旗旗:「ちゆ12歳」と右傾化

下記の長大なる文章を書いた後に発見したわけですが、テキストサイト個人ニュースサイトの隆盛に関しては僕と全く逆の見方だな。

という訳で引用&ツッコミ

当時はまだ、現在のようなブロードバンド環境が普及しておらず、読み込みに時間のかかるFLASHなどを多様したサイトが敬遠され、テキストを読ませることをメインにしたサイトが人気になったことから、こう呼ばれます。

に関しては疑問を感じますね。教科書には載らない2ちゃんねる系Flashの歴史によるとフラッシュが流行り始めたのは2002年ごろとテキストサイトが落ち目になった頃と一致します。しかしそれは、2000年のテキストサイトが流行った頃にフラッシュが敬遠されていたのではなく、テキストで十分にアクセスが取れたからです。そして、当時はフラッシュを作る環境があまり一般的ではなく敷居が高く、認識度も低かったと思いますし。しかし、時は流れテキストではそこそこのアクセスしか取れなくなり、より面白いものとしてフラッシュが流行りだし職人と呼ばれる人も生まれてきました。そしてフラッシュが一般的になり、また敷居も下がったので今のように流行っているのだと思いますが。
その流れの例は僕の見た秩序。のへぇボタンで、まるで一時期のフォント弄りのようにへぇボタンとその亜種が乱立しました。これこそフラッシュの敷居が下がったからでしょう。(逆に、侍魂以前はHPの敷居が高かった)

だけれども、ここで「中国人ってバカかもしれない」思い出す一つのきっかけができたように思います。2chには、侍魂スレッドがたち、そこには先行者を笑いながら「チャンコロってバカだな」というような差別の言葉もまた溢れ出しました。(とは言え、2chでは「侍魂」もまた出る杭として叩かれていたので、2ちゃんねらーのすべてが侍魂を認めていたわけではありません)

侍魂先行者は中国をバカにしているのか?たとえしていたとしても、それが果たして右傾化の萌芽になのだろうか?かなりこじつけ臭いです。というか、中国をバカにしたら右という認識なのかしら。

ちゆ12歳にしても、トマックにしても、俺に最初に先行者を教えてくれた奴が、チャットで嬉しそうに紹介をしてくれたのだけど、奴が紹介するものが洒落にならないような差別に満ちたものになっていきました。

やっべぇトマックTOMAK)とか蝶懐かしいよ。韓国の生首な女神を育てる話なんて今の今まで忘れてましたよ。懐かしさのあまり、この人に親近感がものすごく沸いたよ。と、懐かしさに浸るのはさておきこれって韓国をバカにしてるのか?先行者にしてもTOMAKにしても、それを本気で作っている事が面白いのであって人種は関係ないんじゃないかな。例え日本人がこれを本気で作っていたとしても十分ネタになったと思うし。所謂褒め言葉のバカだと思ってるんですが。

先行者やトマックが間抜けなのは事実でも、それは国民性そのものとは直接的な関係がないはずです。だが、それを国民性に敷衍し、だから韓国は中国はどうしょうもないと結びつけ、2chあたりで流されるソースのあいまいな嫌韓、反中国情報を鵜呑みにするようになっていきました。

確かに、その後韓国や中国をバカにしたネタはありますがそれはネタ。ネタをネタとして楽しめない人は・・・(って僕は今回ネタをネタとして楽しめてませんが)。下記にも述べましたが、ネットの情報なんて話半分なんじゃないのかな。この、嫌韓、反中国情報を全ての韓国や中国に当てはめて考える人ってどうなんだろう?

テキストサイトブームを最初に牽引したサイトに、「裏ニュース!」というサイトがありました。アングラ系のニュースを集めた個人サイトという触れ込みでしたが、これは後にプロジーという会社が運営していたことが明らかになります。

なんで、企業が運営してたらダメなの?連邦も吉野さんが個人で書いているのだから便宜上は個人サイトなんじゃないのか?別に自社のというか自分の興した会社の製品ぐらい宣伝しても良いだろ。でもあからさまな宣伝したらアンチが増えてアクセス数は下がるけどね。実際、連邦にはアンチも多いですし。

ちゆはスキップアップが最初から運営していたと要さんは主張していますが、世間的には、最初は個人サイトだったけれども、スキップアップという会社が目をつけ、ポータルサイトとして運営するために提携をした、ということになっています。

それは明らかにありえないだろ。じゃあ何でスキップアップという会社が目をつけ、ポータルサイトとして運営するために提携をした、という事になった頃から更新頻度が落ちてんの?むしろ、スキップアップ及び、ちゆ本などなどでちゆ12歳の中の人が雁字搦めになったと考えるのがフツーって普通の人じゃないのか。

なんというか、朝日新聞や中国、韓国を叩けば右という認識なのか。それなら、2ちゃんねるや個人ニュスサイトを中心として右傾化が広がったという話も十分理解できる。でもそれらの嫌韓、反中国ネタを投稿している人たちって別に右な人たちじゃないと思うんです。単純に面白い=アクセスが稼げるだと思うのですが、朝日新聞や中国、韓国を叩けば右という認識の人には理解できないのかな。
突っ込み所は大いにありましたが、なぜ「ちゆ12歳というビジネス」というエントリーが生まれたのかが大変よく分かりました。

ちなみに、何で僕がこんなに一人で熱くなっているかというと、どうにもこのちゆ12歳右傾化陰謀論を信じている人がいるっぽいという点なんです。いやいないと思いますけどね。
って、この記事読んでくれる奇特な人はいらっしゃるのでしょうか。ちょっとむなしいね


追記
世界の中心で左右をヲチするノケモノ - 旗旗・草加氏に言上申し上げるによると、旗旗の草加氏の言わんとするところはちゆ12歳陰謀論ではないようです。つまり、僕のツッコミは旗旗:「ちゆ12歳」と右傾化に転載された掲示板の内容、つまり名無しさん宛ということになる。