大手町の大規模接種会場でワクチンを接種してきた

大手町の大規模接種会場でモデルナ社製のワクチンを接種しました。その際の、オペレーションが興味深かったので記しておきます。
スタッフ数、施設の広さなど、かなりのバッファがないとスムーズに接種できなさそうだなと感じました。

副反応が重かった

直ぐに書こうと思ったら、予想以上に副反応が辛かったです。初日は腕が痛いくらいだったのですが、次の日は38度付近まで熱が出てびっくり。症状としては喉の嫌みや鼻水の出ない風邪で、リンパのある節が痛かったです。ワクチンを打った左半身の方が辛く、不思議な感じでした。
一回目の接種で発熱するのは全体の10%未満で、38度となると2%程度のとそれなりにレアケースかと思われます。SSRくらいですかね。一回目よりも二回目の方が副反応が酷いので、今から二回目が心配です。
解熱剤として、アセトアミノフェン(商品名:カロナール)が推奨されているので、次回は用意しておこうと思います。

これまでに認められている副反応にはどのようなものがありますか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省
新型コロナワクチンの副反応疑い報告について|厚生労働省

インフルエンザの mRAN ワクチンが開発されているそうですが、この副反応だと効果次第では打ちたくないなぁという感想。

接種はスムーズ

大手町の大規模接種会場は、既に二回目接種の人々がほとんどなので目立った混乱もありませんでした。
受付から、予診票の確認、医師による問診、接種、接種済み証明の発行と次回の予約および経過観察を、流れ作業でやっていく感じ。流れとしては、健康診断に似ていますかね。全体的に、多くのスタッフが働いており、また十分なスペースがあって、ようやくスムーズな接種を実現できるように思いました。防衛省以外のスタッフも動員されているのかな?

受付は経団連の入ったビルの裏側の大手町の合同庁舎前の駐車場になります。竹橋方面からだと、大手町方面まで抜けてくる必要がありやや遠回りかもしれません。東京駅から出ているシャトルバスも竹橋付近で乗車するので、予想よりも歩かされることになります。
プレハブの入口で検温と手指消毒。その後に、接種券、本人確認証、予診票を確認します。予約が確認されたら、予診票などがクリアファイルにまとめられます。クリアファイルは赤、黄、青の三色があり、これによりグループに分けがなされます。
プレハブ内にそれそれのグループ毎に待機用のイスが20脚ほど設けられています。私が訪れた際は、人数が少なかったのかイスで待つこともなく、そのまま合同庁舎内に案内されました。

合同庁舎では、赤は3階、黄は4階、青は7階と、グループ毎にフロアが分けられています。エレベーターの定員が決まっている関係上、混雑緩和のため数人が待機できるセクションがいくつか設けられていました。ただ、私が訪れた際はそのセクションもほぼスルーだったので、無駄に歩かされただけでした。雰囲気としては、ディズニーリゾートとかでアトラクションに乗る前に似てますかね。

エレベーターで目的のフロアにつくと、予診票の確認、医師の問診、ワクチン接種、接種済証の交付とと次回の予約および接種後の待機と順々に部屋を移動していきます。
受付からやたらと歩かされる印象。逆に言えば、それなりの広さの施設でないと流れ作業のような接種はできないと感じました。大手町の合同庁舎はほとんどが空き室だったはずなので、大規模接種会場として利用しやすかったのでしょう。

予診票の確認は、オープンスペースにて。受付の方とはアクリル板で仕切られ、声が届かないのでマイクが設置されていました。
主に既往歴や治療中の病気、アレルギーなどが聞かれます。私は、以前にロキソニン系でじんましんがあったことを告げると書くようにと言われました。じんましんは重いアレルギー症状になるようです。

次に、医師の問診は間仕切りの中で他の接種者は見えない状態になっています。防衛省が行っているためか、白衣を着た医師ではなく制服を着た医官だったのが珍しく感じました。
接種も問診同様に間仕切りの中で行います。接種そのものはスムーズで、腕をまくって直ぐに終了です。痛さはインフルエンザのワクチンと同じくらいでしょうか。むしろ、副反応による痛みの方が辛かったです。

予診票の確認、医官による問診、ワクチン接種は、それぞれ8ブース程度あり、どこもほぼ待ち時間はありませんでした。エレベーターに10人くらい乗れば常時スムーズに流れるでしょう。

接種後は、予診票の回収を兼ねた接種済み証明の発行と、二回目の予約を行います。接種まではスムーズでしたが、接種証明発行は2ブースしかなかったので少々待たされました。
ただ、この後にアナフィラキシーショックなどの経過観察時間があるので、待たされるのは特に気になりませんでした。
経過観察は、特に問題がなければ15分、アレルギーなどの心配がある場合は30分です。私は、薬でじんましんが出たことがあるので30分待ちました。

バッファが必要ですね

ワクチン接種のオペレーションとして手順が非常に多いです。
受ける側からしても、受付で書類の不備を含めた確認と予約の確認が必要で、その後に専門家による予診票の確認や医師による問診後にようやく接種にいたり、さらにその後に経過観察が必要です。これには、人員も必要ですが、スペースも必要です。
予診票の確認、問診、接種を一人の医師で行う場合もあるでしょうが、これはこれで医師に負担がかかるように思います。
自治体によって最適な方法が異なるとはいえ、自治体に丸投げしてよい案件でもないと感じました。