ペットボトルと言ってるのは日本だけか

ペットボトルよりもビニル袋と呼ばないで欲しい。

プラスティックボトルだから。
そんなこと言ってるの、日本人だけだから。
ITエンジニアと同じぐらい、恥ずかしい使い方だから

ペットボトルとはポリエチレンテレフタラート (PET)を材料として作られた容器なので、ペットボトルと呼んで問題ありません。恥ずかしがる意味が分かりません。

むしろ、もはやポリ塩化ビニル製では無くポリエチレン製なのに、ビニル袋などと呼称するのをやめて欲しいです。最近では生分解性のポリエチレン製でない袋もあるので、プラスチック袋と呼ぶべきでしょう。ポリマー製の袋という意味でポリ袋でも良いかも知れませんが、ポリが袋にかかってるみたいで個人的には好きではありません。

アメリカのゴミ事情

英語でペットボトルはプラスチックボトルです。これは、PET製であることを意識する必要がないからなのかな?とも考えられます。英語圏であるイギリスのことは分かりませんが、アメリカではゴミの分別などほとんどしません*2。一応リサイクルの概念はあり、日本と同じリサイクルマークが表示された物品はリサイクル用のゴミ箱へ捨てます。主に、紙類やガラス製の瓶にペットボトルにリサイクルマークが表示されていますが、捨てる場合は分別せずにまとめて捨てます。つまり、アメリカではわざわざPET製のボトルであることを認識する必要が無いのです。

その他のゴミは、日本で言う燃やせるゴミだろうが燃やせないゴミだろうが、電池だろうがまとめてダストボックスへ捨てます。アメリカに来た当初はゴミの捨て方が分からなかったので、どうやってゴミを分別すれば良いのかアメリカ人に質問したところ「お前は何を言ってるんだ。ゴミはゴミ箱へ捨てればいいだろ」と、こちらの質問の意図をくみ取ってもらえませんでした。見かねた同僚のドイツ人が察してくれて、「ここはアメリカだからゴミの分別をする必要は無く、アルミホイルだろうがなんだろうがまとめてゴミ箱へ捨てて良いぜ、クレイジーだろ」と教えてくれました。何でも、日本のように山を削るなどをしないため土砂が不足しており、ゴミはもっぱら埋め立てに使用しているのだそう。

ドイツ系はPET製のボトル派

というわけで、もしかしたらリサイクル先進国のドイツではゴミの分別の際にPET製であることを認識する必要があるので「PET製のボトル」と呼称するのでは無いかなとWikipediaを調べてみました。

予想通り、ドイツ語のWikipediaは「PET製のボトル」なる意味で項目が作られていました。ただし、発音は日本語同様に「ペット」なのか、それともアルファベット読みするかは分かりませんが。また、日常生活でどの程度使われているのかは私の語学力ではよく分かりませんけども。
その他、ドイツ系も「PET製のボトル」で項目が作られています。英語やフランス語、スペイン語は「プラスチック製のボトル」という名称を用いているようです。

分別が必要なのでペットボトルの方が良い

結論として、日本ではゴミを捨てる際にペットボトルを分別する必要がある自治体が多いので、プラスチックボトルよりもペットボトルと呼んだ方が分かりやすくて良いと思います。

*1:文章が置き換わってたので以下に転載

*2:州によって違うでしょうが、ミシガンとオハイオは分別しません