広告ってむしろ好きなんですけど、インターネットって EVIL ですよね

昨今でよく見かける広告と言えばインターネット、特にスマートフォン上になるでしょうが、広告全般の話です。

好きか嫌いかで言えば、広告は好きです。昔からテレビCMが好きです。チャンネル権を握った人がCM中にポチポチしてるのは好きではありません。それでも苦手なCMはあって、一時期トヨタやスバルがやっていたイメージ広告は嫌いです。TOHOシネマズでやってた恋愛系のショートドラマも、内容がわざとらしすぎて嫌いでした。

映画の予告編も好きです。ただ、最近チョット長すぎますけど。映画館でしか見られない地元CMなんかも好きです。長崎だと阿蘭陀珈琲がよく流れてました。
映画泥棒は好きですが、嫌いだという人の気持ちも分かります。コミカルな映画泥棒以前は酷かったです。映画を見に来ている人に「映画が盗まれている」と黒い涙を流す女の子を見させられるのは不快で、苦痛でしかありませんでした。大概の人は映画の海賊版に関わっていないわけで、メッセージを送る対象を間違っています。

YouTube などの広告も割と見る方です。ただ、ネット広告ではヘビーローテーションされがちで、ぽぽぽぽーん並に飽きます。日本の広告は割とバラエティに富んでますが、海外のはめちゃくちゃヘビロテしてきます。Twitter 改め X だとブロックしたくなります。もう、そのマンガのコマ見たくねぇよ。

ネット広告は検索履歴などに基づいてカスタマイズされますが、既に購入したものをお勧めされまくっても困る。男性用の下着を購入したのに、女性用下着が表示されるようになるのは困りました。きちんと個人向けにカスタマイズしろ。

広告は好きですが、インターネットの広告は昔からだまし討ちみたいなところが嫌いです。
今でこそ少なくなりましたが、興味のある商品を見かけたのでクリックしたら、サービスのトップに飛ばされるのは機会損失ありまくりでしょう。一体どれほどの人がパッと見ただけで目的の商品に辿り着けるのか。元のページに戻っても広告が変わってるので、その商品の詳細も分からないし。
最近は、流石に商品ページに案内されるようになりましたが、未だにトップページに飛ばす広告もあってマジでセンスがない。

スマートフォンはもっと酷くて、オーバーレイ表示でデカデカと広告を表示する、スクロールに追随する、ふわーっと真ん中に広告が浮かんでくるなど誤タッチを誘う広告が多すぎ。それが嫌で広告ブロッカーを入れてるのですが、広告ブロッカーを導入していると中身を見せないサイトが増えています。ナゾロジーは内容がクソなのでどうでもいいですが、共同通信は酷いと思います。

広告が嫌いで嫌いで仕方がないって人はそこまで多くないでしょうが、この手の無理矢理見せてくる広告は不快にしかならないので止めて欲しいです。インターネットの広告は闇ですが、広告を採用しているサイトが主体的にこのような邪悪を排除するように動いてほしいです。

宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」が分からんという感想が分からん

遅ればせながら「君たちはどう生きるか」を見てきました。なので、ネタバレありきで感想を書きます。

ちゃんと帰ってくる眞人

前情報が全くなく、インターネットでもネタバレが全然流れてこない。「分からなかった」という感想が多かったので、観念的な描写の多い作品なのかなと覚悟を決めて見に行った。

実際に見てみると、普通に分かりやすくて拍子抜けした。「崖の上のポニョ」や「ハウルの動く城」の方がよっぽど分からないと思う。「崖の上のポニョ」は子ども受けこそ良いものの、よくよく見ると分からない作品だ。「ハウルの動く城」は後半にかけてソフィーの心理描写と現実との境が曖昧になってくる。
この二作は、主人公が彼岸から帰って来ない。「崖の上のポニョ」のラストは死のメタファーとされるが、そういう意味での彼岸ではない。宗介は異類であるポニョと契約して、人間とは異なる生き方を選ぶ。
ハウルの動く城」におけるソフィーは、人間の世界に帰ってこなかったというよりも、元来魔女としての力を持っていたので本来の世界に戻ったと解釈するのが正しいかもしれない。その点で「魔女の宅急便」のキキに近い。ただし、キキは魔力を一旦喪失するため、物語上は本来の異なる世界からトンボを助けたい思いから、デッキブラシをきっかけに魔女としての世界に戻ってきている。

