「時流に乗った記事」と「長期に渡って参照される記事」を書きなさい

ちょっと機を逃してしまった感があるが、僕も長文書きを自称しているので参戦したい。
ブログ書いて欲しいなと思うことは多い。例えば、Twitterでわざわざ番号つけてまで連投し、さらにTogtterでまとめてる人やコメント欄で長いコメントしてる人とかを見ると特に。コメント欄に書き込んでる人の中には非常に詳しい人もいて、そういう人こそブログを書いて欲しいなと感じる。そんな人がブログを書いてみようと思えるといいなと思って記事を書く。

短文で切るTwitterと長く丁寧に説明するブログ

私は、ブログとTwitterを上手く使い分ければブログを書きやすくなるし、ブログを多く呼んでもらえるようになるとも考えている。何故かを語る前に、私がブログを書くきっかけを書こうと思う。

2000年頃からテキストサイトにあこがれていた。特に、
プラッチック日替わりタイトル のように短文ネタで勝負したいと思っていた。また、俺ニュースRNA side や 萌えミシュランのabout のような短く日常を綴りながらも、切れ味のある短い文章も書いてみたかったので、その点でTwitterは実に合っている。特に、TwitterならばふぁぼやRTにリプライが気軽に貰え、読んでるよ!ってのを身近に感じられる。

その一方で、バーチャルネットアイドル・ちゆ12歳 みたいな掘り下げたネタをガッツリ書きたいとも思っていた。テキストは書きたいが、楽に更新したいと考えており、丁度2002年〜2003年頃にブログなるものを知ったので自分もやってみたかったのだが、自分でシステムを組めるほどの知識はないし、MovableType.jp の導入の仕方もよく分からなかった。となると、ブログサービスを利用するしか無いのだけが、2003年当時のブログっぽいサービスの選択肢としては、はてなダイアリーくらいしかなかったのでそのまま利用し今に至っている。2005年に、はてなブックマークなどのサービスが始まってはてダで良かったなと思っている。

Twitterとブログにはそれぞれの良さがある。長い文章を連ねなくても140文字以内でスパっと伝わることもあるし、長々と説明を繰り返さないと通じないことだってある。それぞれの特性を生かした使い方をしたいから、それぞれのサービスを使っている。

「長期に渡って参照される記事」と「時流に乗った記事」

私自身のブログの書き方も随分変わってきている。昔は、個人ニュースサイトを巡回して気になった記事に反応して記事を書いていたが、最近は気になる記事に出くわすのはTwitterの方が捗る。これはそもそも、気になる記事をピックアップするアカウントをフォローしているからだろう。また、記事を書く際も一旦Twitterで自分の意見を書いて、それに対する応答を確認して書くことが多い。つぶやくことで色々な意見が集まることもあるし、意見は集まらないがたくさんRTされることもある。たくさん意見が集まってリプライの応酬ができれば自分の考えを整理できるので、ブログを書くときに楽になる。たくさんRTされるのは、それだけ気になってる人が多いネタだから記事を書けば読んでくれる人も多いだろうと予測できる。ただし、これをやり過ぎるとTwitterでのツイートで満足してしまってブログにアウトプットしなくなるので程々が良い。

ノウハウってのは特に無い。俺のブロガー精神論 - シロクマの屑籠 にて p_shirokuma さんが言うように、私も基本的には自分自身が読み返すために書いているので、自分が読みやすい構成にしている。アフィリエイトとか面倒だから貼らない。ジャンルも、自分の興味が一定しないので分けるのを止めてしまった。おすすめ記事は 『最終防衛ライン2』 の人気エントリー - はてなブックマーク を御覧くださいという有様だ。SEOに関しては良く分からんが、はてなダイアリーは検索に引っかかりやすいのが良い。

私なりのノウハウとして言えるのは、「時流に乗った記事」と「長期に渡って参照される記事」を書きなさいってこだ。特に、「長期に渡って参照される記事」を意識的に書くべきだ。
時流に乗った記事とは、まさにこの記事のこと。昨年だと 虚構新聞騒動とは何だったのか のようにネット上などで騒動があった際に自分が思ったことや感じたこと考えたことを書いた記事。ある出来事に対する反応で、能動的な記事とも言える。これは比較的書きやすいと思う。尖った独自性のある意見ならば注目もされやすい。私は、差別化を図るために兎に角膨大ななリンクを集めて読むことに注力している。これも先鋭化だ。studygift にも思うことがあったのだが、虚構新聞の件と重なってしまい書かずじまいになってしまった。
「時流に乗った記事」は時期を逃さなければそれなりに注目してもらえる代わりに、時期を逃すと全く注目されなくなる。常に「時流に乗った記事」を書き続ければ良いがそれはそれできつい。時流に乗った記事ばかりだと、知らない人に自分のブログを紹介するときのおすすめ記事を紹介できない。シェフの気まぐれしか無いレストランみたいなものだ。ちなみに余談だが、あるお店でシェフの気まぐれ定食を頼んだら、気まぐれはないよと半切れ気味に返されたことがある。気まぐれだったのはシェフそのものだったらしい。

