アメリカ生活して驚いたことで打線組んだ

アメリカで驚いたことで打線組んだ

ワイがアメリカ留学して驚いたことで打線 - ゴールデンタイムズ が面白かったので、アメリカで3年弱生活した自分もやってみた。

アメリカの東北部の片田舎に住んでいました。ただ、田舎といってもアメリカ人やアメリカで知り合った日本人曰く、自分が住んでいたところはアメリカでは都会に分類されるらしい。日本の郊外みたいなところで、車があればスーパーマーケットまでは十分弱くらい。フリーウェイで一時間弱くらいかけて買い出しに行くのがアメリカの田舎なのだとか。そもそも国土が広すぎるのだ。
Amazonで注文するとPrimeに入っていない場合、無料配送を選択すると商品が届くのに一週間くらいかかるし。

*追記 一部の英語名のカタカナ表記がおかしいですがご容赦ください。

打線
  • 1中 フットボール人気はやはりすごい
    • 興味がなくても否が応でも
    • カレッジスポーツもすごい
    • サッカー?何それうまいの?
  • 2遊 ニュース番組はローカルなネタばっかり
    • トップニュースは誰かのおうち
    • 今日の世界情勢はっと
  • 3右 銃はウォルマートでも買えるぞ
    • Xbox感覚で買える
    • 都会と田舎で違う銃の問題
  • 4一 車はブックオフ感覚で売買できる
    • 即日購入、即日売却
    • 実技試験には自分の車を
    • 事故に遭ったら自分の保険を使え
  • 5左 ゴミは分別しなくてよい
    • 自然には優しくない
    • 気軽に返品できる
    • 物価はピンキリ
  • 6三 誘拐、行方不明者がやばい多い
  • 7二 チップは基本的に面倒じゃないけど……
    • 外食のチップは簡単
    • チップが必要ない雰囲気もある
    • 観光地では1ドル札に羽根が付く
  • 8捕 素人参加型番組がたくさんある
    • 日本発の番組フォーマット
    • 毒舌を楽しむMasterChef
    • まだまだあるぞ!
  • 9指 肉は旨いぞ!
    • 赤身のステーキ最高
    • スープもおすすめ
    • 野菜が足りない!
    • コーヒー風味のお湯
    • 菓子類はクソ甘い
投手陣
おまけ
  • 監督 ファタニティまじ闇い

本論とは関係ないけど、この打線組んでみたシステムって見所を先に紹介できるからプレゼンに向いてるよね。
システムとしては、ブラックバラエティ中居正広がやり始めたのかな。

1 フットボール人気はやはりすごい

興味がなくても否が応でも

ご存じだとは思うが、アメフトの人気はすさまじい。
アメフトのシーズンが始まると、興味がなくても、CMや特集をバンバンやるし、スーパーマーケットもアメフトを意識した陳列になるから、嫌でも気がつく。チームグッズの他に、テレビでアメフトを見る時に欠かせない、ピザやスナック菓子、ソフトドリンクにビールで攻めてくる。

アメフトに限らずスポーツはテレビで楽しむ一大エンターテインメントでもある。スポーツバーやファミリーレストランには、必ず大きな画面のテレビが何個もあって、ESPNのスポーツ番組が流れている。もちろん、スタジアムが近い人は通うのだろうけど、多くの人はテレビで楽しむ。

最も盛り上がるスーパーボウルは、日本の紅白歌合戦みたいなものだと思う。家でみんなでピザとか食いつきながら見るのがアメリカ人のたしなみっぽい。
ちなみに、ピザは滅茶苦茶安い。冷凍なら5ドルも出せば旨いのが食えるし、宅配でも10ドルくらい。ただし、宅配の場合は運んできた人にチップを渡さなくちゃならないぞ!

カレッジスポーツもすごい

NFLもすごいが、カレッジフットボールもやばい。市場規模としてはMLBに次ぐくらい。純利益で見たら、MLBよりも収益が上がっているとも。
アメフトに限らずカレッジスポーツの市場もかなり大きい。選手を囲い込むために、授業料を無償にしたり、場合によっては給料が支払われることも。ただ、問題も多い。大きな予算を持っている大学が学生を占有したり、お金の使い道の分からない選手が身を滅ぼしたり、コーチの給料が滅茶苦茶高額だったりと、アメリカの闇が見え隠れする。

サッカー?何それうまいの?