君たちはどう生きるか」の眞人は元の世界に戻ってきている。タイトルからしても戻ってきてくれないと困る。ただ、物語のヒキとしてはやや彼岸と繋がった状態ではある。

宮崎駿なんだから宮崎駿っぽいのは当たり前

のっけから火事の中を眞人が走るシーンがすげぇ作画で、これを手で描いてると思うと逆に笑えてきた。眞人が一旦寝間着で外に出た後にわざわざ服に着替えるシーンは普通だったら必要無いが、いかにもジブリというか宮崎駿っぽい。
屋敷の入口辺りは随分と適当な感じで描かれているものの、存在感があるのは流石の宮崎駿だなと感じた。
そもそも、宮崎駿作品なのだから、宮崎駿っぽいのは当たり前である。そこが、セルフオマージュっぽいと言われる所以ではなかろうか。

たとえば、下の世界の幻の帆船は確かに「紅の豚」や「風立ちぬ」っぽいけども、宮崎駿が好むこの世とあの世のメタファーでしかない。
森のトンネルは「となりのトトロ」ではあるものの、異界への入口としてはありがちな表現だ。
個人的には、キャノピーを運ぶ様子はナウシカ王蟲を思わせたが、相変わらずに飛行機が好きなだけだろう。むしろ、飛行機があんまり出なかったのは「風立ちぬ」で満足したからだろうか。

家族の物語

私は家族の物語として受け止めた。眞人とナツコが互いを受け容れる話。アオサギの扇動と先導により、使用人となるキリコと眞人の母となるヒミ、つまり過去との絆から眞人がナツコを受け容れる話でもある。その逆でもある。ヒミが母となった物語でもあろう。
属人性によった解釈も可能であるが、個人的には好きではない。

宮崎駿最新作『君たちはどう生きるか』を理解できなかった人のためのネタバレ謎解き。+おまけ記事30000文字。|海燕 における、友達ができたとう解釈は好きだ。

分かりにくさと共に解釈の幅を広げている要因は、先にも述べたがメタファーの多さ。下の世界そのものが生と死のメタファーから成り立っている。大叔父が創造したのではなく、石の力を間借りしているに過ぎないが。
そして、現実と非現実の境目が曖昧である。眞人が自身の頭を石で傷つけるとスゴイ勢いで血が噴き出すが、それが現実なのか彼の主観なのか。アオサギで木刀と戦ったのは夢か幻か。ヒミがパンに塗ったジャムで口を汚すのは大げさな表現ながら現実のような気もするが、そもそも下の世界の出来事は現実であろうか。
さらに、登場人物が多くを語らない。眞人は学校で子ども達となんらかのコミュニケーションをとってはいるがセリフはない。似たような描写はアオサギと共に大叔父を探すシーンなどでも出てくる。
表情だけの演技も多い。ナツコが寝ている眞人を見つめる目から読み取れる感情はハッキリとはしない。受け容れるかどうか揺れ動いているだろうから、後の描写からしても「ハッキリとはしない」のも当然と解釈できる。
眞人が自らを傷つけた理由を「悪意」と語るが、その解釈も多様である。

例外は眞人の父親であるショウイチでよくしゃべる。しかし、彼は物語上で異質な存在である。屋敷はヒサコの生家であろうし、大叔父とは血のつながりがない。

キリコいいよね

キャラクターとしてはどうしたって柴咲コウが好きなのでキリコが好きだ。若いときっぷうがいいのに、なんで婆さんになるとあんな卑しくなるのか。ヒサコであるヒミも下の世界の記憶がないことからキリコも同様に忘れてしまったのだろう。
上下の世界におけるキリコの違いは年齢もあるが、役割の違いもあるだろう。下の世界に迷い込んだモノには何らかの役割が与えられる。アオサギや登場しなかった鍛冶屋は恐らく人間だが、ペリカンやインコも外部から取り込まれたモノ達だ。

