とても残念な事件があった

Hagex-day info

Hagex 氏が亡くなったそうだ。しかも、福岡のイベント後に刺されたのだそうだ。

サッカーのW杯を見ながら、Twitterをやっていたら、そんなツイートが目に飛び込んできた。
最初は、間違いであってくれと思ったが、時が進み詳細が明らかになるにつれ、Hagex氏であることが確定していった。
これまでに、ネットでしか知らない人、ネットで知り合った人の訃報を見聞きする機会はあったが、今回の事例は最悪だ。最終的に、日本代表が気になるからサッカーを見ているのか、Hagex氏のことを考えないようにするためにサッカーを見ているのか、よく分からなくなってきた。


夜の内に おいネット弁慶卒業してきたぞ 改めて言おう これが、どれだけ叩かれてもネ.. を読んだのだが、最初の内は騙りを疑っていた。しかし、警察に出頭した時間や年齢が報道内容と一致することから、ほぼ犯行声明であると考えて間違いないだろう。ちなみに、ここまではてなに執着した増田なのに、はてなの本社が東京にあると思っているようだ。この点は、犯行声明を書いた増田の残念さを浮き立たせているように思う。
昼前に、報道がまとまってきたが、こんな形ではてなIDを見る機会があるなど思いもしなかった。


警察に出頭した人物は 低能先生に対するはてなの対応が迅速でビックリ - Hagex-day info における「低能先生」であるようだ。報道では犯行動機として「低能と煽られた」などと書かれているが、ネット上で誰かが「低能先生」を低能と煽ったわけではなく、むしろ「低能先生」がIDコールで低能と煽って暴れまくっていた点は明記しておきたい。
所謂「低能先生」は、罵倒をIDコールで投げつけてくるのだが、即座にはてなの運営に通報され、アカウントが削除されてしまう。そして、直後に新しいアカウントを作り、一言一句同じIDコールを飛ばして、またアカウントが削除される行為を繰り返していた。
私も何度かIDコールされ、当初は律儀にはてなに通報していていたのだが、無視していても即座に削除されていたので、無視するようになっていった。時には、はてなブックマークのお知らせに「低能先生」が何度もIDコールしたと思われる通知のみが残っていることもあった。
アカウント名が一定しないため便宜的に「低能先生」というあだ名が付けられたという経緯であろう。もちろん、揶揄する意図がまったくなかったとは言い切れないだろうが。
アカウントが即効削除されるため、記録が殆ど残っていないが、はてなブックマークで「死ね」「ゴミカス」等の誹謗中傷を行われたときの対処について|tekito_yuma|note などが、「低能先生」と称されるアカウントが行っていたことの一部である。

古来からのネット作法に総括を迫られているのかもしれない - 日毎に敵と懶惰に戦う によると、その罵倒も、直接危害を加えることを示唆するなど、エスカレートしていたらしい。完全にアウトな発言ではあるが、警察などに通報して、果たして意味があったのかは疑問ではある。犯行を未然に防げたかは分からない。

私も、彼からIDコールされたことがある身であるし、どちらかというと Hagex 氏に近いスタンスでもある。それ故に、今回の事例が恐ろしい。そして、ただ茫然とHagexさんについてのニュースを眺める: 不倒城 で語られるように「テロ」であろう。そして、このテロは、たまたま Hagex 氏が「低能先生」の近くにやって来たから実行されたように思える。

ちょうど10年前となる2008年の記事だが 本名バレてもへっちゃら? - ぼくはまちちゃん!(Hatena) は示唆的だなと思う。ネットがインフラになるにつれ、広く発信できるようになったが、同時におかしな人に遭遇する機会も増えている。というか、こんな記事を書くこと自体がある意味でリスクでもある。実名、匿名論にもつながるが、以前から一般人が実名と顔写真をネット上に公開するリスクが語られていた。

個人的に、最近のHagex氏は、目線を隠しているとは言え、少々露出し過ぎてはないかなと危惧していた。やまもといちろう氏は やまもといちろう 公式ブログ - Hagexに王様はいなかった - Powered by LINE 、において、Hagex氏こと岡本顕一郎氏がリスクを取ったのだろうと書かれいる。岡本氏の活動を見るに、ネットのリスクを警鐘するために、徐々に露出を増やすつもりではあったのかもしれない。それが、今回のような事件になってしまい、とても残念である。

一連のことは、ブログに書くか迷ったが、記録することがブログの本分であろうから、残しておくことにする。