US 配列のラップトップが欲しかったのに FMV LOOX WL1 を購入した理由

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Surface GO では辛くなってきたので、FMV LOOX WL1 を購入した理由をつらつらと。まだ届いていないので、レビューは後日。
US 配列キーボードを使いつつ、縦と横画面で利用したいので、デタッチャブルキーボードも付属のスタンドも使わない方針で運用していく予定。

キーボードは気に入っている ThinkPad トラックポイント キーボード II を使い、付属のスタンドの代わりに iPad 用ではあるが MOFT Japan のスタンドを購入。これなら、付属のスタンドでは不可能な縦画面での運用が可能。Surface Pro 3 の頃からこの手の 2-in-1 を使っているが、常々縦画面で利用したいと考えていた。

Surface GO から4年

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Surface GO を 2018年末に購入してから4年くらい経過した。スペック的に少々厳しくなってきたので買い換えを検討。

私がラップトップに求めるのは「軽さ」。その理由はサブ機として使うからだが、Surface GO も軽さ故に取り回しよく、さっと取り出せてさっと使えるのが快適であった。
出先で PC を使用する機会が多ければ「バッテリー」を重視するが、私の想定する出先は新幹線やカフェなど、最近だと電源を確保できるケースが多いので今回も「軽さ」を重視する。

次に、キーボードが「US 配列」であること。US 配列に慣れてしまったのもあるのだが、コンパクトなキーボードの場合は US 配列の方がキーピッチなどに余裕があることが多い。
軽いラップトップは必然的にコンパクトになりがちで、当然キーボードも小さくなる。13インチの Surface Pro でさえ日本語配列は Enter キー周りがきつきつだが、US 配列なら余裕がある。

スペックとしてはメモリ16GB、SSD は最低 256GB で可能なら 512GB は欲しい。CPU は Core i3 程度でいいのだが、この構成だと必然的に i5 以上しか選択肢がない。
スペックだけなら、OneMix4s がお手頃。画面は 10 インチと小さいが、Surface GO と大差ないので問題無いだろう。US 配列を選択できるが、小さい分だけ Enter キー周りの配列が独特である。。
致命的なのは、インカメラがない点。ウェブ会議が昨今ではかなり困る。スマホをカメラにする方法もあるが、事前準備などが面倒である。

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US 配列のラップトップは選択肢がほぼない

「軽さ」と「US 配列」を重視すると選択肢が大幅に狭まる。というかほぼない。

先ず、1 kg 切りを目指すとキーボード配列を無視してもかなり限られる。

Let's note、LAVIE NEXTREME Carbon、dynabook GZ、FMV LIFE BOOK、FRONTIER FRNSC512 などは1 kg を切りつつハイスペックな構成ではあるが、日本語配列しかない。そもそも、Let's note はお高いので選択肢にない。

海外製であれば技適の問題は別として US 配列を個人輸入する手もある。HP Pavilion Aero 13 は 1 kg を切っており、構成としてもお値段としても魅力的なのだが日本語配列しかない。海外でも展開して無さそう。msi Prestige-13Evo は魅力的な構成かつ価格で US 版を個人輸入するのもありだが、キーボード配列が独特である。右下の Ctrl キーと Alt キーが近接しており、上矢印キーの左右に page up と page down があるなど、色々誤爆しそうだ。

そもそも、日本国内で購入可能な US 配列のラップトップが非常に少ない。
ASUS や HP などはゲーミングラップトップなどのハイエンド機のみとなり軽い端末はない。DellLenovoThinkpad は比較的選択肢が多く 1.2 kg 前後もある。VAIO も全てではなく、私が欲しい S13 では選択不可である。

軽さを求めると、Thinkpad の Carpon や Nano になるのだが 20 万円を超えてくる。メインとして職場でも使用しつつ出先でも使用する手もあるが、これだと常に持ち歩く必要がある。Nano は20万円を下回るモデルがセールになっているが、その場合 US 配列が選択できない。

デタッチャブルはどうだろう?

「軽さ」と「US 配列」を重視すると必然的に Surface Pro や Surface GO になってくる。しかし、Surface Pro は 3 を使ってきた身としては重い。そして Surface GO 3 はメモリが 8 GB しかないので処理が重い。Surface Laptop も見た目は好みで使いやすそうだが、日本では日本語配列しか購入できない。

US 配列に拘るなら、キーボードと本体を別々に運用すればよいのでは?取り回しは少し悪くなるが、MOFT のようなスタンドを使えば縦置きと横置きでの運用が可能となる。つまりは、iPad のような使い方だ。
そうすると、Surface Pro のように本体スタンドは必要ない。Surface Pro でペンを使う際にキーボードを無線で使いたいのだが、キーボードカバーではそのような運用ができない。最初から、無線のキーボードを使えばその問題も解消される。

