新型コロナウイルに関する動向を2019年12月から2021年8月まで時系列でまとめながら、その時の自分の思いなどを書いておく。自分の記録は Twitter を参考にした。最後に、日本政府のコロナ対策の雑感を書きました。
参考リンクなど
2019年
2020年
2020年1月
謎の肺炎を発症する疫病が新種のコロナウィルスであることが明らかに。
日本でも感染者が確認され、下旬頃から徐々にその他の国でも確認され始める。
春節(2020年は1月25日)で中国人が日本に観光しにくるけど大丈夫?と思っていた。
念願の Oculus Quest を購入してる。リングフィットアドベンチャーに続き、こいつもコロナ禍で大変に役に立った。
2020年2月
2020年2月11日に、WHO が新型コロナウイルスによる疾患を COVID-19 と命名し、そのウィルスを SARS-CoV-2 と分類。コロナウィルスは、遺伝子が変異しやすいのでワクチンを開発できても、効果が期待できないなぁとやや悲観的になっていた。
アメリカなどでの新型コロナウイルスに起因したアジア人差別が問題となる。
ダイヤモンドプリンセス号が横浜港に入港したのが2月5日。
世界中から日本の対応が非難される。
ダイヤモンドプリンセス号の対応は、どの国に入港していても対応に大きな差はなかったと可能性が高いと感じる。日本としては、結果的にダイヤモンドプリンセス号の経験が「三密」など新型コロナウイルス対策に生かされたように思われる。
日本での死者が確認され始め、世界的大流行の兆しがあった。
2月の下旬頃から、イタリアのやばさが際立ってくる。イタリア旅行をする予定だった知人がキャンセルしていた。旅行会社都合によるものだったので、キャンセル料を払う必要はなかったみたい。
3月19日にイタリアの死者が世界最多となっていた。
この頃から、海外旅行は無理だなぁという印象。
2020年3月
2月27日に安倍首相が小中高の学校に臨時休校を要請したのもあり危機感がやばい。個人的には東京への外出は控えつつも、一度だけ遊びに行ったがかなりビビっていた。
オリンピックの動向も話題となり、ロンドン市長がオリンピックの代理開催を行える準備があると述べていた。個人的な見解として、世界中で流行りつつあった状況なので、どの都市であっても開催は難しいだろうと考えていた。結果として、イギリスは、首相であるボリス・ジョンソンが新型コロナに罹り(3月27日)、9月にはアルファ株による大流行がおこる。
大会の延期が3月24日に発表される。そこに至るまでも、違約金とか色々と議論を呼びましたね。
ちなみに、3月23日に「100日間生きたワニ」が最終回を迎え、翌日に書籍化や各種コラボが発表される。あまりにも早すぎた発表で、多くのファンがついて行けず炎上。
新型コロナウイルスの影響で中国の工場が稼働せず、徐々に感染者も増えていた状況だったため発表を急いだのではないかな?と邪推。4月7日に緊急事態宣言が出されているため、コラボカフェなどはそもそも利益が出せなかっただろう。
3月末頃から、アメリカでの感染が爆発的に増加し始める。欧米での流行は中国と地理的に遠いことによる油断もあっただろうが、生活習慣やウィルスの特性によるものが大きそう。
欧米人が新型コロナウイルスに罹りやすい、あるいは重症化しやすい可能性は高そうだが不明。ただ、生活習慣の影響は大きそう。日本や韓国は、欧米ほどにマスクを忌諱する人が少なく、マスクをする、しないので大きな議論にはならないですし。
3月29日に新型コロナウイルス感染症で志村けんさんが亡くなる。
2020年4月
春分の日にかかる連休と暖かくなったことも相まって人流が増加したためか、4月の初めに感染者が急増。
4月7日から7都府県に緊急事態宣言が出され、16日は全国に拡大。今後も何度か緊急事態宣言が出されるが、最初の宣言が最も厳しい行動制限を課していた。私も最初の緊急事態宣言下では在宅での仕事となった。
出されるまでも、色々と政府筋の情報が出されていたので、心の準備はできていたように思う。
1日の新規感染者数のピークは全国で500人くらいと、現在の感染数からするとかなり過剰な対応ではあるが、新型コロナウイルスの性質がよく分かっていなかったのもあり、初期対応を進める上では評価はできる。
当時はマスクも不足していたし、また専門家の間でもマスクの効果が疑問視されていた。感染手法や経路、感染者の対応などが確立されていなかった。3月末は異動の時期でもあるが、結果的に飲み会などが感染しやすい状況であることが認知されるようになっていった。
