2018年に買って満足したものと残念だったものを3点ずつ

2018年に買って良かったものは、間違いなく Pixel3 XL と Surface GO Advanced LTE なのですが、感想は散々書いたので、詳しくはリンク先をご覧下さい。日傘も良い買い物でした。ただ、失ってしまったので、夏に向けて新しいのを物色するつもりです。

折角なので、レビューを書こうと思って忘れていたものを、満足したもの残念だったもの交えて紹介したいと思います。

買って満足したもの3点

エレコム カメラバッグ ボディバッグ off toco

ガジェットが増えてしまったので、小さいけれども色々入るバッグを探していました。
メインの収納部位には、財布にモバイルバッテリーなどが納められますし、背面にはスマホやUSBケーブル、側面にクレジットカードなどと色々収納できて便利です。

ちょっと残念なのは金具の塗装が直ぐに剥がれてしまったこと。安い塗装をするくらいなら、何も塗らない方がよかったと思います。

Bluetooth Switch コントローラー DinoFire

スプラトゥーン2は Switch の Proコンでプレイしていたのですが、左スティックの調子がすぐに悪くなります。何度か分解修理したのですが、とうとう反応がイマイチになってしまいました。スティックを倒しても動かない、あるいは触っていないのに勝手にキャラが動くなどは対人ゲームでは致命的です。
新しい Proコンを買うにも、恐らく同じ現象が再発するでしょう。安くはない買い物なのでちゅうちょしていました。そこで、非純正品に手を出してみました。
Amazon でいくつかレビューを読み、またアナログスティックが下側にあるコントローラーに決めました。RZ と LZ の遊びが大きすぎるのですが、スプラトゥーン2の場合は連射系のブキでなければ問題ないと感じました。勝率にも変化がないので、いい買い物だったと思います。

Ticwatch E

レビューを書こうと思って忘れていました。ASUS の ZenWatch3 を使用していたのですが、バッテリーが一日持たなくなってきたので購入しました。
Ticwatch E のバッテリーはまぁそこそこに。むしろ、本体が軽いことのの方がメリットが大きかったです。
Wear OS もそれなりに熟れてきました。以前のバージョンは左右にスワイプすると盤面が変更されるという、非常に使い勝手の悪いものでしたが、現在は左にスワイプするとアシスタントが、右にスワイプするとアクティビティが表示されるようになり利便性が向上しました。

SKAGEN の Falster 2 のデザインが気になってはいるのですが、Qualcomm Wear 2100 と最新でないため躊躇しています。Fossil Sport は Wear 3100 なのですが最新チップのためだけに購入するほどではないなと。

残念だったもの3点

AMORNO の左右分離型ワイヤレスイヤホン

完全分離型のワイヤレスイヤホンが欲しくて購入したのですが、2時間程度しか連続再生できないのは耐えられませんでした。また、接触不良のため充電ケースにイヤホンを入れても充電されない不良品に当たったのも心証が悪いです。クレームを入れたら新し商品を送ってきたので、実働時間が倍にはなったのですが、結局 AVIOT TE-D01b に出資してしまいました。

Nintendo Switch対応ワイヤレスイヤホンアダプター「GENKI」

GENKI: Bluetooth Audio for the Nintendo Switch by Human Things — Kickstarter
GENKI
Nintendo Switch をワイヤレスイヤホンで利用したかったので、出資しましたがやはり遅延が気になりました。40 ms の遅れはスプラトゥーンでは致命的でした。
ただし、Nintendo Switch 意外にも利用できるので使い道を見出してあげたい・・・・・・。

スマートリモコン Home Mate

就寝時のエアコンの温度調整などを細かく設定したかったので購入したのですが、設定が反映されないことがままありました。そもそも、エアコンのリモコンが Home Mate に微妙に対応していないので、逐一設定する必要があり面倒です。外出先からエアコンを操作できたりと便利ではあるのですが、家電同士の通信規格が揃ってからの方が便利そうで、ちょっと買う時期がが早かったかなぁとも。
勢いで購入してしまったので、もう少々下調べするべきでした。

AIのおかげで長くつき合えそうなPixel3 XL

Pixel3 XL を使用して一ヶ月が経過したので、改めてレビューでも。メモリ関係以外は非常に満足しています。

Google Payはやっぱり便利ですが、未だに改札口で反応させることができないことがあります。慣れの問題だとは思うのですが、丁度良い位置と角度で読み取り機に当てるのが難しく感じます。

電池の持ちは正直良く分かりません。職場でも家でも使っていないときはワイヤレス充電器に立てかけているので、大体いつも100%に近いのです。外出時もモバイルバッテリーを持っていきますし、有線での充電速度も速いので今のところ電池がなくて困ったことはないです。

メモリ4GBはやはり足りないのでは

最初に大きな不満点を述べるならば、メモリ周りが貧弱なことでしょう。稀に良くスタックします。以前使用していた、HUAWEI P9 ではあまりなかったので残念です。しない時は全然安定しているが故の「稀に良くある」。このスタックは Essential Phone でも稀に頻発するので Android 9 そのものに不具合があるのでしょう。つまり、メモリが 4GB 以上あっても解決しない可能性も考えられます。今後のアップデートに期待したい。

メモリが4GBしかないせいか、Pokemon GO をプレイ中にカメラを立ち上げて、Pokemon GO に戻ると、アプリケーションがほぼ間違いなく再起動されます。これは二台持ちしている Essential Phone で Pokemon GO をプレイして、Pixel3 XL で写真を撮れば解決する問題ではあるのですが、ここにもメモリ不足が見えて残念です。

ただし、メモリが増えたから解決する問題でもないのかもしれません。なにしろ、カメラの処理にハードウェアもソフトウェアも全振りしてるようなので、増えた分だけカメラの処理に喰われそうです。

