ウェブのせいなら、ウェブを活用し、ウェブのお蔭にすればいいのに

以下テンプレ
「○○のせいなら、○○を活用し、○○のお蔭にすればいいのに」
影響力のポジネガ変換ですよ

ウェブのせいで海外旅行離れが起こるならいわんやテレビをや

若者に海外離れ 旅行者減、業界は危機感 パソコンで行った気分? という記事でウェブで行った気分になるから若者は海外旅行に行かないという記事に対して、インターネットのせいで若者が海外旅行に行かなくなったという恣意的な記事 で若者が海外に行っていないという分析に疑問を呈した。
さらに、海外旅行に行かない理由をウエブのせいにしたがる理由 でululunさんが海外旅行は右肩上がりで一時的な落ち込みに過ぎないとも指摘。
そもそも、若者に海外離れ 旅行者減、業界は危機感 パソコンで行った気分? はウェブとの相関も何も示されていない結論ありきの解析なのでしょう。
さて、本当にウェブのせいで海外旅行に行かないのだとしましょう。それだけウェブの影響力が強いなら、ウェブを敵視するのではなくウェブを活用した方がずっと良い結果が出るでしょう。例えば、海外の写真の沢山あるサイトに広告を貼るとか色々あるでしょうね。そもそも、ウェブで行った気になるならテレビ見ても同じですよね。そして、テレビに関しては昔言われた事。テレビをウェブやパソコンに言い換えただけ。テレビはプロモーションと考えられるのに、ウェブは考えられない不思議

「テレビでは、パリもヒマラヤも世界中がお茶の間で見られるようになるから、どこへ行っても驚かなくなるだろう」と、当時の評論家が言った。
そして、「テレビは災いを世に送り出すパンドラの箱だ」とも言った。
「テレビがさらに普及すると、映像を見た経験と実体験の区別がつかなくなり、動物園に行く子供は、テレビでまだ見ていない動物ばかり探すようになるだろう」と、結構笑えてしまうことまで言っている。
現実とバーチャルの境界が曖昧化するという、昨今のインターネット時代への警鐘と同じことが言われていた。

(中略)

「テレビの普及により、今日ありあまる映像を持てあますようになった」などと、今話してもおかしくないような議論もなされている。
当時、テレビっ子と言われて大人に心配された団塊以降の世代がいつしか人の親になり、その子供たちが今、ケータイやパソコン、ゲームにはまっていることを心配している。
内容は大きく変わったが、根底は繋がっている。
今日のパソコンやケータイと同じように、当時のテレビは未来心配性の社会を揺るがしていた。
(昭和33年と美しい国 布施克彦 121P〜122P)

影響力のポジネガ変換

ウェブのせいで音楽CDが売れない。ウェブのせいで自殺が増えた。ウェブのせいで少年犯罪が増えた。ウェブのせいで引き篭もりが増えたなどなど。ウェブのせいでネガティブなことが誘発したとされる事は多々あります。ウェブに限らず、漫画のせいで性犯罪が増えた。ゲームのせいで暴力事件が多発する。漫画のせいで万引きが増えたなどなど。
ウェブが、漫画が、アニメがゲームがそれほどまでに影響力があるならば、どうしてそれらを使って良い方向に導こうと働きかけないんでしょうね。ウェブで音楽CDの売上を左右するなら、ウェブで音楽CDの売上を高めることだって可能。漫画やアニメ、ゲームで犯罪が増えるなら逆に減らすことだって可能。○○のせいと負の影響力があると分かっているなら、その方向を逆に向けて正にも転換できる。
ウェブのせいで売上が落ちたなら、ウェブを活用して売上を上げることも可能ってことですよ。ウェブのお蔭で売上アップ!

ただ、○○のせいにするのは 「漫画、アニメ、ゲームのせい」は「天狗の仕業」と同じ思考停止 で説明したようにとりあえずの理由付けであって根本的な理由ではない事が多いのですが。