さわり心地のよいPixel3 XL

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Pixel3 XL

HUAWEI P9を購入して2年半が経過し、一度交換したバッテリーがまたもやへたってきた。そこで機種変更として悩み抜いた末に選ばれたのは Pixel3 XL でした。黒だと指紋が目立ちそうだったので、白にしたがケースを常用してるのであんまり色は関係がなかった。

データの移行はズムーズだった。もともと Android は 5.0 の頃からタップゴーで端末間のデータ移行が可能であったが、さらにスムーズになっている。Pixel3 はGBの対戦ケーブルよろしく、直接端末同士を接続してデータを移行できる。そのため大容量のデータを扱える。私は主に音楽ファイルを転送した。
移行元の端末からPixel3にコピーするアプリを取捨選択できるため、使用頻度の低いアプリを断捨離できスッキリした。

一番のお気に入りは触り心地

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Pixel3 XLの純正ケース

少々お高いのだが、純正のファブリックなケースを利用している。Google Home mini のスピーカー部分みたいなケースである。このケースを利用したいから Pixel3 XL を選んだ面もある。ファブリックなので、さわり心地がとにかくよい。ただちょっと、汗をどうなるか分からないため、今から夏が心配である。
もちろん、素の状態のさわり心地も気持ちよい。背面がマッドに加工されツルツルではなくスベスベしているため、他のスマホにはない感触だ。実に手に馴染む。この手に馴染む感触は手に持って使用するスマホにおいてたいそう重要だ。Essential Phone も大きさや重さが手に馴染んで好きなのだが、Pixel3 XL はそれ以上である。

ちなみに、購入前に店頭で触った中で電源の位置が高すぎるのが気になっていた。高過ぎてスリープしにくそうだったのだが、購入して手にしてみると丁度よい位置であった。店頭のホットモックは背面に展示用の器具が付けられているため、手で持つ位置が変わってくるのだろう。

ほぼ素の Android もさわり心地がよい

ほぼ素の Android 9.0 な点もさわり心地のよさを加速している。Google フィードに欲しい情報が集まるように調整しているので、それを左にスワイプするだけで表示できるのは大変に便利だ。はてなブックマークよりも、こちらを見る機会の方が多いかも知れない。

ほぼ素のAndroidと書いたのは、正確にはPixel用のランチャーがデフォルトとなっているため、Essential Phone や Android One とはホーム画面が異なっている。大きな違いは、検索バーがお気に入りアプリの下にあり、上部にはカレンダーや天気を表示するヴィジェット配置されている点。検索バーを頻繁に使うため、タップしやすい位置にあると非常に検索が捗る。ヴィジェットは時計と天気が表示されているが、スケジューラーの役割も担っており、予定が近づくと催促してくれる。

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Pixel3 XL と Essential Phone のホーム画面

Android 9.0 では、ホームボタンを上にスワイプするとアプリの履歴が表示されるが、Pixel3の場合はおすすめのアプリも表示される。おすすめのアプリはよく使うものが表示され、これも中々に便利である。この UI は iPhone X のパクリと言われているが、個人的には Android 9.0 の方が好みである。そして、やはり Android の「戻る」ボタンは強い。

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Pixel3 XL と Essential Phone のアプリ履歴

9.0 からアプリ履歴ボタンはなくなったが、代わりにその位置に表示されることがあるのが「画面回転ボタン」だ。画面の自動回転をオフにしてるときに、画面の向きを変えると「画面回転ボタン」が表示されるので、タップすると向きを変えることができる。寝っ転がりながら使用する機会が多いため重宝している。

エッジセンスが便利!

端末をぎゅっと握ったエッジセンスでアシスタントを呼び出せるのもさわり心地がよい。アシスタントは便利であったが、その起動が常々ネックだった。Android端末が多いので「OK Google」と口に出すと、色々な端末が反応してしまう。かといって、ホームボタンを長押しするのは片手では難しい。アシスタントでの音声操作は片手で操作したいときに使いたいので、エッジセンスで立ち上がるのは利便性が高い。アプリの起動以外にも、予定の一覧や、Amazonで注文したも度などもさっと確認できる。Googleレンズをさっと起動できるのも便利である。Googleレンズは植物、特に花に強いが、自分はその辺に弱いので重宝している。画面下の検索バーとエッジセンスとで検索とアシスタントを使い分けができるのも嬉しい。