これだけスポーツは盛り上がるけど、サッカーやラグビーは全然放送されない。なので、五郎丸は全然分からなかった。一応プロサッカーチームもあるなのだが、スポーツチャンネルじゃないとサッカーのワールドカップはやらない。ただ、自分はスペイン語チャンネルが映ったのでそちらで見てた。スペイン語分からなくても問題ないしね。
ただ流石に女子サッカーのワールドカップはアメリカでも放送していた。

2. ニュース番組はローカルなネタばっかり

トップニュースは誰かのおうち

テレビはケーブルだけども、日本の地上波にあたる放送局のニュースはローカルなネタしかやらない。

ローカルでも州全体ではなく、その地方のニュースを中心に扱う。ラスベガスならラスベガス、ボストンならボストンのニュースばっかり放送している。竜巻の多い地方なら、夏になるとトップニュースの絵面は、大体竜巻の被害にあった、どっかの誰かの家となる。

今日の世界情勢はっと

アメリカ政府関連のニュースや世界情勢は申し訳程度に流す程度。
しばしば日本のニュースに関して「アメリカではこのように報道されている!」と騒ぐ人がいるけども、多くのアメリカ人は国際情勢もおろかアメリカ全体がどうなってるかを知らないのがほとんどじゃないかな。
そんな中、御嶽山の噴火のニュースはISなどのイスラム情勢と共に放送していたので、世界的にも大きなニュースだったのだなと実感した。

個人的に残念なのは、大統領選の前に帰国してしまったこと。でも多分、その州の評議員がどの候補を選ぶかって話を延々やってるんじゃないかな。

3 銃はウォルマートでも買えるぞ

Xbox感覚で買える

アメリカと言えば銃社会だけど、本当に巷にありふれている。狩猟用のライフルは100ドルくらいで買えてしまう。拳銃にしたって500ドル未満で購入できる。しかも、ウォルマートでも売っている。値段としてもお店としても、Xboxを買う感覚で手に入ってしまう。
これだけ銃があふれていると、モデルガンを持っていただけなのに撃たれるのも納得の社会だなと。

田舎だと狩猟は家族で楽しむ娯楽で、シーズンになるとライフルの他、迷彩服や撒き餌などの広告が郵便受けに投げ込まれている。子ども用の迷彩服もあるし、練習用の模擬鹿なども売っている。州が毎年開催する説明会に参加すれば、親が同伴する必要はあるけれど、子どもでも銃で動物を狩ることができる。

都会と田舎で違う銃の問題

銃がアメリカで問題になっているが、これは都市部と田舎の問題なのだと感じる。天敵のいなくなった鹿などの草食動物は増えているらしい。州によっては鹿狩りを推進している。田舎だと警察が直ぐに来ないような土地ばかりのため、自分の身をを自分で守る感覚もあろう。一方で、銃が簡単に手に入ってしまうのは都市部だと強盗などの面で不安だ。
これまで、色んな大統領が銃の問題に挑んできたけど、巷に溢れてしまった銃を回収することは難しいから、解決できないだろうなと。

4. 車はブックオフ感覚で売買できる

即日購入、即日売却

車の売買は本当に簡単にできる。買うときは自動車保険とお金さえあれば、その日に乗って持ち帰ることができる。売る際もディーラーに車体と権利書を持っていけば、その場で査定して小切手をくれる。ディーラーはどこのディーラーでもよい。トヨタの車をホンダに持っていってもまったく問題ない。
このお手軽感は、ブックオフで古本を売買する感覚に近い。

個人売買も簡単にできる。売る相手と一緒に譲渡する旨を裏書きした権利書とお互いの契約書を運輸局にあたるDMVに持っていけば、即日権利譲渡できる。その際に買う方が消費税分を納める。ちなみに、クレジットカードでも納めることもできる。
個人売買する際は、お金や車の受け渡しの方が問題になるケースが多いだろう。トラブルを避けるために、個人売買する場合は友達かその知人くらいまでが良いかも。

実技試験には自分の車を

日本人だと、車を売買するよりも運転免許を取得するプロセスの方がややこしく感じるかも。州によって違う事もあるけど、基本的には学科試験を受けて仮免許を取得し、その後路上で実技試験を受ける。実技試験の車は自分で用意しないといけない。友達に借りるなり、レンタカーを利用するなり、あるいは免許を持っていないのに自分の車を買い、それを利用しても良い。というわけで、場合によっては車を運転するまでに、先ず自動車保険に加入し、それから車を購入し、運転免許を取得するという、日本とは真逆のプロセスになることもありえる。

事故に遭ったら自分の保険を使え

自動車保険事情も日本とは異なる。例えば、自動車事故にあったときは、相手に100%非がある場合でも、免責額を支払い自分の保険を使って修理などをした方がよい。なぜなら、相手の保険を使う場合は、相手が承諾しない限りいつまでたっても修理できないからだ。海外生活。アメリカで交通事故、弁護士。保険会社。今、転勤でアメリカ在... - Yahoo!知恵袋 にあるように、裁判沙汰に発展することも。
相手に非があると認められた場合は、免責額も返還される。ただし、ちょっと時間がかかる。そのため、保険料は若干高くなるけども、免責額の少ない契約にするのがおすすめ。

