wena3 は気に入ってはいるけど万人にはお勧めできない

wena3を万人にお勧めできない理由は、先ずお気に入りの時計のヘッドがないと魅力が半減するから。スマートフォン活動量計と比べると、機能・性能面で見劣りします。また、スマートフォンと連携するためのアプリの完成度が低いのもお勧めできない理由です。
ただ、通知を簡易的に手元で確認したり、Suica 決済を手軽にしたりできるのはとても便利です。

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発売日に届かなかった・・・・・・

wena3 のラバーが11月30日に届きました!4日間使ってみての使用感をレビューします。

発売日は27日だったのですが、注文した Amazon からはその日に届きませんでした。翌日の28日なっても発送処理がされないのでやきもきしていたら、29日の夜に発送されました。Twitter 検索だと、Amazon で注文したけど、まだ届いてない人もいるようです。一方、手違いで20日に届いている人もいたみたい。うらやましいなと思っていたら、27日になるまでスマートフォンと同期させるためのアプリがリリースされていなかったので、使用はできなかったようです。

メタル、レザー、ラバーと3種類のバンドがあります。リングフィットや Oculus Quest 中にも装着して心拍数などを測定したいので汗に弱そうなレザーは避け、ラバーを選択しました。ラバーならばヘッドの取り外しができるので、運動や就寝時などヘッドが邪魔になるときは外しておけます。なにより、こういう無駄な機構が好きなのもあります。夜中に起きたときに、手元で時間を確認できるのは何気に便利です。

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細かな使用感や、設定で困ったことなどは別のエントリーで書こうと考えています。設定やバンドの調整などは、以下のサイトが分かりやすいです。

活動量計の同期に不満はあるが概ね満足!

ザックリ使用した感想としては、細かな不満点はありますが概ね想定通りで満足しています。ディスプレイは小さいものの、反応は良好です。ただ、直射日光の下だと視認性が悪いです。

Android Wear を搭載したスマートウォッチを使っていたのですが、いつまでたっても日本の電子マネーに対応してないのと、バッテリーの持ちに不満がありました。wena3 では Suica が使え、バッテリーも公称通り1週間は持ちそうです。一日で大体13~15%くらいしか減りません。また、充電1時半と短時間で済むので、お風呂の時に充電するみたいな運用でもいいかもしれません。
通知もノータイムでスマートフォンから送られてきます。短文なら wena3 でも確認できます。wena3 の通知が消せないのが気になりますが、手元で通知を簡易的に確認するためと考えると納得の仕様です。

通知は細かく設定できる

細かな設定は、スマートフォンに wena3 用のアプリをインストールして行います。通知や Suica の設定、活動量計の確認などはアプリで行います。

通知を細かく設定でき、フィルタも利用できます。Twitter の通知を受け取るなら、タイトルに「送信」が含まれる合に「通知をしない」設定にしておかないと、ツイートする度に通知が来てウザいことこの上ないです。困っているのは、スマートフォンからのリマインダーを wena3 で受け取れないこと。Pixel3 のリマインダーを通知するアプリがよく分かりません。カレンダーや Google、アシスタントと試して見ましたが、ダメでした。

活動量計は怪しい

活動量計やアプリはまだまだベータ版といった趣です。睡眠時間が同期されないことがあります。そもそも、また、スマートフォンのアプリから手動で同期する必要があるのが面倒です。一定時間毎に自動で同期しろとは思いませんが、アプリを見る際に自動同期してもよいのでは?また、データのエクスポートなどはできません。今後、Google Fit に対応予定のようです。

電子マネーの反応はよい

電子マネーは、Suica の他に楽天 Edy と iD、QUICPay に対応しているのですが、色々と面倒なので Suica のみで運用することにしました。先行予約していた「Jelly2」という小型スマホをポストペイ型の電子マネー決済用に使おうと思います。

Suica の反応はかなりよいです。一方で、アプリから Suica にチャージしようとすると、5秒くらいロード時間があるのが気になりました。また、Suica 発行後にチャージしようとしても、Suica の画面に遷移しないエラーにも遭遇しました。その際は、wene3 アプリが知らぬ間にアカウントからログアウトしており、そのためアカウントを確認できず Suica の画面に遷移できなかったようです。

決済スピードは早いのですが、レジによっては決済するための無理な角度でタッチする必要があります。改札を通るなら、右手に付けた方がいいでしょう。サイフやスマートフォンを出したくないときに、予備のサイフとして使うのがスマートかなと思います。

Alexa は今後に期待

Alexa を起動するには、 wena3 のボタンを長押しします。「Alexa」と呼びかける必要はありません。呼びかけると音声ではなく、wena3 のディスプレイに文字で結果が表示されます。現在は、簡単な調べ物や計算しかできません。
今後、リマインダーやタイマーの設定にも対応するそうですが、それを目充てで購入しているので、早く対応して欲しいです。
wena3 本体でも、タイマーとアラームを利用できるのですが、アラームの時刻はスマートフォンのアプリで設定する必要あります。オンオフは wena3 側から制御できます。タイマーは、wena3 のみで設定できますが、ディスプレイが狭いのでちょっと設定しづらいです。それ故に、やはり Alexa の対応が待たれます。

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Alexa の厄介なところは、スマートフォンを再起動する度に Amazon アカウントでログインし直す必要があることです。ログイン状態をキープしていただきたい。ただ、使っていた Android Wear がしばしスマートフォンとの同期が切れていたので、それと比べれば全然マシです。私の場合は wena3 とスマートフォンの接続は良好で、両者の距離が離れて接続が切れても、近づけば接続が完了しています。

wena4 に期待

Android Wear ほど高機能ではありませんが、電子マネーを利用できバッテリーの持ちも大幅に優れているのが wena3 のアドバンテージだと思います。また、普通の時計を使えるのが圧倒的な魅力です。
当たり前ですが、スマートウォッチと違って時計の盤面を見れば時間を確認できるので、ストレスがないです。その一方で、手の甲を返せば wene3 が点灯し、情報をすっと確認できます。スマートウォッチって表示面が手のひら側にあった方が便利な気がします。

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気になるのは、第三世代で小さくなったものの、まだまだ wena3 そのものが大きい点です。私の腕は細身で、ちょうどwena3 くらいの幅と同じくらいです。wena3 に付属するラバーバンドのサイズ表は15段階に分かれており、下から数えて5番目にあたる外周 145ー150 mm に調整しています。これ以上腕が細いと、wena3 が腕に対して大きくなる気がします。

ラバーやレザーなら時計のヘッド無しに運用はできますが、やはり時計の盤面あってのガジェットだと思います。また、現在の所、諸々の機能が完成形ではありません。他人に勧めるのは躊躇する製品です。活動量計として利用するなら、Fitbit などの方が正確でしょう。Suica を利用したいなら、Gamin という選択肢もあります。次期モデルで、さらなるブラシュアップを期待したいです。