あみものは死にゲー

リサとガスパール

編み物が流行っているらしい。興味はあるのだけど、作りたいものは特にない。もう春ですしね。
そんな折り、ガンダムジークアークスを見に行ったついでに本屋によったらリサとガスパルの編み物セットが売っていた。
毛糸と編み針、棒針がついて、なんと290円。いわゆるディアゴスティーニ形式である*1。編み方が写真で解説されており、動画もあるらしい。安さもあり、解説もあるならと購入してみた。
全120号を完走すると、大きなブランケットができるらしい。

繰り返す何度でも

1号はリサのモチーフで、棒針を使って下地を編む。表目と裏目を繰り返す基本のメリヤス編みだ。
最初の頃はなかなかうまくいかない。編み目をみてもあっているのかす分からない。
繰り返していくと、編み目がそろってくるので次第にわかってくる。順調に進んでいるなと思っていたら、なんだか編み目がおかしい。どこかで間違ってしまったようだ。
一目ずつ棒針を一つ前の編み目につっこみ巻き戻していけばリカバリーできる。けれども、最初の頃はそれもおぼつかない。気がつけば間違った目に棒針をつっこんで台無しにしている。そうなると、すべてほどいて最初からやり直すしかない。それを何度か繰り返していると、段々とうまく編めるようになってきた。
なんだか、死にゲーをやっているような感覚に陥っていった。編み物は失敗しても、ほどけば毛糸を再利用できるので、リソースは減らない。ソウルライクの死にゲーでは、死んでしまってもポーションなどの回復は復活するので、リソースは減らない。
編み物も死にげーも、失敗するたびに自身のスキルが向上していく。最終的に意識せずともできるようになっていく。
死にゲー好きな人は、編み物も向いていると思う。

リサとガスパールニット&クロシェのレビュー

言いたいことは書いたのだけど、製品のレビューをしていきたい。
編み棒と編み針、毛糸がセットになっているので手軽に始められるのがよい。
創刊号には、あみものの基本が掲載されている。けれども、かゆいところに手が届かない。詳しく知りたい!と思った部分がさらっとすっ飛ばされている。最初に戸惑ったのは、目を編む際に左の棒針から目を外す必要があることが分からなかった。動画もあるのだが、一瞬で終わるためなにがどうなっているのか皆目分からない。
棒針編みの動画を撮影すると、指や右の棒針が左の棒針にかぶってしまうので仕方がないのだが、初心者には全然わからなかった。職場で編み物をしている方に聞いたら解決した。
教材としてはあまり出来はよくない印象。ただこれは、編み物が立体であるため図や動画での解説には限界があるためにも思える。

*1:アアシェット・コレクション