「昔のインターネットの方が個人の利害が関係ない情報をたくさん見れた気がする」のは幻想だと思う

なんか昔はインターネットってもっと有用なかんじだと信じてたというか、個人の利害が関係ない情報をたくさん見れた気がするんだけどそういうのも幻想だったんだろうか。

アフィ死ねよ

幻想だと思う。個人の利害の関係ない情報はたしかにあったけど、たくさんはなかった。利害の関係ない当たり障りのない日記はよく見かけましたが、それは「情報」ではない。
昨年あたりからキュレーションサイトが問題になっていたけども、検索しても自分が求める情報にリーチできない問題は、ずーっと続いている。検索サイトの敗北だよなと。

ブログサービスが台頭しだした2005年前後には、個人ブログがひっかりやすくなったから検索結果が汚れただの、それ以降はYahoo!知恵袋とか教えてgooが台頭してきたので、全然ベストじゃないベストアンサー見せられていらつくだのという文句があった。それと並行して2ちゃんねるまとめサイトも良く引っかかる。2000年代後半になるとSEO対策が当たり前になり、ますます自分が見つけたい情報が隠れてしまう。PCのエラー文で検索したら、結局解決しないSEO対策だけしているよく分からないブログなどが引っかかる始末。2010年前後にはアフィリエイト用のサイトが乱立し始める。商品を検索したら、アフィばっかりで商品の情報が全く得られない。その後はNAVERまとめだの、2ちゃんねるから切り離された、まとめサイトだのが目立つようになってきて、この頃はより大規模なキュレーションサイトが跋扈している状態。

昔もガジェット系やオタク系の情報はアクセスしやすかったとは思う。ただ、やはり現在の方が情報の量も多いし、質も高い。特に、ガジェットやゲームの攻略などは動画ありきになっている。ゲーム市場は死んだ においてwikiが更新されないと嘆いていた増田がいたけども、YouTubeで攻略動画を探した方が早い。ただまぁ確かに、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドなどを見ると、格安ライターに外注したと思われるwikiばっかりな上に、有用な情報が載ってないこともしばしば。英語圏wiki機械翻訳でもいいから載せればもっとマシになるのに。

それ以外の情報は網羅的に得ることができなかった。例えば、家電のレビューなどは、価格コムやAmazonなどが扱う以前はほぼ見つけられなかった。飲食店の情報は、クーポン系のぐるなびホットペッパーが先んじて、その後に食べログが来るけども、それ以前はiタウンページなどを参照するしかなかった。病院などもポータルサイトができるまでは、インターネットで探すのは困難だった。
オタク系の情報にしても、発売日などをまとまってみることはできなかった。
これらの情報は徐々に充実してきて、比較的快適に見つけられる時期というのはあった感触はある。恐らく2010年から2013年くらいで、要するにスマートフォンが一般的になる直前だろうか。スマホが普及しスマホ向けのサイトが増え、インターネットの主となったのが、現在のクソみたいな状況の一因なのだろう。
ステマもその頃から徐々に問題になり始め、また【PR】記事も多くなったように思う。ただまぁ、個人的には記事のタイトルに【PR】と入れるか否かよりも、スマホ用のサイトで見た際にでかでかと表示されるバナー状の広告の方が遙かにうっとしいし、消えて欲しい。なんだよ、うっすらと中央に表示されたかと思ったら、スッーと下へスライドする広告。滅びろ。

それはさてき「情報」に関しては、以前に比べれば政府の情報もネットで参照できるし、民間も活用しているので、遙かに量が多くなった。昔の方が有用な情報が「たくさん」あったというのは幻想だろう。検索エンジン自然言語で検索しても、それなりの結果が得られるようになったけれども、それ以上にキュレーションサイトやアフィリエイトなどのせいで、目的とする情報にアクセスしにくくなっているのは確かではある。