大叔父が意図した眞人の役割は継ぐモノであるが、それは同時に世界を破壊するモノでもある。ナツコは眞人を呼び寄せるモノと同時に継ぐモノを産む役割も担っていたはずだ。

セオリー通りのジブリ宮崎駿作品

ジブリにおける宮崎駿作品は、基本的に主人公が彼岸に旅立ち帰ってくる話である。例外としては「崖の上のポニョ」や「ハウルの動く城」などがある。個人的に、この二作を分かりやすくは感じない。「君たちはどう生きるか」はセオリー通りの作品だ。もちろん、メタファーの多様や現実と非現実の曖昧さに、セリフの少なさが「わかりにくい」部分ではある。それと同時に解釈にかなりの幅を持たせている。
私は家族、特に眞人とナツコの物語だなと感じる部分が多かった。ただ、何度か見る内に違う感想も抱くようになるだろう。これは、過去の宮崎駿作品でも同じだ。何度も見たくなく、何度も見れる作品だからこそ。

Pixel Fold のファースト・インプレッションをお届けします

store.google.com

待ちに待った Pixel Fold!

発売日がなかなか決まらなかった Pixel Fold ですが、無事に発売日である7月27日に入手できました。噂されている頃から気になっていたので感慨深いです。
性能や Android としての使い勝手は Galaxy Z Fold シリーズの方が優れていますが、画面比としては Pixel Fold の方が漫画などを読みやすく、大変満足しています。

届いた翌日なので細かい部分はまだ分かりませんが、ファースト・インプレッションとして Pixel Fold でレビューを書きつつお送りします。GALAXY Z Fold 2 では ATOK を利用しましだが、Pixel Fold では Gbord に切り替えました。Pixel Fold や Tablet に最適化されているののか、使い勝手が良いです。

Pixel Fold ではてなブログアプリを立ち上げる。Gbord のスプレッドキーボードが便利です。

漫画を見開きで読める嬉しさ

Galaxy Z Fold 2 を使用していましたが、サブ、メインディスプレイともに画面比に不満がありました。
細長いサブディスプレイは Twitter には適していますが、通常のウェブサイトの画像や YouTube などの動画を表示するには狭すぎます。メインディスプレイも縦長なので、漫画を見開きで読むには横にする必要があります。端末を開いてから横向きにと、二手かかるのがやや億劫でした。
Pixel Fold なら、サブディスプレイは通常のスマートフォンのように使えます。横向きにすれば YouTube を見るのにちょうどいいサイズ感です。
開けば、そのまま漫画を見開きで読めます。しかも、ちょっとだけ折り曲げるとちょうど紙の漫画を開いたように読めるのが嬉しすぎます。このために買ったようなものです。


(ちなみに、写真中のマンガは 立ち飲みご令嬢 - 松本明澄 / 1軒目 ポテサラとナマコ | コミックDAYS

ただ、このサイズ感は人によっては小さすぎるかも。iPad mini で見開きを読めるなら、Pixel Fold や Z Fold のサイズ感はちょうどいいです。

pc.watch.impress.co.jp

開けば、スマートフォンからタブレットとへ

メインディスプレイが横長なので2つのアプリを表示しても幅が十分にあります。また、アプリによってはタブレットモードを利用できます。Z Fold も利用可能ですが端末を開いてから回転させる必要がありました。
Pixel Fold だとサブディスプレイは普通のスマホ、開いてメインはタブレットのように使えるのが気にいっています。Z Fold はサブは細長い、メインは大きなスマートフォンといった感じ。

ただし、Z Fold シリーズなら3画面まで拡張でき、さらにポップアップ表示も可能です。3画面を利用することをほぼありませんでしたが、SNSYouTube をポップアップ表示すると便利でした。
Galaxy シリーズの ONE UI は痒いところに手が届きます。たとえば、エッジパネルハンドルは2画面利用に便利です。
個人的には Pixel シリーズの UI も好きで、アプリの切り替えでスクリーンショットGoogle レンズを利用できるのが何かと便利。Google Discover を多用するので、左スワイプでサクッと確認できるも便利です。

ただしPixel Fold は、一部のアプリは開いたメインディスプレイに最適化されていません。Twitter などは全画面表示されません。ただ、TwitterChrome で開き Web アプリをインストールすれば、WEB 版と同じレイアウトで利用できます。Facebook なども同様です。

