令和にもなって色覚サポートに対応していない任天堂のパズルゲームがあるらしい

ドクターマリオワールド」お前だよ!尚「ツムツム」も対応していない模様。

ドクターマリオワールドがリリース

drmario-world.com


任天堂IPであるドクターマリオスマホ版が、LINE と NHN との協業でリリースされました。
これまでのドクターマリオとは異なり、下から上にカプセルが昇っていきます。画面下部が忙しくなりがちなスマートフォン向けと考えると、落ちものから昇りものパズルへの変更は英断だと思います。

早速ダウンロードしてプレイしたのですが、チュートリアルが20ステージもあるのは長過ぎてだれます。しかも、読み込みが遅く無駄な演出表示が多いので、ステージを遊ぶまでに時間がかかりすぎ。
ただ、チュートリアルを抜けると対戦などもできるので楽しいです。チュートリアル以後も、新要素が追加されていくためチュートリアルはせいぜい10ステージで十分だったのではと思えます。

順調にプレイしていたら「チャレンジステージ」なるものが登場。通常のステージは、赤、青、黄の細菌なのですが、チャレンジステージでは、緑と紫とピンク・・・・・・であってるのか?紫なのかピンクなのかも良く分かりません。私は色覚異常のため、この二色の細菌を見分けるのが困難です。
通常のステージには制限時間はありませんが、このチャレンジステージでは制限時間内に細菌を消しきる必要があります。つまり、いつも以上に焦っている状態。元々難しいステージではありますが、色覚異常である私には、さらに難易度が高いだろうと思われます。

百聞は一見にしかず。色覚異常者がどのように見えているかを「色のシミュレータ」で実際にお見せしましょう。

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細菌は形状が異なるため区別しやすいように工夫はされています。ところが、カプセルは形状が変わらないため、色のみで判断しなければなりません。P型だとカプセルの色を瞬時に見分けるのが絶望的に難しいです。ゆっくり見れば見分けは付きますが、時間制限のある中ではつらすぎます。さらに、バックが青系なのもややこしさに拍車をかけています。もぅマヂ無理。マリカしょ・・・

色覚サポートが実装されているゲーム

流石にこれだけ区別するのが難しいなら色覚サポートがあるだろうと、オプションを開いてみたら、とても簡素ですっきりして見通しがよかったです!

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スマホゲームでは「Puzzle & Dragons」(パズドラ)が色覚サポートに対応しています。私自身は、パズドラの緑ドロップはそんなに見分けるのがつらいとは感じないのですが、色覚サポートモードにするとぐっと見分けやすくなるので、やはり恩恵があります。
同じ任天堂のゲームとしては、スプラトゥーンも色覚サポートに対応しています。ただし、フェスであろうと常に青と黄色のインクになるため、スプラトゥーンの面白さを十分い楽しめていないと感じます。
実際にプレイしたことはありませんが、オーバーウォッチなども対応しているようです。

そもそも論で言えば、色のみで見分けさせる仕組みを止めるべきです。パズドラはドロップのデザインでも見分けることが可能です。
色で情報を区別させるゲームは、色覚異常の人にも配慮をして欲しいなと思います。調べてみたら「ツムツム」も色覚サポートには対応していないようで、開発元である NHN に元凶がありそうです。
アプリから「ご意見」は投げたのですが、それで対応してくれるとは限らないのでブログに書いた次第。

みなさんも配慮して頂けると助かります

色覚異常に関しては、以前にも記事を書いたことがあるのですが、色のみで情報を区別させるのはかなり無理ゲーです。赤と緑のLEDで状態をお知らせする機器とか「光ってるな!」としか判断できません。
例えば、東京の路線図は通常でも見分けるのが困難かと思いますが、色覚異常だと似たような色の路線を区別する困難さが加わります。
プレゼンテーションなどでは、しばしグラフの凡例をついつい色のみで分けるかと思います。色のみで表示されると、理解しようと頑張っている間に次のスライドになってしまいます。そして、そのスライドでもグラフで示された色によってグループが区分され・・・・・・とかやられるとお手上げです。

ユニバーサルデザインを心がければ、色覚異常でない人も見分けやすくなります。是非とも心がけて頂けると幸いです。