交渉は最終防衛ラインの摺り合わせ - 最終防衛ライン3 に少し書いたが、自分も100%相手に非がある状況だったけども、相手の車がボッコボコに凹んでおり、事故を頻繁に起こしてそうだったので、先ずは免責額を払って自分の保険で修理をした。最終的に、免責額も返ってきたけど、1年弱くらいかかった記憶。相手の保険を使うことになったら、揉めに揉めていたかも。交通事故を専門とする弁護士事務所からダイレクトメールが届いたから、交通事故での揉め事も茶飯インシデントなのだろう。訴訟大国アメリカの片鱗を垣間見た。
ちなみに、保険会社との対応は基本的に翻訳サービスが使える。日本語の通訳が必要な旨を伝えると、三者間通話で保険会社の担当と話ができるから安心。

5. ゴミは分別しなくてよい

自然には優しくない

ゴミは分別しなくてもよい。一応、種別としてゴミとリサイクルとがある。リサイクルは綺麗な紙やビンや缶などだが、ゴミとして捨てたってなんのペナルティもない。ゴミはアルミホイルだろうが、コード類だろうが、傘だろうが、どりあえずダウトボックスに放り込めばよい。

アメリカに来たばっかりの頃にゴミの分別方法が分からなくて同僚にアドバイスを求めたら「ゴミはゴミ箱に捨てればいい」と、質問の意図が分かってもえなかった。ヨーロッパ系の同僚は質問の意味が理解できたらしく「分別する必要は無いんだよ」と教えてくれた。

家電や家具などの粗大ゴミを、ゴミ捨て場に捨てても問題なく回収される。粗大ゴミは、リサイクル業者と覚しき人が勝手に回収しに来ることがある。中古品に対する抵抗があまりないのか、リサイクル品の個人売買も盛んだ。ガレッジセールにはじまり、ムービングセールのチラシがアパートなどに貼ってあったり、craigslist > sites のようなサイトを利用した個人間の売買も盛んに行われている。アメリカに来る際も、日本に帰るときも、ムービングセールを利用すると便利だろう。帰国の際は、早めに知人にムービングセールを呼びかければ、家具がどんどんはけていく。

気軽に返品できる

使い古しへの抵抗がないからなのか、商品の返品がすっごく気楽にできる。プレゼントなどをお店で買うと、通常のレシートの他にプレゼント返品用のレシートもくれる。そのプレセント返品用のレシートを添えてプレゼントを渡すのがアメリカ流らしい。

返品するなら、買ったお店に商品とレシートを持っていくだけでよい。特に申し訳なさそうにする必要も無いし、理由を添える必要も無い。持っていたら「あ、返品ね。クレジットカードで買ってるから、そっちに返金されるよ」って感じで実にあっさりした対応。
その代わり、ウォルマートなどの大手のスーパーマーケットのサービスカウンターには返品が山のように積まれている。返品する人も多いため、サービスカウンターが混雑していることもある。

返品に対する感覚は日本とはかなり異なる。そのためアメリカで苦戦するユニクロ、原因は返品条件の厳しさか? | Fashionsnap.com なんて話もある。ユニクロはアメリカでも裾上げサービスをやっているが、他のファストファッションでは行わないことが普通だ。一般的に、様々なウェストと丈の長さのパンツが用吊されていて、客はその中から自分の体に合ったのを選ぶ方式だ。恐らくこれも、返品対策なのだろう。
販売する方も返品されることを想定して値段を付けたり、サービスカウンターを運用したりしているのだろう。クレーマーの相手をするくらいなら、さっさと返品を受け付けた方が運用コストが低いのかも知れない。クレーマーのレベルも日本とは段違いだろうし。

物価はピンキリ

物価は地域によってかなり差があるようだ。農産州なら市場で買えば野菜は新鮮だし安い。スターバックスのコーヒーの値段も違う。消費税率やかかる品目も州によって違うため、州境に住む人は消費税の安い方へ買い出しへ行くことも。

アメリカでは量が多いほど単価がお得になっていく。コーラなどは350ML缶を一本買うと1ドルから2ドルくらいするけど、ダース入りの箱は4ドル弱で手に入る。これは、小麦粉とか砂糖も同じ。牛乳は基本ガロン入りで、ハーフガロンもあるけど、セールによってはガロンの方が安いことがある。
家賃もピンキリで、ニューヨークやボストンなどの都市部の家賃は東京より高い。ボストンなどは学生が住むような広さのアパートでも15万円とかざらにある。もちろん、治安を求めないとか、シャアすればもっと安くで住めるけど。アメリカでは、ルームシェアするのは普通みたい。

