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ゲーム変革の年 2009

年の瀬に、インフルにかかり気がつけば、12月は記事を書いてないのでゲームまとめ記事を書く。

2009年の上半期はビックタイトルに恵まれなかった。PS3Xbox360のマルチタイトルでバイオハザード5が発売され、日本国内では100万本には及ばなかった。ただし、世界的には500万本売り上げ大ヒットである。同カプコンからは、モンスターハンター3も発売された。しかしやはり、2009年最大のキラーソフトといえば、ドラゴンクエスト9であろう。

冒険者のすれ違い ドラゴンクエスト9

2009年最大のゲームといえば、7月11日に発売されたドラゴンクエスト9(以下DQ9)だろう。出荷本数も 「ドラクエIX」415万本出荷、シリーズ過去最高に なっている。多く売れた理由は、セーブが一つしか出来ないなどユーザーにとってややマイナスな面もあるかもしれないが、発売から一年間かけて徐々に開放されていくクエストがその一因だろうし、そしてもちろん面白いことも。DQ9は、クリアだけなら30時間もかからない。しかし、クリアは一つの通過点に過ぎない。先に語ったようにクリア後に様々なクエストが存在したり、一年かけてクエストが開放されたりと、クリア後にこそ楽しめるようなつくりになっている。以前、「エンディングを通すことで主人公とプレイヤが一体となるドラクエ9」で語ったようにストーリー上の主人公とプレイヤの関係もクリア後に一体となるようにデザインされている。長く楽しめるからこそのシリーズ最多販売本数なのではないだろうか。

さて、DQ9の魅力はこれだけではない。すれ違い通信こそがDQ9の華であろう。7月発売と旅行や帰省、コミケと重なったことも幸いしただろう。これまでも、ニンテンドックスのようにすれ違い通信機能をゲームは存在したが、それほど話題にはならなかった。DQ9はすれ違いの規模がこれまでとは桁違いであった。それに拍車をかけたのが、宝の地図の配布機能である。
DQ9では、あるクエストをクリアすると宝の地図が手に入る。それを元にダンジョンを探し出し、クリアすると新しい宝の地図が手に入る。この宝の地図はランダムに生成され、ダンジョンによってモンスターやボスの強さ、入手できるお宝が異なる。良いアイテムを入手できる宝の地図にありつけるかは運次第である。
また、プレイヤはこの地図をすれ違い通信で配布することができる。つまり、他のプレイヤにより生成された地図をすれ違い通信により手に入れることができる。従来のドラクエならば「良い宝の地図」を手に入れても、ひとりのユーザーだけにとどまっていましたが、すれ違い通信で配布できることで多くのプレイヤが「良い宝の地図」を入手できるようになったのだ。そして、この自動ランダム生成される地図と、その地図を配布できるすれ違い通信機能が、かの有名な「まさゆきの地図」現象を生み出したのだ。

夏休みが重なったこともあり、秋葉原ヨドバシカメラにあるルイーダの酒場では連日すれ違い通信が行われていた。コミケでも、企業ブースで「まさゆきの地図」が配られたり、すれ違い通信するためにDQ9を買いました!という人がいたりと、ドラクエ9のすれ違い通信が大ブーム であった。
ランダム生成される宝の地図を配布することが出来なければ、ここまで大きな現象にはならなかったのではないだろうか。ただやはり、人口の多さや密度がものを言う部分でもあり、ねとらぼ:「ドラクエIX」すれ違い来客数に“地域格差” があったようだ。

DQ9すれ違い通信は、プレイ時間外に目をつけたシステムであるが、プレイ時間外にもゲームを侵入させリアルを得たのがラブプラスではないだろうか。

起動時間外にあるリアル ラブプラス

ラブプラスは言わずと知れれた、9月3日にコナミからDS向けに発売された恋愛シミュレーションゲームである。ネットを中心に話題となり、批評や解体・考察だけにとどまらず、ラブプラスは浮気(←確定) - コピペ新聞 といった彼女や嫁に本気で嫉妬されたとか、ASCII.jp:ウワサの「ラブプラス結婚式」に行ってきた! のようにラブプラスに本気ではまった人など、ブログなどで記事が書かれまくっていた。
所謂恋愛シミュレーションと知られる、同社のときメモは告白されることが目的である。恋愛アドベンチャーに分類されるゲーム群では告白されること、あるいは告白された後のテキストを楽しむゲームである。ラブプラスはこれまでの恋愛ゲームと大きく異なり、告白され恋人になった後の「恋人パート」を楽しむ、ある意味本当の意味での恋愛シミュレーションと言えるだろう。
ラブプラスの恋人パートではDSの内蔵時計に合わせて、現実世界の時間、季節に合わせてゲームが進行する。一緒に登下校することができたり、デートの約束を取り付けることが出来たり。デートと言っても約束の時間に起動するとイベントが起こる程度ですが、起動できなければデートをすっぽかしたことになります。会わない間のドキドキも恋愛です。ラブプラスはゲームを起動しない時間をもゲームにすることで、リアルさをかもし出しているゲームといえるでしょう。その辺を面倒くさいと思う人は、ある意味本当の恋愛にも向いていないと思われ。
そういえば、ただいまサンデーで絶対可憐チルドレンを連載中の椎名先生がラブプラスを始めたようで、Have nice Xmas !: 完成原稿速報・ブログ版 ではデートの約束面倒くさいと愚痴っていたものの、パンドラ幹部壁紙(ワイドモニター用): 完成原稿速報・ブログ版 では完全に寧々さんに落とされた模様。そういえば、女性からの嫉妬の対象となるのは大体寧々さんはのような気がします。寧々さん恐ろしい子