カメラの満足度が非常に高い

f:id:lastline:20190109152249j:plain

カメラに全振りしてるだけあって、カメラの満足度が非常に高いです。電源カメラを二度押しすればカメラをさっと起動できるで、気軽に写真撮影ができます。ちなみに、長押しすると電源を切るか再起動、もしくはスクリーンショットを撮影できます。また、Google フォトに無制限でアップロードできるので、容量を気にせず撮影できるのも気楽です。

f:id:lastline:20190109152132j:plain
f:id:lastline:20190109152111j:plain
丸の内にある国際展示場の天井を撮影しましたが、結構細かいディティールまで再現されており、2倍程度ならデジタルスームでも劣化も少ないです。

f:id:lastline:20190109151911j:plain
f:id:lastline:20190109151935j:plain

シングルカメラなのにポートレートモードが抜群です。ポートレートモードで撮影しておけば、それなりのスナップ写真が撮れてしまいます。忘年会で写真を撮りまくっていましたが、薄暗い居酒屋でもいい感じの写真になりました。また、人物以外にも適用できるのも使い勝手がいいです。ただし、ソフトウェアによる処理なので、複雑なものに対しては、おかしなボケ具合になります。たとえば、くまもんのランタンの写真では、配線が消えてしまっています。ボケの不具合は iPhone XS でも Mate 20 Pro でも発生するので、現在のスマートフォンの限界でしょう。


f:id:lastline:20190109152501j:plain
f:id:lastline:20190109152516j:plain
夜景モードも素晴らしく、手持ちでも問題なく撮影できます。年末年始はイルミネーションがあちこちにあるので、大活躍でした。スマートフォンの手持ちで、光の筋が写り込むのは、正直ずるいと思います。恐ろしいのが、星空を撮影できる点で、肉眼では見えづらい等級の星の光まで取り込んでいました。

Dxomark は iPhone XR と同じ 101 でしたが、このスコアは夜景モードを加味していません。実際の所は iPhone XR よりは高いんじゃないかなぁと信じたい。

残念なのは、逆光時にレンズ由来の白いゴーストが映り込むシチュエーションが多いことです。逆光自体には強いのですが、夜景モードだとそのゴーストがより強調されるケースがあります。

AIはなにかと役に立つ

Pixel3 では様々なシチュエーションで AI が動いていますが、結構痒いところに手が届く働きをみせてくれます。顕著に気がつくのは、アプリの履歴を表示したとき。アプリの履歴と共に画面下部に AI がお勧めするアプリを挙げてくれるのですが、これが結構当たっています。ホーム画面には必要最低限のアプリのみを配置すれば十分です。

Google アシスタントもさらに使い勝手が良くなりました。特に、本体をギュッと握って起動できるアクティブセンスが便利です。「OK Google」と呼びかけることでも反応しますが、やはり物理的に起動できた方が確実性が高いです。特に、片手で操作したい際に Pixel3 XL を握ってアシスタントを起動し音声で操作できるのが便利です。ただし、若干日本語に最適化されいません。Pixel3 のライトを点灯したい場合は「懐中電灯 を オン」と命令しなければなりません。「ライト」だと、アシスタントと連動する筈のルームライトの制御だと認識しているようです。

検索バーが下に配置されているので、すぐさま検索が可能です。アシスタントの「最近」の項目から検索履歴なども網羅的に閲覧できるのも、使い勝手が良いです。検索しまくっているとフィードに反映され、ニュースや話題を勝手に収集してくれるので、さらに捗るというサイクルが生じます。

検索とGoogleアシスタントの使い分けができるのが地味に便利です。Googleレンズを起動したり、音声で検索したりする場合はギュッと握ればいいですし、テキストベースならば検索バーをタップするだけです。

Pixel Stand のめざましディスプレイですっきり目覚める

Pixel Stand を購入しましたが、満足度が高いです。Pixel Stand ならではの機能がいくつかありますが、「めざましディスプレイ」が特に気に入っています。アラームが鳴る前に Pixel3 の画面がサンライトイエローに光るので、朝日を浴びたような心地で目覚めることができます。

Pixel3 本体を Stand に置くと自動で「マナーモード」に切り替わるようにも設定できますが、この「マナーモード」は日本で一般的に浸透した通知音をならさない「マナーモード」ではなく、ほぼ全ての通知をオフにする機能なので使っていません。代わりに就寝時にはアンビエントモードに切り替えるようにしています。これなら、枕元で時間をチェックできますし、まぶしくもありません。旅先の宿でも利用したい機能です。

ところで、Pixel Stand の設定を変える方法が少々分かりづらいです。Stand を利用していないときは、「設定」の「接続済みの端末」から「以前接続されていたデバイス」から変更できます。少々、深いところにあるので見つけづらいです。

その他の満足したところ

フロントデュアルスピーカーの音も大きく音質も良いので満足しています。YouTubeニコニコ動画を見るときなどに重宝しています。画面の大きな、XL にして良かったと思える瞬間です。

顔認証は画面を見だけで認証されるので楽なのです、冬はマスクをすることが多いので、その他の認証の方が役に立つころがあります。また、ずっと背面指紋認証の端末をつかってきたので、こちらの方が慣れています。個人的には、机の上に置いて使うのでなければ背面の方が便利だと思います。また、背面指紋認証で通知を呼び出せるのも地味に助かります。

Bluetoothの接続が良くなったのはうれしい限りです。HUAWEI は強力なバッテリーセーバーが動いているのですが、そのせいか Bluetooth の接続が安定しません。知らない間にスマートウォッチとの接続が切れていたり、Pokemon GO plus との接続がうまくいかなかったりしていました。Pixel3 では快適に利用できています。