ちなみに、エッジセンスは HTC U11 にも搭載され、握る時間で動作を変更することができる。U12+では握る強さで様々な動作が可能であるが、店頭で触った感じは自分には合っていなかった。Pixel3のように、アシスタントのみに絞った方が使い勝手が良いと思う。エッジセンスでアシスタントを立ち上げ、音声入力した方ができる幅が広い。

もちろんカメラもすばらしい

カメラも気に入っているが、作例や使用感などは後日改めて紹介したい。

iPhone 4s 以降はカメラを重視してきたが、昨今のハイエンド機はどれもカメラはすばらしく、絵作りの好みで決めた方が納得できるレベルに達している。その中でも、Pixel3 はシングルカメラながらAIによる画像認識を用いてポートレートモードやらえぐい夜景モートを搭載しているのが興味を引かれた。

さわり心地に焦点を戻すと、電源ボタンを素早く二回押すとカメラが起動するため、すぐに撮影ができるのは気持ちがいい。また、振るとアウトカメラとインカメラを切り替えられるのも面白い。インカメラは広角に対応しているので自撮り向けである。

ポートレートモードは非常に優秀で、人物以外でも適応できるし、インカメラも対応している。もちろん、木の枝のように隙間や重なりが多いものや、反射の大きいものなどは苦手だが、概ねいい感じのボケが生じる。ポートレートモードでスナップを撮影すると、なんだか腕前が良くなった気がするくらいには雰囲気のある写真ができあがる。
夜景モートも恐ろしいほどに優秀だ。夜景モートでなくても、十分に綺麗な夜景を撮影する事はできる。しかし、夜景モートを利用すると夜の明かりを撮影するだけで味のある写真に仕上がる。星が撮影できるとは思わなかった。通常モートも夜景モードも共に逆光に強いのだが、光の入り方によっては白い斑点がゴーストが生じることがあるので注意。

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Pixel3 XL の夜景モードでオリオン座

VR機能を利用したPlayGroundも面白い。アベンジャーズスターウォーズのキャラクターをカメラ上に出現させ、彼らと一緒に写真撮影などが可能た。ミクさんなどのキャラクターが増えて欲しいところだ。機能的にはXperia Zシリーズからあるんだけど。

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自動販売機を前に悩むアイアンマン

静止画は非常に素晴らしいが、動画にはあまり力を入れていないようだ。画質や手ぶれ補正などは申し分ないのだが、音は宜しくない。音声がくぐくもっているしノイズも大きい。動画撮影に重きを置くなら、購入は控えた方がいいだろう。

XL の画面はでかい!

前面にデュアルスピーカーがある Pixel3 XLは動画視聴向きである。無印のPixel3は幅が以外と狭く、結構持ちやすい。持ちやすさを考えたら無印なのだが、動画などを見るなら画面の大きな XL の方が適している。

XL は音割れの不具合があったものの、12月初頭のアップロードで改善されたようだ。メモリ周りの不具合も同時に改善されている。以前は、Pokemon GO を起動中にカメラを立ち上げると、バックグラウンド上の Pokemon GO は落ちていた。アップデート後はバックグラウンドでも起動しているケースが増えた。現在も、ポートレートや夜景モードなどを起動すると落ちてしまうが、高負荷な処理が必要なため仕方が無いかなと。

画面が大きいので漫画も読みやすい。少年ジャンプの漫画くらいなら読める大きさだ。ワールドトリガーは十分に読めたが、HUNTER×HUNTERの小説回は流石に厳しかった。
画面が大きいため片手では操作しづらい。その代わり、背面にある指紋認証で通知バーを引っ張り出せる。P9 や Essential Phone と背面指紋認証に慣れ親しんだのも Pixel3 にした理由の一つだ。

付属品など

付属品としてType-CコネクタをType-Aに変換するアダプタがついており、使いどころが多くて助かっている。また、付属のイヤホンは音質がそれなりでアシスタントに対応しているので使い勝手がよい。

Pixel3 XLのアクセサリとして純正ケース以外に、フィルムとスタンド型のQi充電器を購入した。

ディスプレイには、PETフィルムを貼っている。画面の端が少しだけ曲がっているので、その部分はカバーできないが視認性としては気になることはない。ただし、耐久性はガラスフィルムに劣るだろう。ガラスフィルムとして EURPMASK Google Pixel 3 XL ガラスフィルム【反応良好&高透過率・鮮やかな色を再現】 Google Pixel 3 XL 専用 全面強化ガラスフィルム Pixel 3 XL フィルム 指紋防止 フルーカバー Pixel 3 XL 保護フィルム【液晶面ガラス1枚+背面保護フィルム1枚】「品質保証」 (Pixel 3 XL, クリア) を購入したのだが、画面サイズにあっておらず黒い縁が表示部分とかぶっていた。さらに、ラウンドエッジに対応していないせいか縁がまったく張り付かない。画面が点灯してるときは気にならないのだが、その内ゴミなどが溜まってきそうなので使用を止めた。ガラスフィルムに関しては Google Pixel3 Dome Glass – Whitestone Dome に期待したい。

