薄い本もゲットできました。
細かくて伝わらないカット追加かと思っていたら、割と分かりやすく違いました。三回しか見てないので、勘違いしている部分もあるかもしれませんが。一方で、変わらない部分もあり演出意図がはっきりしたなと。
何気なく差し込まれる新カットにより、分かりにくかった部分が分かりやすくなっています。例えば、人物のアップの前後に差し込まれることでその心理が、戦闘などは位置関係が分かりやすくなっています。
特に追加が多いのは後半のヴンダーが南極に到達して以降。
先ず、ヴンダーと敵艦隊の位置関係などがはっきりし体当たりの具合が分かりやすくなっている。
その後の2号機と8号機の投下戦も、2機の位置関係が理解しやすいようにカットが追加されいる。特に分かりやすくなったのは2号機の使徒化。胴体だけのニコイチなのがよく分かる。アスカがオリジナルに連れ去られるシーンも少し変わっている。ちなみに、元からいたはずのカヲルをようやく見つけられました。
ゲンドウがヴンダーに降り立つシーンも、カメラが引き気味となり周囲の状況が描写れている。初号機と2号機および13号機の位置関係や、エヴァインフニティの状況など。メインクルー全体を映すようなひいたカットが増えている。そのせいか、ミドリの代わりにサクラが発砲するシーンではサクラのアップが減っており悲しい。
8号機がオップファータイプのエヴァを喰らうことで失った片腕を復活させる演出なども追加されていると思う。 その後の、合体シーンもカットが追加されている。私の記憶が間違っていなければ、冬月とマリが対面するシーンでは外が見えなかったが、改訂後はエヴァインフィニティの群れがよく見える。
特に、印象深かったのは、ミサトがシンジの行動の責任は自身にあると明言したシーンでのシンジの嬉しそうな顔。色々と救われた気がする。この他にも、内面が分かりやすい表情が追加されているように思う。
シンジとゲンドウの戦いや、語りあい、ゲンドウの一人語りもカットが追加されている。特に語りあいは、背景によりシンジとゲンドウの力関係がより明確になっていると思う。槍を届けるシーンも結構変わってて、受ける印象が違った。
また、ゲンドウの一人語りでのラフスケッチが減って、その結果がラフの効果がより強調されている。
それでいて演出が変わらないシーンもある。特に虚構と現実の狭間をウロウロする演出に大きな変化はない。初号機と13剛毅が戦うのは特撮スタジオだし、原画へと変わっていくシーンも残されている。ただ。戦闘シーンも追加され、より二人の戦いの不毛さが増している。また、心なしか首なしアヤナミシリーズの群れのレンダリングが綺麗になっている気がするが……。
変わったシーンと変わらなかったシーンで、演出意図がよりめいかくになったように感じた。
最後に追加シーンではないですが、ラストシーンで庵野監督がわざわざCGで描き加えた「太陽家具」も見つけられました。よく覚えていないのですが、セブンイレブンと魚民の看板って前から出てましたっけ?