AIのおかげで長く付き合えそう

Pixel3 と Mate 20 Pro で悩んだ末、Pixel3 にしましたが、Essential Phone で体験した Android 9 の挙動が気に入ったからってのは大きいです。

カメラ以外にも、Googleアシスタントやスマートバッテリーなど、AIのおかげで利便性がどんどん高まっていくのが、Pixel3 の一番いいところだと思います。
Google フォトで収集されたデータが、画像検索やGoogleレンズに使われていると考えると、Google Homeのおかでてアシスタントの性能がグングンあがりそうです。Googleアカウントにどっぷり使っている人なら、特にお勧めのスマートフォンです。
英語版ではすでに公開されている電話の自動対応も早く日本語に対応して欲しいですね。

さっと取り出してネットに接続できる Surface GO Advanced LTE

f:id:lastline:20181227125005j:plain

今年の夏 Surface GO が発表され、同時に LTE版は年内に発売されると予告された。ずっとまっていたが、全く音沙汰が無かく、ようやく11月末に Surface GO Advanced LTE がリリースされる。残念ながら法人モデルのみであったが、運良く手に入れることができた。SSD 128GBのモデルが税込みで約9万円である。Officeはバンドルされていないが、Office 365を使用しているので、バンドルされてない方が助かる。暴れるティラノサウルスもすぐに利用できるし。

レビューとしては Surface Go LTE Advancedを2週間ほど使ってみた感想 – KENICHI INOUE を紹介するが、内容は同意ばかりである。

付属品を買い込む

付属品を色々と買い込んだ。純正品は Surface Pen と US配置のタイプカバーを購入。色は本体と合わせてプラチナにした。タイプカバーは Surface GO に限らず Pro においても US配置の方がキー間が詰まっておらず使いやすいと感じる。Surface GO のタイプカバーは小さい割にタッチパッドが大きい。Surface Pro 用と比較してもほぼ同じ大きさである。キーピッチは狭くなるが、その結果全体の幅が狭くなるため剛性があがり、Pro シリーズよりも打ちやすく思える。

その他に、Type-Cハブ と 256GBのマイクロSDカードに、保護フィルムなどを購入した。付属品だけでも3万円以上散在した計算だ。快適に使うための投資と割り切る。

また、過去に Surface Pro3 が2度ほど壊れたので、Microsoft Complete にも加入した。Surface はちょっとした不具合でも、ハードウェアに原因があれば本体の交換となるため、修理に非常にお金がかかる。一年間は保障期間内であるが、Pro3では1年過ぎてから二度も壊れたので、信用がならない。安心のためにも、Microsoft Complete に加入した

lastline.hatenablog.com

lastline.hatenablog.com

軽くてさっと取り出せる利便性

Surface Pro3を持っているのだが、持ち運ぶ機会が増えたので、出先でさっと取り出せるタブレットPCが欲しかった。この点で、Surface GO はほぼ望み通りのサイズと重さである。顔認証でサインインできるのもスムーズでありモバイル向きだ。ただし、ずーっと検知中で認証できないことが稀に良くある。

Pro3と比較すると、重さは300から400グラム程度しか変わらないのだが、持ち運ぶとその差は大きい。ACアダプターがコンパクトなのも嬉しい。いざとなったらType-Cコネクタから充電もできる。また、軽く小さいため出し入れも楽である。エッジが少し丸まっているのも、手に持った際に優しみを感じる。Pro3 のエッジも特に尖っているわけではないのだが、GO程のアールはなく、本体の重さもあって、長く手に持っていると食い込む感じがして痛かった。

LTE内蔵のため、出先でさっとネットに接続できるのは格段に便利である。もちろん、スマートフォンテザリングで代用可能だが、接続には手間も時間もかかる。ちょっとだけネットを利用する程度なら、テザリングを諦めることがしばしあったが、それを我慢する必要がなくなった。また、テザリングではスマートフォンのバッテリーの減りが早くなり、精神衛生上によろしくない。やはり、LTEは内蔵の方が気楽だ。

処理はやはり重く時間もかかる

Pro3に比べて本体は軽くなったが、CPUの処理などは重くなってしまった。視覚効果などを切ってパフォーマンスを向上させると、それなりマシにはなるが、それでも全然遅い。処理速度は遅いが、出先でWord などで原稿を書いたり、 PowerPoint の確認や簡単な修正したりする分には問題ないスペックだ。プレゼン用の図やグラフも、Windowsのアプリケーションで編集できるのは頼もしい。この点が、私が iPad を選べない理由でもある。

法人モデルは、コンシューマと異なりSモードではなく、最初から Windows 10 Pro となっている。そのため、デフォルトで色々なソフトウェアをインストールできる。しかし、処理速度が遅いため、インストール速度も遅い。特に、Dropbox の同期には非常に時間がかかってしまた。

手書きノートとしてサイズ感も書き心地も丁度良い。

Surface GO は手書きノートしてもしっくりくるサイズ感だ。Pro3も手書きのノートとして利用していたが、手に持ってメモを取るのは重く辛かった。また、Surface Pen も Pro3 の頃からはアップグレードされているため、書き心地が向上している。さらに、GOの画面にややザラザラした滑りにくいフィルムを貼ったので、書き心地がよく非常に快適である。現在は OneNote の鉛筆の書き味が好みだ。傾きを検知して書き味に変化をつけられるのも楽しい。ただし、ペンの書き心地に関しては、Apple Pencilの方がより素晴らしいのは否めない。

Pro3 ではペンをホルダーで持ち運んでいたが、GO では新しい Surface Pro と同様に磁石により本体側面にくっつけることができる。当初は落ちないか心配でホルダーを別途購入しようと思っていたが、それは無用であった。本体をかなり振っても全然落ちないので、大丈夫であろう。

