Web会議に最適な OpenComm

OPENCOMM – AfterShokzJP

骨伝導イヤホンで有名な AfterShokz の OpenComm を買いました。主な用途は Web会議や Twitter の Spaces なので Aeropex ではなく、マイクが口元に近い OpenComm にしました。そろそろ使って一ヶ月で、色々分かってきたので雑感を書きます。ザックリまとめると以下のような感じ。

  • マイクにノイズキャンセリングが付いているのでWeb会議に最適。
  • 耳を塞がないので周囲の音を聞きやすいのでスポーツ向き。電車には向かない。
  • メガネと共に装着可能で長時間付けても痛くならない。ただしマスクを装着するとややこしい。
  • 半日間連続使用可能なバッテリー容量だが、充電ケーブルが特殊。
  • マルチポイントを利用できるが、Windows 10 で使うには工夫が必要。

マスクをするとゴチャゴチャしたり、充電ケーブルが特殊だったり、マルチポイントに工夫が必要がったりしますが、概ね満足しています。

購入したきっかけは急性難聴

急性低音障害型感音難聴になって治った - 最終防衛ライン3
購入した最大の理由は、一時的ではありますが難聴になったからです。
Web会議に限らず、人の声は音量がバラバラです。ボリュームを小さい声の人に合わせると、大きな成長は耳にきます。逆に下げると小さな声が聞こえなくなります。
難聴になった理由が Web会議かは分かりませんが、耳を塞ぐイヤホンやヘッドホンで音量の安定しない声を聞き続けるのは耳によくなさそうです。だからと言って、常にスピーカーで Web会議できる環境でもありません。
難聴になった際に耳鼻科の検査でヘッドホンでの通常の聴力検査と共に骨伝導も行い、その際に骨伝導でもよく聞こえたのも印象深かったです。
そこで、骨伝導イヤホンの OpenComm を購入したのですが、大正解でした。耳元にスピーカーがある感じで声が聞こえ、耳も塞がないので外耳に圧を感じず楽です。マイクが口元に近いので、相手にも声がきちんと伝わっているようです。

長時間の Web 会議に最適

相手の声も聞き取りやすく、相手に声を届けやすい

骨伝導イヤホンは低音が弱いとされていますが、会話なら特に気になることもありません。
マイクはノイズキャンセリングにより、クリアな声を相手に伝えられるそうです。ただし、Twitter の Spaces などで確認したところ、PC のファンの音や、扇風機の音など高音の処理はうまくないみたいです。通話を阻害するほどでないけど、ファンの音が聞こえるとのこと。私の声とファンの音しか聞こえない静かな環境のせいもあるかもしれませんが、ノイズキャンセリングが高音を上手くカットできないのは仕方ないかなと思います。

装着時の圧迫感はない

耳のあたりで押さえ付けるように装着しますが、圧迫感はありません。一日中つけていても痛くなることはないです。メガネをしていても問題なく装着できます。ただし、マスクをすると紐が OpenComm やらメガネと混線してしまいますが。

バッテリーは十分

バッテリー容量も十分にあり、公式では音楽は連続8時間、通話なら連続16時間となっています。実際に使った感覚としても、半日は充電なしに使えます。充電ケーブルが特殊なマグネット式なのが残念です。USB Type-C 等の方が取り回しがいいのは事実ですが、充電する機会がそもそも少ないです。自宅の他に職場でも充電できるように充電ケーブルをもう一本購入したのですが、仕事場で使う機会がない位にはバッテリーが持ちます。毎日つかったとしても、帰宅してからの充電で十分でしょう。

外音取り込み機能か骨伝導

JBL Club Pro+ は人に勧めたくなるイヤホン - 最終防衛ライン3
音楽や映画鑑賞用として、JBL ClubPro+ を使っていますが、周囲の音を聞きたい場合は OpenComm を使っています。JBL ClubPro+ は外音取り込み機能があるのですが、やはり物理的に耳の穴を塞がない OpenComm の方が環境音はよく聞こえます。どちらもジョギングに使えると思いますが外音取り込み機能を有するイヤホンよりも OpenComm の方が安全でしょう。
逆に言えば OpenComm は遮音性が皆無なので電車など雑音が多い環境だと音楽が全く聞こえません。JBL ClubPro+ のようにノイズキャンセリングを効かせて、低い音量で聞いた方が集中できますし、耳への負担も軽そうです。

