読んだ本列挙

葬送〈第2部〉

葬送〈第2部〉

下巻は700ページとじっくり濃厚。しかし、その厚さを思わせない面白さ。天才についてや芸術とは、生とは死とは。ありきたりだけど、二人の芸術家を追って書くと厚みが増す。

Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

黄色い本。文体が村上春樹でなSF。他の感想見たら同じような感想を書いてる人がいた。解釈は人それぞれで答えは無いのだと思う。数年後、忘れた頃に今一度読みたい。

レインツリーの国

レインツリーの国

図書館危機を読んでいて、事前に内容を知っているだけにニヤニヤが止まらない。子供の頃に体験した作品の感想をインターネットで語ることができるようになったのは本当に嬉しい事だ。そして、今は体験した作品の感想をじっくり書ける。
昔はあまり気にならなかったが、電子メール部分はやはり横書きじゃないとしっくりこない。この本は横書きにしても良かったのではと思う。

ZOKUDAM

ZOKUDAM

ZOKUの続編。巨大人型ロボットを如何にして作るか。そういえば、今回は博士がほとんど出ていないな。

ブックマークのコメントは誰のもの? 悪口言うのと悪口書くのは違う

ブログに「死ね」とコメントを書かれて自殺した女子高生に関して

ブログの「死ね」というコメントを苦にして女子高生が自殺するという事件が起きた。

この引用は恣意的過ぎるなぁ。恐らく北九州の事件を指しているのだろう。ちょっと調べた限りでは、池田先生の主張に関してこの例を出すのは印象操作だよね。

同校は自殺の発覚後、同学年の生徒や同じ中学校の出身者を中心に、カウンセラーを通じて調査を実施。うち1人が「26日から27日に『死ね』『むかつく』『意味がわからない』などと書いたかもしれない」と話しているという。

同校は女子生徒と近い生徒らから聞き取りを実施。その中の一人が「26日から27日にかけて(女子生徒を)中傷する書き込みをしたかもしれない」と話したとしている。

詳細は明らかではないが、「死ね」等と書き込んだ本人は自覚があろうがなかろうがリアル同士で知った仲である「いじめ」の問題だろう。よって、池田先生がこの事件をインターネット特有のひとつの事例として上げるのは適切ではない。

つーか、 娘を攻撃した学校裏サイトでの「いじめ」が解決した〜子供のネット規制は禁酒法時代の二の舞か? での娘さんが語るように今時の小・中・高の子供たちはインターネットがあるのが当たり前。それを規制など、まさに禁酒法かもしれない。ただ、この娘さんたいそう良くできた娘さんだがちょっと見逃している点があるように思う。娘さんは父に対して学校裏サイトなどで悪口を書くのは居酒屋で悪口言うのと同じと諭す。しかし、悪口言うのとインターネットに悪口を書くのでは大きな違いがある。言った悪口はその場限りだ。もちろん、本人が偶々居合わせることもあるだろうし、巡り巡って本人に伝わる事もあるだろう。しかし、それも一回限り。一方インターネットに書いた悪口は記録として残り続ける。何度でも読むことができるし、可能性としては誰でも見ることができる。通常の悪口とインターネットの悪口の違いをきちんと教えられないのは問題じゃないかと思う。

はてなブックマークは誰のもの?

はてなブックマークのコメントとブログのコメント欄を同等に扱ってるんだけど微妙に違うよねぇ。まぁ、はてなブックマークだっていじめ目的で使えるので「死ね」と書いたら傷ついて自殺しちゃう人もいるかもだけど。ブログのコメント欄は管理者が勝手に消しちゃえばいいけど、はてなブックマークのコメント欄はブログ書いた人のものではないですからね。気に食わないと思ってもどうする事もできない。ソーシャルブックマークはミニブログの一種 であってブログのコメント欄とはまた別ものだ。あまりに酷いブックマークのコメントをどうするかは難しいのだけど、たとえばブックマークのコメントにブログの管理人が簡単な反論ができるようなシステムを構築するとか。ただ[これはひどい]と書かれていたなら「何が?」とか「根拠は?」みたいなのをつけられたりね。
池田先生の解決法としては、具体的な解説方法は全く提言されていないけど経済学者らしく面白いね。
実際、ブックマークのコメントを評価、規制するにしても、ネガティブもポジティブも等しく均衡を保たないと結局声が大きい人が正しいってなっちゃう。炎上みたいに批判コメントが押し寄せるのも怖いが、賛同コメントだけが大量につくのも狂信者っぽくて気持ち悪い。僕はつくづく思っているのだけど、集めれば何でも気持ち悪いと思っている。蟻とかうじゃうじゃ集まってるのは苦手です。はてなブックマークも同じ。喩えはあまりよろしくないが、ブログという石を裏返してみたら知らぬ間にダンゴムシよろしくはてなブックマークが大量についててみたいな。
結局はてなブックマークは、はてなのものであって何とかしたいならはてなを何とかするしかない。その点で池田先生の提案は面白いと思う。しかし、願わくはネガティブを抑えすぎないようにして欲しい。