AUSUのEEE PC 1008HAを買ってみた

遊びも仕事もネットブック

仕事兼遊び用のモバイルPCとして二代目MURAMASAである、PC MM2 5NEを使用していたのですが、プレゼン資料の大容量化や、ネット環境の変化に伴いメモリ256MBではきつくなってきた。メモリを増強するにもオンボードなので交換できないし、5年以上使用しているのでそろそろ買い替え時かなと。というわけで、最近流行のネットブックを購入しようと検討していたのですが、帯に短したすきに長しとはまさにこのことで、ハイスペックを求めるとバッテリが持たず、駆動時間を求めると重いかディスプレイが小さいと悩ましげ。1kgくらいで、10インチ以上で4時間以上のバッテリかつそこそこのスペックを!となると中々欲しいものが見つからない。
そんな中で、EEE PCのSSD搭載S101に惹かれていたのですが、新モデルが出そうな感じだったのでちょっと待ってみたら1008HAが発表された。S101のSSDも魅力的でしたが、HDD160GBで同等くらいとなると1008HAかなと。それなりのスペックで、公称で5時間駆動し、重さが約1kgでディスプレイも10インチとネットブックでは大きい方と丁度求めていた機種でした。同時期に発表された1101HAは画面が11.6インチでバッテリも約10時間と魅力的だったのですが、流石に1.4kgは重いなぁと。

見た目からのファーストインプレッション

店頭で見たかったのです、周りのお店には入荷されていなかったのでネットで購入。届いてびっくりしたのは箱の小ささ。最低限のものしか入っていないのが逆に嬉しいですね。そして、開けてみても小さいなと。アダプタが犯しサイズで小さいのも随分嬉しいなと。
Shellという名のとおり、全体が丸みを帯びたフォルムで、デザインにこだわりを感じます。昔のiBookみたいな感じですね。色は悩んだ挙句に黒にしました。本当は「赤」とか欲しいのですが。黒もピアノブラックという感じで高級感があります。ただし、当然のように指紋が目立ってしまいますが(笑)。
デザインに凝ったためか、コネクタ類は背面にはなく側面のみ。アクセスする分には側面のほうが便利なのですが、デザイン上の問題なのかカバーがあるのは好き嫌いが分かれそう。モバイル用途で何も接続しない場合は、フォルム的にもかっこよく、コネクタの保護にもなるのでカバーはあってもよいですが、イヤホンやUSB機器を頻繁に使う場合は邪魔。イヤホン等までカバー内ってのはちょっといただけないかも。
同様にデザインに凝ったためか、外部ディスプレイへの出力も、本体裏に収納されたコネクタを利用して接続する必要がありますし。ただ、個人的な話ですが以前使用していたMURAMASAも外部ディスプレイに出力する際はコネクタが必要で、電源アダプタのようにPCとは別に持ち運ぶ必要があり、忘れるとプレゼンできないという自体もあり得たので、本体に内蔵されているのは便利だと思います。

ちょっとだけ使用してみた感触

先ずハード周りから。恐らくもっとも人を分けるのはタッチパッドだと思います。非常に特殊な形状をしています。パームレスト中央にわずかな段差を持たせてタッチパッド部位があるのが一般的ですが、1008HAはシームレスで表面がでこぼこした部位がタッチパッドとなっています。シームレスで、一見するとタッチパッドがないように見えるのはおしゃれなのですが、ドット状タッチパッドは指が汗ばんだ状態でしようすると指がドットに引っかかるような感じがして、快適に操作できません。もちろん、クーラーの聞いた部屋で指先が乾燥していると通常のタッチパッドと同等の感覚で使用できます。ドット状ダッチパッドは汗っかきの人には厳しいかもしれません。
特殊な形状のタッチパッドですが、マルチタッチパットで指を二本使うことで拡大縮小や、画面のスクロールができます。片方の指を固定したままもう方のほうの指を左右に動かすという感じなので、iPhoneのような感覚とは違う印象。画面が小さいためか、タッチパッドで拡大縮小ができるのは思いの外に便利です。タッチパッドもキーボード左上のボタンでオン・オフができるのも便利です。
その他のハード周りとしては、左上のボタン。タッチパッドのオン・オフができたり、無線LANやBTのオン・オフがワンタッチでできるのは便利です。また、Fn+SpaceでPCの状態を省電力モードやハイパフォーマンスモード等に変更できるのもモバイル用途としてはありがたいですね。
キースピッチが広めなので文字入力していても疲れません。まぁ、以前使用していたMURAMSAのキーピッチが短く、さらに僕の手が小さいというのもあるでしょうが。この記事も、椅子に座ってラップトップで書いていますが、思っていた以上に扱いやすいです。おしむらくは、画面が120度くらいまでしか開けないので写り込みの調整ができないのが難点。
バッテリのもちについてはそこまで使用していないのでわかりませんが、画面を最低輝度にしても見やすく文字だけ入力していると30分経ってもバッテリが殆ど減らず残り6時間以上とか出ているので、通常使用の場合でも4時間くらい持つのではないでしょうか。無線LAN使用時にどうなるかはわかりませんが、各レビューによるとそれでも3時間くらいは連続使用できそうです。