GALAXY Z Fold 2 と Pixel Fold

拡張性が低い

Windows と連携も可能ですが、Windows 上でアプリを使えないのが残念でした。
外部ディスプレイへの出力にも対応していません。Z Fold なら DeX モードがあり、外部ディスプレイや PC と接続してデスクトップモードを利用できます。 拡張性はさすがの Galaxy といったところ。
個人的にはラップトップ PC の方が作業しやすいので、Z Fold 2で、DeX モードを使う機会はあまりありませんでしたが。

また、ペンを使うなら Z Fold 3 以降でしょう。特に 5 では S Pen がスリムになりケースへの収まりが良くなりました。本体に内蔵こそできませんが、ひとつの最適解でしょう。Pixel Fold も昔ながらのペン先がシリコン製のスタイラスペンなら使えますが、パームリジェクションなどには対応してないので使い勝手は悪いです。

www.samsung.com

充電に難あり

バッテリー持ちは使い始めたのでまだ分かりません。はてなブログアプリで2時間ほど更新し続けて11%程度しか減ってないので悪くはなさそうです。ただし、充電に少々難があります。

就寝時に旧型の Pixel Stand で充電したのですが、朝起きたら 65% で止まっていました。Twitter 検索してみると、40度くらいでサーマルスロットリングが発動し充電が停止するとの情報がありました。
Pixel 7 Pro と充電速度を比較した YouTube の先行レビューにて、Pixel Fold は30分くらいに謎の変曲点がありました。おそらく熱を持ち始め、充電速度が低下したと考えられます。
「充電→発熱→充電停止→放熱→充電再開」のサイクルを繰り返すのでしょう。

www.youtube.com

私は、堅牢性の高い Spigen のケースを使用しているため熱を逃しにくく放熱が進まず、充電そのものが停止したと思われます。有線での充電に切り替えても残りパーセントが全く増えません。そこで、サーキュレーターで風を充電すると急速充電が再開されました。
充電環境にも左右されそうです。放熱しやすいようにカメラ側を上に向けたり、カバーを開いたりと、放熱する工夫が求めらそう。つまり、ワイヤレス充電だと熱が篭もりがち。

Pixel Stand 2 には冷却機構が搭載されていますが、少々お高いので、USB 扇風機を試してみます。
夏の暑い時期にモバイルバッテリーで給電しながらの使用も控えた方が良いでしょう(これは Pixel Fold に限りませんが)

2台持ちをやめる

Z Fold 2 は FeliCa に対応していないので電子決済用に Jelly 2 を併用していました。ただ、Jelly 2 のアップデートに伴い、Wi-Fi がまともに使えなくなったので困ってました。そこで、Pixel Fold を機に2台持ちをやめて1台体制に。Z Fold 2 よりも Pixel Fold の方がスリムなものあり色々とすっきりしました。
また、Jelly 2 用の SIM を解約して、Pixel Fold の eSIM へスライド。物理 SIM は docomo で、eSIM は au 系なので通信障害でも安心感があります。

はてさて、約5万円分のストアクレジットをどうしたものかね。
引き続き長期レビューもやる予定なのでご期待ください。

Pixel Fold は高い?

今月はもう Pixel Fold の記事しか書かないし、なんなら来月もそうするぞ。

さて、25万円が高いと言われている Pixel Fold ですが、昨今の物価高から比較するとそこまで高くないのでは?むしろ、相対的に安いまであるかも。
そんな、Pixel Fold ですがようやく日本での発売日が7月27日に確定しました。

変わる発売日

Google 純正の折りたたみスマートフォンが開発されていると2020年頃から噂されていましたが、2023年5月11日にようやく発表されました。
当初、日本での発売は7月中旬頃でしたが、予約開始日である6月20日における Google ストアの配送予定日は8月初頭となっていました。三大キャリアは7月末と発表していたので、Google ストアとキャリアの発売日が微妙に異なっていました。

7月中旬になると各社で動きがありました。7月18日に docomo が7月31日に発売すると発表。その後に SoftBank が続きます。19日に au は7月27日に発売すると発表。すわ、au が最速か?と思っていたら、20日SoftBank もそれに追随。docomo だけ発売日が遅いことが危惧されましたが、21日に docomo も 27日の発売とアナウンスしました。
Google ストアで予約していた私は、キャリアの発売日の方が早いとやきもきしていましが、程なく Google ストアの配送予定日も7月27日以降に変更されました。
恐らく、キャリアも含めて発売日の調整が7月21日頃に整ったのでしょう。