6. 誘拐、行方不明者がやばい多い

アンバーアラート

迷子が出たら店舗を完全にシャットアウトするのがアメリカ - 最終防衛ライン3 にも書いたけど、誘拐とか行方不明者がめちゃくちゃ多い。

アメリカ映画で、牛乳パックに誘拐された子どもの写真が貼ってるのを見たことがあるかもしれない。アメリカには、誘拐や行方不明者を探すための広告が色んな所に溢れている。チラシやスーパーマーケットの壁、そしてローカルなネタしかやらないニュース番組。ニュース番組のコーナーでは毎日違う人の情報を求めている。年齢や男女を問わず、日々行方不明になっている人が大勢いる。
誘拐は、日々当たり前に起こっている事という感覚で、そうする日本と同様の感覚で子どもが友達の家に遊びに行ったり、外で遊んだりできない。大人が子どもを見ていない状況が児童虐待に当たるのも納得だ。
このような事情もあって、テレビや映画、ゲームなどのインドアの娯楽が発展するのかなと。

まさにシムシティ

治安に関しては、観光地などは特に悪いと感じたことはない。都市部の一部地域には極端に治安の悪い箇所がある。基本的には、そのような箇所に近づかなければ良いのだけど、デトロイトなどかつて栄えていたけど衰退してしまった街は、全体から治安の悪さが漂っている。ファイナルファイトのメトロシティかよ。

デトロイトなどは、産業の切り替わりに伴い街を改革できなかったため、廃墟も貧困層も溢れてしまい、その結果街全体の雰囲気がよくない。街の力が衰えると廃墟が増えていくのは、本当にシムシティそのままだ。
ちなみに、都市部には一方通行が多い。その他にもアメリカに来ると、街作りや仕組みがシムシティのそれで、ゲームシステムを深く理解することができる。

7. チップは基本的に面倒じゃないけど……

外食のチップは簡単

アメリカで生活していると、チップを手渡しする機会があまりない。

最もチップを払う機会が多いのは外食だけど、クレジットカードで支払うと、サインする際に明細にチップの金額を書き加えるだけ。計算がちょっと面倒だけれど、小銭を用意する必要はない。観光地によっては、明細に目安が書かれているし、日本の居酒屋とか回転寿司にあるタッチパネル式の注文端末なら、その端末にクレジットカードを通して、目安のチップが書かれたボタンをタッチするだけで済む。
スタバやマクドナルドなどセルフな飲食店では基本的に払う必要はない。ちなみに、クレジットカードでも割り勘が可能。

外食に関してはサービスが良かったら、ちょっとチップを弾もうと思えるので、良いシステムだなと感じることが多かった。日本でも、サービスに応じてチップを渡せればなぁと。もちろん心付けってのはありますが、普通の飲食店だと、気軽には受け取って貰えないし。

チップが必要ない雰囲気もある

タクシーも、観光地ならクレジットカードで支払う際に加えるだけ。地方に行くと、そもそも渡さないことが普通なのか、渡すとすごく喜ばれる。空港のシャトルバスなども観光地は別として、地方だと払ってない人が多い気が。重い荷物を持って貰ったら、荷物につき1ドルくらいは渡すけど。

美容院で髪を切る場合は、髪を切る人、洗う人、スタイリストにそれぞれ払う場合もあれば、まとめて払う場合もあるらしい。ただし、店によってはチップ込みなこともある。美容院に限らず、チップ込みの場合はホームページやFacebookに書かれているので、そういう店を探していくのも良いかも知れない。

要注意は、日本人や日系人がやっている店でチップを渡しそこねることかも。雇用形態はアメリカなので、ついつい忘れてしまうのだ。

観光地では1ドル札に羽根が付く

一番面倒なのが観光地のホテルなど。ベッドメイキングは枕元におくだけだけど、人的サービスを受けたときが難しい。渡すタイミングと相場が分からない。荷物を預ける際に支払い、その預けた荷物を運んできた人にも払いとかしてると、ばんばん1ドル札が飛んでいく。観光バスに乗ったら、運転手とガイドにもチップが必要だし。
モーテルのベッドメイクに関してはアメリカ人でも意見の分かれるところらしく、支払う必要があるとか、ないとか。1ドル札がないとき以外は置くようにはしてたけど、置いて無くても特にサービスが悪いことはなかったかな。むしろ、1ドル札を置いておくと、アメニティのコーヒーが多めに用意されてることもあったけど、そんなに飲めねぇし。

8. 素人参加型番組がたくさんある

日本発の番組フォーマット

素人参加型番組は、数も種類も多い。
SASUKEのアメリカ版が「American Ninja Warrior」として放送されており、その他にも障害物状のアトラクションを攻略していく番組も何種類もある。アメリカで風雲たけし城が人気なのも頷ける。

