モデルナとの関係で供給量を発表できないって本当?

河野大臣とモデルナ製ワクチン4000万回分 - 最終防衛ライン3

2021年6月1日

河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年6月1日 - 内閣府
モデルナ製ワクチンが上半期で4000万回分供給されるとの情報を否定。実際の供給量は「モデルナとの関係で対外的に公表しないことになっております。」と明言せず。
職域接種の開始に伴い、モデルナ製ワクチンの使用量も増えるはずだが十分に供給できるのかという質問に対しては「現状では配るほどあります。」と返している。

2021年6月25日

河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年6月25日 - 内閣府
職域接種の申請を休止。自治体の大規模接種に関しても「調整」が必要と述べる
改めてモデルナ製ワクチンが上半期に4000万回分供給される件を否定。
ただし、新型コロナワクチンの開発状況について|厚生労働省 など政府情報が修正されていない。(指摘)

2021年7月6日

河野内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年7月6日(後半) - 内閣府
モデルナ製ワクチンが上半期に1,370万回分供給されたと明言した。
供給量はモデルナ社との協議の結果。また、モデルナ製ワクチンの世界的需用が強かったためと説明。供給量はゴールデンウィーク頃には判明していた。

2021年7月13日 東京新聞報道

ワクチン接種混乱 河野氏「供給追いつかなかった」不手際認め陳謝 自治体「はしご外された」と批判:東京新聞 TOKYO Web
接種スピードが予想よりも早かったと弁明。
一日100万回を想定していたが、実際は140万回ペースであった。
モデルナのワクチン供給量が減った理由とそれを公表しなかった説明として、ファイザー製ワクチンを輸入するためと述べた。
モデルナの供給を後ろ倒しにすることで、EUの輸出規制を受けない範囲でファイザー製ワクチンを輸入できるよう交渉したとの説明。

私見

ファイザー社もモデルナ社もワクチンの供給に関する情報の公表には非常に敏感です。
知の崩壊? | 衆議院議員 河野太郎公式サイト

ファイザー社およびEUと交渉する際に、モデルナ社からの供給量を両者に伝えているのだが、この件に関してモデルナ社は把握しているのだろうか?(疑問)
つまり、供給量に関してはモデルナ社との関係で公表しないとしているのに、第三者でるファイザーEUに公開しても問題ないのだろうか。(疑問)

河野大臣は上半期でモデルナ製ワクチンが4000万回分供給される件を、6月1日および同月25日と二回に渡り訂正しているにも拘わらずメディア等は、依然として4000万回分として報じている。ただし、厚労省のページなどは7月14日現在も情報が修正されないままでもある。河野大臣は情報を伝えているつもりなのだろうが、相手に十分に伝わってない点を考慮すべきに思う。(意見)
6月1日および25日も、4000万回分は否定しているが「減る」とも「増える」とも言明してないのである。この点は姑息に感じる。(感想)