「時流に乗った記事」だけだと、旬のものを仕入れられない時に出すものがない。だからこそ、「長期に渡って参照される記事」を書くべきだ。例えば、私の記事だと ゲームの右と左 マリオはなぜ右を向いているのか は今でもブックマークされるし、他のサイトから紹介されることもある。それなりに普遍的にタメになり、割りと何度も繰り返されるネタを書いておけば良い。例えば、誰かがTwitter上で左右に関して論じていれば先の記事を紹介すればよいのだ。このような紹介できる弾を用意しておくと、とても便利だ。ちょっと古いが、あなたがどんなブログを書くべきか悩んでいるなら、HUNTER×HUNTERの念六性図に見る個人サイト を参考にしてみると良いかもしれない、などと紹介できる。

ちなみに、青二才氏に一言 - 情報の海の漂流者 でfut573さんみたいに、ブログを書くときには勉強しないかな。0. 目次:紋章を知るとヨーロッパが分かる! などは取り敢えず疑問に思ったことがあったので調べてみたけども、特にアウトプットする場所がないのでブログにまとめただけという話。振り返ってみると、長期に渡って参考にされる記事は、自分が調べた結果をまとめるために書いた記事に多い。何かの目安になれば幸いである。

また、後よく言われることだが兎に角書き続けること。以前ほどは更新しなくなったが、そえでも最低でも月に一介くらいは更新するようにしている。しばし、個人サイトの寿命は3年といわれるが、これは大学生が就職したり、仕事での環境が3年くらいで変わったりするからだろう。環境が変わっても続けられるスタイルを確立するのもノウハウの一つだろうか。

ブログを書く利点とか

ブログを書くノウハウを書いたところで利点がないと誰も書かないわけで。ただ私の場合は、基本的に自分が後に参照するために書いてますし、ウェブさえ利用できればどこからでも参照可能なのがそもそもの利点となっている。誰に言われるともなく書いているからずっと書き続けているのだろうし。

記事に反応があると何でも嬉しいですね。はてなブックマークをたくさんもらえるのも嬉しいですが、やはりコメントがあった方が嬉しいです。さらに、記事を書いてもらえれば尚更。今回の件で言えば シロクマブログ精神論に対して、raf00はどのように悩みそしてグズグズなエントリに至ったか。 ― 乱れなよ、そして召されなよ みたいなトラックバックが飛んでくると大変楽しいよね。私も 皆さんの記事の書き方を知りたいな でたくさんの反応を頂いた時は非常に嬉しかったですね。その反応を 記事の書き方リンク集 としてまとめられたことも大きいです。

記事への反応はポジティブなものばかりではないけども、別に勝ち負けではないですし、色んな意見を見られるってのはそれだけで面白い。なので、ブログのアクセス数の伸ばし方とか精神論とか - とある青二才の斜方前進 において TM2051 さんは若手が知識で勝つのは無理と言ってるけども、そんなことは関係なく青二才を自称するならがんがん噛み付けばいいのにと。私なんかは、揉め事あるやと見れば取り敢えずまとめ記事を書いてました。しかも突っ込まれないように、たくさんの記事をピックアップして長い文章を書いてました。その結果、たくさんの記事をピックアップしてまとめるのが私の持ち味であることに気づけました。ただし、揉め事に首を突っ込んでばかりいたのでオフ会に出始めた頃は「怖い人だと思ってました」等と言われたものです。
オフ会といえば、ブログを書いていると自己紹介がしやすいですね。大体がブログ関係で知り合った人なので、直接の知り合いじゃなくても近いクリック半径に属しているため私のはてなダイアリーを知らなくても記事くらいは読んだことがある人がいるものです。これもブログを書いている利点でしょう。

まとめのような何か

「時流に乗った記事」と「長期に渡って参照される記事」を意識して書き続ける。書き続けて過去ログを蓄積してこそのブログである。
「時流に乗った記事」はそれなりに注目されやすい。「長期に渡って参照される記事」は何かの折に紹介できる記事として書いておく。普遍的であれば、紹介もしやすく参照もされやすいだろう。

「時流に乗った記事」はTwitterなどを通じて意見を述べたくなる記事を見つけて書く。本当だと、今日は 都心住まいの価値とは何か - よそ行きの妄想 とそれに対する反応で同じ長崎県出身地方都市という地獄 あるいは関東圏の「私が住んでるところは田舎だよ(笑」が如何に残酷かについて - mizchi log に関する記事を書きたかったのだけど、都会と田舎の比較の話が出るととりあえず絡みつく - 24時間残念営業 で気を削がれてしまった。

Twitterで記事に対する意見を書いてみて、それに対するリプライがアレば自分の考えが整理できるし、RTが多ければそれだけ注目される内容なので、記事を書くモチベーションにもなるだろう。ただし、Twitter にあまり意見を書きすぎるとそれだけで満足するので注意。

「長期に渡って参照される記事」は自分が疑問に思ったことで、簡単には解決できそうにないことを選ぶと良いだろう。ちなみに、今書きたいのはビー玉の語源はビードロ玉かB玉かなのだが、インターネットだけでは解決できそうにない。語源などはきちんと調べておくと、何かの話題になった時に紹介しやすいし、参照もされやすい。

一応ノウハウとして、まとめは必ず書くようにしている。また、最近は記事を書き上げた後に Twitter で紹介するようにしている。Twitter で紹介してアルファな人に拾われるとかなりの人に読まれるので少々びっくりする。最近だと、投稿時間を気にするよりも、Twitterで紹介する時間を気にした方がいいかなと思う。Twitterなら何度も告知できますし。