その他の日本発の番組フォーマットとしては、アメリカ版のマネーの虎である「Shark Tank」がある。むしろアメリカでこの手の番組がなかったことの方が驚きかも。
出資者の意気込みがガチで、虎ならぬシャークが出資希望者に食らいつく。シャークの査定は厳しく、プレゼンで良い雰囲気の商品でも、予定販売価格が思いの外に高額だと途端に厳しい顔になったり、魅力的な出資には、出資希望者そっちのけでシャークたちが喧嘩になったりと見所は満載。
特許を持っていたりすると出資されるケースが多い印象。また、宣伝目的で参加している人も少なからずいて、シャークが出資しなかった場合に、他の出資者から連絡が来ることもあるらしい。

毒舌を楽しむMaster Chef

自分が個人的に好きなのは「Master Chef」。スコットランド出身の料理人である Gordon Ramsay がスーパーバイザーの素人参加型料理番組だ。料理による勝ち抜き番組で、素人がお題に沿って料理し、一番ダメな料理を作った人が落とされていく。最後まで勝ち残ると、出店のための資金とレシピ本を出版する権利を得る、まさにアメリカンドリームな番組。
見所は審査員の厳しいコメントで、ダメな料理には、これでもかってくらい厳しい評価が下され、作った人の人格までもめちゃくちゃけなさせる。作った料理を躊躇なくゴミ箱にすてたりと容赦がない。
もちろん、参加者たちのキャラクターや人間関係に駆け引きも面白い。この辺は「サバイバー」に似てるかも。
ただ、2015年シーズンは途中でみるのをやめてしまった。超ドSでコメントも評価も厳しい Joe Bastianich が辞めてしまったのと、参加者のキャラが今一つ立っていなかったのが、面白くなかったなーと。

ちなみに、Master Chefには子とも版もある。大人はくそみそにけなす評価員たちも子どもにはやさしくて、そのギャップにびっくりする。先のドSの Joe が慈愛に満ちたコメントをするほどだ。どんなにダメな料理でも決してけなすことがない。先ず、チャレンジ精神を褒め、新しいアイデアに挑んだことを評価し、的確なアドバイスを添える。褒め方の勉強になるなーと感じるほどだ。ただ、毒気があまりないから、毎週は見てなかったけど。

まだまだあるぞ!

その他も、本当にバラエティーに富んでいて、サバイバーの司会が案内役を努め、世界中で旅をしながらチェックポイントで課題をこなし目的地を目指す「The Amazing Race」。裸でデートする「Dating Naked」。おしりと女性の胸にはモザイクがかかっているが、とってもシュールな絵面をゴールデンタイムに楽しめる。

異世界の勇者として王国を守り魔王を倒す「Quest」。Questは「サバイーバー」形式の番組で、チームごとに課題をこなしていくのだけど、モンスターを倒すために石弓の訓練をしたりと、まさにRPG。海の向こうでも、異世界転送物は健在だ。

150キログラム、時には200キログラムのデブを痩せさせる「Extreme Weight Loss」は、一年間かけて運動と食生活を身につけさせるプログラムで、それを毎週二時間のドキュメンタリーでやっている。トレーナーの人は毎回同じで、この方一度に何人くらい受け持ってるんだろうか?

この他にもまだまだあって、素人参加型番組が少なくなった日本と違うなぁと。

9. 肉は旨いぞ!

赤身のステーキ最高

肉は本当に旨い。ステーキは赤身だけど、肉の旨味がしっかりとする。脂肪分もないので、300グラムとかぺろりとたいららげることができる。ジョークのような真実:「食べていたのはサンダルの底だった!」 : Kazumoto Iguchi's blog で紹介されるようにアメリカ人が霜降りのステーキを食べて「我々が食べていたのはサンダルの底だった」と感嘆するコピペがあるけども、そもそも日本の霜降りとアメリカで食べられる赤身は同じ牛肉でも種類が違う。マグロだってトロと赤身は食べ方が異なるし、それぞれのおいしさがある。

きちんとしたステーキ店で食べても良いが敷居が高いし、お値段も高い。気軽に食べたい場合は、チェーン店に行くのがおすすめ。多分、アメリカのどこにでもあるのが以下の三つ。

1. テキサスロードハウス
2. ロングホーンステーキ
3. オウトバックステーキ

どこも、15~20ドルくらいで300gのステーキとサイドが二皿ついてくる。パンはお代わり自由。

テキサスロードハウスはファミリー向けで、週末は非常に混雑する。誕生日を店員が祝ったりと、日本の居酒屋的な雰囲気も感じる。 肉のベーシックな味を楽しみたいなおすすめ。ピーナッツが食べ放題だが食べ過ぎには要注意。
ロングホーンステーキもオーソドックスなファミリーレストラン。味付けは、日本人好みだと思う。お酒の種類が他のお店よりも多い気がする。
オウトバックステーキは日本にもあるチェーン店。オーストラリアをイメージした店舗で、日本ではオーストラリア牛だけど、アメリカはアメリカ産を使っている。味付けはかなり濃い。フィレステーキがおすすめ。

