Wikipediaは六次の隔たりか
wikipediaは6回リンクを辿ればどのページでもいけるらしいwww:ハムスター速報 というネタがまとまっていた。これは、スモール・ワールド現象 - Wikipedia における 六次の隔たり - Wikipedia と呼ばれる仮説を元にしたネタでしょう。
ネットワーク理論を元にスモール・ワールド現象の説明を試みた論文がネイチャー誌に Collective dynamics of /`small-world/' networks として発表されています。簡単に言うと、世界の誰かと友だちになろうと思ったら、自分の知人を6人以上介すればその人と出会えることを示した論文。つまり、政治家のようにつながりの多い人の場合、友達の友達がアルカイダでも珍しくはないってことです。俳優のケヴィン・ベーコンからの関係性を示したケヴィン・ベーコン数てのもあります。
Wikipediaが6回リンクをたどればどのページにもたどり着くってのは、ネイチャー誌ではありませんが、Self-emergence of knowledge trees: Extraction of the Wikipedia hierarchies などの論文に示されています。
ネイチャー誌のオモシロ論文を紹介
さネーチャー誌には友達を6人介せば皆友達以外にも面白い論文が掲載されているのでご紹介。大学生なんか読んでみるといいんじゃないですかね!
- Momentous sprint at the 2156 Olympics?
- 解説:世界最速の女子ランナー: オールインワン日記
- 陸上100m走において、2156年のオリンピックでは女子のほうが男子よりも早く走っている可能性があるって論文。
- 過去の陸上100m走のデータを統計的に解析したようですが、本当なのかしら。
- Capillary flow as the cause of ring stains from dried liquid drops
- 解説:楕円粒子によるコーヒーリング効果の抑制 - phason の日記
- コーヒーの雫を放置しておくと、リング状の汚れが出来ます。このリング状の汚れはコーヒーリングと呼ばれるそうです、それがなぜできるのかという論文。
- 最近では Suppression of the coffee-ring effect by shape-dependent capillary interactions においてコーヒーリングができないようにするにはという論文が掲載されました。
- リング状のシミを抑制するなんて、大したことのない研究のように思えますが、コーティングやウェットプロセスでの有機半導体の作製など工学的にとっても重要だったりします。
- Nature Letters: アメンボの水上歩行の流体力学
- アメンボはどうやって進んでいるのかという研究。アメンボは表面張力を利用して浮いています。かつての理論だとアメンボは前に進めないはずでした。この研究チームは実際にロボットを作ってアメンボが水面上を進む原理を解明しました。
- 水遁の術が実用化される日も近い?
- Adhesive force of a single gecko foot-hair
- 解説:分子間力の魔術師 « Still Life
- 夏の夜になると窓に張り付いていてびっくりするヤモリですが、彼らはどうやって忍者のように壁に張り付いいるんでしょうか?吸盤?粘着剤が出ている?
- イモリの足の裏には細かな毛が生えており、その毛と壁との間に働く”分子間力”によって張り付いていることが分かったというのが、この論文。
- 「 壁を登るヤモリ 」 ヒントに最強の 接着剤 を開発 - (*゚∀゚)ゞカガクニュース隊 などを実際に接着剤に利用する研究も報告されていますよ。
- Secrets of successful stone-skipping
- 解説:水切りで世界記録を目指すには - A Successful Failure
- どのような角度で石を投げれば水切りの記録を伸ばせるか、という論文。実際に水切り用のマシンを作って実験を行い、石と水面との角度は20度が最適であるとの結論を得ています。実に馬鹿馬鹿しいですね。