拡張性は低いが、Type-Cは優秀

拡張性は低く、コネクタ類は電源アダプタとイヤホンジャックに、Type-Cコネクタしかない。ただし、Type-Cハブさえあれば、大体のことは賄える。
拡張性の低さはPro3も同様で、映像の外部出力がミニディスプレイポートであったため、プレゼン用にアダプターが必須であった。GO では Type-Cハブを利用することになるが、その種類は多く必要な機能を搭載したハブを選択できる。結果的に、一つのハブで必要な拡張機能を網羅できる。

私は、VGAHDMIが必須である。未だに、プロジェクターを利用する際に、VGAでしか接続できないことが多々あるからだ。折角なので有線LANとUSB3.0ポートが付いたものを購入した。結果的に、Pro3よりも拡張性が高くなったように思える。

先述の通り、GOはType-Cコネクタからも充電できるのがうれしい。ただし、それならば充電アダプターの代わりにType-Cを二つ付けて欲しかったのが正直な感想だ。

タブレットとしてはそれなりに

タブレットとしては、Windows 10がそもそも向いていない問題はあるものの、思っていたよりも使い勝手は悪くない。Chromeジェスチャーに対応しており、画面を左にスワイプすれば戻ることができる。ただし、Windows10はソフトウェアキーボードの使い勝手が非常に宜しくない。フリック入力も可能だが、反応が鈍くて使い物にならない。

意外にもWindows用のKindleの使い勝手が向上しており読みやすくなっていた。サイズとしても重さとしても、Fire HD 10と同じくらいである。Kindle用として、Surface GO と Fire HD 10のどちらをメインとするかはまだ分からないが、出先においてSurface GOのみで電子書籍を楽しめるのは荷物が軽くなって助かる。

Pro3と比較して、カメラがそれなりに使えるようになっていた。書類やホワイトボードを取り込む場合、スマートフォンの方が解像度が高いものの、Surface GOのカメラでもそれなりに取り込める。まぁPro3のカメラが残念すぎなのだ。

マイクロSDカードをVHDとしてマウント

SSD が 128GB のモデルを購入しものの、個人的にはやや足りない。そこで、Dropbox を Professional にアップグレードしスマートシンクを利用できるようにした。スマートシンクであれば、オンライン上のファイルをローカルにあるかのように扱える。ただし、その都度ダウンロードするため、作業中のファイルであったり、容量が大きく使用頻度の高いファイルはあらかじめダウンロードしておきたい。そこで、マイクロSDカードをVHDとしてマウントし、Dropbox のファイルをそこに保存するようにした。

マウント自体は割と簡単にできたが、起動時に自動的にマウントするようにするのに手間取った。その後、Dropbox のフォルダをマウントしたマイクロSDカードに移動した。ところが、再起動すると Dropbox が同期エラーとなってしまった。理由は定かではないが、起動時にマウントするのに時間がかかり、マウントが完了する前に Dropbox が起動するためエラーが起こるようだ。Dropbox自動起動は辞めた方が良さそうだ。
容量が多い方が安心だろうと 256GB のマイクロSDカードを購入したが、現状では128GBでも十分そうだ。マイクロSD自体は他にも使い所があるので困りはしないものの、もう少々出費を抑えられたかもしれない。

Black Edition!?

f:id:lastline:20181227130244j:plain

画面には保護フィルムを貼ったけども、背面のみならず側面も保護シートを貼りたい。そこで、SopiGuard - Sleek Carbon Fiber Protection から Surface Go 用の保護シートを購入。価格は保護シートの色や質次第だが、Matt Black は $6 くらいとお値打ちであった。ただし、送料の方が高くて $15 もかかる。届くのに大体2週間程度。空港での出入国に時間がかかっていた模様。

シートのサイズは Surface GO 本体とぴったりなため、綺麗に貼るのが中々難しい。角まで貼れるが、油断するとヨレヨレになってしまう。また、LTEモデルに対応してないため、SIMトレイ部分は自分で穴を空けるか。もしくは、取り出すことを諦めてそのまま貼るか決断する必要がある。
強い衝撃に耐えるほどの強度はないが、小さな傷などは防げそうだ。自分好みの色にできるのが利点だろう。

まとめとしては、さっと取り出して使えるのが魅力的

処理速度に難点はあるものの、それに勝るコンパクトさがある。もちろん、GPD Pocketなどの方がよりコンパクトではあるが、こちらは幾分小さすぎる。

CPU は Core i3 くらいは欲しかったが、そうするとバッテリーが持たないのだろう。バッテリーに関しては、まだ十分に検証できていないが、4から5時間程度なら安心して使えそうだ。しかし、この時間はモバイル用途として考えるとかなり短い。一方で、Type-Cコネクタから給電や充電も可能なため、電源を確保できるシチュエーションは多い。いざとなったら、モバイルバッテリーでの給電も可能だ。まぁ、そのために大きなモバイルバッテリーを常用するのは本末転倒ではあるが。

おまけ:VAIO A12も面白そうだったのだが

lastline.hatenablog.com

Surface Pro3 を買い換えたいとずっと思っていたが決め手に欠けていた。Pro6 のブラックエディションはかっこよかったのものの、Pro3と取り回しはほぼ変わらない。
HUAWEI の MateBook E シリーズの後継を狙っていたのだが、全く音沙汰がない。HUAWEI はクラムシェルに注力するようで、2 in 1 市場は撤退したのだろうか。

電子ペーパーキーボードを搭載した Lenovo の Yoga Book C930 も検討してみたが、キーボードを長く使用するには辛そうである。電子ペーパーは専用のリーダーでPDFを読み込むことができるが、右綴じに非対応なども残念である。また Pixel3 を購入したので、Pixel Slate も気になっているのだが、Chrome OS であるのと、そもそも日本で発売されなさそうである。