個人的には、肉の味が楽しめるテキサスロードハウスが好きだ。ちなみに、量が多かった場合テイクアウトができる。アメリカだと外食店は、基本的には余った料理をテイクアウトできることが多いはず。

スープもおすすめ

その他の食事に関しても、特にまずいと感じたことはない。レストランよりもバーの方が当たりのお店が多かった。
チーズは旨いし、スープも旨い。スープは特にお勧め。外れはほぼなかった。個人的にお気に入りだったのは、ブロッコリーチェダー。チェダーチーズベースのクリームスープ。ブロッコリーと冠されているが一見すると入っているようには見えない。ブロッコリーはバラバラになるまで煮込まれているからだ。
これに限らず、スープに入っている具材は、元の形が分からないほど煮込まれている。その結果、色んな食材の旨味が合わさって美味しくなっているのだろう。

野菜が足りない!

外食だと、野菜が不足しがちになるので、メキシカンがおすすめ。メキシカンと言えば辛いイメージがあるかもしれないが、アメリカ人は辛いのが苦手なのか、あまりスパイシーな料理は少なく、辛さは抑えめで調整されている。その点で、アメリカ人向けのインド料理とか韓国料理はかなり残念ではあるけど。ただし、バッファローチキンだけは別格で、かなりスパイシーである。

メキシカンでも基本的には生野菜しか摂取できない。健康オタクのアメリカ人の友人も、野菜を食べなくちゃいけないとは思っているけどっていう反応だった。どうにも、彼らは野菜を美味しく食べる方法を知らない節がある。どうしてこうなった!? セロリにピーナッツバターにレーズン…謎の組み合わせのこのおやつが意外にウマイ! で紹介される、セロリの凹んだ面にピーナッツバターで埋めてレーズンを載せたおやつとかある。しかも、かなりの人気らしい。

コーヒー風味のお湯

外食は大体美味しいとが、コーヒーは本当に薄い。コーヒー風味のお湯なこともある。アイスコーヒーは麦茶みたいな色になっている店もある。実際めちゃくちゃ薄い。ただでさえ薄いコーヒーに氷を入れて作るためだろう。とりあえず濃いコーヒーを飲みたいなら、スターバックス一択だ。スタバは至る所にあったけど、タリーズなどのコーヒー店は見かけなかった。スタバの他にはダンキンドーナツなどが気軽にコーヒーが飲める全米チェーンだろうか。

菓子類はクソ甘い

ダンキンのドーナツは甘すぎるから苦手。ケーキは基本バタークリームだからすっごいヘビーで鬼のように甘い。日本では考えられないような毒々しい色をしていることもある。
お菓子はきちんとしたお店で焼かれているクッキーなら美味しい。アイスクリームもピンキリだけど、どこの街にも人気のアイスクリーム屋があるんじゃないかな。

ハーシーのチョコレートはなんか粉っぽい。キットカットはハーシー製とネスレ製の二つがあって、ハーシー製のはやっぱりなんか粉っぽい。ゴディバのチョコレートが日本の半額以下で手に入るので、よく買っていた。

先発 サンクスギビング+ブラックフライデー

感謝祭はアメリカの心

7月4日の独立記念日が合衆国のスタートならば、サンクスギビングはアメリカのスタートにあたるだろうか。

ピューリタンがどうのこうのという謂われがあるが、現在は七面鳥やパンプキンパイなどサンクスギビングならではの料理を家族と一緒に楽しむ行事になっている。七面鳥は、この時期に年間消費量の30%が食されるとも言われる。
サンクスギビングに実家へ戻って定番の料理を家族一緒に楽しむ様子は、日本のお正月に近いなと感じる。
サンクスギビング前はスーパーのラインナップもサンクスギビング仕様に変わるため、この辺も日本の年末の雰囲気に似ている。

ブラックフライデーが始まる

サンクスギビングの後にはブラックフライデーがやってくる。ブラックフライデーでは各小売業者が目玉商品を格安で一斉に売り出す。この辺は日本の初売りとよく似ている。衣類、電化製品、コンピュータ関連、キッチン雑貨、家具、なんでも安くなる。テレビなどをブラックフライデーを狙って買い換える人も多いし、衣類も一年分をまとめて購入する人もいるようだ。

最近は、木曜日の夕方から開店することが多い。目玉の商品は直ぐになくなるので開店前から人が並ぶのが恒例になっている。あまりにも人が殺到しすぎてけが人が出たり、目玉商品を客同士が奪い合い血を見る惨事になったりすることもある。
ブラックフラデーの名称は、人の頭が黒々見えたことからフィラデルフィア警察官が隠語として使っていたのが広まったのだけど、小売業者にはすこぶる評判が良くなかった。ところが、ある新聞社がブラックを黒字の意味で使ったところ、小売業者が好んで使用するようになったのだとか。
ちなみに、ブラックフライデーが終わった次にはサイバーマンデーがやってきて、ネット通販の割引が始まる。

