AIのおかげで長くつき合えそうなPixel3 XL

Pixel3 XL を使用して一ヶ月が経過したので、改めてレビューでも。メモリ関係以外は非常に満足しています。

Google Payはやっぱり便利ですが、未だに改札口で反応させることができないことがあります。慣れの問題だとは思うのですが、丁度良い位置と角度で読み取り機に当てるのが難しく感じます。

電池の持ちは正直良く分かりません。職場でも家でも使っていないときはワイヤレス充電器に立てかけているので、大体いつも100%に近いのです。外出時もモバイルバッテリーを持っていきますし、有線での充電速度も速いので今のところ電池がなくて困ったことはないです。

メモリ4GBはやはり足りないのでは

最初に大きな不満点を述べるならば、メモリ周りが貧弱なことでしょう。稀に良くスタックします。以前使用していた、HUAWEI P9 ではあまりなかったので残念です。しない時は全然安定しているが故の「稀に良くある」。このスタックは Essential Phone でも稀に頻発するので Android 9 そのものに不具合があるのでしょう。つまり、メモリが 4GB 以上あっても解決しない可能性も考えられます。今後のアップデートに期待したい。

メモリが4GBしかないせいか、Pokemon GO をプレイ中にカメラを立ち上げて、Pokemon GO に戻ると、アプリケーションがほぼ間違いなく再起動されます。これは二台持ちしている Essential Phone で Pokemon GO をプレイして、Pixel3 XL で写真を撮れば解決する問題ではあるのですが、ここにもメモリ不足が見えて残念です。

ただし、メモリが増えたから解決する問題でもないのかもしれません。なにしろ、カメラの処理にハードウェアもソフトウェアも全振りしてるようなので、増えた分だけカメラの処理に喰われそうです。

カメラの満足度が非常に高い

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カメラに全振りしてるだけあって、カメラの満足度が非常に高いです。電源カメラを二度押しすればカメラをさっと起動できるで、気軽に写真撮影ができます。ちなみに、長押しすると電源を切るか再起動、もしくはスクリーンショットを撮影できます。また、Google フォトに無制限でアップロードできるので、容量を気にせず撮影できるのも気楽です。

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丸の内にある国際展示場の天井を撮影しましたが、結構細かいディティールまで再現されており、2倍程度ならデジタルスームでも劣化も少ないです。

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シングルカメラなのにポートレートモードが抜群です。ポートレートモードで撮影しておけば、それなりのスナップ写真が撮れてしまいます。忘年会で写真を撮りまくっていましたが、薄暗い居酒屋でもいい感じの写真になりました。また、人物以外にも適用できるのも使い勝手がいいです。ただし、ソフトウェアによる処理なので、複雑なものに対しては、おかしなボケ具合になります。たとえば、くまもんのランタンの写真では、配線が消えてしまっています。ボケの不具合は iPhone XS でも Mate 20 Pro でも発生するので、現在のスマートフォンの限界でしょう。


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夜景モードも素晴らしく、手持ちでも問題なく撮影できます。年末年始はイルミネーションがあちこちにあるので、大活躍でした。スマートフォンの手持ちで、光の筋が写り込むのは、正直ずるいと思います。恐ろしいのが、星空を撮影できる点で、肉眼では見えづらい等級の星の光まで取り込んでいました。

Dxomark は iPhone XR と同じ 101 でしたが、このスコアは夜景モードを加味していません。実際の所は iPhone XR よりは高いんじゃないかなぁと信じたい。

残念なのは、逆光時にレンズ由来の白いゴーストが映り込むシチュエーションが多いことです。逆光自体には強いのですが、夜景モードだとそのゴーストがより強調されるケースがあります。

AIはなにかと役に立つ

Pixel3 では様々なシチュエーションで AI が動いていますが、結構痒いところに手が届く働きをみせてくれます。顕著に気がつくのは、アプリの履歴を表示したとき。アプリの履歴と共に画面下部に AI がお勧めするアプリを挙げてくれるのですが、これが結構当たっています。ホーム画面には必要最低限のアプリのみを配置すれば十分です。

