サイトやブログにコメントが殺到し荒らされる状態や、その原因を表現する言葉には色々ある。以下は個人的解釈。
- コメントスクラム
- ネット右翼
- ネットイナゴ
- ネット赤潮
- コメントが殺到する状態
- ネットイナゴのように、自然現象で表現するなら novtan別館 - ネット!イナゴ! で提唱されるネット赤潮の方が、外的・内的要因を内包した言葉である。
- プランクトン=不特定多数の匿名とはよく表現したもんだ。ネット上に浮遊している匿名プランクトンが大量発生したという感じで、自己増殖=自作自演も内包した面白い表現である。
- 果たして、今後広まるだろうか?
- 炎上
- コメントが殺到する状態
- 外的要因も内的要因も押さえた的確な言葉ではないか。内的要因が全く無くても、悪意を持って放火すれば外的要因のみで炎上するし、元から火種があれば、火の不始末で炎上する。そして、炎上したサイト周辺へ飛び火することもある。それ故、古くから定着しているのだろう。
- 炎上の由来は、元々は、プロ野球の投手が大量失点することの喩えだったのが、ネットに持ち込まれたのだろうか。
それにしても、荒らしも上手い言葉だ。定着するには、即座になるほど!と思えるものでないと無理なのかもしれない。
炎上の三要素
燃焼には次の三要素が必要
- 燃えるもの
- 十分な温度
- 酸素(酸化剤)
この三要素を炎上に当てはまる。
- 燃えるもの
- 十分な温度
- 燃えるものがあっても、十分な温度がないと燃えない。つまり、場がヒートアップしないと炎上は起こらない。場が炎上する雰囲気にならないと燃えるものも燃えない。
- サイト自身が非常識な発言を繰り返すことで加熱する場合もあれば、主義の対立により議論が白熱し、その界隈の温度が上がる場合もある。
- ちなみに、点火することで燃えるのが「引火点」、自然に燃え出すのが「発火点」。発火点の場合は自然に燃え出したわけですから、完全に内的要因によるものでしょう。また、引火点に達していないと、誰かが荒らして火をつけても炎上はしない。それは、場が盛り上がってないから。逆に、引火点に達すると一人の荒らしにより口火を切られ炎上するケースも。
炎上を避けるのは
炎上を避ける、あるいは鎮火するには炎上の三大要素の内の一つを取り除けばよい。
- 燃えるものを取り除く
- 燃えるもの=サイトなので、炎上したくないならサイトを開設しないなら良い。あるいは、コメント欄を設置しない。
- ただ、コメント欄がないのは寂しいので、先に挙げたようにコメント欄を耐火構造にするなどの工夫もある。
- 炎上後は、コメント欄を無くしてしまえば炎上はしない。当然、サイトそのものを閉鎖するのも手。
- 燃えるものを取り除くのは、最後の手段にすべきである。
- 十分な温度を取り除く
- コレはとりもなおさず、非常識な発言はしない。知ったかぶりをしない。反社会的な行為を書かないと至って常識的なことである。謙虚に行くべし。しかし、コレができないから炎上するのだろうけど。
- 議論が紛糾した場合は、一旦冷静になり、自身の論理にも誤りが無いかを見直してみる。
- 炎上後は、兎に角自身の非を認めるしか温度を下げる方法は無い。ただ、コレも下手な謝罪をすれば火に油を注ぐ結果となる場合が多々ある。
まとめ
燃えるもの=サイト or コメント欄があるから炎上する。酸素=アクセスは欲しいもの。アクセスの無いサイトを運営するのも悲しい。サイトはなくせないし、アクセスの流入を減らしたくないなら、引火点に達しないようにするしかない。つまり、謙虚で行きましょうよと。ネタ化するなどの芸の域に達成ないなら、上から目線とか毒舌とかは止めたほうが無難。
コメント欄などは、匿名コメントができないような耐火構造にするのもあり。
蛇足ですが、萌えの三大要素とか面白そう。萌えるもの、十分な温度、酸素は何に相当するのだろうか。