ドラゴンクエストソードは間違いなくドラクエだった

クリア時間は10時間弱

ドラゴンクエストソードを裏ボスまで撃破。剣も最強を手に入れて、残す所はアイテムコンプリートと各章でEXランクを取るくらい。でも、ここまでで17時間程度ってのはいくらなんでも短すぎ。プレイした人々が、口々に面白いけど短いという感想を漏らしていたのが良く分かる。もう少しボリュームが欲しい所だが、そもそも剣を振るゲームなので一回あたりのプレイ時間が30〜60分となるだろうから、こんなものかも。

主人公と一体化する爽快さ

ドラクエソードの主人公はドラクエに倣って自らしゃべることはない。加えて、本作ではほとんどがFPS的な一人称視点で進むため、プレイヤーと主人公の一体感が非常に高い。特に、戦闘では完全に主人公=プレイヤーを実感できる。この一体感はWiiゼルダのチワプリ以上であった。トワプリもプレイヤーが剣を振れば、リンクも剣を振り一体感がある。しかし、常にプレイヤーの前にリンクがいるし、シナリオによってはプレイヤーとの乖離が見られた。一方、ドラクエソードは戦闘でもシナリオでも一人称で進むので主人公=プレイヤーと認識し易い。ただ、時折流れるムービー部分で主人公の姿が表れるので、この時ばかりは主人公とプレイヤーが乖離してしまうのだが。このムービー時での乖離を上手いこと処理して欲しかったのは不満が残る所。

爽快さを損なう不満点

個人的に、よそで不満点と挙げられている、街が一つしかないや自由に歩きまわれないなどは気にならなかった。街がひとつしかないのは、アルソード国を中心とした物語と考えれば気にならなかった。自由に動き回れないのは、むしろ逆で、自由に動き回れた方が色々制約が出てきたように思う。むしろ、自由に動きわらずに剣で切る戦闘スタイルを中心に据えた良いシステムだと思う。

不満に思ったのはむしろ、剣の操作性とロード時間。剣の操作性は慣れなのだが、画面の端を切る場合にポインタでロックしないといけないのが、一手間になり爽快さが損なわれているように感じる。剣の操作性に関しては、オプションで変更可能にするなどの処置もあったのではと思う。また、ロードにイラッとすることが多々。そんなに長くはないのだけど、街の中を移動する際にブロックごとにロードするのは何とかして欲しかった。ついでに、声も良し悪しだなと感じだ。戦闘中に助言が声で聞けるのは、臨場感溢れるのだがストーリー部でテキストを先に読み終えて、声を飛ばしたい時にさっさと次にいけないのがもどかしかった。特に、一度クリアした章のボスは声を飛ばせるくらいの仕様にして欲しかった。
つまり、僕の不満点はドラクエソードは剣で敵を切る爽快さを売りにしたゲームなのだから、そこを損なっている部分。それが、剣の操作性だったりロード時間だったり、声のもたつきだったりと。

ドラクエソードドラクエした

まぁ、不満は何でもつき物ですから、それ以上に爽快で主人公と一体になれ、そして如何にも冒険したなというドラクエらしいドラクエでした。ただ、やっぱりボリュームが少ないのがなー。