7月下旬に、純正のワイヤレス充電スタンドに立てかけていた Fire HD 8 Plus が充電されていないことに気がつきました。
充電中に自動で切り替わるはずの Echo Show が表示されておらず、不思議に思って手に取るとバッテリーが膨張していました。背面との距離がスタンドから離れて充電ができなくなっているようです。
側面から見ると隙間から液晶のバックライトが見えています。幸いにも、液晶が割れるほどには膨張していませんが、それなりに力がかかっていそうす。
また、Echo Show は毎日チェックしているので、バッテリーの膨張速度が早そうで危機感をを覚えました。早々に処分したいところです。
本体は問題無く動作しましたが、即座にファクトリーリセット。端末本体に消したくないデータがないので気楽です。
Amazon は自社端末のリサイクルプログラムを実施していますが、バッテリーが膨張した場合は受け付けていません。
廃棄方法が分からなかったのと、保証対象外ではありますが Fire HD 8 Plus は気に入っているので修理が可能なのか Amazon のサポートに問い合わせました。修理するよりも、新たに買った方が安そうではありますが、Amazon が壊れた Fire 端末をどのように取り扱っているのかも興味もありました。
保証期間外なのに、新しい Fire HD 8 Plus を送ってくれるのは嬉しいのですが、完全にクレーマーと思われた節があります。まぁ、Amazon も私に端末の詳細は聞くくせに、処分を一時的に保留させたりと問題があると感じます。
ただ、Fire HD 8 Plus のバッテリーが膨張した事例はレアそうです。検索でもあまり引っかかりません。事象がレア過ぎたので、交換対応になったのかも?
lab.hendigi.com 充電スタンドによりバッテリーが膨張したのでは?と記事では推測されています。ただ、Amazon としては充電スタンドに立てかけて Echo Show のように使うことは想定していると思うので、それが原因だと Amazon としてもユーザーとしても困りますよね。仮にそうならば、バッテリー膨張がもっと頻発しているのでは?という気がします。
スクウェア・エニックスは旧作の移植を多く手がけていますが、旧スクウェア作品でフルリメイクされた作品はあまり多くはありません。ドラクエは6までがフルリメイクされていますが、FF では 1、3、4、7 と作品数の割に少ないです。LIVE A LIVE がフルリメイクされたのは、ある意味で異端です。まぁ、SFC 版からして異端なゲームでした。 LIVE A LIVE について語りたいことが多すぎます・・・・・・。SF編のキャラクターデザインを担当した田村由美が「ミステリと言う勿れ」でヒットしているとかとか!(敬称略で行かせて頂きます)
Switch 版では、声優による声も追加されました。声優が本当に豪華で、さらに熱演によりただでさえ心に来るセリフが染み入ります。SFC 版にも効果音程度には声がありました。当時のスクウェアの社員が担当しており、高原日勝は社内オーディションで選ばれた光田康典が担当しています。手作り感のあるゲームで、土佐弁の監修を野村哲也がやっています。リメイク版では声優も含めてスタッフからの LIVE A LIVE への熱い思いが随所から伝わり、それがファンに応える形になっているのもすばらしいです。
戦闘も、基本的には遊びやすい方向に修正されています。SFC 版では表示されていなかった、弱点、耐性、行動ゲージ、敵の HP が表示されているので、戦略を立てやすくなりました。LIVE A LIVE の属性は、手の技や足の技と独特な上に、15種類もあります。表示されていなかった SFC が不親切なのですが、当時のスクウェアのゲームではありがちな仕様でしたね。
LIVE A LIVE が移植やリメイクされなかった要因として、確かに権利関係の問題はあったのでしょうが、そもそも販売実績がないのです。100万本越えが当たり前だった SFC 時代のスクウェアにおいて、LIVE A LIVE は23万本しか売れていません。
30万本のミスティッククエスト(FF USA)よりも売れていないのです。LIVE A LIVE より販売本数が少ないのは、SFC 末期の1996年に発売されたトレジャーハンターG(17万本)とルドラの秘宝(12万)くらいです。ルドラの秘宝がワーストのため、LIVE A LIVE は下から数えて3番目となります。実績もなく権利関係のややこしい本作をわざわざ移植やリメイクすることもないでしょう。
ともすると、リメイク版は海外展開しているのもあり、オリジナルよりも売れるかも?
LIVE A LIVE はアンチ RPG と評されることがありますが、個人的にはしっくりしません。むしろ RPG の可能性に挑戦したゲームだと考えています。
LIVE A LIVE はオムニバス型式で、それぞれのシナリオで異なる仕組みになってますが、それらが RPG におけるイベントとして配されていても不思議はありません。戦闘だけの現代編はトーナメント戦、会話のない原始編も異界とのコンタクトとして展開できるでしょうし、SF編はむしろ本流となっています。
LIVE A LIVE は、キャラクターデザインが先行し、出版社とのコラボレーションなど、クロノトリガー(1995年)と共通する点が多いです。異なる世界観を接続する方法が、時空とオムニバスと異なるものの、非常に似通っています。時田貴司がクロノトリガーを勝手にライバル視していたと冗談めかしていましたが、意識はしていたのでしょう。
LIVE A LIVE がリメイクされる契機となったのは、HD-2D であったようです。スクウェア・エニックスによる OCTOPATH TRAVELER で採用された HD-2D はドット絵と 3DCG を組み合わせた表現手法です。SFC のドット絵の雰囲気をそのまま現代に持ち込んだ雰囲気がありました。逆に、SFC や FC のリメイクにはもってこいのはずです。
LIVE A LIVE が語りづがれた一因は、オルステッドのあり方でしょう。
主人公の名前を変更できるのは、当時の RPG としてはお約束ではありますが、主人公とプレイヤーの近さを意味する不文律でもありました。 聖剣伝説では主人公のみならず、ヒロインの名前を付けられるからこその重みがあります。バハムートラグーンでは、それがプレイヤーへの裏切りとして作用しています。 LIVE A LIVE も後者で、特にオルステッドへの名付けはプレイヤーへの裏切りとなっています。この裏切りのインパクトが大きかったからこそ、LIVE A LIVE が長く語り継がれることになりました。私にも、しこりとして残っています。呪いとも言えるでしょうか。
リメイク版は、そのしこりが完全に取り除かれた分けではありません。オディオや魔王の謎は残されてままです。ただ、呪いは薄まったように思います。自分としてはそれが少し寂しく感じます。
LIVE A LIVE がリメイクされた経緯は様々な要因があります。 SFC 版は販売本数こそふるいませんでしたが、プレイヤーには壮絶な印象を残しました。結果的に、長きに渡り語られることになりました。
プレイヤーの中にはゲームにかかわる仕事に就く人もいました。素晴らしいリメイクとなったのは、まさに幸運でしたが、LIVE A LIVE が心に刻まれた人々がいたからこそ成し遂げられたのではないでしょうか。
ファンが語り続ければ、次の30年でリメイクが生まれるかも知れません。その時は、TERALOMANIA が出るかも知れません。「いいえ、TERALOMANIA を誰よりも信じます。」