Google アシスタントもさらに使い勝手が良くなりました。特に、本体をギュッと握って起動できるアクティブセンスが便利です。「OK Google」と呼びかけることでも反応しますが、やはり物理的に起動できた方が確実性が高いです。特に、片手で操作したい際に Pixel3 XL を握ってアシスタントを起動し音声で操作できるのが便利です。ただし、若干日本語に最適化されいません。Pixel3 のライトを点灯したい場合は「懐中電灯 を オン」と命令しなければなりません。「ライト」だと、アシスタントと連動する筈のルームライトの制御だと認識しているようです。

検索バーが下に配置されているので、すぐさま検索が可能です。アシスタントの「最近」の項目から検索履歴なども網羅的に閲覧できるのも、使い勝手が良いです。検索しまくっているとフィードに反映され、ニュースや話題を勝手に収集してくれるので、さらに捗るというサイクルが生じます。

検索とGoogleアシスタントの使い分けができるのが地味に便利です。Googleレンズを起動したり、音声で検索したりする場合はギュッと握ればいいですし、テキストベースならば検索バーをタップするだけです。

Pixel Stand のめざましディスプレイですっきり目覚める

Pixel Stand を購入しましたが、満足度が高いです。Pixel Stand ならではの機能がいくつかありますが、「めざましディスプレイ」が特に気に入っています。アラームが鳴る前に Pixel3 の画面がサンライトイエローに光るので、朝日を浴びたような心地で目覚めることができます。

Pixel3 本体を Stand に置くと自動で「マナーモード」に切り替わるようにも設定できますが、この「マナーモード」は日本で一般的に浸透した通知音をならさない「マナーモード」ではなく、ほぼ全ての通知をオフにする機能なので使っていません。代わりに就寝時にはアンビエントモードに切り替えるようにしています。これなら、枕元で時間をチェックできますし、まぶしくもありません。旅先の宿でも利用したい機能です。

ところで、Pixel Stand の設定を変える方法が少々分かりづらいです。Stand を利用していないときは、「設定」の「接続済みの端末」から「以前接続されていたデバイス」から変更できます。少々、深いところにあるので見つけづらいです。

その他の満足したところ

フロントデュアルスピーカーの音も大きく音質も良いので満足しています。YouTubeニコニコ動画を見るときなどに重宝しています。画面の大きな、XL にして良かったと思える瞬間です。

顔認証は画面を見だけで認証されるので楽なのです、冬はマスクをすることが多いので、その他の認証の方が役に立つころがあります。また、ずっと背面指紋認証の端末をつかってきたので、こちらの方が慣れています。個人的には、机の上に置いて使うのでなければ背面の方が便利だと思います。また、背面指紋認証で通知を呼び出せるのも地味に助かります。

Bluetoothの接続が良くなったのはうれしい限りです。HUAWEI は強力なバッテリーセーバーが動いているのですが、そのせいか Bluetooth の接続が安定しません。知らない間にスマートウォッチとの接続が切れていたり、Pokemon GO plus との接続がうまくいかなかったりしていました。Pixel3 では快適に利用できています。

AIのおかげで長く付き合えそう

Pixel3 と Mate 20 Pro で悩んだ末、Pixel3 にしましたが、Essential Phone で体験した Android 9 の挙動が気に入ったからってのは大きいです。

カメラ以外にも、Googleアシスタントやスマートバッテリーなど、AIのおかげで利便性がどんどん高まっていくのが、Pixel3 の一番いいところだと思います。
Google フォトで収集されたデータが、画像検索やGoogleレンズに使われていると考えると、Google Homeのおかでてアシスタントの性能がグングンあがりそうです。Googleアカウントにどっぷり使っている人なら、特にお勧めのスマートフォンです。
英語版ではすでに公開されている電話の自動対応も早く日本語に対応して欲しいですね。