スマートフォンタブレットの二台持ち

折りたたみスマートフォンは25万円はお高いです。ただ、2020年の GALAXY Z Fold 2 も25万でした。最近の円安ドル高などの影響を考えると、2023年現在の25万円は当時と比べるとむしろ割安かもしれません。

折りたたみスマートフォンの魅力は、スマートフォンでありながら小さなタブレットとしても使える点です。つまり、スマートフォンタブレットが一つになること。そこで、スマートフォンタブレットの二台持ちする場合と価格と比較してみましょう。ちなみに、割引や下取りなどは一切考慮しません。

2020年だと二台持ちの方がお得

GALAXY Z Fold 2 が発売された2020年だと、iPad mini 5 (64GB) の Wi-Fi モデルが4万5千円で、セルラーモデルが6万円でした。iPhone 12 は、64GB が8万5千円で、128GBだと9万円と10万円未満。Pro Max でも、64GB が約12万円で、128GBが約13万円です。
Pro Max の 128GB と iPad mini 5 の 64GB/セルラーモデルでも約19万円と高めの組合せでも、25万円の GALAXY Z Fold 2 と比べてもお安いです。

2023年だと二台持ちと肉薄

そろそろ iPhone 15 が発表される頃合いですが、2023年8月現在で比較します。
iPhone 14 は最低容量の 128GB が約12万円です。iPhone 12 の 128GB よりも3万円もお高くなっています。Pixel Fold と同じく三眼カメラと搭載した Pro は15万円からとなります。
2021年9月発売当初だと、お得感のあった iPad mini ですが、現在は少しお高めに。64GB の Wi-Fi モデルが約8万円で、セルラーモデルが約10万円となります。
組合せの妙はありますが、iPhone 14 と iPad miniWi-Fi モデルなら20万円から。使い勝手としてはセルラーモデルの方が近いでしょうから、その場合だと約22万円です。iPhone 14 Pro と iPad miniセルラーモデルだと 25 万円となります。ちなみにこの組合せは、容量が 196GB と Pixel Fold の 256GB よりもやや少ないことを付記しておきます。

Apple 製品と比較するのはおかしいとの声も理解できます。それでは Google の Pixel で概算してみましょう。
Pixel Fold と同じ三眼カメラの Pixel 7 Pro だと容量 128 GB が約 12 万円、二眼の 7 なら約 8 万円。
Pixel Tablet は容量 128 GB が約8万円となります。7 Pro と合わせるなら 20 万円くらいで、7 の無印なら 16 万円程度。
ただし、Pixel Tabletセルラーモデルがありませんし、約 11 インチのディスプレイは Pixel Fold よりも大きいです。使い勝手が Pixel Fold と異なってきます。Android には 8 インチ前後のハイエンドなタブレットがほぼありません。残念ながら Lenovo Legion Y700 は、日本で発売されていません。つまり、日本の Android 端末において Pixel Fold は唯一無二のサイズ感なのです。

という言い訳

やっぱり25万円は高いですよ。それなりのゲーミング PC が買える値段ですし、かなりよいラップトップも購入できちゃう。
ただ、iPad mini 6 とスマートフォンの二台持ちを考えると、価格差は縮まってきます。Android でも8インチ前後で、もう少しまともなタブレットが出てほしいです。

Pixel Fold と GALAXY Z Fold のどっちが向いてる?

新しい折りたたみスマートフォンが欲しい!

GALAXY Z Fold 2 を2020年の年末に購入して2年半になるのでそろそろ新しい端末に乗り換えたい。Z Fold シリーズの他に Pixel Fold が選択肢として新たに加わって嬉しいですが、悩み所でもあります。Pixel Fold の日本での発売が8月初めに迫っています。7月末には GALAXY Z Fold 5 が発表される予定です。日本での発売は、例年通りなら9月末から10月初め頃でしょうか。

折りたたみスマホは中国のメーカーが盛んにリリースしていますが、日本国内で購入できるのは GALAXY と Pixel、および Surface Duo のみ。中国国内では HUAWEI Mate X をはじめとして、Xiaomi MIX Fold、vivo X Fold、OPPO Find N、Phantom V Fold などが発売されていますが、グローバル展開されていない端末が多いです。OnePlus もリリースするとの噂があり、こちらはグローバル展開されるかも? Surface Duo は 3 の情報がないので、果たして続投されるのか?個人的には、Neo を購入したかったですが開発中止で哀しい。