移動祝日が多いけど

サンクスギビングは移動祝日で、11月の第四木曜日にあたる。アメリカには移動祝日が多く、元日、独立記念日、クリスマス、および第一次世界大戦の休戦にちなむ11月11日のベテランズデー以外は移動祝日となっている。
例えば、1月の第二月曜日は「大統領の日」で、第三月曜日は「キング牧師記念日」である。それぞれワシントンとリンカーン、およびキング牧師の誕生日にちなむのに、それでいいのか。

中継 クレジットカードヒストリーまじ重要

現金への信用がない

アメリカは本当にクレジットカード社会だ。
アメリカだとスーパーのレジで現金を引き出せて便利 - 最終防衛ライン3 でも書いたけど現金への信用が低い。ATMで現金を下ろしても、20ドル札しか出てこない。自分は50ドルとか100ドル札を、成田空港の両替でしか見たことが無い。店舗で受け取っては貰えるが、アルバイトの学生なんかは初めて見るみたなリアクションを取ることがある。恐らく、個人の小さなお店では受け取って貰えないこともあるだろう。
金額が大きい場合は銀行振り込みではなく小切手を使う事が多い。そのため個人でも、普通と当座口座をもつのが当たり前。
というわけでクレジットカードを持っていないと生活ができない。そして、クレジットカードを持つためにはクレジットカードヒストリーが重要になってくる。

ヒストリーを構築だ!

日本人などは、アメリカのクレジットヒストリーがないためクレジットカードを作ることができない。その場合は、日本のクレジットカードヒストリーを参照してドル建てのクレジットカードを作れる PREMIO | アメリカで日本の安心をあなたに - ドル建てクレジットカード、日本語緊急ロードサービス を利用するか、現地の銀行が発行するクレジットカードみたいなカードを作って、ヒストリーを構築するしかない。
アメリカの学生も後者の道を通ってクレジットカードヒストリーを構築するようだ。

滞りがなければ、ヒストリーが構築され、色んなクレジットカード会社からダイレクトメールが届く。そこから、キャッシュバックなど特典がお得なカードを選ぶと良い。とはいっても、申請すると必ずしも審査が通るわけでもないらしいが。ならダイレクトメール送ってくるなよっていう。

個人情報の扱いが闇

アメリカの個人情報の取り扱いは本当に闇で、クレジットカードの他、更新時期になると自動車保険からの、先の事故の際には弁護士事務所からの、ひどいになると詐欺まがいのダイレクトメールが当たり前のように届く。

ちなみに、アメリカの郵便局は米国外でも郵便物の転送を引き受けてくれて、大事な手紙は今も日本に届いているものの、ダイレクトメールは転送されてこない。この辺はアメリカの郵便局が判断しているのか、それとも引っ越した情報がでまわっているのか?

不正利用が多い

アメリカはクレジットカード社会なのに、あるいはだからなのか、不正利用が非常に多い。2013年に不正利用された話を 明細を見ない人はクレジットカードを利用してはいけません - 最終防衛ライン3 に書いたが、その後2014年にも同じ会社のカードが不正利用される始末。そもそもICチップが付いてないためコピーが簡単だったのだろう。ICチップ付きになってからは、不正利用はされなくなった。

不正利用が多いため、 Apple Payはイノベーションかも、という話。ただしアメリカ国内に限る - 最終防衛ライン3 にも書いたようにApple Payはセキュリティの面で注目されている。
Android Payもスタートしたので使ってみたけど、お財布ケータイ感覚でクレジットカードが使えるのはかなり便利に感じた。明細をその場で直ぐに確認できるし、お財布ケータイとは異なり購入明細がクレジットカードとひとまとめにできるのも助かるなと。

抑え なにはともあれ Notary Public

Notary Public ってなんぞ?

アメリカの健康保険とか社会保障とか税金など色々分からないことが多いけども、先ずは Notary Public につまづくのではないか。

Notary Public は公証とも呼ばれる。
Notary Public は公証人の目の前で契約書にサインをしたことを示す証明だ。アメリカには戸籍や住民票がないため、本人を確認する公的な術がない。Notary Public は契約書に本人がサインしたことや、契約書の内容を理解してサインしたことを証明するための制度で、後者の場合は、宣誓をしてから公証人の目の前でサインをする。日本での印鑑証明に近いかも知れない。
公証人は銀行やUPSなどにい。恐らく大学や会社にも必ず入るはずで、アメリカで生活している人で意識せずに利用しているケースがあるかもしれない。Notary Public は公証人の目の前でサインをする必要があり、郵送やFAX、電子メールなどは利用できない。そのため、日本で Notary Public が必要になった場合は、アメリカ大使館や領事館へ行くか、日本で請け負っている事務所へ足を運ぶしかない。なので、日本で Notary Public が必要になったらとっても面倒。