スタンド無しのデタッチャブル、つまりは Windows タブレットに目も向けると、Dell XPS 13 2-in-1、HUAWEI MateBook E、FMV LOOX あたりが候補に上がってくる。
LenovoIdeaPad Duet は新モデルがでたが、メモリが 8GB である。ASUS Vivobook 13 Slate も同様にメモリが 8GB のモデルしかない。これを買うなら Surface GO3 を選ぶ。

Dell XPS 13 2-in-1

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DellXPS 13 2-in-1 は魅力的な Windows タブレットだ。昨年の夏に発表されてからずっと気になっていた。画面比が Surface シリーズと同じ 3:2 なので縦画面での運用に適している。

しかし、店頭で実際に触ってみるといくつか気になる点があった。
先ず、本体裏にあるアウトカメラのが出っ張っており、付属の Folio キーボードを付けることが前提になっている。MOFT などの自前のスタンドを利用すると、カメラを保護できなさそうだ。
Folio キーボードは US 配列を選べるのだが、スタンドも兼ねているのでかなり重い。XPS 13 2-in-1 本体の重さは 736 g であるが、Folio カキーボード は 560 g と、あわせて 1.3 kg 近くになる。そもそも、Folio カバーキーボードも安っぽい上に、打ち心地も好みではない。使わないなら、キーボードなしで安く購入したいところだ。

本体の角がカクカクしているのも取り回しがよく無さそうだ。Surface Pro 3 も同様に角張っていたが、GO は丸く、それ故に手に取りやすかった。Pro も 7 頃から角が丸みを帯びているおり、手に取りやすくなっている。

HUAWEI MateBook E

MateBook E は前モデルから気になっていた。
メモリは基本 8GB であるが、16GB の構成もある。それを選べば SSD が 512GB となる。本体は 709 g と軽く、画面解像度も 2560x1600 と高く 16:10 なので XPS 13 2-in-1 よりも縦画面には不向きだが 16:9 よりはいい。指紋認証である点も使い勝手が良さそうだ。カメラも出っ張っていない。本体にも適度な丸みがある。タブレットとしては使い勝手の良い筐体である。
スタンドも兼ねたキーボードも付属するが、日本語配列となっている。キーボードを含めると 1.1 kg。キーボードの打ち心地は可もなく不可もなく。スタンドはちょっと心許ない印象を受けた。

全体的に悪くはないのだが、よくもない。店頭で触ってみても、使いたくなる気分にならない。まだ、 XPS 13 2-in-1 の方に愛着が湧く。
HUAWEIスマホと連携できるが、色々な事情があって HUAWEIスマホを使用するのは困難な状況だ。HUAWEI P9 を使っていたので、HUAWEI に悪い印象はないのだが。

FMV LOOX

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店頭で見るまでは、あまり購買意欲がなかったが、実際に触ってみると悪くない。画面比が 16:9 で、顔認証なのは残念であるが、手に取ってみると軽い取り回しができそうに感じた。丸みがあり、なによりもカバーを付けても尚薄い。

本体が 600 g を切っており、付属のスタンドを付けても 740 g 程度とかなり軽い。キーボードを付けると約 1 kg となる。
スタンドとキーボードが別々になっているのが悪くない。状況に応じて MOFT スタンド共に付属のスタンドを使えるのは選択の幅がある。
富士通も無線キーボードでの運用を考えてか、カバーにもなるFMV LOOX キーボードの他に、Bluetooth 接続の FMV Mobile Keybord を同時購入できるようにしている。FMV LOOX キーボードを使用しないつもりではあるが、打ち心地も好みである。

選ばれたのは FMV LOOX WL1 でした

FMV LOOXは、タブレットとして運用するには Windows 11 が障壁となるが、非常に取り回しが良さそうだ。仕様は MateBook E と大きな違いはない。むしろ、画面比などは MateBook E の方が好みである。ただ、店頭で触った印象では、FMV LOOX の方を気に入った。最終的に富士通の WEB Market から購入すると3年保証になるのが決め手になった。

キーボードは必要なく、CPU も Core i5 で十分なのだが、割引率などからセットを購入した方がお得感があった。キャッシュバックを含めると 17 万円ほどとなった。
軽さの分だけバッテリーは心もとないのだが、必要なら大容量のバッテリーを購入するのもありだろう。トータルの重さは大容量バッテリーを搭載したラップトップを買った方が軽くなるが、今回は状況に応じて使い分けできることを重視した。
これはキーボードやスタンドも同様。本体にスタンドがないからこそ、状況に応じて自分の好きなスタンドやキーボードを使えるそうな点が MateBook E になく、FMV LOOX WL1 にあった。