「今日はお兄さんと一緒にサイトの一生を見ていこう!」
多くのサイトが生まれ、そして消えていく
5月のWebサイト増加数は1995年以来過去最高、Netcraft調査によると、現在世界には、8,554万1,228ものサイトが存在し、06年5月のサイトの増加数はなんと396万にも及ぶらしい。その背景には、無料サイトスペースや、取っ付き易く更新が簡単なブログによるところが大きいと考えられる。しかし、その殆どは三日坊主であり、pingからみたブログの寿命は平均38.2日との報告もある。
この広大なネットの海からたくさんのサイトが生まれ、そして多くのサイトが消えいく。今回は、そのサイトの一生について考えてみた。
サイトの一生
- たまご(準備期間)
- 様々なサイトの影響を受けながら、サイトを始める準備を始める期間
- サイトをやりたいと言う熱意がなければたまごは孵らない
- 幼虫(成長期間)
- 自身で試行錯誤しながら、サイトが成長していく期間
- 孵化直後は、自身の持つネタでなんとかなるが、その内持たなくなる
- それ故、日々ネタを摂取し、ネタを作り出し脱皮して大きくなる
- 繭(停滞期間)
- 諸事情により、更新停止やスランプなどに陥る
- この壁を乗り越えると、ある種の悟りに
- 人によっては無変態で成虫になる場合も
- 成虫(成熟期間)
- サイトを立ち上げた時の目標に達した状態
- サイトを停止し新たに立ち上げる人もいれば
- 新たな目標を立て再度幼虫や繭へ戻る場合もある
- 次代を担うサイトを育む場合も
1. 準備期間
何かを始めるには準備というのが必要であり、それはサイトを開設する場合も同様である。無料スペースを探したり、自分でドメインを登録したり、ブログの場合は各種サービスを比べてみたりと、やることはたくさんある。サイト始めるには、何か動機があり、そして自分の中の何かをweb上に公表したいという熱意が必要なのだけども、今回はその辺は割愛。
webを巡回し多くのサイトに出会い、そしてその影響を受けることにより、サイトをやってみたいなと思うようになります。僕の場合は、裏ニュースとかちゆ12歳および萌ミシュランのaboutに俺ニュースなんですが、サイトを始めるにあたって、そんな風になりたいと言う夢というか目標が湧いてきます。構成やスタイル、サイトのデザインなど様々な影響を受け、サイトを世に出す準備を重ねていきます。そして、何を書いていくのかという構想を練り始めます。
しかし、場合によっては構想だけで終わってしまうこともあるわけで、特にHTMLを書きwebにアップすると言うスタイルのテキストサイトの場合は、準備期間で力尽き結局、日の目を見ることがなかったという場合もあるのではないでしょうか。それ故、ブログサービスのように、登録してデザインのテンプレートを選び、後は更新するだけで良いと言うスタイルのブログが乱立するのも頷けます。
こうして、様々な準備を経てサイトが誕生するのです。
2. 成長期間
さて、サイトがweb上に生れ落ちたわけですが、サイトを存続させるには日々更新していくしかないわけです。更新しなければ、アクセスも増えなければ、自分自身も成長することはありません。
サイトを作った直ぐは、自分自身のネタをたくさん持っているので、色々なことが書けます。昔の思い出やら、ば以前から、声を大にして言いたかったことなど。とにかく、何でも書ける状態にあります。
しかし、そんな状態が長く続く筈も無く、自身の持つネタが尽きてきます。そのためには、色々なところからネタを摂取しないと書けなくなってしまいます。例えば、ネタがないと嘆いている人は、他人のブログを読んでいないだけじゃないののように、他人のブログを読み、他人の考えを知れば、自ずと新たな着想が生まれるものです。ブログに限らず、本でも、映画でも、ゲームでも、何でも良く、それこそ普段の生活から新たなるネタを見出すことができます。
このように、日々ネタを摂取し、自身のネタを排出することで、徐々にサイトが大きくなっていきます。しかし、ネタを摂取できないと、ネタがかけなくなり、更新頻度が落ち、しまいには閉鎖ということに。
3. 停滞期間(スランプ)
日々ネタを摂取し、ネタを書いていてもある日突然そんな自分に疑問が湧いたり、生活環境が大きく変わり更新する時間が無くなったり、あるいは本当にスランプに陥ったりして、更新頻度が激減したり、更新休止状態に陥ったりします。
スランプに陥る原因は様々で、例えばアクセス数が増えたので、何を書いたらよいのか分からなくなったとか、名無しさんの野次が気になったとか。そういう時は、本当に何も書けません。しかし、何事も時が解決してくれるわけで、更新が出来なくとも、日常生活で何かあったり、他サイトの文章を読んだりと、何かしたのネタを溜め込んでいるので、何れはかけるようになります。そうして、壁を乗り越えることでサイトがさらに成長していきます。ただし、そのまま更新が休止する場合もままありますが。
ちなみに、全てのサイトがこの道筋を辿ることは無く、そのまま成熟してしまうこともあります。
4. 成熟期間
スランプを乗り越えることで大きく成長します。当初の自分の目標にも達し、自分自身としても更新が当たり前の状態だったりする状態でしょうか。サイトによっては、さらなる成長を目指す場合もあれば、目標に達したので閉鎖し、新たなるサイトを始めるという場合もあるでしょう。そして、その成長したサイトを見て、サイトを始めてみたいと思う人も出てくるでしょう。そうすることで、新たなるサイトのたまごが生まれるわけです。まさに、次代をつむぐサイト。
僕自身も、ココを見てサイト始めました!というサイトになってみたいですけど、まだまだかなぁ。