社会保障番号SSNと住所の証明

戸籍はないが政府が個人を管理する社会保障番号としてSSNがある。ただし、この番号はおいそれと他人に見せてはいけない。税金や保険、銀行にクレジットカードなどに紐付いているからだ。SSNが漏れると、勝手に口座やクレジットカードが作られる恐れがある。

個人の証明としては、日本同様に運転免許証が利用されることが多い。飛行機に乗る前の本人確認や、お酒を買う際の年齢確認では、皆さん運転免許証を見せている。運転免許証を持てない人には、運輸局に当たるDMVが身分証明書を発行している州ある。

運転免許証を取得する際には現住所を示す証書が必要だけど、住民票がないため住所を示す公的な書面はない。一般に、銀行口座や公共料金の請求書が住所の証明として使われるけども、日本からアメリカに来て生活する場合は銀行を使うのがよいだろう。SSNを取得してから銀行口座を開設すると、そこから小切手などが現住所に送られてくるので、それを住所証明とすればよい。それと共にSSNの原本をもって運転免許証を取得することになる。
銀行としては口座を増やしたいからか、SSNがなくてもビザを見せれば開設できる場合もあるみたいだけど。

多分アメリカ人も理解していない社会保障

その他の社会制度も日本と異なるため、理解するまでに時間がかかった。理解したというか、どうやらアメリカ人もきちんと理解はしていないっぽいということがよく分かったのだけども。
例えば、健康保険は日本における医療保険とほぼ同じだ。かかりつけの病院へ行ったら、先ず10ドルとか所定の診療費を病院に払う。その後、病院が実際にかかった治療費を保険会社に請求する。被保険者は、日本の健康保険のように負担割合をかけた金額を病院へ払う。被保険者は年間で治療費を一定の金額、例えば5000ドルまで払うと、以降は払う必要がなくなる。つまり、被保険者が支払う治療費に上限がある。保険の契約によって、負担額や年間の上限額の金額が変わってくる。
仕組みは分かるけど、どのようなケースでどのように支払われるか分からない。アメリカ人も理解していないっぽい。
歯科医保険もあるが、こちらは医療保険とは逆で、被保険者が利用できる上限金額が決まっている。つまり、上限を超えるとカバーしてくれない。これは、歯の治療費が青天井だからだろう。
コンタクトに限らずメガネを作る場合は眼科の処方箋が必要になる。そのため、眼科用の保険もある。

確定申告は、源泉徴収票を会計事務所に持っていけば簡単に済む。コンビニ感覚で会計事務所が街にある。ただし、米国外に合算で1万ドル以上の資金を持っていたら、銀行口座や国債、株式を全て公開しないと行けない。恐らく、アメリカで生活する日本人ならだいたいこの条件に引っかかるはず。米国外の口座に課税されるわけもなく、証明書も必要はないのだが、リストを作るのが面倒であった。

監督 ファタニティまじ闇い

ワイがアメリカ留学して驚いたことで打線 - ゴールデンタイムズ にも語られているけど、ファタニティは本当に闇。Student Societyとも呼ばれ、大体どこの大学にもあるはず。他の大学のファタニティ同士も交流があるらしい。
団体名はギリシャ文字で三文字ないし二文字で、その団体がかかげるモットーの頭文字から来ているらしい。秘密結社みたいなもので、クラブによって様々な通過儀礼があるようだ。アメリカ人に聞いても、よく分からないという返答がくることがしばしばで、その点でも闇を感じる。

皆で共同生活を営み、ファタニティが管理する家には、ギリシャ文字で三文字のイニシャルがかかげられている。先輩と後輩の関係は絶対なので、その点は日本にもまだ残っていると思われる、先輩の権力が絶大な部活や寮生活と似ているようだ。一方で、団体にもよるが、多くは飲み会をするために存在しており、実体としては日本の飲みサークルと近い。日本同様に、馬鹿騒ぎを起こして問題になっている。

馬鹿騒ぎを起こし問題になる団体もある一方で、格式のある団体ならば、非常に優良なコネクションを形成でき、就職にも有利なるらしい。アメリカでは希薄な横とか縦のつながりを作るための団体として機能している面もある。実際、アメリカもかなりのコネ社会だし。

コネ社会だけども、帰属意識が日本とは異なるようで、出身大学に帰属意識を持つ人が多いように感じる。ファタニティに限らず、大学でのつながりが強いためだろう。大学名の入った服を着ている人が多く、生徒だけでなくその親も自分のために大学の名前入りのトレーナーなどを購入して着用していることも。カレッジスポーツの影響あり、地域の大学に帰属意識を持つ人が多いようだ。