り込める。まぁPro3のカメラが残念すぎなのだ。

マイクロSDカードをVHDとしてマウント

SSD が 128GB のモデルを購入しものの、個人的にはやや足りない。そこで、Dropbox を Professional にアップグレードしスマートシンクを利用できるようにした。スマートシンクであれば、オンライン上のファイルをローカルにあるかのように扱える。ただし、その都度ダウンロードするため、作業中のファイルであったり、容量が大きく使用頻度の高いファイルはあらかじめダウンロードしておきたい。そこで、マイクロSDカードをVHDとしてマウントし、Dropbox のファイルをそこに保存するようにした。

マウント自体は割と簡単にできたが、起動時に自動的にマウントするようにするのに手間取った。その後、Dropbox のフォルダをマウントしたマイクロSDカードに移動した。ところが、再起動すると Dropbox が同期エラーとなってしまった。理由は定かではないが、起動時にマウントするのに時間がかかり、マウントが完了する前に Dropbox が起動するためエラーが起こるようだ。Dropbox自動起動は辞めた方が良さそうだ。
容量が多い方が安心だろうと 256GB のマイクロSDカードを購入したが、現状では128GBでも十分そうだ。マイクロSD自体は他にも使い所があるので困りはしないものの、もう少々出費を抑えられたかもしれない。

Black Edition!?

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画面には保護フィルムを貼ったけども、背面のみならず側面も保護シートを貼りたい。そこで、SopiGuard - Sleek Carbon Fiber Protection から Surface Go 用の保護シートを購入。価格は保護シートの色や質次第だが、Matt Black は $6 くらいとお値打ちであった。ただし、送料の方が高くて $15 もかかる。届くのに大体2週間程度。空港での出入国に時間がかかっていた模様。

シートのサイズは Surface GO 本体とぴったりなため、綺麗に貼るのが中々難しい。角まで貼れるが、油断するとヨレヨレになってしまう。また、LTEモデルに対応してないため、SIMトレイ部分は自分で穴を空けるか。もしくは、取り出すことを諦めてそのまま貼るか決断する必要がある。
強い衝撃に耐えるほどの強度はないが、小さな傷などは防げそうだ。自分好みの色にできるのが利点だろう。

まとめとしては、さっと取り出して使えるのが魅力的

処理速度に難点はあるものの、それに勝るコンパクトさがある。もちろん、GPD Pocketなどの方がよりコンパクトではあるが、こちらは幾分小さすぎる。

CPU は Core i3 くらいは欲しかったが、そうするとバッテリーが持たないのだろう。バッテリーに関しては、まだ十分に検証できていないが、4から5時間程度なら安心して使えそうだ。しかし、この時間はモバイル用途として考えるとかなり短い。一方で、Type-Cコネクタから給電や充電も可能なため、電源を確保できるシチュエーションは多い。いざとなったら、モバイルバッテリーでの給電も可能だ。まぁ、そのために大きなモバイルバッテリーを常用するのは本末転倒ではあるが。

おまけ:VAIO A12も面白そうだったのだが

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Surface Pro3 を買い換えたいとずっと思っていたが決め手に欠けていた。Pro6 のブラックエディションはかっこよかったのものの、Pro3と取り回しはほぼ変わらない。
HUAWEI の MateBook E シリーズの後継を狙っていたのだが、全く音沙汰がない。HUAWEI はクラムシェルに注力するようで、2 in 1 市場は撤退したのだろうか。

電子ペーパーキーボードを搭載した Lenovo の Yoga Book C930 も検討してみたが、キーボードを長く使用するには辛そうである。電子ペーパーは専用のリーダーでPDFを読み込むことができるが、右綴じに非対応なども残念である。また Pixel3 を購入したので、Pixel Slate も気になっているのだが、Chrome OS であるのと、そもそも日本で発売されなさそうである。

Surface GO の LTE 版が発表されたのと同時期に VAIO A12 が発表された。クラムシェル型でありながらSurface Bookのようなセパレート型 2 in 1 として利用できる理想的なモデルに思えた。特に、タブレット状態でもキーボードを無線で接続できるのは、お絵かきする上でショートカットなどが利用でき、非常に便利そうだ。
ただ、色々気になる点がいくつかあった。先ず、ディスプレイ兼タブレットに不満が多かった。フルHDは悪くないが。もう少々高い解像度が欲しい。また、アスペクト比が16対9なのも縦型で使用する際に細すぎるし、電子書籍に向かない。さらに、タブレット本体にスタンドがないのも残念だ。これでは、折角のワイヤレスキーボードを生かせない。
第二は重さがネックであった。ワイヤレスキーボードにすると全体が1.2 キログラム程度とタイプカバーを装着した Surface Pro と大差が無い。これでは、私の不満は解消されない。タブレット部分も600グラムと決して軽くはない。
最大の問題点は、値段割りにスペックが高くないことにあった。VAIO A12 の CPU は Core i7 を選択できるが、Yモデルであり、Uモデルよりも劣る。その割に Uモデルの Core i5 を搭載したSurface Pro6 と価格が大差ない。場合によっては、Surface Pro の方が安いのである。

というわけで、VAIO A12 は見送った。主に価格が理由であるが、先述のように重さなどがネックとなり購入には至らなかった。銀座のソニープラザで触った限りは悪くは無かったのだが。ただし、タッチパッドが小さいのが気になった。タブレットだけを持つとそこまで重く感じないのだが、ベゼルが大きいのも気になった。特に、キーボードに差し込む方のベゼルが幅広いのはアンバランスである。また、クレードルの使い道が今一つ謎である。せめてタブレットを傾けることができれば良いのだが。