パチスロ新機種「ハネスロリラックマ」 とリラックマがパチスロ化らしいです。リラックマに限らず、最近は多くのキャラクターがパチンコやスロット化されていますが、どうしてパチンコ業界はキャラクターを利用するんでしょうか？キャラクターを利用した新客層の開拓なのでしょうか？
私の友人にパチスロ好きがおりまして、パチスロがパチンコよりも面白い理由は、仕組みは複雑だけども攻略法があり、つまり玄人好みな点であると熱く語って聞かせてくれました。パチンコだって釘師との読み合いで玄人好みだったのでしょうが、電子化された現在は釘読みもファクターではありますが、設定次第よねってことで彼としては楽しくなかったのでしょう。
ただこのパチスロの複雑化、正確には抽選方法はどんどん複雑化しているようで、機種ごとに抽選方法を、つまり攻略法を覚えなければならず、素人お断りの世界のようです。この辺は、ゲームセンターのシューティングや、格ゲーに音ゲーがたどってきた道と似てますね。どちらも、一定価格内で遊ばせる時間が短いほど店としては儲かるわけで、どんどん渋くすればいい。パチスロに限らず、パチンコも渋くなっているようです。
また、安藤健二『パチンコがアニメだらけになった理由（わけ）』 - 紙屋研究所 によると、パチンコ店は初心者の参入障壁が高すぎるという。確かに、付き合いでパチンコ店に行った時に、どこで玉を買えばいいのかさっぱりわからない。それに加え、パチンコやパチスロの複雑化のため初心者経は敷居が高すぎる。そんな状態で、アニメなどのキャラクターを用いてもパチンコをやらない人を引き込むまでの力はそんなにないのではないか、という安藤健二氏の主張ももっともだ。
キャラクターを使用する理由は、新規客の開拓よりもパチンコやパチスロの仕様が渋くなったのを誤魔化すために、アニメショーンなどの派手な演出を多用しているのではないかなと。
風俗営業法
Togetter - 「リラックマパチスロ化、作者は版元から何も知らされていなかった？！」 にて、UFOキャッチャーの商品になはるのにパチスロ化されたらファンが反発するのは何故だというコメントがあり気になったので、ゲームセンターとパチンコ店の違いについても調べてみた。
ゲーセンとパチンコの違いは風俗営業法において営業の形態が区分されています。区分は風俗営業法2条1項に示されていて、パチンコは7号に該当し、麻雀屋やその他設備を設けて客に射幸心（思いがけない利益や幸運を望む心）をそそるおそれのある遊戯をさせる営業で、ゲームセンターは8号に該当し、「スロットマシン、テレビゲーム機その他の遊戯設備で本来の用途以外の用途として射幸心をそそるおそれのある遊戯に用いることができるものを備える店舗その他これに類する区画された施設において当該遊戯設備により客に遊戯をさせる営業」とされます。
さらに条文を読んでいくと、第二十三条に遊技場営業者の禁止行為が定められており、「第二条第一項第七号のまあじやん屋又は同項第八号の営業を営む者は、前条の規定によるほか、その営業に関し、遊技の結果に応じて賞品を提供してはならない。 」と記されています。つまり、パチンコ店とゲームセンターの違いは景品の有無のようです。それではUFOキャッチャーは景品ではないのでしょうか？UFOキャッチャーの景品は法律上「市販価格800円の商品まで」と定められている ようです。これは風営法の改正とも絡んでいるようで、風営法が緩かった時期にUFOキャッチャーが流行してしまい、ゲームセンターとしても手放せなくなったためアミューズメント団体が独自のガイドラインを作成し、現在は景品は800円以内とすると自主規制しているようです。
ちなみに、わかりやすい風営法 によるとゲームセンターに設置される遊技機は紙幣をプレイ料金として挿入できたらダメなんだとか。また、風俗営業許可申請について によるとパチンコ店にはパチンコやパチスロに該当する遊技機以外は置けないようです。以前からパチンコ店にもゲーセンのゲーム台置けばいいのにと思っていたんですが、そうするとパチンコ店として営業できないんですね。
入店制限とか
風俗営業へ入店できる年齢は、第十八条に規定さてるのですが、パチンコ店とゲームセンターに関しては地域の条例によって異なります。一般に、パチンコ店は十八歳未満の入店が禁止され、ゲームセンターでは時間帯や保護者の有無によって入店できる年齢が制限されるます。
ちなみに、馬券（勝馬投票券）の購入の年齢制限は競馬法第28条に「未成年者は、勝馬投票券を購入し、又は譲り受けてはならない」と定められている。2005年以前は20歳以上でも学生は購入できませんでした。
というわけで、リラックマに関しては、条例として十八歳未満の入店が禁止されたパチンコでキャラクター展開をするのはどうなの？と思ってしまいますね。