多くの会社がテレワークとなったが、これを推し進めたのが学校への休校要請と思われる。つまり、子どもの面倒を見る必要があった。その結果として、世帯によってはテレワークをする環境にないなど問題点が洗い出されていった。共働きだとテレワークする場所がなく洗面台やトイレなどを利用せざる得ないなど。
ワクチン開発の話題も活発になるが、日本は自国で生産できなさそうなと、コロナが遺伝子変異しやすいことから、ワクチンにはあまり期待していなかった。仮に開発できても、インフルエンザですら毎年打つのだから、新型コロナも定期的に接種する必要があるだろうと。
2020年5月
緊急事態宣言が5月31日まで延長されるが、14日に大都市圏以外は解除される。
私は勤務地の関係から、5月もずっとテレワークだった。近場のレストランなどが、持ち帰りランチを始めたのもあり、割と楽しんでいたように思う。リングフィットアドベンチャーで運動もできるし。
また、テレワークのお陰で、ZOOM 会議などが活発に行われるようになり、以前より遠隔地とのコミュニケーションは取りやすくなった。ただし、新しい出会いがない。
4、5月の頃は、政府のメッセージも明確だったように思うが矛盾する対策もあった。
「三密」などの感染を予防するためのキャッチーで分かりやすいフレーズに、感染のピークを遅らせなだらかにして医療崩壊を防ぐ指針も発信していた。
1人につき10万円の特別定額給付金が給付されることも発表される。当初は、所得制限などを設けることが議論されていた。個人的には6月に引越を予定していたので、それに消えてしまった感じ。
マスクの配布の発表されるも、政策としてはかなり微妙。また、GoToキャンペーンも4月に発表されている。こちらは、人流を増やし感染を拡大させるため、感染予防と矛盾した政策である。つまり、当初から現在に至るまで相反する対策を行っていたわけだ。
2020年6月
6月19日に、東京、埼玉、神奈川、千葉、北海道に出されていた都道府県をまたぐ自粛要請が解除される。同日に COCOA がリリースされるが、現在までもほぼまともに機能していない。
私は通勤に切り替え。テレワーク中は、色々と書き物業務が捗ったけども、その他が滞っていたので、通勤せざる得ない。
引越も行ったが、業者とのやりとりは緊急事態宣言中の5月だったので、6月にできるか不安だった。梅雨の最中、晴れたのはラッキーでした。給付金は引越代金に消えたが、マスクは今でも大事にしまっている(使え)。
9月入学などの議論が活発化。個人的には、9月入学を議論すること自体ががリソースの無駄だと思っていた。感染状況の先行きが不透明で、行政は新型コロナウイルスへの対策が急務で、さらに準備期間もほぼ無いからである。結局は、一部の政治家や知事のパフォーマンスでしかなかったように思う。
緊急事態宣言前から予想はされていたが、コロナ禍の長期化が具体的になってきた。そのため、外食、旅行産業へのさらなる打撃が懸念され始める。本来はオリンピックを開催する予定であり、インバウンド需要を当て込んで投資していた外食、旅行産業はかなりキツかったはず。そこを補償するためのGoToキャンペーンは理解できるが・・・・・・。
ちなみに、2019年あたりから、外食のサブスクリプションが流行り始めていましたが、見る影もないですね。
2020年7月
緊急事態宣言のお陰で6月は新規感染者数が減少したが、7月頃から徐々に増加し始める。29日には新規感染者数が全国で1000人を超える。
6、7月にはマスク不足も解消されはじめ、店舗での新型コロナ対策が進む。マスクとシートのせいで、客と店員間で声が届かず困った。
7月1日からレジ袋が有料化されるが、感染対策を考えるとあまり良い政策には思えず。
GoToトラベルが7月22日より東京都発着を除き開始されるが、徐々に新規感染者数が増えていたのもあり、こちらもあまり良い政策には思えず。
7月29日、国内最後の牙城であった岩手県で感染者が確認される。
2020年8月
7月終わりから8月初めにかけて感染者が増加するも、下旬には減少に転じる。
行政は感染者の増加に伴い人流を抑制するように要請する。お盆に帰省を控えた人も多かったのでは。GoToトラベルは継続しており、行政としては有効な対策を打ち出していない。
この頃から、感染者数が増えてビビった人々が、外出などを控えて感染者数が減少することを繰り返すようになる。
政府としては、アナウンスはするが特に有効な対策を講じていない(そのアピールも少ない)。
欧米と比較すると感染者数も志望者数も少ないが、東・東南アジア諸国と比べると多い方であった。
日本のコロナ対策は緊急事態宣言にしても「自粛要請」でしかなく、強制力は無い。国民の協力あっての対策である。個人的には、国民の努力(我慢)によって感染が抑えられていると感じていた。
