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硫化水素自殺法の削除要請に関するありがちなツッコミへの野暮な指摘

プロバイダに硫化水素の発生法の削除を促してもあまり効果は無いと思いますが、まぁやらないよりはマシか。ただ、この削除要請の理由付けは随分と無理やりだし、削除要請も国内サーバーにしか実行力がない。むしろ、二次被害を広めたくなければマスコミの報道を規制したほうがより効果的だろう。
また、製品のほうを早急に規制したほうが実行力がありそうだ。実際販売元も回収しているようだ。ただ問題は代替品があるので、洗剤と入浴剤などの販売を規制すれば完全に防げるってものでもない。製品が規制されれば、代替品による情報が主流になるだけだろう。警察のやり方が正しいかは別にして、情報の拡散を規制するれば、情報の進化を抑制できるのは確かだろう。

さて、今回の硫化水素自殺法の削除要請で必ずと言ってよいほど「教科書に載っている」と指摘される。どう教える?苦慮する学校 教科書に「硫化水素」実験紹介 にもあるように硫化水素の発生方法は確かに教科書に載っています。しかし、今回流布している発生方法とは反応経路が違う。また、具体的な致死濃度も書いてないしノックダウンするとも書いてない。さらに、薬品がどんな製品に含まれるかも書いてないし、どの程度混合すれば確実に死ねるかという詳細な記述もない。そもそも、教科書に載っているのは自殺法じゃない。
中学に載っているのは、鉄と硫黄を加熱し硫化鉄を合成後、塩酸を加え硫化水素を発生させる方法まで。硫黄を温泉にでも取りに行くんですかね?今回と同様の反応式も専門書には載ってますが、やっぱり何に入っているかまでは載ってない。もちろん、製品の成分表見れば分かりますが。

後、「だったら包丁も規制しろ」なんて揶揄する声もありますが、包丁は生活に必要ですよね?でも、硫化水素自体は生活に全然必要ないですよ。もちろん、工業的には必要ですが。また、包丁や刃物に関しては長すぎると銃刀法で規制されていますし。
そもそも、硫化水素の発生方法なんて専門家以外は特に必要のない情報ですよね。その情報がインターネットから無くなって何か問題なんですか?言論の自由が本当に危ういなら僕も声を大にして反対しますが、今回は本当に表現の自由の問題なのかな?硫化水素の具体的で詳細な自殺方法で表現できることって何?それを書いてまで表現したいことって何?
硫化水素が問題となるのは温泉などですがこれは自然に発生するもの。あるいは、硫黄を扱う施設での事故など。事故の発生を防ぐなら場合も硫黄を扱う施設を行政が指導すればよいのであって具体的な発生法、ひいては自殺法などインターネットに無くても困らない。

情報を流した人に本当に罪はないのか。具体的に詳細な自殺の情報を見ると、本当に悪意がないと思えるか。いたずら半分に書いている人にも罪がないんだろうか。
ただ、ここまで広まってしまうと今更具体的な洗剤と入浴剤の名前だけの書き込みを削除してもあまり意味はないように思いますが。でも、その製品名をわざわざ得意げに書く必要もないけどね。

はてブコメで追記

『塩素系漂白剤と酸素系漂白剤を混ぜると有毒ガスが発生して大変危険です』が自殺幇助になる分けないよね。ただ、具体的な自殺方法まで書かれていてそれが流行ったら警察は同じことするかもしれませんね。
漂白剤については、混ぜればもっと良く落ちるかもと思わせる所が危険だし、混和しうるので注意喚起も含めて「混ぜるな危険」と書いた方が良い。
一方、硫化水素については危険性については周知すべき事項だけど、どうやったら発生するかについては硫黄等を取り扱っている業者しか知らなくて問題ない。また、今回の事例ではそもそもトイレ用洗剤と入浴剤なので混和する可能性は限りなく低いわけで、わざわざ混ぜない限り発生しない。