ただ、実時間と連動した約束自体は、新しいシステムではありません。テーマは“約束” 『アイドルマスターSP』の新システムを公開PSP版のアイマスでも約束はできます。アイマスの場合はどちらかと言うと仕事的。プロデューサ同士でアドボック通信を利用し名刺交換ができるのも仕事的ですね。

PSPgo そして、iPhone / iPod touch

DQ9もDS、ポケモン金・銀のリメイクもDSと、2008年のPSPのモンハンに引き続き携帯型ゲーム機が盛況な2009年でした。

2009年は携帯型ゲーム機として、ソニーからは11月1日に PSP go が、任天堂では11月21日にDSiLL が新たに発売された。共に両社のコンセプトを示したモデルではないだろうか。DSi を敢えて大型化した DSiLL は画面が大きく見やすくなった反面、外で持ち歩くことは難しい。CMのように、家で家族でワイワイといった楽しみ方を狙っているのだろう。これは、据え置き機である Wii と同じコンセプトである。
一方の PSP goUMDを廃し、16GBの内蔵メモリを搭載し従来のPSPと比べ小型化されている。ソニーがゲームソフトのダウンロード販売に本腰を入れ始めたと見て良いだろう。
ダウンロード販売は北米市場を見据えた展開であろうが、Xbox360 などライバルも多い。そして、ゲームをダウンロードできる携帯機といえば iPhone / iPod touch である。iPod touchにカメラがないのは「ゲーム機だから」(ジョブズ談) と語ったのは言い訳かもしれないが、iPhone / iPod touch には魅力的なゲームが多い。旧作をリメイク、あるいは作り直した
iPhone/iPod touchゲームレビュー「バイオハザード4 モバイル エディション」 -GAME Watchコーエー、iPhone/iPod touch「三國志 TOUCH」シリーズ1作目をベースに新シナリオを追加 -GAME Watch。新作としてリリースシタ iPhone/iPod touch『エースコンバットXi』がついにテイクオフ! など2009年になり日本のメーカーも率先して参入にしている。カメラが無いのは言い訳かもしれないが、iPhone / iPod touch はゲーム機としてみても遜色が無い性能であり、ソフトの数も多い。しかし、性能の差はあるものの iPhone / iPod touch が通っている道はガラパゴスと揶揄される日本の携帯電話の通った道である。暇つぶしとしてのゲームの時間は、iPhone / iPod touch ならびに携帯電話に奪われるだろうが、じっくりと腰を据えたゲームは、携帯型ゲーム機据え置き型ゲーム機で遊ばれるのではないだろうか。

さて、昨今では携帯型ゲーム機のほうが盛況な日本だけども、2009年の据え置き型ゲーム機はどうだったのだろうか。

PS3 を牽引するか FF13

2009年初め頃から、Wii の販売台数が失速し任天堂にも翳りがなどと報道されていました。ただ、売り上げがずっと右肩上がりで続くはずが無く、ある程度需要を満たしてしまえば横ばいになって当たり前。Wii はほぼほしい人に行き渡ったと考えるのが自然ではないでしょうか。また携帯型ゲーム機よりも据え置き型ゲーム機が売れない理由も、一家に一台の据え置き型に対して一人に一個の携帯型である。ソフトも据え置き型なら貸し借りするだろうが、携帯型ゲーム機で売れているソフトの多くは協力や対戦プレイが前提であり、一人一本持たなければならないからだろう。
さて、PS3巻き返しを図りたいソニーは9月3日に29800円で新型のPS3が発売した。PS3の値下げを待ち望んでいたように、新型PS3国内初週販売台数は約15万台 と大きく販売台数を伸ばした。2009年、テレビゲームの年間市場規模は5,712億円、前年比90.9% (株)メディアクリエイトが概算数値を発表 によると、12月20日現在でWiiが175万台、PS3が165万台とほぼ互角の売り上げ台数だったようだ。そして、12月17日に待ちに待たれたFF13が発売される。

FF13PS3のソフトとして初めてのミリオンセールを記録した。PS3の販売台数が約400万台で、400万台中の150万本と考えるとFF13の注目度が伺える。その証拠に、FF13効果かPS3も4日で23万台を売り上げた。

FF13自体の評価はクリア後に語る予定ではあるが、シリーズを通して目指している美麗なグラフィック、常に挑戦を続けるシステムはやはりFFであろう。

どうなる?2010年

ゲームシステムは、DQ9ラブプラスのように自身がゲームをプレイしていないときでもゲームが進行するようなゲームが人気となり、PSP goのようにダウンロード販売に特化したハードが発売された。2009年は変革の年、あるいは変革の兆しの見える年だったのではないだろうか。
さてさて、2010年は iPhone / iPod touch などダウンロード販売ゲームから大ヒットが生まれるのか。果たして、PS3 は巻き返しを図れるのか。個人的にまずき担っているのは、小島監督次期作品である MGS PW です。