マルチポイントが便利だが

forest.watch.impress.co.jp

2台までのマルチポイント接続に対応しています。ちなみに現在はマニュアルにもマルチポイント接続の利用法が記載されています。
スマートフォンと PC に接続すれば、音を鳴らした端末と自動的に接続できます。PC でWeb会議したのちに、スマートフォンで電話する際に、わざわざ接続し直す必要はありません。

サポート – AfterShokzJP

ただし、マルチポイント接続中に何らかの理由でどちらかの端末の接続が切れると、再接続を促すアラートが鳴り続けるのは使い勝手が悪いと感じます。

システム側でヘッドホンとヘッドセットを切り替える

取説にも書いていない!テレワーク時代の最強ヘッドセットAfterShokz OPENCOMMの裏技 - 高橋忍のにゃんともWindows - 窓の杜 にも書かれていますが Windows 10 でマイクを使う場合は注意が必要。OpenComm を Windows 10 にペアリングすると音を聞くヘッドホンと音声通話を行うヘッドセットの二つの形式で接続されます。ヘッドホンだとステレオで、ヘッドセットだと音声はモノラルですがマイクを利用できます。
Web会議の際には「設定」の「サウンド」から「スピーカー」と「マイク」共にヘッドセットとしての OpenComm を選択しないとマイクが使えないので注意。ZOOM 等で Web会議を行う際も音声とマイクがヘッドセットになっているかを確認しましょう。

トランスミッターでヘッドホンとヘッドセットを切り替える

ワイヤレス端末を PC と接続する場合は、USB式の Bluetooth トランスミッターが何かと便利です。USB接続の Bluetooth トランスミッターを使うのも手です。

少々お高くなりますが、ヘッドホンとヘッドセットを物理的なボタンで切り替えられるタイプがおすすめです。これなら、Windows 10 のシステム上でわざわざ切り替える必要はありません。ただし、こちらのタイプはマルチポイント接続は可能ですが、音声の自動切り替えが上手く行きません。
PC が何台かあり、状況に応じてWeb会議を行うPCを切り替える必要がある場合は、USB トランスミッターとペアリングしておくと便利です。

GENKI AUDIO でゲームも

Nintendo Switch 用ですが、GENKI AUDIO は低遅延なのでゲームでも問題なく利用できます。
R-TYPE FINAL2 を GENKI AUDIO を経由し OpenComm でプレイしていましたが遅延はほぼ感じませんでした。耳の穴を塞がないので、長時間プレイしいても耳を圧迫しませんし、インターホンなどを聞き逃すこともありません。
ためしに SEKIRO をやってみると、わずかに遅延を感じますが私は気になりませんでした。GeForce NOW よりも遅延は少ないと感じます。フレーム単位で勝負ができる人は、気になると思います。

満足しています

ケースが付いてきますが、大きすぎるので使っていません。通勤中は首にひっかっけていることが多いです。
骨伝導なので耳の穴を塞がず、周囲の音にも気を配れるのが仕事でも自宅でも便利です。低音がやや弱いと感じますが、耳の傍にスピーカーがある感じは BGM として調度いいい具合です。
マルチポイントにも対応しているので、PC やスマートフォンと複数端末に同時接続できるのも使い勝手がいいです。
マイクが口元に近いので、相手にも声を伝えやすいです。
装着感は軽いですが、メガネとさらにマスクをしていると流石に耳回りが忙しくなります。ただ、長時間つけていても圧迫感はありません。ずれない程度には固定されるので、絶妙な装着感です。2万円くらいと少々お高いですが、仕事にも趣味にも使えるのでお買い得だと思います。