コンパクトな GALAXY Z Flip や motorola razr などもありますが、画面サイズの大きい折りたたみスマホとなると、日本では Pixel Fold と GALAXY Z Fold シリーズの二択になります。新しくリリースされる Z Fold 5 は SoC が Snapdragon 8 Gen 2 で、ヒンジが改善され 4 よりも薄くなっているそうですが、実質的に Pixel Fold と Z Fold 4 を比較してもほぼ問題ないでしょう。

大きな画面のスマートフォンな GALAXY Z Fold と小さなタブレットの Pixel Fold

端的に述べれば、GALAXY Z Fold シリーズは画面の大きなスマートフォンで、Pixel Fold は小さなタブレットと評するのが適当に思います。私は Pixel Fold のホットモックしか触っていませんが、貸出機を実際に使ってレビューしている YouTube のスマサポチャンネルでも Pixel Fold は小さいタブレット感があると述べられていました。

www.youtube.com

Z Fold 4 はペンが使え 3 画面まで分割でき、外部ディスプレイに接続してデスクトップのように使える DeX など、機能的に洗練されています。一方で、サブディスプレイが細長すぎたり、タブレットのように使うには開いてから端末を横向きにしたりと、個人的には画面比率にずっと不満がありました。Pixel Fold ならその不満が解消されるので、Pixel Fold に心が傾いています。やはり、本を開くように端末を開けるのは魅力的すぎます。

モバイルドットコムのレビューが要所を押さえていてわかりやすかったです。折り目に苦言を呈する人をよく見かけますが、実際に使うとそこまで気になりません。モバイルドットコムの YouTube 動画で述べられていたように、ノッチやパンチホールが気になるか気にならないかという問題と似ている気がします。

www.mobile-com.net


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私の心はほぼ決まっていますが、Z Fold シリーズと Pixel Fold のどちらが向いているかを項目別に解説していきます。

ペンを使うなら Z Fold 一択

Pixel Fold はスタイラスペンに対応していないので、ペンを使うなら Z Fold シリーズを選択するしかありません。
ガジェット系 YouTuber の堀口さんも Pixel Fold をかなり気に入ったようでしたが、S-Pen を理由に GALAXY Z Fold 4 をメインで使うと宣言されていました。

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個人的に S-Pen の書き心地は好きなんですが、ペンの収納場所が困るのと、サブディスプレイで使えないのが残念に感じています。また、私はスマホで情報を開きながらメモなどを取りたいので、別途手書きノート端末として Boox Nova Air を使っています。

性能、機能面でも Z Fold の方が優れている

Pixel Fold に 搭載されている Tensor G2 も悪くない SoC ですが、ベンチマークのスコアだけみれば Snapdragon 8 Gen 1 の Z Fold 4 の方が優れています。5 には 8 Gen 2 が搭載されるはずなので、その差はさらに広がるでしょう。
ただ、バッテリーの持ちでは両者に大きな差はなく、使い方次第では Pixel Fold の方が持ちそうです。大画面で原神などのゲームをやりたい場合は Z Fold でしょうが、そうでなければ Pixel Fold も快適に利用できます。
そもそも、ゲーム性能を求めるなら iPhone を買うべきでしょうし、大きな画面なら iPad やゲーミングな Android 端末に、ゲーミング UMPC などを購入した方が幸せになれそうです。

カメラはどちらも一長一短です。全体的に Pixel の方が頑張っており、たとえば、Z Fold 4 は 3倍光学望遠ですが Pixel Fold は5倍望遠となっています。ただし、センサーサイズは Pixel Fold の方が小さい。
Pixel Fold 実機レビュー|使って感じたメリット・デメリットと評価! の作例が分かりやすく、Pixel Fold は光学5倍よりもデジタルを併用した 10 倍の方がなぜかハッキリ撮影できます。また、暗所では、Pixel Fold の方がフレアやゴーストが目立っています。
絵作りに関しては好みで、映え写真としてそのまま使えるのが GALAXY で、加工しやすいのは Pixel という感じでしょう。

