知人の実家の慣わしでは節分の際に「福は内」とは言うが「鬼は外」とは言わないらしい。
なんでも、祖先に朝鮮系の血が混じっているらしく、
お盆も8月ではなく旧暦である9月にやるという。
ただ本人は、その理由は分からないと言う。
この話を聞いたときに偶々、陰摩羅鬼の瑕を読んでいたのでピンと来た。
多分彼の家は儒教系の祭礼を行っているのではないか?
彼の家では、鬼が日本の「鬼」である忌む・畏れ敬うモノという意味でなく、
大陸の「鬼」である幽鬼つまり祖先の霊と言う意味に捉えている。
祖先は孝により敬うものであるので「鬼は外」と言ってはならないのだろう。