2020年9月
依然として新規感染者数は減らないが、9月10月頃は1日の新規感染者数が500人程度に落ち着いていたように思う。
旅行に行ったり、居酒屋に行ったりすることはなかったが、近所であればマスク、手洗いなどを徹底すれば問題なく過ごせる状況。
9月16日に菅義偉内閣が発足する。
9月18日に東京発着もGoToトラベルの対象となった。GoTo Eat も9月下旬から開始される。
2020年10月
感染者数は落ち着いていたが、10月の終わりから徐々に増加し始める。
10月16日に劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が封切り。
日本国内では落ち着いていたが、イギリスでは感染者が急増する。新株のアルファ株が要因と考えられている。ちなみに、この頃はイギリス株と国名で呼ばれていた。
2020年11月
イギリスに引き続き、アメリカ国内も感染者数が急増。
日本でも感染者が徐々に増え始め、1日の新規感染者数が1000人を越え、月末には2000人に。
11月25日に西村経済再生担当大臣が「勝負の三週間」と述べるも、GoToトラベルを中止するとか緊急事態宣言を発令するなど具体的なアクションはない。
徐々に、ワクチンの治験に関する情報が明らかになってくる。
2020年12月
www.nhk.or.jp
全国的に感染者数が増加傾向。「勝負の三週間」には完全に敗北。1日の新規感染者数が3000人を越える程度に。政府は何もしてないので残当。
GoToトラベルは12月28日なり、ようやく中断される。
各国でワクチンが認証され始め、下旬には英米などでは医療従事者などを中心に接種が開始される。
一方で、既に数種の新株が発見されているため、有効性への疑問もあった。
私は、年末にビビりながら、原宿まで Galaxy Z Fold 2 を購入しに行きました。
2021年
2021年1月
年末年始にかけて感染者数が急増。1月8日は新規感染者数が8000人に迫る。
正月明けよろしく、1月7日に東京、埼玉、神奈川、千葉に緊急事態宣言が発令される。この宣言は3月21日まで続くこととなる。14日には11都道府県に拡大。
二度目の緊急事態宣言となるが、初回と違って割とゆるゆるな規定で拍子抜けした。
ゆるゆるだったこともあり、感染者数が減るまで時間がかかったと思われる。
各国でワクチン争奪戦が勃発する中、日本政府はアストラゼネカ、ファイザー、モデルナなどを確保していく。
先進七国の中では感染者数は少ない方である。日本にワクチンが優遇されたのは、オリンピックすると宣言していたからかもしれない。
昨年の6月から公開延期されていたシン・エヴァンゲリオンが1月23日に公開予定であったが、再度の延期。
2021年2月
2月に入ると、徐々に新規感染者数が減り始める。1日の新規感染者数が1000人を下回る日も。
2月17日から医療従事者向けにファイザーのワクチン接種が始まる。
各国の状況などから、管理が面倒であるが mRNA ワクチンが変異株にも効果がありそうな感触を得る。
インドで感染拡大が始まる。デルタ株の影響と考えられる。
2021年3月
新規感染者数が減ってはいるが、2020年の8月、9月ほどには減っていない状況。1日の新規感染者数が1000人くらい。
緊急事態宣言は出ているが、それ以外の対策はなされていないため減りようがないのだと思われる。
3月21日に緊急事態宣言が解除されるものの、2020年の3月末から4月初めの状況を考えると、人流がの増加が予測されるため解除すべきではなかった。
3月8日にシン・エヴァンゲリオンが公開される。
2021年4月
4月になって早々に1日の新規感染者数が3000人に迫る。4月5日から、緊急事態宣言とは異なるまん延防止等重点措置が宮城、大阪、兵庫に発令される。9日は東京、京都、沖縄とその後も順次拡大される。結局、4月25日にいつもの4都県に緊急事態宣言が発令される。
4月12日より、高齢者向けにワクチン接種が始まる。自治体に丸投げのため、政府に批判が集まる。
オリンピック・パラリンピックを中止・延期するつもりはない模様。ボランティアに接種させるなどの議論が出てこないあたりが本当にダメだと思った。
2021年5月
1日の新規感染者数が7000人程度と、緊急事態宣言が出ているのに減少に転じない。
アメリカなどではワクチン接種率45%程度から伸び悩み、オハイオ州では接種者に約1億円が当たる抽選会を実施した。
mRNA ワクチンの予防効果が期待以上ではあったが、オリンピック開催までには全国民には行き渡らない気配。高齢者以外に接種が完了するのは、年末から来年になるだろうと言われていた。