Surface GO の LTE 版が発表されたのと同時期に VAIO A12 が発表された。クラムシェル型でありながらSurface Bookのようなセパレート型 2 in 1 として利用できる理想的なモデルに思えた。特に、タブレット状態でもキーボードを無線で接続できるのは、お絵かきする上でショートカットなどが利用でき、非常に便利そうだ。
ただ、色々気になる点がいくつかあった。先ず、ディスプレイ兼タブレットに不満が多かった。フルHDは悪くないが。もう少々高い解像度が欲しい。また、アスペクト比が16対9なのも縦型で使用する際に細すぎるし、電子書籍に向かない。さらに、タブレット本体にスタンドがないのも残念だ。これでは、折角のワイヤレスキーボードを生かせない。
第二は重さがネックであった。ワイヤレスキーボードにすると全体が1.2 キログラム程度とタイプカバーを装着した Surface Pro と大差が無い。これでは、私の不満は解消されない。タブレット部分も600グラムと決して軽くはない。
最大の問題点は、値段割りにスペックが高くないことにあった。VAIO A12 の CPU は Core i7 を選択できるが、Yモデルであり、Uモデルよりも劣る。その割に Uモデルの Core i5 を搭載したSurface Pro6 と価格が大差ない。場合によっては、Surface Pro の方が安いのである。

というわけで、VAIO A12 は見送った。主に価格が理由であるが、先述のように重さなどがネックとなり購入には至らなかった。銀座のソニープラザで触った限りは悪くは無かったのだが。ただし、タッチパッドが小さいのが気になった。タブレットだけを持つとそこまで重く感じないのだが、ベゼルが大きいのも気になった。特に、キーボードに差し込む方のベゼルが幅広いのはアンバランスである。また、クレードルの使い道が今一つ謎である。せめてタブレットを傾けることができれば良いのだが。

さわり心地のよいPixel3 XL

f:id:lastline:20181204152705j:plain
Pixel3 XL

HUAWEI P9を購入して2年半が経過し、一度交換したバッテリーがまたもやへたってきた。そこで機種変更として悩み抜いた末に選ばれたのは Pixel3 XL でした。黒だと指紋が目立ちそうだったので、白にしたがケースを常用してるのであんまり色は関係がなかった。

データの移行はズムーズだった。もともと Android は 5.0 の頃からタップゴーで端末間のデータ移行が可能であったが、さらにスムーズになっている。Pixel3 はGBの対戦ケーブルよろしく、直接端末同士を接続してデータを移行できる。そのため大容量のデータを扱える。私は主に音楽ファイルを転送した。
移行元の端末からPixel3にコピーするアプリを取捨選択できるため、使用頻度の低いアプリを断捨離できスッキリした。

一番のお気に入りは触り心地

f:id:lastline:20181212104736j:plain
Pixel3 XLの純正ケース

少々お高いのだが、純正のファブリックなケースを利用している。Google Home mini のスピーカー部分みたいなケースである。このケースを利用したいから Pixel3 XL を選んだ面もある。ファブリックなので、さわり心地がとにかくよい。ただちょっと、汗をどうなるか分からないため、今から夏が心配である。
もちろん、素の状態のさわり心地も気持ちよい。背面がマッドに加工されツルツルではなくスベスベしているため、他のスマホにはない感触だ。実に手に馴染む。この手に馴染む感触は手に持って使用するスマホにおいてたいそう重要だ。Essential Phone も大きさや重さが手に馴染んで好きなのだが、Pixel3 XL はそれ以上である。

ちなみに、購入前に店頭で触った中で電源の位置が高すぎるのが気になっていた。高過ぎてスリープしにくそうだったのだが、購入して手にしてみると丁度よい位置であった。店頭のホットモックは背面に展示用の器具が付けられているため、手で持つ位置が変わってくるのだろう。

ほぼ素の Android もさわり心地がよい

ほぼ素の Android 9.0 な点もさわり心地のよさを加速している。Google フィードに欲しい情報が集まるように調整しているので、それを左にスワイプするだけで表示できるのは大変に便利だ。はてなブックマークよりも、こちらを見る機会の方が多いかも知れない。

ほぼ素のAndroidと書いたのは、正確にはPixel用のランチャーがデフォルトとなっているため、Essential Phone や Android One とはホーム画面が異なっている。大きな違いは、検索バーがお気に入りアプリの下にあり、上部にはカレンダーや天気を表示するヴィジェット配置されている点。検索バーを頻繁に使うため、タップしやすい位置にあると非常に検索が捗る。ヴィジェットは時計と天気が表示されているが、スケジューラーの役割も担っており、予定が近づくと催促してくれる。

f:id:lastline:20181212104814p:plain
Pixel3 XL と Essential Phone のホーム画面

Android 9.0 では、ホームボタンを上にスワイプするとアプリの履歴が表示されるが、Pixel3の場合はおすすめのアプリも表示される。おすすめのアプリはよく使うものが表示され、これも中々に便利である。この UI は iPhone X のパクリと言われているが、個人的には Android 9.0 の方が好みである。そして、やはり Android の「戻る」ボタンは強い。

f:id:lastline:20181212104859p:plain
Pixel3 XL と Essential Phone のアプリ履歴

9.0 からアプリ履歴ボタンはなくなったが、代わりにその位置に表示されることがあるのが「画面回転ボタン」だ。画面の自動回転をオフにしてるときに、画面の向きを変えると「画面回転ボタン」が表示されるので、タップすると向きを変えることができる。寝っ転がりながら使用する機会が多いため重宝している。

エッジセンスが便利!

