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ゲームハードの進化を追体験するゲームセンターCX有野の挑戦状2

セブンスドラゴンを買おうかと迷った挙句、有野の挑戦状内ゲームであるガディアクエストの続編ができると聞いて、挑戦状2を買った。クリアしたら、セブンスドラゴンも買いますけど。

ゲーム概要

前作は80年代のファミコン全盛期において、ファミコンのソフトが進化していく様を追体験するゲームでしたが、今作はゲームハードの進化を追体験するゲームだと言えるでしょう。また、挑戦状2では1よりもプレイできるゲームのバリエーションが増え、さらに前作にあったゲームの別バージョンがプレイできるというお得なソフトとなっています。

有野の挑戦状内でファミコンに相当するゲーム機が「ゲーコン」。1ではゲーコンのみでしたが、2ではそのライバル機である「ENTER-M2000」が登場。名前からすると、SEGAのSC-3000 っぽいです。ゲーム内にはマイナーゲーム機を愛してしまったが故のちょっとした悲哀を感じるシナリオもあり、ホロリと来る人がいるのではないでしょうか。この、「ENTER-M2000」でプレイできるのが、無敵拳カンフー というアクションゲーム。左スクロールで、スパルタンXを彷彿とさせます。レトロゲー風ではありますが、パンチやキックをタイミングよく繰り出すとコンボをつなげることが出来て爽快感のあるゲームに仕上がっています。
ゲーコンでプレイできるのは、ウィズマン というパックマン系のアクションパズルと、デーモンリターンズ、および -GUNDUEL(ガンデュエル)。どれも、ファミコン風味の色使いではありますが、操作性やシステムはよく作りこまれています。ガンデュエルに関しては、前作のシューティングゲームをプレイしていないと、進化の度合いを感じられないかもしれません。敵をドンドン撃つ爽快感は増していますが、前作に比べると簡単で拍子抜けしてしまいます。

ディスクシステムに当たるゲーム機でプレイできるのは、課長は名探偵。名前とプレイヤーが助手というスタイルは「さんまの名探偵」のオマージュですが、製作スタッフに関しては「ポートピア連続殺人事件」パロディでしょう。簡単なアドベンチャーゲームですが、ディスク読み込み音などが地味に再現されている所が懐かしさをささそいます。ただ、ゲーム内でディスク書き換えまで再現してたらもっと良かったかな。挑戦には関係ない簡単なゲームを2,3個用意して、ゲーム屋で書き換えができたらディスクシステムならではの面白さをさらに再現できたと思います。

ゲームボーイに当たるのが、「ゲームコンピュータミニ(ゲーコンミニ)」でそれでプレイできるのが、トリオトス落ちものパズルで、ゲーム内の設定はまんまテトリステトリスが一世を風靡した当時は、皆がこぞって脳内テトリスをしてしまい、おかんがゲームにはまってしまうという小ネタが交えているあたりが細かいです。その後の、カラー版ゲーコンミニでプレイできるのが、前作のRPGであるガディアクエストの3作目に当たる ガディアクエストサーガ。何故か2作目はプレイできません。基本的なシステムは同じですが、ガディアというモンスターをアリノ少年と交換できるようになりました。ガディアクエストはドラクエの乗りでしたが、サーガはポケモンに近い乗りでしょうか。アリノ少年と対戦できたらさらに面白かったんですが。

そして、最後に満を持して登場するのが次世代機である「スーパーゲームコンピュータ」とスーパーデーモンリターンズ。デーモンリターンズをはるかに超えるグラフィック。大きなキャラクターに多彩なアクションと、拡大縮小などの特殊効果などハードの進化をまざまざと感じさせてくれます。まさにスーパーファミコンの登場を追体験するかのようです。ちなみに、デーモンリターンズの発売元は、北海道のソフトメーカー・デゴイチ蒸気機関車の名前なので北海道のあの会社ですね。スーパーマリオ的にゲームかなと思う反面、ハドソンのアクションゲームといえば高橋名人の冒険島で、有野課長ゲームセンターCX内で高橋名人の冒険島に散々苦労しているので、位置づけ的にはやはり高橋名人の冒険島なのでしょうか。

ゲーム機ハードの進化を追体験させることは難しい

この先はちょっと苦言。

挑戦状2はゲームハードの進化を追体験するゲームです。それは、ゲーム内での雑誌でのワクワク感に、実際にプレイする際に感じる、グラフィックやシステムの進化により体験することができます。しかし、ハードはやはり筐体あってのもの。我々は、先ずゲーム機本体を買ってきてセッティングし、これまでとは異なるコントローラを握ることによってゲーム機自体の違い感じ取り、その後にグラフィックの美しさにびっくりする、と言う段取りでゲームの進化を感じるはずです。しかし、ゲーム内ゲームという構図ではゲームのハードそのものを再現することできず、ソフトで勝負するしかありません。前作ではファミコンに相当するゲーコンのみでファミコンソフトの進化を追体験できました。ゲーム内ゲームも尖がったゲームが多かった。荒削り感がファミコンぽかったし、尖りつつも現代風の爽快感を組み込んだシステムは良いバランスでした。ハグルマンを基軸にしたのも正解で、基軸とすることでゲームソフトの進化を体験することができました。本作ではデーモンリターンズが基軸ではありますが、ゲーコンミニでもう一本くらいあってプレイヤにそれぞれのハードにおける違いを印象付ければ、最後のスーパーデーモンリターンズの驚愕度が上昇したのではないかと。
本作の挑戦状2ではゲーム機が6種類も登場します。6種も登場しますが、差別化がなされていないように感じました。特に、ゲーコンとゲーコンミニカラーは何が違うのでしょう。ゲーコンミニカラーでプレイできるガディアクエストサーガにおいて、ガディアの交換が出来る点が確かにゲーコンミニカラーの特色と言えば特色です。しかし、それだけ。そもそも、携帯ゲーム機であるゲーコンミニを全然携帯していないのもゲーコンミニの特徴を出せなかった点かもしれません。折角ゲーム屋という屋外を用意したならば、ゲーム屋でゲーコンミニをプレイでき、そこに登場するNPCと対戦できた方が携帯ゲーム機の魅力を引き出せたのではないでしょうか。
ゲーム機の違いを再現できない理由は先にも述べましたがゲーム機本体がゲーム内にしか存在せず、我々がプレイしているのがDSだからでしょう。ハードが一つの前作ならば特に気になりませんでしたが、ハードの違いを意識させることが逆にDSでプレイしていることを再確認させられたのかもしれません。ゲーム機ハードの進化を追体験させるというコンセプトは分かりますが、もう少し上手くだまして欲しかったなと。先ほどの携帯ゲーム機であるゲーコンミニにしてもDSの上画面を全てゲーム画面にするのではなく、ゲーコンミニの電池ランプくらいまで表示すれば幾分違ったのではないでしょうか。
ただ、ゲーム内ゲームの出来はミニゲームとしても出来が良く、ガディアクエストサーガも面白かったので満足です。