Surface ProみたいなPCが増えたので比較検討したけど、どれも決め手に欠けた

Surface Pro 3 の買い換えを検討中。近頃は、Surface Pro のようなキックスタンドがあり、キーボードが脱着可能でペン入力に対応したタブレットPCが各社からリリースされています。

スペックとしてはモバイル重視なので、軽くてバッテリーの持ちは長いほどよい。CPUはi5以上であればといません。ストレージは512GB欲しいですが、マイクロSDカードで補えるなら256GBでも可。メモリは16GBあると嬉しいけども、値段などによっては8GBでも妥協できます。

そこで、現行の Surface Pro みたいなPCをまとめてみました。

どれも一長一短で決め手に欠けます。ちなみに、Surface Bookみたいなキーボードを脱着できるけど、キックスタンドがないものや、ディスプレイが360度回転するタイプは好みではないので除外。ただし、Galaxy BookとかMatebook Eのような本体にキックスタンドのないモデルも入れてますが。

結論としては、夏から秋にかけて新モデルが発表されるので、今は買い時じゃないなと。

Surface Pro, Microsoft

https://www.microsoft.com/ja-jp/surface/devices/surface-pro/overview/www.microsoft.com

Surface Pro の5世代目。Pro 3 からの無段階キックスタンドを継承しつつ、CPUなどがブラシュアップされ、バッテリーも公称14時間とモバイルには十分なスペック。さらに、ペンも一新され、4096段階の筆圧と傾き検知に対応しています。

現在も、Surface Pro 3を使っているので、満足度は最も高いでしょうが、値段もお高い。
自分の欲しい構成である、CPUがi7、ストレージは512GB、メモリを16GBのモデルにするとメーカー価格だと28万円、お安くても22万円。256GBの8GBで妥協しても、メーカー価格は20万円で、最安値は16万円くらい。ペンとキーボードは別途購入なので、必要経費は更に上乗せされる。
過去に二度も Surface Pro 3 が壊れた経験があるので、サポートなどにも加入すると、さらに出費がかさむ。

TransBook, ASUS

www.asus.com

見た目もスペックも、Surface Pro の廉価版。バッテリーは大体8時間と、モバイルとしては及第点。ペンとキーボード込みなので、お得ではある。HDMI出力端子があるものの、私の用途ではRGB接続する機会が多々あり、RGB出力アダプターが必須。

CPUがi5で256GBの8GBのモデルだと、メーカー価格で13万円。ペンとキーボード込みの値段なので、同程度のスペックのSurface Proよりも安いですが、妥協してまでTransBookを選ぶかが悩み所。

Spectre x2, HP

http://jp.ext.hp.com/notebooks/personal/spectre_x2/jp.ext.hp.com

キックスタンドの形状が、Surface Pro や TransBook とは異なるのが特長。写真上での見た目は、カッコイイ。付属のキーボードの剛性が高そうで、打刻感は Surface Pro などよりも良さそう。

CPUがi5、ストレージが512GBでメモリは8GBで、メーカー価格で15万円強。CPUがi7のモデルなら、ストレージが1TBもありメモリも16GBと申し分なくメーカー価格が19万円強。
バッテリ駆動時間が8時間弱と、Surface Proの凡そ半分ですが、TransBookよりもストレージの容量が多いのが魅力的ではある。

Miix 720

www3.lenovo.com

LenovoSurface Pro で、筐体の質感は ThinkPad っぽくある。CPUがi7でメモリが16GBのモデルが19万円ですが、なぜかストレージは256GBのみ。Lenovo 好きでもない限り、わざわざ選ぶ理由がない。

ペン入力重視なら、YOGA Book の方が便利そうですが、Windows だとスペックが足りなさすぎ。
Yoga Book | 快適にクリエーションできる2 in 1タブレット | レノボジャパン

Galaxy Book

www.galaxymobile.jp

12インチながら、タブレット本体が700gを切っており、ペンも Galaxy Note で培ったS-pen で、4096段階の筆圧感知。CPUはi5で、256GBのSSDと、8GBのメモリを搭載。バッテリーは9時間程度。
軽さやペンは魅力的で、これならスペックが少々低くても妥協してもよいかなと。ただし、本体にはスタンドがなく、キーボードで傾きの調整はできるものの、3段階まで。しかも日本での販路はコストコのみ。米国Amazonなら、送料も含めて1300ドル(約14万円)くらいなので、個人輸入した方が良さそう。

HUAWEI Matebook E

consumer.huawei.com

スマートフォンメーカーであるHUAWEIタブレットPC。薄い筐体や指紋認証が付いているところにスマートフォンメーカーらしさがある。

Galaxy Book 同様に本体が700 gを切っていいます。ペンは2048段階の筆圧感知で、レーザーポインターとして利用できるのが特徴的。本体にスタンドはありませんが、キーボードのスタンドは無段階に調節可能。
CPUがi5だと、256GBのSSDと8GBのメモリーを搭載で14万円前後。個人的にスペックはもうちょっと欲しいのですが、軽さとペンから妥協できるかなと。ただし、SDカードなどに対応していないのがネック。256GBのストレージをマイクロSDカードなどで補えれば色々と助かるのに。コネクターがUSB 3.1 が一つだけなのもつらい。この USB 3.1 のコネクターで充電やら外部ディスプレイへの出力やらをこなす必要があり、アダプターの購入が必須。

Eve-V

https://eve-tech.com/pages/eve-v/eve-tech.com

クラウドファンディングで資金調達し、色々全部の乗せしたEve-V。

ポートが USB-A 3.0 が二つあり、USB-C と Thunderbolt 3 までついている充実っぷり。
キーボードはワイヤレスでも接続可能。絵を描く際に、ペンと共にキーボードのショートカットを使いたい場合などに便利です。

CPUもi7で、512GBのSSDで16GBのメモリーという構成だと、1600ドル(約17万円強)とほぼ同じ構成の Surface Pro (最安値22万円)よりもお得な価格。

ほぼ申し分ないのですが、本体重量が 900 g と、タブレットとしてはかなりのヘビー級で、キーボードも加えると、およそ1.5 kgと、モバイル用途としてはやや躊躇する重さに。

EVE V computer is a great value and a raft of bad choices のレビューにあるように、Veriton 2 が出るなら、そちらを購入した方が良さそう。

買い時じゃない

Surface Pro を買うのが結局満足できそうですが、20万円の価値があるかと問われると、悩むところ。Matebook Eは軽くてペンがレーザーポインターになったりと、ビジネス路線なのにマイクロSDカードスロットがないという。他のSurface Proみたいなモデルで妥協するなら HPのHP Spectre x2がまぁ悪くはないけども、Surface Pro 3がまだ使えるので買い換えるほどでもない。
そもそも、新モデルが夏から秋にかけて発表されるでしょうから、今は買い時ではないし。