端末をぎゅっと握ったエッジセンスでアシスタントを呼び出せるのもさわり心地がよい。アシスタントは便利であったが、その起動が常々ネックだった。Android端末が多いので「OK Google」と口に出すと、色々な端末が反応してしまう。かといって、ホームボタンを長押しするのは片手では難しい。アシスタントでの音声操作は片手で操作したいときに使いたいので、エッジセンスで立ち上がるのは利便性が高い。アプリの起動以外にも、予定の一覧や、Amazonで注文したも度などもさっと確認できる。Googleレンズをさっと起動できるのも便利である。Googleレンズは植物、特に花に強いが、自分はその辺に弱いので重宝している。画面下の検索バーとエッジセンスとで検索とアシスタントを使い分けができるのも嬉しい。

ちなみに、エッジセンスは HTC U11 にも搭載され、握る時間で動作を変更することができる。U12+では握る強さで様々な動作が可能であるが、店頭で触った感じは自分には合っていなかった。Pixel3のように、アシスタントのみに絞った方が使い勝手が良いと思う。エッジセンスでアシスタントを立ち上げ、音声入力した方ができる幅が広い。

もちろんカメラもすばらしい

カメラも気に入っているが、作例や使用感などは後日改めて紹介したい。

iPhone 4s 以降はカメラを重視してきたが、昨今のハイエンド機はどれもカメラはすばらしく、絵作りの好みで決めた方が納得できるレベルに達している。その中でも、Pixel3 はシングルカメラながらAIによる画像認識を用いてポートレートモードやらえぐい夜景モートを搭載しているのが興味を引かれた。

さわり心地に焦点を戻すと、電源ボタンを素早く二回押すとカメラが起動するため、すぐに撮影ができるのは気持ちがいい。また、振るとアウトカメラとインカメラを切り替えられるのも面白い。インカメラは広角に対応しているので自撮り向けである。

ポートレートモードは非常に優秀で、人物以外でも適応できるし、インカメラも対応している。もちろん、木の枝のように隙間や重なりが多いものや、反射の大きいものなどは苦手だが、概ねいい感じのボケが生じる。ポートレートモードでスナップを撮影すると、なんだか腕前が良くなった気がするくらいには雰囲気のある写真ができあがる。
夜景モートも恐ろしいほどに優秀だ。夜景モートでなくても、十分に綺麗な夜景を撮影する事はできる。しかし、夜景モートを利用すると夜の明かりを撮影するだけで味のある写真に仕上がる。星が撮影できるとは思わなかった。通常モートも夜景モードも共に逆光に強いのだが、光の入り方によっては白い斑点がゴーストが生じることがあるので注意。

f:id:lastline:20181212104952j:plain
Pixel3 XL の夜景モードでオリオン座

VR機能を利用したPlayGroundも面白い。アベンジャーズスターウォーズのキャラクターをカメラ上に出現させ、彼らと一緒に写真撮影などが可能た。ミクさんなどのキャラクターが増えて欲しいところだ。機能的にはXperia Zシリーズからあるんだけど。

f:id:lastline:20181212105021j:plain
自動販売機を前に悩むアイアンマン

静止画は非常に素晴らしいが、動画にはあまり力を入れていないようだ。画質や手ぶれ補正などは申し分ないのだが、音は宜しくない。音声がくぐくもっているしノイズも大きい。動画撮影に重きを置くなら、購入は控えた方がいいだろう。

XL の画面はでかい!

前面にデュアルスピーカーがある Pixel3 XLは動画視聴向きである。無印のPixel3は幅が以外と狭く、結構持ちやすい。持ちやすさを考えたら無印なのだが、動画などを見るなら画面の大きな XL の方が適している。

XL は音割れの不具合があったものの、12月初頭のアップロードで改善されたようだ。メモリ周りの不具合も同時に改善されている。以前は、Pokemon GO を起動中にカメラを立ち上げると、バックグラウンド上の Pokemon GO は落ちていた。アップデート後はバックグラウンドでも起動しているケースが増えた。現在も、ポートレートや夜景モードなどを起動すると落ちてしまうが、高負荷な処理が必要なため仕方が無いかなと。

画面が大きいので漫画も読みやすい。少年ジャンプの漫画くらいなら読める大きさだ。ワールドトリガーは十分に読めたが、HUNTER×HUNTERの小説回は流石に厳しかった。
画面が大きいため片手では操作しづらい。その代わり、背面にある指紋認証で通知バーを引っ張り出せる。P9 や Essential Phone と背面指紋認証に慣れ親しんだのも Pixel3 にした理由の一つだ。

付属品など

付属品としてType-CコネクタをType-Aに変換するアダプタがついており、使いどころが多くて助かっている。また、付属のイヤホンは音質がそれなりでアシスタントに対応しているので使い勝手がよい。

Pixel3 XLのアクセサリとして純正ケース以外に、フィルムとスタンド型のQi充電器を購入した。

ディスプレイには、PETフィルムを貼っている。画面の端が少しだけ曲がっているので、その部分はカバーできないが視認性としては気になることはない。ただし、耐久性はガラスフィルムに劣るだろう。ガラスフィルムとして EURPMASK Google Pixel 3 XL ガラスフィルム【反応良好&高透過率・鮮やかな色を再現】 Google Pixel 3 XL 専用 全面強化ガラスフィルム Pixel 3 XL フィルム 指紋防止 フルーカバー Pixel 3 XL 保護フィルム【液晶面ガラス1枚+背面保護フィルム1枚】「品質保証」 (Pixel 3 XL, クリア) を購入したのだが、画面サイズにあっておらず黒い縁が表示部分とかぶっていた。さらに、ラウンドエッジに対応していないせいか縁がまったく張り付かない。画面が点灯してるときは気にならないのだが、その内ゴミなどが溜まってきそうなので使用を止めた。ガラスフィルムに関しては Google Pixel3 Dome Glass – Whitestone Dome に期待したい。

