永久機関報道で記者よりもシステムが優秀な毎日新聞

研究所での実証運転では、回転体は最高で毎分1500回転し、直径80センチ(重さ約70キロ)の装置で毎時10〜15キロワット、同120センチ装置で毎時500キロワットを発電した。始動時に5・5キロワットのモーターを使った場合、1個100ワットの電球30個を点灯させていて3キロワットを発電できているのに、モーターの消費電力は2・6ワットしかなかった。

始動時に5.5 kWのモーター使って、3 kWを発電(?)ってどういう意味?そのモーターの消費電力が2.6 Wなのか、別のモーターなのか。文脈どおりなら入力>出力で全く画期的ではない。それとも、消費電力が2.6 Wのモーターを使って、ベルトでつながった別もモーター、最終的には5.5 kWのモーターを回すことで、3 kWを発電(?)できるということだろうか。「始動用モーターの消費電力の100〜1000倍程度も発電可能」などと本文にあるから後者だと言いたいのだろう。
「始動用モーターの消費電力の100〜1000倍程度も発電可能」などという、入力<出力とかありえないので、他の何かを使っているか、測定ミスだろう。恐らく、今回は装置全体が電気を貯めているだけだろうから計算ミスだろう。だから、「毎時〜〜ワット発電などという電力量と、「〜〜ワット発電した」という電力が混在してるのだろう。
実は他の何かを使っていたのが、「水と空気だけで発電し続けます」,ジェネパックスが新型燃料電池システムを披露。当初は「水と空気だけ」と発表していたが、それだと効率100%の永久機関になってしまうのでよくよく調べてみたら、【続報】ジェネパックスが水素生成のメカニズムを明らかに。ポイントは金属または金属化合物の反応制御 という落ち。今回の発電装置にしても、入力<出力な時点で記者は聞いた瞬間におかしいと気づかないといけない。ちなみに、水と空気だけで発電するシステムに関しては、 水から電流を取り出すことを可能にした新しい発電システム「ウォーターエネルギーシステム」を見に行ってきました水から電気を作る「ウォーターエネルギーシステム」続報、販売権を取得しようとした会社に直撃取材GIGAZINEが名を上げたことでも有名かも、
今回の毎日の記事は何故か関連に 無風力発電機詐欺:未公開株詐欺で容疑者最終送検 /高知 - 毎日jp(毎日新聞) があるので記者よりも毎日新聞の関連記事システムの方が空気読んでいるという。