「きのう何食べた?」のドラマが放映されましたが、原作を読んでいる身からしても、丁寧に作り込んであって次回も楽しみです。ただ、シロさんの部屋のインテリアはあんなに凝ってないと思う!
また、ドラマを見ている際に シロさんは、卵に油をたっぷり使わないだろうって思ってたら、原作の一話ではガッツリ油使ってました。一話のシロさんは43歳で、最近だと52歳になったので、今ならあんなに油使わないかな・・・・・・。
レシピがしっかり再現されているのは、原作のレシピが実際に使えるレシピでだからこそでしょう。また、料理を作る手順もしっかり再現され描かれており大変満足できました。
流石に、原作の一話でドラマ化するのは辛いので、何話かをミックスしているようです。ケンジの客である千石さんとの件は三話、離婚して夜中の二時に子どもに会いに来てしまった今田さんは十一話(2巻)、小ネタですがスーパー中村屋での低脂肪の件は三十五話(5巻)です。次回は、二話の佳代子さんをベースにしつつ、何話かを詰め込む感じでしょう。
ちなみにドラマのアーケードは新小岩です。つまり、シロさんとケンジは新小岩に住んでいた!?とはいうものの、シロさんの自宅 - 「きのう何食べた?」をもう読んだ? で推察されているように、原作では新宿より西側に住んでいるっぽいですけど。
小日向さんは三十三話に登場ですが、既にキャストが発表されているので、ドラマは5巻くらいまではやりそう。山本耕史さんの小日向さんは、有能だけどジルベールに振り回される役柄としてはあっているものの、もうちょっとガタイのいい人が良かったかなぁと。磯村勇斗さんのジルベールはビジュアルがぴったりで今から楽しみです。
キャストが発表された際に、内野聖陽さんがケンジ役と知った際にはイメージが違ったもののドラマを見たら、ケンジとしてはまっていてびっくりしました。流石、役者ですね。
一方で、西島秀俊さんは予想通り無難ではあるけど、はまり役ではないなと。西島秀俊さんは「西島秀俊」としてのキャラクターが強い俳優でしょう。そのため、ビジュアルイメージの強い漫画などの原作には不向きな俳優だと思います。個人的には、シロさんとは違うかなぁと。ただ、「きのう何食べた?」を今日全巻処分した の増田ほどではなく、解釈違いではあるけども、「孤独のグルメ」の松重豊さんみたいに、西島秀俊さんなりのシロさんになっていけばと思います。松重豊さんも、原作の「井之頭吾郎」とは雰囲気は違いますが、ドラマ版のキャラクターとして確立されています。ただ、孤独のグルメの場合は「店」がメインなので、「きのう何食べた?」とは舞台装置が違うのですが。
シロさん役としてはとしては、西島秀俊以外に、長谷川博己、堺雅人、佐々木蔵之介、堤真一などが思いつきます。個人的には、佐々木蔵之介が近いと思っていました。長谷川博己も悪くないですが、若いよなって思ってたら42歳で、原作一話の時点ではシロさんの年齢である43歳とほぼ同じ。むしろぴったりなんですね。ただ、原作のシロさんたちも年齢を重ねて現在は52歳なので、このまま続けるなら40代後半から50代前半の人が適任でしょうか。
個人的には、今ほど有名でない頃の安田顕も面白かったかもしれない。これは叶わぬ夢ですが。
自身が晩酌をする、しないに関わらず、また、原作を読まなくても、ドラマの一話を見れば、シロさんは倹約家であり、また健康に気を使っているので晩酌をしないタイプだよなって分かると思うんですけどね。