No Border : お題 第6回 「あなたが思う女子力について書いてください」 を眺めながら、積年の疑問を考えていた。
それは「女子力とはどんな力であろうか」という問いである。
簡単に見えて、奥の深い問題だ。
「力こそパワーだ」などとトートロジーを並べて悦に入る浅薄な人間もいるが、
それは脳筋に他ならず、知性の敗北以外なにものでもない。
「E = mc^2」という関係式がある。
アインシュタインによる特殊相対性理論の帰結として発表された関係式で、
質量とエネルギーが等価であることを意味している。
CERNでは粒子同士を衝突させることで
その粒子の特性や、未知の粒子や力を発見する最先端の研究を行っている。
つまり、女子と属性が逆の男子を衝突させ観測することで、
女子固有の女子力を推定できるはずなのだ。
早速食パンを加えた女子を曲がり角で男子に衝突させてみよう。
何か反応が起こるだろうか?
それはスペクトルを観測してみることでわかる。
十分に女子力の高い女子ならば、男子が高速で引きつけられ
エネルギーを発し、それが固有のスペクトルとして観測されるはずなのだ。
観測した結果、何も起こらなかった。
よって、この男子は草食系男子と言える。