スタンド型のQi充電器は職場のデスク用に購入した。低速充電しかできないが、バッテリーが減らないくらいであれば問題ない。スマートウォッチが近くにあれば認証なしでロック画面を解除できるスマートロックを利用しているので、デスクにいる間はすぐにスマホの画面を開ける。アンビエントモードにしておけば時計も通知も確認できるので便利だ。
Pixel3 に変えてから、スマートウォッチとの接続が切れることが減った。P9 の頃はしばし接続が切れて困っていた。恐らく HUAWEI 製製のバッテリーセーバーとの相性が悪かったのだと考えている。HUAWEI のバッテリーセーバーは非常に強固で、強固すぎてLINEなどの通知が来ないなどの問題があった。Facebookアプリを完全に遮断できるなどのメリットはあったけども。

純正のスタンドは使うなら自宅だが、スマホを決まった位置で使うわけではないため、使用用途が見えず購入には至っていない。

HUAWEIリスク

他にも気に入っている点は色々あるが、これくらいにしておこう。今のところ、大きな不満は特にない。電池の持ちも、Pokemon GO をやっている割には長く持つ。もちろん、カメラまで使用し出すとバッテリーがすぐになくなってしまう。

Pixel3 か Mate20 Pro にするか最後まで悩んだが、この二つに絞る前は、候補としては、HUAWEI P20 Pro とか HTC U12+ なども考えていた。Essential Phone での 素の常態での Android 9.0 の使い勝手が気に入ってるのもあり、Pixel3 XL を選んだ。また、おサイフケータイが利用できるのも大きかった。
Google Pay がおサイフケータイに対応したのは驚きであったが、それが Pixel3 に搭載されるとは予想できなかった。PHSを使っており、SIMフリーを渡り歩いてきたので、ようやくおサイフケータイを利用できる端末に巡りあえた。世間ではPayPayに沸き立っている中、一人おサイフケータイに感動している。

おサイフケータイとしては、SIMフリーとして HTC U12+ も搭載されていおり、スペックも十分に高かったのだが、エッジセンスをはじめとするボタン類が自分には合わなかった。

最後まで悩んだ Mate 20 Pro はおサイフケータイに非対応だったため、実機を見ることなく Pixel3 XL をGoogle ストアでポチったのだが、いろいろな意味で正解であった。
実際に触ってみると Mate 20 Pro はすばらしい端末である。ラウンドエッジは持ちやすく、カメラは望遠、広角と幅広い。顔認証もあるし、3Dスキャナにもなる。ただし、ラウンドエッジは動画などを見るとエッジ部分が有効に活用されないため、なんだかだまされた気分になった。また、フィルムを貼るのも大変そうだ。
背面に指紋認証がないため通知バーを引き出すのがやや億劫だ。操作バーが純正の Android 9 でないのも残念なポイントだった。ちなみに Oppo もよい端末を作っているが、UIのカスタマイズが気に入らないので眼中にない。これはGalaxyも同様。
HUAWEIの端末は素晴らしいのだが、12月に入ってきな臭さが一気に加速した。政府用機器での調達を取りやめを発表し、同調するように携帯電話三社が基地局などに使用しないことを決定した。これは、事実上の次世代5Gからの締め出しであり、そうなると日本でのスマホの販売にも影響があるだろう。現在販売されているスマホに対してすぐに規制がなされることはないだろうが、サポートなどのへの影響が懸念される。

おすすめですが人は選ぶ

総合的に良い端末で、目立った欠点は動画撮影時の音声がハイエンドにしては残念なところくらい。この辺は、アップデートでソフトウェアで解決するかも知れない。もちろん、ノッチがデカすぎるのが嫌という人もいるだろう。ノッチは通知領域としてのみ利用できれば画面を有効活用できるので、個人的には気になるポイントではない。
カメラは素晴らしいが、他にもカメラが優秀なスマホは多いため推せる特長がないのに10万円するのはネックであろう。特長がないのが特長なのであるが・・・・・・。

完全分離型のワイヤレスイヤホン AVIOT TE-D01b をレビュー

f:id:lastline:20181204151425j:plain

連続再生時間の長い分離型のワイヤレスイヤホンが欲しくて、クラウドファンディングにて8月頃に出資した「AVIOT TE-D01b」がようやく届きました。出荷遅れのアナウンスにおいて、やや不信感が募る対応があったものの、製品そのものは質が良く概ね満足しています。
再生時間は公称で9時間ですが、コーデックによる違いがあるようです。高音質でも5時間弱は連続使用できるので実用上では問題ないのですが、宣伝文句の半分程度ってのはちょっとモヤモヤします。

出荷が遅れるのは構わないのだけど

当初は11月上旬に出荷予定でしたが、11月の最終週に延びました。出荷遅れのアナウンスは丁寧な内容だったのですが、延期された出荷予定の週にまったく音沙汰がありませんでした。クラウドファンディングなので、ものが届けば特に文句はないのですが、出荷予定の週にアナウンスができなかった申し開きが少々ありえないと思いました。アナウンスする予定だったが、エラーでアップできなかたなどと言い訳するなら、しない方がマシでしょう。

高品質、高音質に偽りなし

分離型のワイヤレスイヤホンでありながら、9時間連続使用を謳っています。将来的には TrueWireless Stereo Plus に対応予定で、さらなら長時間再生が期待されます。

色はネイビーとブラックにガンメタリックが用意されており、私はブラックにしました。ブラックは充電ケースのマット感がすばらしいのですが、イヤホン本体は指紋が目立つテカリ具合なのが気になりました。イヤホン本体に関しては、ガンメタリックも捨てがたかった。

