はじめに
REDMAGIC 11 Pro にてベンチマーク・ブーストが行われている疑惑が、なぜかガジェット系Youruber に飛び火している。
発端は、自腹で数々のガジェットをレビューしているさいちょう氏による以下の動画。
REDMAGIC シリーズはゲームに特化した Android スマートフォンで、 最新の 11 Pro はスマホながら水冷システムを搭載した異色の端末である。
この空冷システムはユーザーが ON と OFF を切り替えられるようになっているのだが、なぜかベンチマークを走らせると強制的に ON となる仕様となっている。それに疑問を抱いたさいちょう氏が徹底的に調査した結果、ベンチマーク・ブーストを行っていることが明確になってしまった。
昔から問題となっているベンチマーク・ブースト
ベンチマーク・ブーストは10年以上前から続く問題だ。以前は Samsung なども行っていた。流石に、最近は行っていないようだが。
- SAMSUNG GALAXY S5にベンチマークブースト疑惑浮上。ベンチマークは誰がために? - すまほん!!
- 話題のベンチマークブーストが気になって、ソニー「Xperia 1 VII」と「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」、「Galaxy Z Fold7」の3モデルでベンチマークテストを試してみた。 - ソニーが基本的に好き。| ソニーショップくんこく
しかしながら、中華メーカーは相変わらずに行っていたようだ。
ベンチマーク・ブーストは、ベンチマークが起動している際にだけスマホのパフォーマンスを向上させスコアを高く見せる手法である。
通常使用時とのパフォーマンスとは異なるため、ベンチマークのスコアを信用できなくなってしまう。
そのため、3DMark や PCMark ではベンチマーク・ブーストを禁止している。
ちなみに、REDMAGIC にはパフォーマンスを最大限引き出すためのディアブロモードが備わっている。
今回のベンチマーク・ブーストは、「ベンチマーク実行時にそのディアブロモードが ON になっているのでは」という擁護なのかよくわからない指摘もある。しかしながら、ベンチマークを起動している時だけディアブロモードが勝手に ON になるのはディアブロモードのありなしでパフォーマンスがどのように変わるか知りたいユーザーには困った仕様だ。実際、さいちょう氏は水冷システムの有無でベンチマークの差を知りたかったわけだ。
なぜか Youtuber が声明を出すことに
ベンチマークを比較するのはガジェット好きくらいしかいない。そして、ベンチマーク・ブーストはガジェット好きなら知っている話題である。
水冷システムでそれがわかりやすい形で露になったのは非常にお粗末な話だ。
個人的には、未だにベンチマーク・ブーストが行われていることに呆れつつ、REDMAGIC 11 Pro の売りである水冷システムによりそれが明らかになったのは皮肉な話だと思う。
なのだが、なぜかガジェット系 Youtuber のワタナベカズマサ氏がベンチマーク・ブーストについて言及していた。
youtube.com
どうやら、さいちょう氏の動画を見て突撃してる輩がいるらしい。
ベンチマーク・ブーストは、行っているメーカーが 100% 悪い。なのだが、さいちょう氏は自戒を込めてか動画内でベンチマーク・ブーストを見抜けなかったレビュワーやインフルエンサーにも責任の一端があるかのように言及していた。恐らく、その言葉を曲解した輩が REDMAGIC 11 Pro をレビューした Youtuber などに突撃しているようだ。
ベンチマーク・ブーストではない CPU 偽装
- CPU偽装で物議のCHUWI、返品で全額返金へ。誤ったCPUが搭載されたと説明 - PC Watch
- CHUWI CPU偽装、ようやく公式声明──「製造ミス」で片付けようとする姿勢への疑問|情報の灯台
ベンチマーク・ブーストではないが、中華メーカーのひどさを物語っているのが CHUWI の CPU 偽装である。
BIOS レベルでの偽装を行って行っておきながら、偽装を暴いたメディアに圧力をかけようとしていた。
二件目が明らかになったこともあり、製造上のミスであると苦しい言い訳をしている。
返品に応じるとしつつも、ほぼほぼ完品に近い状態でないと返金にはならない条件付き。
CHUWI というブランドに傷がついたところで、名前を変えてまた同じことをやりそうである。