5月17日より、東京と大阪に自衛隊による大規模接種センターが設置される。
インドで発見されたデルタ株が懸念される変異株に引き上げられる。これまで感染の少なかった、東・東南アジアで猛威を振るい始める。
2021年6月
5月31日にWHOを変異株の呼称にギリシャ文字を使用するに呼びかけ。
中国あるいは武漢ウィルスとの呼称を避けたのに、変異株で国名を使うのはダメでしょう。中国がインドを揶揄してました。
www.tokyo-np.co.jp
ただ、この頃既にデルタ株の流行が懸念されていた。オリンピックまで感染者数が急増しても出さないのではと思っていたら、7月12日に東京都に再発令される。
6月16日から自衛隊の大規模接種会場で接種対象者が18歳以上に拡大される。個人的には、オリンピック前までにワクチンを接種したかったが、接種券が届かない・・・・・・。
2021年7月
7月に入り新規感染者数が増加し、オリンピック開催前の7月12日に東京都に緊急事態宣言が発令される。前回の解除からオリンピックが終わるあたりまでは、発令しないと思っていたのでちょっと意外だった。
一日の新規感染者数が1万人を超し、9月上旬現在も同程にある。
政府と東京都は人流が減っているとか65歳以上の感染者数は減っているから、以前と異なり問題ないと述べていたが、小中高の学校が夏休みに入ったあたりで人流が減るのは当たり前だし、40代、50代での重傷者が増えるなど、問題ありありだった。
そんな中、予定通りにオリンピックが開催される。
自治体から接種券が届いたので、なんとか予約し7月11日に自衛隊大規模接種センターで一回目を接種した。二回目は8月13日だったので、パラリンピックには間に合ったか。
その頃には職場の職域接種も可能となっていたので、そこまで急ぐ必要はなかった。
2021年8月
1日の新規感染者数が1万5千人を超えだし、8月21日は2万5千人に。東京都も連日5千人くらいを推移していたが、2020年4月と2021年1月と感染爆発していたニューヨーク市と同程度である。ただし、人口比で考えるとニューヨーク市の方が多い。ニューヨーク市の人口は約840万人で、東京都がその1.6倍にあたる約1400万人。
個人的にはオリンピックやパラリンピックでの感染拡大はなかったと考えているが、医療や救急車が問題となっていた。
医療が逼迫し受け入れ先がないため入院が必要なのに自宅療養せざる得ない、救急車が足りないなどなど。ワクチン接種は重要であるが、医療の拡充は不十分だったと言わざる得ないだろう。
日本政府のコロナ対策の雑感
日本での感染者が抑えられていた理由はよく分からない。デルタ株が登場するまでは、東・東南アジアにファクターXがあるのではないかと考えられていた。当初はBCG仮説などもあった。恐らく、生活様式なども含めた複合的な要因であろうと思われる。
結果として、日本は欧米諸国のような感染爆発は起きていない。それが、政府の政策による効果なのかは評価が難しい。当初から人流抑制と拡大の政策をセットで行い、さらにメッセージを届けるのが下手くそなため、政府が何をしたいのか全然分からないのだ。
当初から「三密」など感染予防を国民に広く知らしめたのは評価できるが、一GoToキャンペーンなど人流を拡大する感染予防とは真逆の政策を打ち出していた。これは、オリンピック・パラリンピックも同様で、政府が人流抑制と人流拡大を同時にを行っている。
政府による説明、特に首相会見がチグハグなのもあり、国民にメッセージが十分に伝わっていない。それもあって、自分としては政府は特に何もやってないけど、国民の不断の努力で感染拡大が抑えられていると感じている。「感染拡大防止に努めて頂きありがとうございます」くらい言っておけば、支持できるのだが。
デルタ株が流行しているが、現在の状況で落ち着いているのはワクチン接種によるものだろう。ワクチンを確保できたのは評価できるし、当初の予定よりも接種スピードが早いのも自治体の努力もあるが、政府のお陰であろう、一方で、大量の自宅療養者を出すなど、医療の拡充が十分ではない、もちろん、医療の拡充は1年やそこらで達成できることではないが、臨時病床の確保などできることはずだ。この点が、オリンピック・パラリンピックの開催のためリソースが奪われていたように思う。
一方で、これは個人的な憶測でしかないが、オリンピック・パラリンピックの開催を謳ったことで、ワクチンを確保しやすかった可能性もある。
次の首相は、もうちょっと説明が上手い人を求めたい。まぁ、菅内閣は首相もだが、官房長官もダメダメだったのが。