機能面でも世代を重ねて Z Fold シリーズの方が充実しています。Pixel Fold は画面を2しか分割できませんが、Z Fold なら3分割でき、更にポップアップ表示も可能。SNS や 動画アプリなどをポップアップ表示するなど便利な使い方ができます。また、Pixel Fold は分割方向が画面方向に対して固定されています。横画面だと左右、縦画面だと上下にしか分割できません。Z Fold なら自由に変更できます。
Z Fold は外部ディスプレイに出力でき、しかもデスクトップ PC の用に利用できる DeX 機能を搭載しています。同様の機能は PC に接続しても利用できます。ただ、DeX は日本語変換の関係であまり使い勝手がよくありません。例えば、外部ディスプレイなどに接続して日本語変換すると、なぜか端末側に変換候補が表示されます。キーボード接続時も日本語変換の使い勝手はよくありません。

【Galaxy】スマホを PC 化!DeX の使い方

Pixel Fold に限らず Pixel シリーズは DP Alt モードに対応していません。ミラーリングするなら Chrome Cast を使えってことなんでしょうが、Chrome Cast 自体に電源が必要だったりと USB Type-C ケーブル一本で済む DP Alt モードに対応して欲しいです。

画面比と開く方向は好み

Pixel Fold と Z Fold シリーズの最大の違いは画面比と開く方向です。どちらかが優れているというよりも、好みの問題でしょう。
マンガを開く方向と端末の開く方向を揃えたいので、Pixel Fold が圧倒的に好みです。Z Fold 2 ではジャンププラスなどをブラウザ見ると見開きと端末の開く方向が揃うのですが、やはり小さい。少年誌は文字が大きいので見開き表示が読みやすく感じますが、1ページに大きく表示したいなら Z Fold シリーズの方が向いています。どちらも、端末を回転させるだけで単ページと見開きを切り替えられますが、開いて→回転させる動作は割と億劫です。

個人的に、サブディスプレイが細長い Z Fold シリーズよりも幅広い Pixel Fold の方が好みです。細長いサブディスプレイは Twitter などを閲覧するのには向いているのですが、画像を見たりブラウジングするには不向きです。また、横画面ではほぼ利用できません。YouTube などを見るにも小さすぎます。Pixel Fold なら幅が広いので画像が見やすく、横向きにしても問題無く利用できます。
しばし、 Z Fold シリーズの細長いサブディスプレイは片手操作しやすいと述べられますが、上部に届かせるには滅茶苦茶長い指が必須です。また、QWERTY キーボードを使うにはかなり狭いです。どちらにせよ両手で使うなら幅広の Pixel Fold の方が好みです。

スピーカーの位置からすると、Pixel Fold は閉じて横向きだと左右の外側に向きますが、開くと左上と右下に配置されます。つまり、閉じた状態では左右のバランスが良いですが、開くと悪くなります。Z Fold 4 は開いて横向きにすると左右の外側に配置されバランスがいいですが、縦向きの場合は左画面の上下にくるため、バランスが悪いです。

ベゼルの太さもやはり好みで、Z Fold シリーズのアンダーディスプレイカメラよりはベゼルを太くしてカメラを内蔵し照れた方が嬉しいです。ただ、それなら Pixel Fold はメインディスプレイでも顔認証に対応してほしかったです。

Pixel Fold を予約中

ペンは使わないし、ゲームはしない。機能面では GALAXY の方が優れているけど、サブディスプレイやメインディスプレイの開く方向に不満があったので Pixel Fold を購入することでしょう。
やはり、Google Pixel は SIM フリー端末をキャリアを経由せずに購入できるのが個人的にはかなり嬉しいです。
GALAXY Z Fold の場合は、おサイフケータイを使いたいなら docomoau の端末を購入する必要があります。キャリアカスタマイズされているのが残念で、Z Fold 5 では S23 Ultra みたいな SIM フリー端末を販売して欲しい。

冒頭でも述べましたが、メインディスプレイの開く方向から Pixel Fold は小さなタブレットで、GALAXY Z Fold は大きな画面の高性能スマートフォンと使い勝手が異なるように思います。Pixel Fold の登場で折りたたみスマートフォンに興味を持った人が増えたでしょうが、お高い買い物ですのでよーく吟味して公開しないように。Pixel Fold は約25万円で、恐らく Z Fold 5 も同価格帯になるはず。Z Fold 5 は安くなるとの噂もありますが・・・・・・。


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