スタンド型のQi充電器は職場のデスク用に購入した。低速充電しかできないが、バッテリーが減らないくらいであれば問題ない。スマートウォッチが近くにあれば認証なしでロック画面を解除できるスマートロックを利用しているので、デスクにいる間はすぐにスマホの画面を開ける。アンビエントモードにしておけば時計も通知も確認できるので便利だ。
Pixel3 に変えてから、スマートウォッチとの接続が切れることが減った。P9 の頃はしばし接続が切れて困っていた。恐らく HUAWEI 製製のバッテリーセーバーとの相性が悪かったのだと考えている。HUAWEI のバッテリーセーバーは非常に強固で、強固すぎてLINEなどの通知が来ないなどの問題があった。Facebookアプリを完全に遮断できるなどのメリットはあったけども。

純正のスタンドは使うなら自宅だが、スマホを決まった位置で使うわけではないため、使用用途が見えず購入には至っていない。

HUAWEIリスク

他にも気に入っている点は色々あるが、これくらいにしておこう。今のところ、大きな不満は特にない。電池の持ちも、Pokemon GO をやっている割には長く持つ。もちろん、カメラまで使用し出すとバッテリーがすぐになくなってしまう。

Pixel3 か Mate20 Pro にするか最後まで悩んだが、この二つに絞る前は、候補としては、HUAWEI P20 Pro とか HTC U12+ なども考えていた。Essential Phone での 素の常態での Android 9.0 の使い勝手が気に入ってるのもあり、Pixel3 XL を選んだ。また、おサイフケータイが利用できるのも大きかった。
Google Pay がおサイフケータイに対応したのは驚きであったが、それが Pixel3 に搭載されるとは予想できなかった。PHSを使っており、SIMフリーを渡り歩いてきたので、ようやくおサイフケータイを利用できる端末に巡りあえた。世間ではPayPayに沸き立っている中、一人おサイフケータイに感動している。

おサイフケータイとしては、SIMフリーとして HTC U12+ も搭載されていおり、スペックも十分に高かったのだが、エッジセンスをはじめとするボタン類が自分には合わなかった。

最後まで悩んだ Mate 20 Pro はおサイフケータイに非対応だったため、実機を見ることなく Pixel3 XL をGoogle ストアでポチったのだが、いろいろな意味で正解であった。
実際に触ってみると Mate 20 Pro はすばらしい端末である。ラウンドエッジは持ちやすく、カメラは望遠、広角と幅広い。顔認証もあるし、3Dスキャナにもなる。ただし、ラウンドエッジは動画などを見るとエッジ部分が有効に活用されないため、なんだかだまされた気分になった。また、フィルムを貼るのも大変そうだ。
背面に指紋認証がないため通知バーを引き出すのがやや億劫だ。操作バーが純正の Android 9 でないのも残念なポイントだった。ちなみに Oppo もよい端末を作っているが、UIのカスタマイズが気に入らないので眼中にない。これはGalaxyも同様。
HUAWEIの端末は素晴らしいのだが、12月に入ってきな臭さが一気に加速した。政府用機器での調達を取りやめを発表し、同調するように携帯電話三社が基地局などに使用しないことを決定した。これは、事実上の次世代5Gからの締め出しであり、そうなると日本でのスマホの販売にも影響があるだろう。現在販売されているスマホに対してすぐに規制がなされることはないだろうが、サポートなどのへの影響が懸念される。

おすすめですが人は選ぶ

総合的に良い端末で、目立った欠点は動画撮影時の音声がハイエンドにしては残念なところくらい。この辺は、アップデートでソフトウェアで解決するかも知れない。もちろん、ノッチがデカすぎるのが嫌という人もいるだろう。ノッチは通知領域としてのみ利用できれば画面を有効活用できるので、個人的には気になるポイントではない。
カメラは素晴らしいが、他にもカメラが優秀なスマホは多いため推せる特長がないのに10万円するのはネックであろう。特長がないのが特長なのであるが・・・・・・。