請願に対するツッコミ
「街中に氾濫(はんらん)している美少女アダルトアニメ雑誌やゲームは、小学生の少女をイメージしているものが多く、このようなゲームに誘われた青少年の多くは知らず知らずのうちに心を破壊され、人間性を失っており、既に幼い少女が連れ去られ殺害される事件が起きている」
美少女アダルトアニメ雑誌やゲームが氾濫している(18歳未満は買えない)⇒小学生をイメージした作品が多い(印象論)⇒ゲームで心が破壊される。青少年は人間性を失う(データ無し)⇒少女が連れ去られ殺害される事件が起こっている(関連無し)
風が吹けば桶屋が儲かるよりもひどい。根拠がなく、論旨も全然つながっていない。
美少女アダルトアニメ雑誌やゲームが氾濫しているといっても、基本的に18歳未満は購入できない。これが建前だというならゾーニング全般を強化するべき。それをせずに規制とは乱暴すぎる。小学生をイメージした作品が多いとは印象論だと思う。そんなに主たるジャンルではないだろう。ただ、どう見ても小学生にしか見えないのは規制しても良いのではないかと個人的に思う。また、アダルト関係は同人の販売規制を徹底するのもだりだろう。ただ、僕は童顔で虎の穴とか、メロンブックスで買う際に大体年齢提示を求められるので、同人に関しても販売は徹底しているようですが。
- 美少女ゲーム(成人向けPCゲームソフト)業界の概要(PDF)
- 美少女ゲームの本数は横ばい。本当に氾濫しているのか?
- via. Diary/2008-04-14 - August Dojin Data Base
- 少年非行等の概要(PDF)
- 子どもの犯罪被害データーベース
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- ここ数年13歳未満の少年・少女が殺害される事件は20人程度で横ばい。
- 平成19年に殺された未就学児は59人、小学生は23人(虐待を含む)。
- 未成年により殺された人の数は平成10年は115人だったが、平成19年は62人と減少。
ついでに、販売ではなくP2Pやネットに出回るのが問題だという反論もあろうが、その場合「企業利潤追求のみのために」当たりに引っかかる。P2Pやネットでの拡散はまた別に規制すべきだし、現状の法律でも規制できる問題。
記事中の印象操作に対するツッコミ
警察庁のまとめによると、平成19年に摘発した児童虐待事件は前年比1%増の300件、わいせつな画像を撮影されるなどの児童ポルノ事件の被害に遭った児童(18歳未満)は同20.2%増の304人で、いずれも過去最悪になっている。
児童虐待が増加している点を書くのは、印象操作と言われても仕方が無い。児童虐待とは「保護者(親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監護するものをいう)がその監護する児童(18歳に満たない者)に対し、身体的虐待などをすること」だ。青少年はほとんど関係ないし、エロゲをする諸氏にはほとんど関係がないので関連性は薄い。
児童ポルノ事件とは製造・販売などのこと。これも、アダルトアニメ・ゲームと何の関係があるのか。製造・販売するのが先ず悪いのだ。それを規制すべきだし、実際検挙できているわけで。そして、やっぱり青少年はほとんど関係ない。
二次元と三次元が別物であると認識している一般人は皆無であろう。もちろん二次元から三次元に目覚める奴もいるだろう。遅かれ早かれ目覚めるだけで遅ければお金があるので買春するかもしれないけれど。また、二次元も三次元もいける人もいる。ただ、実際のところ二次元ロリから三次元ロリに目覚める人ってどれくらいいるのだろうか。
- 少年非行等の概要(PDF)
- 虐待や児童ポルノのデータあり(19P)。
本件とは関係ないが、児童買春に関しては出会い系を規制するのが効果があるだろう。
少女を守りたい気持ちは同じだ
- 美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定に関する請願
- MADOKA YORIKO/円より子ネット - 増えていない少年の凶悪犯罪
- via. 円より子 - Wikipedia
円より子議員は少年犯罪が増えていないことを認識している。にも拘らず、なぜ今回のような請願の出したのだろう?まぁ、それが政治なんですかねぇ。
円より子ネット 掲示板 に批判が殺到⇒ほら人間性を失っている⇒規制するしかない、という孔明の罠じゃないことを祈るのみ。児童ポルノに二次元に関する規制が今後に見送られたことと関係するんだろうか。
というか、少女を守りたいという気持ちは一緒なのにエロゲやってるだけで児童に手を出す変態みたいに思われるのはなんだかなーですよ。