質感は非常によく、高級感があります。イヤホンとしてはやや大きめで、一目で装着していることがわかります。ただ、分離型のイヤホンの中では小さい方ですけど。装着感もよく、ポロッと落ちるような心配もありません。
充電ケースは名刺サイズとやや大きめ。四から五回程度充電できるようですが、本体の再生時間そのものが長いので、もう少し小さい方が嬉しかったです。また、個人的にはマイクロUSB端子なのもガッカリしました。

他の残念な点としては、イヤホン本体からは再生、停止、曲送りのみしかできません。曲戻しや音量調整はできません。これは本体が小さいので仕方がない面もあります。私はスマートウォッチで操作するので問題ありません。

音質も日本人に合わせたと謳うだけあって、良いと思います。低音のみならず、広いレンジで音が出ています。曲によっては抜けるように響いて心地よい。東京などなら、家電量販店でお試しできるようなので装着感も合わせて確認するのをおすすめします。

遅延や音切れは?

ワイヤレスイヤホンで気になるのは、遅延と音切れです。遅延に関しては、ビデオなどであれば気になることは無いものの、ゲームではやはり気になります。明確に遅延しているのが分かるため、音ゲー以前にゲーム全般が厳しいでしょう。

音切れに関しては、山手線などで切れることはありませんでした。流石に、アキヨドでは結構な頻度で音切れが発生しましたが。また、人混みなど関係なく音が飛ぶときもあるものの、総じて切れにくいと思います。

気になる連続再生時間は?

分離型でありながら再生時間が長いのは、左右で親機と子機を入れ替える仕組みになっているから。従来型のイヤホンは親機の方がバッテリーの減りが早いため、子機の方が残っていても使えなくなってしまいます。
AVIOT TE-D01b は最近リリースされたクアルコム製のQCC3026を搭載しており、親機と子機を適宜入れ替えることで再生時間を延ばす仕組みになっています。

AVIOT TE-D01b は公称での連続再生が9時間となっています。とはいうものの、公称の宣伝文句は実働とは異なるものです。そこで、実際に連続再生時間を調べてみました。その結果、コーデックにより駆動時間の違いが見られました。

Bluetoothのコーデックとして、SBC、AAC、apt-Xがあります。後者になるほど高音質で遅延も少ないです。それぞれのコーデックで再生時間を確認すると、SBCはギリギリ8時間に届かず、AACは7時間程度、最も音質のよいapt-Xでは5時間を前に力尽きました。

SBCなら宣伝文句通りの再生時間ではありますが、高音質を謳いながらapt-Xでの再生だと9時間の半分程度しか持たないのは、宣伝に偽りありではないでしょうか。
ただ、個人的には5時間弱持てば十分ではあります。朝からずっと聞きっぱなしだと昼前に電池が切れますが、昼休み中にケースに戻して充電すれば電池は回復します。これは午後も同じで、9時間ずっと聞きっぱなしということは先ずありません。間に休憩を挟むなら、その度にケースに戻すでしょう。つまり、5時間程度持てば十分ではあります。

TrueWireless Stereo Plus に期待

スマートフォンからイヤホンのバッテリーをチェックできるのですが、40%や30%程度残量があるのに再生できなくなります。恐らく、片方だけ電池がなくなったのでしょう。小さなサイズでありながら、apt-Xで5時間弱は再生できるため、親機と子機の切り替えは行われていると思われます。ただしバランスよく切り替わってないようです。この点から、左右のイヤホンにそれぞれ音を伝える TrueWireless Stereo Plus に対応すれば、再生時間は延びそうです。


AVIOT TE-D01bのペアリングと操作方法
左右を共に親機として登録する必要があるので、ペアリング方法が通常のワイヤレスイヤホンと異なります。YouTubeに動画があったので紹介しておきます。

QCC3026搭載イヤホン

QCC3026を搭載したイヤホンは最近リリースされ始めました。AVIOT TE-D01bの他に日本で手に入りそうなのは、Mavin Air-X や NUARL NT01AX などで連続再生時間は10時間程度。共に、19,600円(税込み)なので、16,070円(税込み)であるTE-D01bの方が安いです。ただし、NUARL NT01AX はイヤホンのみで音量の調整もできるようです。

Makuake でクラウドファンディングをしている、Zeeny も同じチップを搭載していますが、こちらは音声UIでのアシスタント機能が売りなので、音楽用イヤホンとは扱いがやや異なるように感じました。筐体がAVIOTによく似てるので、製造元が同じなんでしょうねぇ。

NUARL NT01AX はコーデックにより再生時間が異なる点が明記されています。SBC/AACなら10時間以上、apt-Xでは7時間以上となっています。この点から TE-D01bにおいても apt-X で再生時間が短くなるのは合理的だと考えられます。つまり、現状だと TrueWireless Stereo Plus に対応予定がないものの AAC で再生される iPhone の方が、再生時間は長いと考えられます。問題は、AVIOT がコーデックによる再生時間の違いを明記していないこと。今後、TrueWireless Stereo Plus への対応を考えると、信頼できるメーカーから購入した方がよいかもしれません。

私が AVIOT を強くオススメできない理由の一つが、早期出資特典として11,250円で入手したのもあります。16,000円となると、Air-X や NT01AX に今後発売される QCC3026 搭載のイヤホンも検討するでしょう。また、イヤホンに関しては装着感や音質などの好みもあるので紹介が難しいですね。
AVIOT TE-D01b の特長としては防水性能がIPX7なことでしょう。スポーツ用や日本での屋外での利用では AVIOT TE-D01b が適しているでしょう。日本向けと豪語するだけはあると思います。